『冒険者ギルドへようこそ(最強剣士と娘巫女) ~全ての謎を解き明かし、全てを救う物語~』

此木、大(しばいぬ)

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第2章 環刻館の後継者(かんごくかんのこうけいしゃ)

第94話 双泉郭

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スサミの町。
そこはドワーフ達が鍛冶の腕を競う職人の町として有名だった。
そしてドワーフと言えば大の酒好きでも有名だ。
そんなドワーフ達を満足させる珠玉のもてなしや癒しがこの町にないはずがなかった。
というわけで、ここはスサミの宿場町。
それも温泉街と呼ばれるエリアだった。

俺達がいるのは双泉郭という温泉旅館の中でもハイグレードな客室のリビングだった。
リビングとダイニングの他、寝室も二部屋ある、ゆったりとした間取りの客室だった。
「お姉ちゃん、こっち庭があるよ!」
フミナが部屋を探検してミカを呼ぶ声がした。
「ホントだ、庭にお風呂がある!」
ミカも一緒に探検している様だ。
「「すごーい!!」」

ミカとフミナの楽しそうな声が聞こえてきた。
ミカとフミナは部屋を一通り探検するとリビングに戻ってきた。
大きなテーブルの上にはお茶と饅頭が置いてあり、椅子に座ったフミナが饅頭に手を伸ばす。
「甘くておいひい」
「フミナ、飲み込んでから喋りなさい」
ミカがフミナの作法をたしなめる。
この宿は転生者が冒険者を廃業した後、故郷の温泉宿をイメージして開業した宿だという事だった。

座椅子に座って二人のやり取りをのんびりと眺めていると、ダラと目が合った。
「そういえばダラ、珍しくムキになってなかった?」
「あぁ、あの手の輩は好きになれん」
ダラは俺の問いに吐き捨てるように答えた。
「ダラ様は交渉が上手なイメージでした」
ミカが少し意外そうに言ったが
「交渉するまでもないさ、アンナが判子を押した書類がある以上アイツには仕事をしてもらうだけだ」
「では先ほどのやり取りは?」
ミカがダラに尋ねる。
「儲からなさそうな仕事だから俺達がキャンセルしてくれたら良いな、って言う程度のセコイ話だ」
ダラがミカに説明した。

冒険者ギルドは人道支援もする。
ノリムネの主張は一部の拝金主義者に支持されているだけだ。
「ベルファム卿がお金持ちだって聞いた途端やる気になるのは嫌らしい感じだったね」
フミナが汚い物でも思い出す様な顔で言った。
「冒険者ギルドは規模も影響力も大きいから後ろ盾になってくれるのは何かと助かる。人間相手ならなおさらだ」
ダラは冒険者ギルドに取り入らなければならない理由を説明した。
「何より、ギルド発行の正規クエストなら相手も下手な言いがかりを付けられないからね」
キョトンとした顔で聞いていたミカとフミナにも分かる様に説明した。

「明日にでも発行してくれりゃ良いがな…」
ダラが言うのはギルドのクエスト発行の事だ。
今回のように依頼人と請負人が同一の場合、事務手数料を冒険者ギルドに支払えば手続きは完了となる。
それほど時間がかかる事は無いはずだが…
「あまりゆっくりとしていられませんね」
ミカが心配そうに言った。
「ベルファム一家の事は心配だが、今の段階で出来る事は無いからな」
ダラは頭の上で手を組んで言った。
「とりあえずお風呂にでも入ってリフレッシュしよう」
俺がミカとフミナに声を掛けると
「私、デレ様の後は嫌! 先に入っても良い?」
フミナが思春期の娘の様な事を言い始めた。
「ほんと、もうデレは勘弁してくれ、先に入って良いから」
ダラは諦めた様にそう言った。
「やった! お姉ちゃん、一緒に入ろ♪」
これだけ遠慮なく言ってくれるのはフミナの性格もあるかも知れないが、嬉しい事だった。


二人の姿が浴室に消えると、ダラは真剣な顔に戻っていた。
「さて、本気で助ける気があるなら明日まで待つのは良いアイデアとは思えないが、颯竢はどう思う?」
ダラは俺と二人きりになるのを待っていたようだ。

「現状こっちから打って出るなら例の鏡に飛び込むしか無いんだろうけど、経験上あまりおすすめ出来ないね」
俺は首を横に振った。
「颯竢が為す術もなく捕まる程の相手だ、飛び込むのは危険だろうな…」
ダラはため息をついて言った。
「どんなトリックか分からずじまいで正直申し訳ないよ」
「仕方ないさ、ミカの言っていたゲートの魔法とやらも今まで聞いた事すら無かった」
灯台の油の匂いを嗅ごうと思ったところまで思い出しているが、結局それがどんな匂いだったかも思い出せない。
ダラの言う通り今回の依頼は不思議な事が多いように感じる。
「東の国の出身者とやらは、実は結構いるのかも知れん、あの二人も含めて、な」
ダラは姉妹の歓声の聞こえる浴室に指だけ向けた。

衝立もしてあり、こちらから二人の姿は見えないのだが、ダラの紳士的な態度には感銘を受けた。
「状況証拠になるが、フミナも何らかのガスを吸わされた可能性が高いと思っている。 今回の敵は俺達の常識が通用しない可能性があるな」
ダラの推理は俺の見解と概ね一致している。
「相手が何らかの毒ガスを使用しているのなら、ちょっと対策案が思い付かないな…」
剣しか取り柄のない俺には正直お手上げだ。
「イガやコモノが捕まっているとして、俺が捕まればアイツ等は少しくらい長生き出来ると思うか?」
ダラは恐らく真面目に言っているのだろう。
「ダラ、馬鹿な事を考えるのはまだ早いよ」
当然、ダラの考えに賛同は出来ない。
「とは言え、もうそんなに時間は残されていないだろうよ」
ダラは随分と焦っている様に見える。
面倒見が良いのは知っていたが、これは重症だ。

「そうかも知れないけど、それじゃ無謀過ぎて作戦というよりただの捨て駒だよ」
ダラを説得しようと試みるが
「そうならない様に颯竢にも手伝って欲しいんだ」
逆にダラのペースに巻き込まれそうだ。
「具体的な作戦を聞いても良い?」
取り敢えず、話だけでも聞いてみる事にした。


「記憶障害の原因が何らかの薬品だったと想定しようか」
「うん?」
ダラの話をそこまで聞いて、ダラが何を言いたいか何となく見当がついた。
「息を止めれば行って帰って来れるだろう」
どうやらダラとは問題として捉えている事が違ったようだ。

「ダラ、ゲートの魔法の発動条件と終了条件がどうなっているのか分からないのが問題なんだよ」
「何か問題でもあるのか?」
ダラが真顔で聞き返してくる。
「例えば首だけ入れた時にゲートの魔法の効果が切れたらどうなる?」
それは俺が帰って来る時に葛藤した事だった。
「あっちに頭が、こっちに身体が、って事になる訳か、確かにゾッとしないな」
いつ落ちて来るか分からないギロチンに首を突っ込むのは勇気とは違う。
「今回はたまたま通れたけど、ナイフは鏡に傷をつけたからね」
俺がもっとも気になっているのはその事だった。

「考えてみれば他人の屋敷に出入りする為のゲートを開きっぱなしにはしないだろうな…」
そう呟くとダラはベッドに横になった。
「疲れた、飯の時間になったら起こして貰えるか?」
ダラはそう言うと有無を言わさず寝息を立て始めた。


「お先でした~、良いお湯でした~」
ミカの声に振り返ると、浴衣に着替えた姉妹がいた。
「あれ? デレ様寝ちゃったのか~、颯竢様も入って来るといいですよ~」
ミカもフミナも血行が良くなり、頬が赤く染まっていた。
部屋の壁の一辺には深さ、幅それぞれ15センチ程の樋があり、冷たい水が流れている。
それは空調であり、冷蔵庫の役割も果たしていた。
そこには瓶詰めのミルクやエール、米酒などが冷やされていて、飲み放題になっていた。
「二人とも冷たいミルクでも飲むといいよ」
ほかほかになっている二人に声を掛けて温泉に向かった。


「失礼します、お料理をお持ちしました」
仲居さんは部屋の前に運んで来た大きなワゴンから、部屋のテーブルに次々に料理を運び込んできた。
「ダラ、ご飯の時間だよ」
俺の声で起き上がったダラは両腕を目いっぱい伸ばして大きなあくびをした。
「おはよう、デレ様」
「お前、まだ言ってるのか!?」
「あの~」
何やら揉め始めたダラとフミナを見て仲居さんが困った表情を見せる。
「あぁ、いつもの事だから気にしないでいいよ」
揉めている二人を横目に俺とミカは仲居さんから料理の説明を聞いた。
「それではごゆっくりお召し上がり下さい」

「凄い豪華ですね…」
ミカは驚いた顔で料理を眺めていた。
俺達の目の前には山海の幸をふんだんに盛り込んだ料理が綺麗に並べられていた。
「山の中に入ったらしばらくの間ろくな飯にありつけないから今のうちにしっかり味わっておけよ」
そう言うと、ダラはミカとフミナのグラスにオレンジジュースを注ぎ
「俺達はコレで乾杯するか」
ダラはキンキンに冷えたエールを手に取ると景気の良い音を立てて栓を抜いた。
「「乾杯!」」
俺とダラはエールの入ったグラスで乾杯した。

「かんぱい?」
フミナが不思議そうな顔をしている。
「ん? あぁ、神の恵みに感謝を、って意味だ」
ダラが適当な事を言い、ミカとフミナがクスリと笑った。
「それじゃかんぱーい」
フミナがオレンジジュースの入ったグラスをミカに差し出すと
「かんぱーい」
ミカも真似して二人で乾杯を楽しんでいた。


ダイスカットされたビーフステーキを冷えたエールで流し込む。
「うんま!」
それは安心感のある美味さだった。
「良い吞みっぷりだな」
ダラがすかさず注いでくる。
「ダラも吞みなよ」
ちびちびと吞むダラに瓶を差し出すが
「俺はのんびりやらせてもらうよ」
ダラは川魚の塩焼きを箸で上手にほぐしてエールをちびりと吞んだ。

ミカとフミナは慣れない箸をフォークのように突き刺して使っていたが、料理には大満足のようだった。
豪華な料理を食べてはしゃぐ姉妹。
ちびちびと箸を進めるダラ。
のんびりと時間が過ぎていった。

「〆のいのぶた丼をお持ちしました」
仲居さんが入り口から声を掛けて来た。
「ありがとうございます」
ミカが仲居さんに礼を言うと小走りで入り口に向かう。
何故か仲居さんからお盆を奪い取ったミカがテーブルまで料理を運んできた。
「イノブタの卵とじの丼です、お好みで薬味をかけてお召し上がり下さい」
手持ち無沙汰な様子の仲居さんはそう説明すると空いた皿を手際よく片づけて行った。

ダラは小ぶりな丼をひとつつかむと薬味をどっさりかけてガツガツと食べた。
「ふぅ」
ダラはひと息つくとそのまま横になり、いびきをかき始めた。
オヤジか!?
その後、俺達が食事を終え、仲居さんが後片付けを済ませ、布団を敷きに来てもダラは目覚めなかった。

「それじゃ、そろそろ寝ようか」
俺がそう切り出したときにはすっかり夜も更けていた。
「ダラ様よほど疲れていたんですね」
ミカは意外そうに言った。
いつもならなにかあればすぐに覚醒するのに、隣で大騒ぎしていても全く反応しなかった。
ゆっくり休みたかったのかな?
ダラは見たこともない程熟睡していた。

「せっかくの温泉なのにお風呂にも入らないなんて…」
フミナの言葉に俺もうなずいた。
ダラ、頑張ってたよね。
「ばっちい」
言われたい放題ですよ、ダラさん…

「寝よ、お姉ちゃん」
「それでは颯竢様、おやすみなさい」
フミナに手を引かれてミカは寝室へと向かった。
「おやすみ」
二人に手を振り見送ると、一向に起きる気配のないダラに視線を移した。
ダラはここで良いか…
仲居さんが布団を敷いてくれた寝室に移動すると、いつしか眠りについていた。

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