一人旅日記

赤羽律紀

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2007年 松本市、奈良井宿

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 早春の松本市へ行ってきた。初日の3月8日に新宿バスターミナルから懲りたと言われていた高速バスにまた乗り、再びハミルトンイン松本で泊まった後に松本城下を巡った。松本城内は中央アルプスを臨む天守閣があり、幾度も巡ってきただけにその景色が変わらないことに感激した。
 しかし、この旅にはもう一つの目的があった。それは中学校の修学旅行で訪れた奈良井宿への訪問。前年の豪雨で奈良井宿が浸水の被害に遭い、お世話になったお宿の「伊勢屋」さんも被害に遭っていた。その後どうなったのかを確認する為に奈良井宿に行こうと考えていたのだ。とりあえず駅前のそば屋で夕食を終えて眠りについた。
 そして、2日目の3月9日、松本駅から塩尻駅まで中央本線の各駅停車に乗り、塩尻駅から最寄りの奈良井駅までまた各駅停車に乗り込んだ。そして、奈良井駅に降り立つと中学時代と全く変わらない風景が広がっていた。
「あの頃と全く変わらない」
 その景色に感動し、ぶらり歩いた。そして、伊勢屋さんに足を運んだ。しかし、誰もいないので観光協会の方に連絡をとり、何とか開けていただいた。
 早速中に入ると中学時代と変わらない外観と中に感動した。そして、お世話になった宿のお母さんにコーヒーをご馳走になり、修学旅行での思い出に花を咲かせた。そして、ご主人とも再会しその話はますます弾んだ。さらに何年か前に亡くなったおばあちゃんの仏壇に手を合わせ、再び訪れたことを報告した。浸水被害について心配していたが、宿をやってくれていることを聞いてホッと胸を撫で下ろした。またいつかプライベートで泊まりに行くことを約束して伊勢屋をあとにした。
 そして、奈良井駅前にあるそば屋で、地元ならではのおそばで昼食を取った。そこのそばの味はどこの蕎麦屋にも負けない味がして本当に美味しかった。奈良井宿の景色と共に、頂いたコーヒーとそばの味を堪能して奈良井宿を後にし再び松本駅に戻った。さらにバスターミナルで新宿までの帰りの高速バスに乗り込んで帰りの途についた。松本市とともに、思い出の木曽、奈良井宿も巡ることができた。そんな旅も終わりになると寂しさが込み上げてきた。こういう旅もいいなぁ、そう思わせた2日間だった。
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