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第二話 大公家に嫁ぐ
03-6.
アレンは攻撃の手を止めなかった。
日頃の鬱憤を晴らすように剣を振るう。その太刀筋は魔物が多い大公領でも充分すぎるほどに通用するだろう。それに加え、魔法も使ってくる。
「水よ。凍れ」
詠唱をしながらも、攻撃の手は緩めない。
「氷よ、降り注げ」
氷柱となった氷の塊がシリルを推そう。
その隙にシリルの練習用の剣を吹き飛ばした。
アレンの勝ちが決まった瞬間だった。
「シリル。弱くなったんじゃないか?」
「お前が強くなりすぎているんだ」
「そうか? 父上に秘密で訓練していただけあったな」
アレンは訓練を禁止されていた。
実家で求められるのは人形のように美しい華奢なアレンだ。筋肉など付けられたら、たまったものではないと父親から必要最低限の筋肉しかつけないように言われていた。しかし、それに従うアレンではなかった。
「大公領で魔物が出た時は俺にも行かせろよ」
「そうだな。同行してもらおう」
「よっしゃー! 暴れるぞ!」
アレンの目的はそれであった。
シリルとの決闘に勝ったのだから、誰も実力不足だなんて言えない。言った途端に吹き飛ばされるのが目に見えている。
決闘を見ていた騎士団員たちの目は見開かれていた。
あいかわらず、人形のようにしか見えないアレンが先ほどの先頭を繰り広げていたとは思えない。脳がバグっていた。
「ほどほどにな」
シリルはアレンの髪を撫ぜる。
「その体力があって、なぜ、昨日は気絶したんだ?」
「体力の問題じゃねーからだろ」
シリルの質問に対し、アレンは素直に答えた。
射精のしすぎて気絶をしたようなものだ。快感の渦に飲まれる感覚を思い出すと、腹の奥が疼いてしまう。
「乱暴なんだよ、シリルは。俺は何度もやめてくれって言っただろ」
「聞こえないな」
「都合のいいことばかり言いやがって!」
アレンはシリルに抱き着いた。汗の匂いがする。
日頃の鬱憤を晴らすように剣を振るう。その太刀筋は魔物が多い大公領でも充分すぎるほどに通用するだろう。それに加え、魔法も使ってくる。
「水よ。凍れ」
詠唱をしながらも、攻撃の手は緩めない。
「氷よ、降り注げ」
氷柱となった氷の塊がシリルを推そう。
その隙にシリルの練習用の剣を吹き飛ばした。
アレンの勝ちが決まった瞬間だった。
「シリル。弱くなったんじゃないか?」
「お前が強くなりすぎているんだ」
「そうか? 父上に秘密で訓練していただけあったな」
アレンは訓練を禁止されていた。
実家で求められるのは人形のように美しい華奢なアレンだ。筋肉など付けられたら、たまったものではないと父親から必要最低限の筋肉しかつけないように言われていた。しかし、それに従うアレンではなかった。
「大公領で魔物が出た時は俺にも行かせろよ」
「そうだな。同行してもらおう」
「よっしゃー! 暴れるぞ!」
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