24 / 40
24
しおりを挟む
王宮の大広間は、夏の夜の舞踏会に相応しく、きらびやかな光と、楽しげな音楽、そして着飾った人々の熱気に満ちていた。
「アイ、とても綺麗だ」
私のエスコートをしてくれているレピオド殿下が、耳元で甘く囁く。
今夜、私が身にまとっているのは、あの日、殿下が贈ってくださった、夜空の星屑を散りばめたような、あの瑠璃色のドレスだった。
もう、私には、このドレスを着ることを躊躇う理由は、何もなかったから。
「殿下こそ、とても素敵ですわ」
私がそう言って微笑み返すと、殿下は満足そうに目を細めた。
会場に入ると、国王陛下と王妃陛下が、私たちに気づいて優しく微笑んでくださる。
周りの貴族たちからの視線も、以前とは明らかに違っていた。そこにはもう、侮蔑や好奇の色はない。ただ、未来の王太子妃に対する、純粋な敬意と、少しばかりの羨望があるだけだ。
もう、何も怖くない。
殿下が隣にいてくださる。ただそれだけで、私は世界で一番、強くなれる気がした。
会場の隅に、ショコラ・トルテ侯爵令嬢の姿が見えた。
彼女は、いつも通り、取り巻きたちに囲まれて、扇を優雅に揺らしている。けれど、その表情には、どこか焦りの色が浮かんでいるように見えた。私と殿下が、仲睦まじく談笑しているのを見て、苛立たしげに扇を握りしめている。
きっと、彼女の仕掛けた噂が、私たちの仲を引き裂くどころか、むしろ固く結びつけていることに、焦りを感じているのだろう。
その姿を見ても、私の心は、もう何も揺れ動かなかった。
舞踏会が中盤に差し掛かり、ワルツの音楽が優雅に流れ終わった、その時だった。
楽団の演奏が、ぴたり、と止んだ。
そして、国王陛下の隣に立っていたレピオド殿下が、一歩前に進み出た。
「皆、少しだけ耳を貸してほしい」
その、よく通る、威厳に満ちた声に、会場中の視線が、一斉に彼へと注がれる。
ざわついていた大広間が、水を打ったように静まり返った。
私も、一体何が始まるのだろう、と、少しだけ緊張しながら、壇上の彼を見つめる。
殿下は、私の視線に気づくと、そっと、大丈夫だとでも言うように、優しい眼差しを送ってくれた。
そして、彼は、会場のすべての人間に向かって、はっきりと告げた。
「ご存じの者もいると思うが、最近、私の婚約者である、アイ・ス・クリーム嬢に関して、実に不愉快で、根も葉もない噂が流れていた」
その言葉に、会場が、大きくどよめいた。
殿下は、構うことなく続ける。
「曰く、彼女は、私という婚約者がいながら、ティー子爵家の令息、バジル・ティー殿と密会を重ねている、と。実に、馬鹿げた話だ」
壇上のショコラ様の顔が、一瞬、勝ち誇ったような色に染まったのを、私は見逃さなかった。
いよいよ、計画の最終段階だ、とでも思っているのだろう。
だが、彼女のその浅はかな期待は、次の殿下の言葉で、無残にも打ち砕かれることになる。
「そして、本日。この噂が、全くの虚偽であり、ある者の悪意によって、意図的に捏造されたものであるという、動かぬ証拠が、すべて揃った」
殿下のその宣言に、今度は、会場中から驚愕の声が上がった。
ショコラ様の顔から、さっと血の気が引いていく。
殿下が合図をすると、ギルバート様が、数枚の羊皮紙を手に、前に進み出た。
そして、その内容を、感情のこもらない、淡々とした声で、読み上げ始めた。
「第一に、噂の流布に加担した三名の男爵令嬢の証言。三名ともに、トルテ侯爵家の家令を通じ、ショコラ・トルテ嬢より多額の金銭を受け取り、偽りの噂を広めるよう指示されたと自白しております」
「第二に、複数の有力貴族の元へ送りつけられた、密会の証拠とされるスケッチ。これを描いた画家も、同様に、ショコラ嬢からの依頼であったと証言。また、このスケッチは、二人が挨拶を交わしただけの光景を、悪意ある構図で描いた、完全な捏造であることも、判明しております」
「第三に、当事者であるバジル・ティー様、および、その妹君であるカモミール・ティー様の証言。アイ様とバジル様が、二人きりで親密に話した事実は一切なく、噂は完全な事実無根である、と」
次々と、冷徹な事実が、白日の下に晒されていく。
ギルバート様が証拠を読み上げるたびに、ショコラ様の顔は、青から白へと、みるみるうちに色を失っていった。
「そ、そんな……う、嘘よ……! でっち上げだわ……!」
彼女の震える声は、誰の耳にも届かない。
すべての証拠が読み上げられた後、壇上のレピオド殿下は、氷のように冷たい視線を、真っ直ぐに、ショコラ様に向けた。
「ショコラ・トルテ侯爵令嬢」
その声には、もはや、一片の優しさも、慈悲もなかった。
「何か、弁明はあるかな?」
「わ、わたくしは……! 知らない! 何も知らないわ! あの女が、私を陥れようとしているのよ!」
見苦しい言い訳を叫ぶ彼女の隣で、父親であるトルテ侯爵が、娘を庇おうと一歩前に出る。
「お待ちください、殿下! これは、何かの間違いです! 私の娘が、そのような大それたことをするはずが……!」
だが、殿下は、その言葉を、冷たく一蹴した。
「黙れ。お前の罪も、すべて暴かれている」
殿下は、ギルバート様からもう一枚の羊皮紙を受け取ると、高らかに言い放った。
「トルテ侯爵、貴様が、長年にわたり、その地位を利用して不正な蓄財を繰り返し、政敵を失脚させてきた証拠も、すべてここにある!」
その言葉は、トルテ侯爵家にとって、完全な死の宣告だった。
もはや、誰も、何も言うことはできない。
最後に、国王陛下が、荘厳な玉座から、静かに立ち上がった。
そして、厳かな声で、裁きを、下した。
「勅命を下す。トルテ侯爵家は、本日をもって、その爵位を剥奪。全財産を没収の上、王家への反逆罪と見なす。首謀者であるショコラ・トルテは、その罪の重さに鑑み、北の修道院へ終身幽閉とする!」
その、あまりにも重い判決に、ショコラ様は、「いや……いやぁぁぁっ!」と、狂ったような悲鳴を上げた。
そして、その場に、糸が切れた人形のように、崩れ落ちる。
すぐに、屈強な衛兵たちが現れ、泣き叫び、暴れる彼女を、容赦なく両脇から抱え上げて、引きずっていく。
私は、目の前で繰り広げられた、あまりにも劇的な断罪の光景に、ただ、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
すべてが、終わった。
騒然としていた大広間が、静けさを取り戻した後。
レピオド殿下は、壇上から降りてくると、まっすぐに、私の元へと歩み寄ってきてくれた。
そして、私の手を優しく取ると、こう、微笑んだのだ。
「アイ。これで、君の美しい笑顔を曇らせるものは、もう、何もなくなった」
その、どこまでも優しい笑顔。
私のために、ここまでしてくださった、彼の深い、深い愛情。
私は、その温かい手の中で、ただ、こくりと、何度も、頷き返したのだった。
「アイ、とても綺麗だ」
私のエスコートをしてくれているレピオド殿下が、耳元で甘く囁く。
今夜、私が身にまとっているのは、あの日、殿下が贈ってくださった、夜空の星屑を散りばめたような、あの瑠璃色のドレスだった。
もう、私には、このドレスを着ることを躊躇う理由は、何もなかったから。
「殿下こそ、とても素敵ですわ」
私がそう言って微笑み返すと、殿下は満足そうに目を細めた。
会場に入ると、国王陛下と王妃陛下が、私たちに気づいて優しく微笑んでくださる。
周りの貴族たちからの視線も、以前とは明らかに違っていた。そこにはもう、侮蔑や好奇の色はない。ただ、未来の王太子妃に対する、純粋な敬意と、少しばかりの羨望があるだけだ。
もう、何も怖くない。
殿下が隣にいてくださる。ただそれだけで、私は世界で一番、強くなれる気がした。
会場の隅に、ショコラ・トルテ侯爵令嬢の姿が見えた。
彼女は、いつも通り、取り巻きたちに囲まれて、扇を優雅に揺らしている。けれど、その表情には、どこか焦りの色が浮かんでいるように見えた。私と殿下が、仲睦まじく談笑しているのを見て、苛立たしげに扇を握りしめている。
きっと、彼女の仕掛けた噂が、私たちの仲を引き裂くどころか、むしろ固く結びつけていることに、焦りを感じているのだろう。
その姿を見ても、私の心は、もう何も揺れ動かなかった。
舞踏会が中盤に差し掛かり、ワルツの音楽が優雅に流れ終わった、その時だった。
楽団の演奏が、ぴたり、と止んだ。
そして、国王陛下の隣に立っていたレピオド殿下が、一歩前に進み出た。
「皆、少しだけ耳を貸してほしい」
その、よく通る、威厳に満ちた声に、会場中の視線が、一斉に彼へと注がれる。
ざわついていた大広間が、水を打ったように静まり返った。
私も、一体何が始まるのだろう、と、少しだけ緊張しながら、壇上の彼を見つめる。
殿下は、私の視線に気づくと、そっと、大丈夫だとでも言うように、優しい眼差しを送ってくれた。
そして、彼は、会場のすべての人間に向かって、はっきりと告げた。
「ご存じの者もいると思うが、最近、私の婚約者である、アイ・ス・クリーム嬢に関して、実に不愉快で、根も葉もない噂が流れていた」
その言葉に、会場が、大きくどよめいた。
殿下は、構うことなく続ける。
「曰く、彼女は、私という婚約者がいながら、ティー子爵家の令息、バジル・ティー殿と密会を重ねている、と。実に、馬鹿げた話だ」
壇上のショコラ様の顔が、一瞬、勝ち誇ったような色に染まったのを、私は見逃さなかった。
いよいよ、計画の最終段階だ、とでも思っているのだろう。
だが、彼女のその浅はかな期待は、次の殿下の言葉で、無残にも打ち砕かれることになる。
「そして、本日。この噂が、全くの虚偽であり、ある者の悪意によって、意図的に捏造されたものであるという、動かぬ証拠が、すべて揃った」
殿下のその宣言に、今度は、会場中から驚愕の声が上がった。
ショコラ様の顔から、さっと血の気が引いていく。
殿下が合図をすると、ギルバート様が、数枚の羊皮紙を手に、前に進み出た。
そして、その内容を、感情のこもらない、淡々とした声で、読み上げ始めた。
「第一に、噂の流布に加担した三名の男爵令嬢の証言。三名ともに、トルテ侯爵家の家令を通じ、ショコラ・トルテ嬢より多額の金銭を受け取り、偽りの噂を広めるよう指示されたと自白しております」
「第二に、複数の有力貴族の元へ送りつけられた、密会の証拠とされるスケッチ。これを描いた画家も、同様に、ショコラ嬢からの依頼であったと証言。また、このスケッチは、二人が挨拶を交わしただけの光景を、悪意ある構図で描いた、完全な捏造であることも、判明しております」
「第三に、当事者であるバジル・ティー様、および、その妹君であるカモミール・ティー様の証言。アイ様とバジル様が、二人きりで親密に話した事実は一切なく、噂は完全な事実無根である、と」
次々と、冷徹な事実が、白日の下に晒されていく。
ギルバート様が証拠を読み上げるたびに、ショコラ様の顔は、青から白へと、みるみるうちに色を失っていった。
「そ、そんな……う、嘘よ……! でっち上げだわ……!」
彼女の震える声は、誰の耳にも届かない。
すべての証拠が読み上げられた後、壇上のレピオド殿下は、氷のように冷たい視線を、真っ直ぐに、ショコラ様に向けた。
「ショコラ・トルテ侯爵令嬢」
その声には、もはや、一片の優しさも、慈悲もなかった。
「何か、弁明はあるかな?」
「わ、わたくしは……! 知らない! 何も知らないわ! あの女が、私を陥れようとしているのよ!」
見苦しい言い訳を叫ぶ彼女の隣で、父親であるトルテ侯爵が、娘を庇おうと一歩前に出る。
「お待ちください、殿下! これは、何かの間違いです! 私の娘が、そのような大それたことをするはずが……!」
だが、殿下は、その言葉を、冷たく一蹴した。
「黙れ。お前の罪も、すべて暴かれている」
殿下は、ギルバート様からもう一枚の羊皮紙を受け取ると、高らかに言い放った。
「トルテ侯爵、貴様が、長年にわたり、その地位を利用して不正な蓄財を繰り返し、政敵を失脚させてきた証拠も、すべてここにある!」
その言葉は、トルテ侯爵家にとって、完全な死の宣告だった。
もはや、誰も、何も言うことはできない。
最後に、国王陛下が、荘厳な玉座から、静かに立ち上がった。
そして、厳かな声で、裁きを、下した。
「勅命を下す。トルテ侯爵家は、本日をもって、その爵位を剥奪。全財産を没収の上、王家への反逆罪と見なす。首謀者であるショコラ・トルテは、その罪の重さに鑑み、北の修道院へ終身幽閉とする!」
その、あまりにも重い判決に、ショコラ様は、「いや……いやぁぁぁっ!」と、狂ったような悲鳴を上げた。
そして、その場に、糸が切れた人形のように、崩れ落ちる。
すぐに、屈強な衛兵たちが現れ、泣き叫び、暴れる彼女を、容赦なく両脇から抱え上げて、引きずっていく。
私は、目の前で繰り広げられた、あまりにも劇的な断罪の光景に、ただ、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
すべてが、終わった。
騒然としていた大広間が、静けさを取り戻した後。
レピオド殿下は、壇上から降りてくると、まっすぐに、私の元へと歩み寄ってきてくれた。
そして、私の手を優しく取ると、こう、微笑んだのだ。
「アイ。これで、君の美しい笑顔を曇らせるものは、もう、何もなくなった」
その、どこまでも優しい笑顔。
私のために、ここまでしてくださった、彼の深い、深い愛情。
私は、その温かい手の中で、ただ、こくりと、何度も、頷き返したのだった。
284
あなたにおすすめの小説
砕けた愛
篠月珪霞
恋愛
新婚初夜に男に襲われた公爵令嬢エヴリーヌは、不義密通の罪を被せられた。反逆罪に問われた彼女の一族は処刑されるが、気付くと時間が巻き戻っていた。
あなたへの愛? そんなものとうに、砕け散ってしまいました。
君を愛す気はない?どうぞご自由に!あなたがいない場所へ行きます。
みみぢあん
恋愛
貧乏なタムワース男爵家令嬢のマリエルは、初恋の騎士セイン・ガルフェルト侯爵の部下、ギリス・モリダールと結婚し初夜を迎えようとするが… 夫ギリスの暴言に耐えられず、マリエルは神殿へ逃げこんだ。
マリエルは身分違いで告白をできなくても、セインを愛する自分が、他の男性と結婚するのは間違いだと、自立への道をあゆもうとする。
そんなマリエルをセインは心配し… マリエルは愛するセインの優しさに苦悩する。
※ざまぁ系メインのお話ではありません、ご注意を😓
初夜に前世を思い出した悪役令嬢は復讐方法を探します。
豆狸
恋愛
「すまない、間違えたんだ」
「はあ?」
初夜の床で新妻の名前を元カノ、しかも新妻の異母妹、しかも新妻と婚約破棄をする原因となった略奪者の名前と間違えた?
脳に蛆でも湧いてんじゃないですかぁ?
なろう様でも公開中です。
好きにしろ、とおっしゃられたので好きにしました。
豆狸
恋愛
「この恥晒しめ! 俺はお前との婚約を破棄する! 理由はわかるな?」
「第一王子殿下、私と殿下の婚約は破棄出来ませんわ」
「確かに俺達の婚約は政略的なものだ。しかし俺は国王になる男だ。ほかの男と睦み合っているような女を妃には出来ぬ! そちらの有責なのだから侯爵家にも責任を取ってもらうぞ!」
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」
仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる