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朝から貴斗に体力をそぎ落とされた状態にされながらも碧はなんとか教室へと辿り着く。
「桐野さんおはよー」
「あ、工藤さんおはよう」
あれ以来、工藤と行動する機会が増えあまり教室内で仲の良いクラスメイトがいなかった碧にとっては他クラスの友人同様、心が落ち着ける人物の一人となっていた。元々友人の友人ということもあって共通の会話があったのも距離が縮んだ要因となっていた。
「ねー、ねー、さっき玄関で阿部くんとイチャついてるとこ見ちゃったんだけど桐野さんと阿部くんってやっぱり付き合っ「違うっ!違う!」
工藤の話を遮り碧は否定の言葉を強調するように答えた。
「でもほら、この前のことだってあるし」
「たまたまだよ、だってあの阿部くんだよ、冗談で揶揄ってすることはあっても私なんて相手にするわけないよ」
碧は空笑いで再度言葉を否定しながら自席へと向かい教科書などを鞄から出した。碧はなるべく視線に気づかれぬよう貴斗の方を見ると毎度のごとく周りには男女問わず集まり雑談をしていたが本人は無関心といった様子でうつ伏せになって寝ていた。
「そういえば、松本さん学校辞めちゃったんだよ」
「えっ?!」
思い出したかのように工藤から放たれた言葉に碧は驚きを隠せず思わず大きな声を出してしまい罰が悪そうに小さく咳払いをした。
「昨日の放課後、先生と松本さんと親らしき人見かけてね、話し声が聞こえちゃってつい...駄目だとは思ったんだけど」
「...そうなんだ」
あれ以来、彼女の存在はなかったかのような周りの空気に違和感は感じ取っていた。現に貴斗へ亜梨咲のことを遠回しに聞いても自分が納得するような返答は得られなかった。
「まぁ、松本さんて“女王様気質”っていうのかなー、いつも阿部くんにべったりで少し迷惑そうだったじゃない?周りの取り巻きたちにとっても正直いなくなって清々してるんじゃないかな?」
そう話しているとチャイムと同時に担任が教室に入って来たため工藤は話の腰を折られ名残惜しそうに自席へと向かい他の皆もそれぞれ着席しだした。
(松本さんが自主退学なんて...学校は彼女と私のやり取りは知らないはずだし...私が意識失ってる時に何かあったとしか)
そう考えていると上着のポケットに入れてあったスマホから身体に振動音が伝わる。先生に気づかれないよう机の下でディスプレイを確認するとメッセージが表示されていた。
“やっぱ納得できないし内緒にするのイヤなんだけど”
送信者の方へ視線を向けると頬杖をつき少し唇を尖らせながら不貞腐れた表情を此方に向けていた。
そもそも、事の発端は昨日に遡る.......。
・
・
・
・
・
「あのね、学校では今まで通りにして欲しいの」
「今までって?」
碧の言葉が理解出来ず貴斗が聞き返すと碧は改まったように姿勢を正した。
「付き合ってることを内緒にしたいの、だから学校では過度な関わりはしないで欲しいなって」
初めこそキョトンとした表情を見せていた貴斗だが段々とジト目に変わり納得いかないとばかりに突き刺すような視線を向けてきた。
「なんで?」
「だって貴斗と私の環境が違いすぎるっていうか...それに今まで貴斗といた女の子たちならみんな不満もないだろうけど、私じゃあ誰も納得できないと思うの」
抑揚のない声色に負けそうになりながらも碧は貴斗に納得してもらえるよう説得をする。が、なかなか貴斗は了承してはくれなかった。
「意味わかんない、なんで俺らが付き合うのに周りの奴らの理解が必要なの?もちろん一々宣言するわけじゃないけど学校でも一緒にいたいしコソコソして人目気にするのは嫌だ」
「だけど...」
全く聞き入れる姿勢を持たない貴斗に困りながらも以前相馬たちから受けた出来事がどうしても碧に貴斗との交際を知られることへブレーキをかけた。あのことは貴斗は知らないし言うつもりもない、きっと話せばこの案に一定の理解はしてくれるかもしれないが碧に関して何かある度暴走するところを見ているだけに言うのを躊躇った。
話をすればするほど互いに譲らずそうこうしている間に帰宅する時間に迫られそこで話は解決せぬまま終了し今に至る。
☆☆☆
昼休み、このままでは埒が明かないと思い昼食中貴斗にメッセージを送った。普段から生徒があまり寄り付かない特別教室で会う約束をし先に着いた碧はまだ来てない相手を待っていた。
ガラガラ...、教室の扉が開き貴斗が無言のまま碧の元へと歩み寄る。
「あ、あのね、もう一度ちゃんと話した方がいい、っん?!」
そのまま碧の腰を引き寄せ口唇を塞がれる。静かな室内には二人の息遣いとリップ音が漏れ、碧は貴斗のシャツをギュッと掴んだ。啄むキスからそのまま貴斗の舌先が碧の咥内に這入り込み、ちゅっ、くちゅ、と口許から卑猥な水音が響き更に貴斗を昂奮させる。
「...碧、もっと舌出して」
貴斗に言われるまま恐る恐る舌先を出すと逃がすまいとばかりに激しく絡めとられその勢いで口端から唾液がつつ...と流れる。碧は目を潤ませ貴斗にしがみ付き、慣れないながらも懸命に舌を動かす。貴斗の左手がスカートの上から臀部を優しく撫で、その動きに碧は身体をビクつかせる。
「た、か...っん、んくっ」
いくら人気がないとはいえ、絶対誰も来ないとは言い切れない、学校で校内一のモテ男とこんなことしてるのがバレたら...と思いながらも碧の身体は抵抗出来ずにいた。
「ふっ、いつもなら拒絶されてたのに...何か俺ヤバいな」
口唇がそっと離れると貴斗は恍惚な表情で碧に見惚れていた。苦しさと外にまで聞こえるのではないかと思われるほどの心音が身体中から激しく響き、碧の眼は涙で滲む。
「ごめん、つい」
貴斗は自身の額を碧の額にコツンと軽く当て、軽く自己嫌悪に陥っている貴斗の頭を碧はぽんぽんと撫でた。
「話って昨日の続きだよな...確かに周りに内緒にしてないと俺、みんなの前でもくっつきたくなってイチャイチャしちゃうかもしんない。でもそれって碧にとっては苦痛になるんだよな...はぁ、頭ではわかってるんだけど」
「貴斗あのね、私だって内緒にして付き合うのは嫌だよ、友だちにだって言えないし貴斗が目の前で他の女の子と仲良さそうに喋ってるの見るのも辛い。でも...ごめんね、私の自信のなさのせいで」
申し訳なさそうに話す碧を見て貴斗は天井を見上げ大きく深呼吸をし碧の髪の毛を左手でわしゃわしゃとかき乱した。
「ちょっと何し「わかった、今まで通りの関係で過ごそ」
碧は乱された髪の毛を両手で直すと貴斗が微笑みながら告げてきた。
「その代わり彼氏ができたってことは内緒にしないで、じゃないと狙う男出かねないし」
「だから前にも言ったけど私モテないから、それに誰も私に彼氏がいるとか興味ないよ」
思わず吹き出してしまい、その碧の態度に少しムッとした表情を浮かべた。
「今はさ、眼鏡かけてるし前髪もちょっと長いから目とか見にくいけど、もしそうじゃなかったら寄ってきてるから!とにかく俺とのこと内緒にするけど他の男とも絶対仲良くしないで」
傍から聞いてると馬鹿が付くほどの溺愛彼氏の言葉で“このバカップルが!”と総ツッコミが入るであろうやり取りだが貴斗にとっては冗談でもなんでもなく本気で言ってきているのが犇々と伝わってくる。碧は貴斗の言葉に嬉しいやら恥ずかしいやら様々な感情が入り乱れこれ以上茶化すのは止めた。
「まぁ元々仲の良い男子いないしそこは大丈夫だから、ってそろそろ教室戻んなきゃチャイム鳴っちゃう」
時計を見るとあと数分で昼休みが終わる時刻となっていた。ここから碧たちの教室まで少し距離があるため急いで戻ろうと先ほど貴斗に乱された髪をもう一度手櫛で整えた。
「あっ!そうそう今日ね、放課後委員会があって遅くなるかもしれないから手伝いできないんだけど大丈夫?」
「そっか...まっ、俺も今日診察あったしいいよ。多分もうそろそろ外せそうだし少しは身軽になりそう...ってヤベ、もう鳴りそうだな先出て、俺ちょっと遅れて戻るから」
「わかった、ごめんね」
貴斗は廊下に人の気配がないのを確認すると急かすように碧を教室から出した。碧は小さく手を振り小走りで教室の方へと向かった。
「はぁー...」
碧の走る後ろ姿を見届けると再び教室内に戻り深い溜息を吐くとそのまま近くにあった椅子に座り机に突っ伏した。
「内緒か...ってか一人いるじゃん」
昼休みが終わり、授業が始まっても貴斗が戻ってくることはなく主が居ないポッカリ空いた席を碧は授業に耳を傾けながらも落ち着かない気持ちで見つめていた。
「桐野さんおはよー」
「あ、工藤さんおはよう」
あれ以来、工藤と行動する機会が増えあまり教室内で仲の良いクラスメイトがいなかった碧にとっては他クラスの友人同様、心が落ち着ける人物の一人となっていた。元々友人の友人ということもあって共通の会話があったのも距離が縮んだ要因となっていた。
「ねー、ねー、さっき玄関で阿部くんとイチャついてるとこ見ちゃったんだけど桐野さんと阿部くんってやっぱり付き合っ「違うっ!違う!」
工藤の話を遮り碧は否定の言葉を強調するように答えた。
「でもほら、この前のことだってあるし」
「たまたまだよ、だってあの阿部くんだよ、冗談で揶揄ってすることはあっても私なんて相手にするわけないよ」
碧は空笑いで再度言葉を否定しながら自席へと向かい教科書などを鞄から出した。碧はなるべく視線に気づかれぬよう貴斗の方を見ると毎度のごとく周りには男女問わず集まり雑談をしていたが本人は無関心といった様子でうつ伏せになって寝ていた。
「そういえば、松本さん学校辞めちゃったんだよ」
「えっ?!」
思い出したかのように工藤から放たれた言葉に碧は驚きを隠せず思わず大きな声を出してしまい罰が悪そうに小さく咳払いをした。
「昨日の放課後、先生と松本さんと親らしき人見かけてね、話し声が聞こえちゃってつい...駄目だとは思ったんだけど」
「...そうなんだ」
あれ以来、彼女の存在はなかったかのような周りの空気に違和感は感じ取っていた。現に貴斗へ亜梨咲のことを遠回しに聞いても自分が納得するような返答は得られなかった。
「まぁ、松本さんて“女王様気質”っていうのかなー、いつも阿部くんにべったりで少し迷惑そうだったじゃない?周りの取り巻きたちにとっても正直いなくなって清々してるんじゃないかな?」
そう話しているとチャイムと同時に担任が教室に入って来たため工藤は話の腰を折られ名残惜しそうに自席へと向かい他の皆もそれぞれ着席しだした。
(松本さんが自主退学なんて...学校は彼女と私のやり取りは知らないはずだし...私が意識失ってる時に何かあったとしか)
そう考えていると上着のポケットに入れてあったスマホから身体に振動音が伝わる。先生に気づかれないよう机の下でディスプレイを確認するとメッセージが表示されていた。
“やっぱ納得できないし内緒にするのイヤなんだけど”
送信者の方へ視線を向けると頬杖をつき少し唇を尖らせながら不貞腐れた表情を此方に向けていた。
そもそも、事の発端は昨日に遡る.......。
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「あのね、学校では今まで通りにして欲しいの」
「今までって?」
碧の言葉が理解出来ず貴斗が聞き返すと碧は改まったように姿勢を正した。
「付き合ってることを内緒にしたいの、だから学校では過度な関わりはしないで欲しいなって」
初めこそキョトンとした表情を見せていた貴斗だが段々とジト目に変わり納得いかないとばかりに突き刺すような視線を向けてきた。
「なんで?」
「だって貴斗と私の環境が違いすぎるっていうか...それに今まで貴斗といた女の子たちならみんな不満もないだろうけど、私じゃあ誰も納得できないと思うの」
抑揚のない声色に負けそうになりながらも碧は貴斗に納得してもらえるよう説得をする。が、なかなか貴斗は了承してはくれなかった。
「意味わかんない、なんで俺らが付き合うのに周りの奴らの理解が必要なの?もちろん一々宣言するわけじゃないけど学校でも一緒にいたいしコソコソして人目気にするのは嫌だ」
「だけど...」
全く聞き入れる姿勢を持たない貴斗に困りながらも以前相馬たちから受けた出来事がどうしても碧に貴斗との交際を知られることへブレーキをかけた。あのことは貴斗は知らないし言うつもりもない、きっと話せばこの案に一定の理解はしてくれるかもしれないが碧に関して何かある度暴走するところを見ているだけに言うのを躊躇った。
話をすればするほど互いに譲らずそうこうしている間に帰宅する時間に迫られそこで話は解決せぬまま終了し今に至る。
☆☆☆
昼休み、このままでは埒が明かないと思い昼食中貴斗にメッセージを送った。普段から生徒があまり寄り付かない特別教室で会う約束をし先に着いた碧はまだ来てない相手を待っていた。
ガラガラ...、教室の扉が開き貴斗が無言のまま碧の元へと歩み寄る。
「あ、あのね、もう一度ちゃんと話した方がいい、っん?!」
そのまま碧の腰を引き寄せ口唇を塞がれる。静かな室内には二人の息遣いとリップ音が漏れ、碧は貴斗のシャツをギュッと掴んだ。啄むキスからそのまま貴斗の舌先が碧の咥内に這入り込み、ちゅっ、くちゅ、と口許から卑猥な水音が響き更に貴斗を昂奮させる。
「...碧、もっと舌出して」
貴斗に言われるまま恐る恐る舌先を出すと逃がすまいとばかりに激しく絡めとられその勢いで口端から唾液がつつ...と流れる。碧は目を潤ませ貴斗にしがみ付き、慣れないながらも懸命に舌を動かす。貴斗の左手がスカートの上から臀部を優しく撫で、その動きに碧は身体をビクつかせる。
「た、か...っん、んくっ」
いくら人気がないとはいえ、絶対誰も来ないとは言い切れない、学校で校内一のモテ男とこんなことしてるのがバレたら...と思いながらも碧の身体は抵抗出来ずにいた。
「ふっ、いつもなら拒絶されてたのに...何か俺ヤバいな」
口唇がそっと離れると貴斗は恍惚な表情で碧に見惚れていた。苦しさと外にまで聞こえるのではないかと思われるほどの心音が身体中から激しく響き、碧の眼は涙で滲む。
「ごめん、つい」
貴斗は自身の額を碧の額にコツンと軽く当て、軽く自己嫌悪に陥っている貴斗の頭を碧はぽんぽんと撫でた。
「話って昨日の続きだよな...確かに周りに内緒にしてないと俺、みんなの前でもくっつきたくなってイチャイチャしちゃうかもしんない。でもそれって碧にとっては苦痛になるんだよな...はぁ、頭ではわかってるんだけど」
「貴斗あのね、私だって内緒にして付き合うのは嫌だよ、友だちにだって言えないし貴斗が目の前で他の女の子と仲良さそうに喋ってるの見るのも辛い。でも...ごめんね、私の自信のなさのせいで」
申し訳なさそうに話す碧を見て貴斗は天井を見上げ大きく深呼吸をし碧の髪の毛を左手でわしゃわしゃとかき乱した。
「ちょっと何し「わかった、今まで通りの関係で過ごそ」
碧は乱された髪の毛を両手で直すと貴斗が微笑みながら告げてきた。
「その代わり彼氏ができたってことは内緒にしないで、じゃないと狙う男出かねないし」
「だから前にも言ったけど私モテないから、それに誰も私に彼氏がいるとか興味ないよ」
思わず吹き出してしまい、その碧の態度に少しムッとした表情を浮かべた。
「今はさ、眼鏡かけてるし前髪もちょっと長いから目とか見にくいけど、もしそうじゃなかったら寄ってきてるから!とにかく俺とのこと内緒にするけど他の男とも絶対仲良くしないで」
傍から聞いてると馬鹿が付くほどの溺愛彼氏の言葉で“このバカップルが!”と総ツッコミが入るであろうやり取りだが貴斗にとっては冗談でもなんでもなく本気で言ってきているのが犇々と伝わってくる。碧は貴斗の言葉に嬉しいやら恥ずかしいやら様々な感情が入り乱れこれ以上茶化すのは止めた。
「まぁ元々仲の良い男子いないしそこは大丈夫だから、ってそろそろ教室戻んなきゃチャイム鳴っちゃう」
時計を見るとあと数分で昼休みが終わる時刻となっていた。ここから碧たちの教室まで少し距離があるため急いで戻ろうと先ほど貴斗に乱された髪をもう一度手櫛で整えた。
「あっ!そうそう今日ね、放課後委員会があって遅くなるかもしれないから手伝いできないんだけど大丈夫?」
「そっか...まっ、俺も今日診察あったしいいよ。多分もうそろそろ外せそうだし少しは身軽になりそう...ってヤベ、もう鳴りそうだな先出て、俺ちょっと遅れて戻るから」
「わかった、ごめんね」
貴斗は廊下に人の気配がないのを確認すると急かすように碧を教室から出した。碧は小さく手を振り小走りで教室の方へと向かった。
「はぁー...」
碧の走る後ろ姿を見届けると再び教室内に戻り深い溜息を吐くとそのまま近くにあった椅子に座り机に突っ伏した。
「内緒か...ってか一人いるじゃん」
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