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第一五一話 シャルロッタ 一六歳 ハーティ防衛 〇一
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——領地の境目、街道の脇に目印となる大きな木が生えている……その木の幹には捻れた巨竜の焼き印が押されており、ここから先がインテリペリ辺境伯領なのだ、と改めて実感させられる。
「戻ってきましたわねえ……」
いやいや、長かった……王都を出たのがはるか昔に思えるくらい道中いろいろな事がありすぎた。
時間にしてはそれほど長い時間ではなかったと思う、というか気を失っていた時間や何事もなく移動できた日もあったけどさ、それでも今までは魔導列車で移動した道のりを馬車だけで移動するってのは無理があったな。
連続で悪魔の襲撃を受けたり、訓戒者との戦闘になったり……意識がなかったりもしたなあ、ほんと貴族令嬢って大変な職業だよね。
「……とは言っても辺境伯領の境目に到達したってだけですしね、地図で見るとあと三、四日はかかると思いますよ」
「長いですわねえ……魔導列車のありがたみを感じますわよ」
そうなのだ、インテリペリ辺境伯領の領都であるエスタデルは領内の中心に近い場所に建設されており、今私がいる領の境目からはまだかなり距離がある。
とはいえこの先には街が点在していて安全な宿泊も可能になるだろうし、何より実家にも連絡が取りやすくなる……つまり王都からの脱出とその後の逃避行はほぼ成功したと言っても過言ではない。
あとはどうやって家の人間に連絡をつけてもらうか、というところだけど領内の警備をやっている騎士か、街まで行けばわたくしの顔を知っている者もいるだろうし、そこはあまり心配していない。
「……それはそうと、下手な尾行がついてきていますがどうしますか?」
リリーナさんが笑顔でわたくしと話しているふりをしながら、少し離れた場所にいる人間たちのことを尋ねてきた……少し前からバレないと思ってるのかちょっと雑な尾行をしている人たちがいるのだけど、すでにわたくしたちは把握済みでとりあえず放置している状況だったりもする。
まあ、ついてきたところでわたくしたちが普通に家に帰るところを目撃するだけだと思うんだけどなあ……まあいつでも排除はできるからそのままにしておくか。
「旅の道連れが増えるだけですわ、何かを報告されたところでわたくしは困ることもないのですからそのままにしておきましょう」
「承知しました」
軽く頭を下げてからリリーナさんはわたくしの元を離れる、尾行者は武装しているけど音を立てないように革鎧を身に纏っていて、いかにも斥候! と言わんばかりなんだよな。
多分第一王子派に雇われているのだろうけど、襲いかかってくるまではそのままで問題なし、それはそうとわたくしは折り畳まれた地図を広げながら現在地点を確認していく。
この世界の地図は少々抽象的だ、図面と大体こんな場所に何があるよというのがわかる程度の情報しかなく、小さな村などは事前に大体の位置を自ら書き込んでいく必要がある。
冒険者組合や貴族によっては詳細な地図を所持しているので、それを閲覧しながら手持ちの地図へと記入をしていく、みたいな職業があったりもするらしいけど。
「今は……ここか、街道が伸びていく先に街が……えーとあったハーティの街はこの辺り……半日強ってところか」
「じゃあそこでレイジー男爵閣下に助力を求める感じですね」
エルネットさんが笑顔でわたくしへと話しかけてきたのをみて、わたくしはにっこりと微笑む。
が、正直あのおぢさん苦手だから本音では会いたくないのだけど……そうも言ってられないだろうな、無視して通り過ぎることも可能だとは思うけど、彼の面子を潰してしまう可能性もあるし。
やっぱり辺境伯領を守る武人の顔を立てる意味でも会わなきゃだめかー……はー、憂鬱……まあなぜわたくしがこんなに憂鬱な気分になっているかは、会えば全員がわかるに違いない。
「男爵が遠征に出ている可能性もあるので絶対、というわけではございませんわ」
「こんな状況だと流石に遠征はないと思いますよ」
「……的確にわたくしの心を抉りますわね、エルネット卿は……」
苦笑いを浮かべるわたくしを見て、エルネットさんも同じような笑顔で手を振っている……この旅路で「赤竜の息吹」との間はかなり縮まった気がする。
わたくしとしては彼らのような実力者を味方に出来て幸運だったと思う、というか敵にまわっていたとしたらかなり厄介な人物が多いからな。
第三階位の悪魔とほぼ互角に戦える人間はこの世界には相当少ないだろう、金級冒険者の数もそれほど多くなく彼らがその階級の中でどのくらいの実力を備えているかはわかっていないが、おそらく上位に位置しているのだと思う。
それだけの能力の戦士達がこれからも研鑽を積み重ね、強くなっていった先には……クリス達この世界の勇者の力となってくれるだろう。
「じゃハーティに向かって進みますか……レイジー男爵にも挨拶しなきゃですわねぇ」
「まだあのおてんば娘は見つかっていないのか……クレメント……いや長兄はウォルフガングだったか、気が気ではないだろうな」
壁の街ハーティ……この街はそう呼ばれている。
インテリペリ辺境伯領において最も王都寄りに建設された堅牢な砦ハーティを中心に、小規模な都市が建築されたのは今から三〇〇年以上前のことだ。
元々は砦として建築が始まり、中継地点としての役割を担っていたがいつの日か砦の周りに街が建築されていき、気がつけば街道を使う商人や旅人が立ち寄ることで規模が大きくなっていき、正式に街としてインテリペリ辺境伯家により認められたという過去を持っている。
「シャルロッタ様が王都を出られた、というのはわかっているのですがその後は足取りがうまく掴めず……」
「辺境伯家側も斥候を出してはいるようだがな……それにしても足取りが掴めないというのは奇妙なことだ」
ミシェル・レイジー男爵、年齢は五〇を超えているが醸し出す雰囲気は歴戦の戦士としての風格を持った偉丈夫である。
頭髪を見事なくらいに刈っており、いわゆるスキンヘッドに所々に白髪の目立つ髭を生やしたゴツい外見をしている……着用した服は貴族が着用する仕立ての良い衣服なのだが、筋肉質な肉体がはちきれんばかりに盛り上がっておりアンバランスな印象を与えている。
レイジー男爵はそばに控える深緑の髪に蒼色の目を持つ年若い青年……この場にシャルロッタがいれば驚くだろうが、リディル・ウォーカー・カーカス騎士爵が膝をついて控えていた。
「シャルロッタ様はお美しくなられたでしょうね……」
「なんだリディル、そういえばあの娘とは知己だったか」
「はい、二年ほど前に我が父が起こした事件の際にシャルロッタ様と会いました」
カーカス子爵家事変……二年前にインテリペリ辺境伯家に対してカーカス子爵が叛意を露にした事件、その際にシャルロッタ・インテリペリが契約している幻獣ガルムが彼の邸宅を破壊したという話は、辺境伯家に仕える貴族達の間で話題になっていた。
その際リディルは父を止められなかったが、最終的にはインテリペリ辺境伯家のために戦い、助命されたという過去がある。
その後騎士爵相当にまで位を下げていたが、レイジー男爵が彼を再教育の名目で部下に加え今では男爵の副官として活躍している日々を送っていた。
「そ、そうか……それは随分と大変だったな……」
「男爵は何度かお会いになられているのですよね?」
「ああ、エスタデルに出向いた時は必ず会っていたよ、美しく成長していく孫娘のようでな……いやはや第二王子の婚約者にまでなったのだから素晴らしいことだ」
レイジー男爵はインテリペリ辺境伯家でも軍事の専門家として確固たる地位を築いている、子爵への陞爵も検討されていたほど辺境伯家内での信頼が厚い。
シャルロッタが小さい頃から孫を見ているような感覚で接しており、暑苦しい見た目も相まってシャルロッタを抱き上げると彼女は死んだ魚のような目で遠くを見ていると他の貴族に指摘されたことがある。
「……僕はシャルロッタ様に大変なご迷惑をおかけしてしまった身ですが、彼女を理想の女性として慕っておりました、婚約発表の際には流石に驚きましたよ」
「まあでも以前より王家からは打診があったらしいからな……あれほどの美しい少女であれば納得できる」
リディルがシャルロッタを慕っているのは男爵も知っているが、それは騎士が持つ婦人への愛、所謂宮廷恋愛のようなものだと理解しているため特に咎めたことはない。
彼自身も叶わぬものだというのは理解していて、それでも彼女への気持ちを捨て切れずにおり、何度か別の令嬢との婚約話が持ち上がったが、全て彼は断っている。
『シャルロッタ・インテリペリ嬢がクリストフェル殿下の妻となる日まで、私は誰とも婚約はできません』
リディルが返す返事を聞いて、その一途な想いに感心するもの、嫉妬心を覚えるもの、脈なしと見て早々に諦めてしまうもの……反応は様々だが、彼は実家の汚名を雪ぐために懸命に騎士としての任務をこなしているため悪い目では見られていない。
このままいけばカーカス家が復興できるのではないか、と噂されつつあった時期に王都における異変、クレメント伯の暗殺未遂、そしてクリストフェルとシャルロッタの王都脱出……運がないな、と側で控えるリディルを見てレイジー男爵は気の毒に思っている。
好青年という言葉がピッタリハマる彼のことを、常々気にかけてきたし育てたという自負もある、彼がシャルロッタを見つければ、功績としては盤石なものとなる。
「リディル、兵を率いて街道の警備にあたれ……もしシャルロッタ様がいるとすれば進みやすい街道沿いだ、迎えに行ってやってくれ」
「戻ってきましたわねえ……」
いやいや、長かった……王都を出たのがはるか昔に思えるくらい道中いろいろな事がありすぎた。
時間にしてはそれほど長い時間ではなかったと思う、というか気を失っていた時間や何事もなく移動できた日もあったけどさ、それでも今までは魔導列車で移動した道のりを馬車だけで移動するってのは無理があったな。
連続で悪魔の襲撃を受けたり、訓戒者との戦闘になったり……意識がなかったりもしたなあ、ほんと貴族令嬢って大変な職業だよね。
「……とは言っても辺境伯領の境目に到達したってだけですしね、地図で見るとあと三、四日はかかると思いますよ」
「長いですわねえ……魔導列車のありがたみを感じますわよ」
そうなのだ、インテリペリ辺境伯領の領都であるエスタデルは領内の中心に近い場所に建設されており、今私がいる領の境目からはまだかなり距離がある。
とはいえこの先には街が点在していて安全な宿泊も可能になるだろうし、何より実家にも連絡が取りやすくなる……つまり王都からの脱出とその後の逃避行はほぼ成功したと言っても過言ではない。
あとはどうやって家の人間に連絡をつけてもらうか、というところだけど領内の警備をやっている騎士か、街まで行けばわたくしの顔を知っている者もいるだろうし、そこはあまり心配していない。
「……それはそうと、下手な尾行がついてきていますがどうしますか?」
リリーナさんが笑顔でわたくしと話しているふりをしながら、少し離れた場所にいる人間たちのことを尋ねてきた……少し前からバレないと思ってるのかちょっと雑な尾行をしている人たちがいるのだけど、すでにわたくしたちは把握済みでとりあえず放置している状況だったりもする。
まあ、ついてきたところでわたくしたちが普通に家に帰るところを目撃するだけだと思うんだけどなあ……まあいつでも排除はできるからそのままにしておくか。
「旅の道連れが増えるだけですわ、何かを報告されたところでわたくしは困ることもないのですからそのままにしておきましょう」
「承知しました」
軽く頭を下げてからリリーナさんはわたくしの元を離れる、尾行者は武装しているけど音を立てないように革鎧を身に纏っていて、いかにも斥候! と言わんばかりなんだよな。
多分第一王子派に雇われているのだろうけど、襲いかかってくるまではそのままで問題なし、それはそうとわたくしは折り畳まれた地図を広げながら現在地点を確認していく。
この世界の地図は少々抽象的だ、図面と大体こんな場所に何があるよというのがわかる程度の情報しかなく、小さな村などは事前に大体の位置を自ら書き込んでいく必要がある。
冒険者組合や貴族によっては詳細な地図を所持しているので、それを閲覧しながら手持ちの地図へと記入をしていく、みたいな職業があったりもするらしいけど。
「今は……ここか、街道が伸びていく先に街が……えーとあったハーティの街はこの辺り……半日強ってところか」
「じゃあそこでレイジー男爵閣下に助力を求める感じですね」
エルネットさんが笑顔でわたくしへと話しかけてきたのをみて、わたくしはにっこりと微笑む。
が、正直あのおぢさん苦手だから本音では会いたくないのだけど……そうも言ってられないだろうな、無視して通り過ぎることも可能だとは思うけど、彼の面子を潰してしまう可能性もあるし。
やっぱり辺境伯領を守る武人の顔を立てる意味でも会わなきゃだめかー……はー、憂鬱……まあなぜわたくしがこんなに憂鬱な気分になっているかは、会えば全員がわかるに違いない。
「男爵が遠征に出ている可能性もあるので絶対、というわけではございませんわ」
「こんな状況だと流石に遠征はないと思いますよ」
「……的確にわたくしの心を抉りますわね、エルネット卿は……」
苦笑いを浮かべるわたくしを見て、エルネットさんも同じような笑顔で手を振っている……この旅路で「赤竜の息吹」との間はかなり縮まった気がする。
わたくしとしては彼らのような実力者を味方に出来て幸運だったと思う、というか敵にまわっていたとしたらかなり厄介な人物が多いからな。
第三階位の悪魔とほぼ互角に戦える人間はこの世界には相当少ないだろう、金級冒険者の数もそれほど多くなく彼らがその階級の中でどのくらいの実力を備えているかはわかっていないが、おそらく上位に位置しているのだと思う。
それだけの能力の戦士達がこれからも研鑽を積み重ね、強くなっていった先には……クリス達この世界の勇者の力となってくれるだろう。
「じゃハーティに向かって進みますか……レイジー男爵にも挨拶しなきゃですわねぇ」
「まだあのおてんば娘は見つかっていないのか……クレメント……いや長兄はウォルフガングだったか、気が気ではないだろうな」
壁の街ハーティ……この街はそう呼ばれている。
インテリペリ辺境伯領において最も王都寄りに建設された堅牢な砦ハーティを中心に、小規模な都市が建築されたのは今から三〇〇年以上前のことだ。
元々は砦として建築が始まり、中継地点としての役割を担っていたがいつの日か砦の周りに街が建築されていき、気がつけば街道を使う商人や旅人が立ち寄ることで規模が大きくなっていき、正式に街としてインテリペリ辺境伯家により認められたという過去を持っている。
「シャルロッタ様が王都を出られた、というのはわかっているのですがその後は足取りがうまく掴めず……」
「辺境伯家側も斥候を出してはいるようだがな……それにしても足取りが掴めないというのは奇妙なことだ」
ミシェル・レイジー男爵、年齢は五〇を超えているが醸し出す雰囲気は歴戦の戦士としての風格を持った偉丈夫である。
頭髪を見事なくらいに刈っており、いわゆるスキンヘッドに所々に白髪の目立つ髭を生やしたゴツい外見をしている……着用した服は貴族が着用する仕立ての良い衣服なのだが、筋肉質な肉体がはちきれんばかりに盛り上がっておりアンバランスな印象を与えている。
レイジー男爵はそばに控える深緑の髪に蒼色の目を持つ年若い青年……この場にシャルロッタがいれば驚くだろうが、リディル・ウォーカー・カーカス騎士爵が膝をついて控えていた。
「シャルロッタ様はお美しくなられたでしょうね……」
「なんだリディル、そういえばあの娘とは知己だったか」
「はい、二年ほど前に我が父が起こした事件の際にシャルロッタ様と会いました」
カーカス子爵家事変……二年前にインテリペリ辺境伯家に対してカーカス子爵が叛意を露にした事件、その際にシャルロッタ・インテリペリが契約している幻獣ガルムが彼の邸宅を破壊したという話は、辺境伯家に仕える貴族達の間で話題になっていた。
その際リディルは父を止められなかったが、最終的にはインテリペリ辺境伯家のために戦い、助命されたという過去がある。
その後騎士爵相当にまで位を下げていたが、レイジー男爵が彼を再教育の名目で部下に加え今では男爵の副官として活躍している日々を送っていた。
「そ、そうか……それは随分と大変だったな……」
「男爵は何度かお会いになられているのですよね?」
「ああ、エスタデルに出向いた時は必ず会っていたよ、美しく成長していく孫娘のようでな……いやはや第二王子の婚約者にまでなったのだから素晴らしいことだ」
レイジー男爵はインテリペリ辺境伯家でも軍事の専門家として確固たる地位を築いている、子爵への陞爵も検討されていたほど辺境伯家内での信頼が厚い。
シャルロッタが小さい頃から孫を見ているような感覚で接しており、暑苦しい見た目も相まってシャルロッタを抱き上げると彼女は死んだ魚のような目で遠くを見ていると他の貴族に指摘されたことがある。
「……僕はシャルロッタ様に大変なご迷惑をおかけしてしまった身ですが、彼女を理想の女性として慕っておりました、婚約発表の際には流石に驚きましたよ」
「まあでも以前より王家からは打診があったらしいからな……あれほどの美しい少女であれば納得できる」
リディルがシャルロッタを慕っているのは男爵も知っているが、それは騎士が持つ婦人への愛、所謂宮廷恋愛のようなものだと理解しているため特に咎めたことはない。
彼自身も叶わぬものだというのは理解していて、それでも彼女への気持ちを捨て切れずにおり、何度か別の令嬢との婚約話が持ち上がったが、全て彼は断っている。
『シャルロッタ・インテリペリ嬢がクリストフェル殿下の妻となる日まで、私は誰とも婚約はできません』
リディルが返す返事を聞いて、その一途な想いに感心するもの、嫉妬心を覚えるもの、脈なしと見て早々に諦めてしまうもの……反応は様々だが、彼は実家の汚名を雪ぐために懸命に騎士としての任務をこなしているため悪い目では見られていない。
このままいけばカーカス家が復興できるのではないか、と噂されつつあった時期に王都における異変、クレメント伯の暗殺未遂、そしてクリストフェルとシャルロッタの王都脱出……運がないな、と側で控えるリディルを見てレイジー男爵は気の毒に思っている。
好青年という言葉がピッタリハマる彼のことを、常々気にかけてきたし育てたという自負もある、彼がシャルロッタを見つければ、功績としては盤石なものとなる。
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