俺の幼馴染が陽キャのくせに重すぎる!

佐倉海斗

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第三話 体育祭

01-1.リレーの応援

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 翌日、体育祭が開催された。

 熱中症対策として六月に開催されるようになった。一部の保護者が駆けつける中、行われた体育祭は熱気に包まれていた。

「律ー!」

「負けるなー!」

「そのまま駆け抜けろー!」

 熱い声援が律に集まる。

 リレー選手に選ばれていた律は颯爽と走っていく。運動神経の良い律がアンカーに選ばれるのは当然のことだった。

「ほら、葉山も応援しろよ!」

 律の友人に腕を掴まれ、強引に立たされる。

 屋根のあるところが応援席に当たった三年一組は盛り上がっていた。その中で座ったままだったのは、葵たち三人くらいである。

「がんばれ」

 葵は勢いに押されて、声を出す。

「もっと、腹から声を出せって!」

「がんばれ!」

「そうだ! その調子だ!」

 律の友人に強引に肩を組まれた。

 それに対し、拒絶することはできないが、内心では恐怖に震えていた。恐ろしいのは戻ってきた時の律の嫉妬だ。

 律は一位だった。

 三年一組のリレーは一位になった。

 そのことを大絶叫で喜ぶ。ほとんどが律の応援団だった。


 ……律の友人、怖い。

 体育祭実行委員を務めている彼、須川敏郎は豪快に笑っていた。

「葉山の応援成果だな!」

「いや、律の実力だと思います……」

「葉山が応援すれば律は全力を出すだろ? 結果的に勝ったんだから、いいんだよ!」

 敏郎は熱い男だった。

 リレー選手が各自の応援席に戻ってくる。

 その中でも律は走って戻ってきた。

 ……走ってくる必要はないのに。

 でも、早く助けてほしかった。

 敏郎は悪気はないのか、律が走ってくるのを見て笑っていた。
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