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裁き?
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国を相手取って裁判を起こしたのは、この世界では前代未聞のことだったと後から聞いた。
身分制度がちがちなこの世界じゃ、そりゃそうだろうなとしか。
そのせいなのか、傍聴人が各地から押しかけ、混雑率120%で席が足りず立ち見が出たとかなんとか。…演劇の、人気演目みたいだな。
判事の真ん中に、メルキセデクさんがいたのはそれほど意外でもなかった。司法のトップだって話だったし、国の問題だしね。
いやでもよかったよ、この国にもちゃんと、『誘拐罪』の項目があって。法に定められてなかったら、罪が罪として成立しないからねー。他国で罪だとしても、この国で罪としての記載がなければ、カウントされないだろうしさ。
正確に言えば、誘拐というより、略取なんだろうけど。細かいことはまあいいか。
部下の方も、長官様推薦だけあって仕事できる人で助かったわ。さくさく進むやりとり、皆まで言わせない察しスキル。素晴らしい。
原告が私、被告が陛下の代理人で宰相様だったけど。
結果、勝訴です!! いえーい!! あれだ、裁判所で、『勝訴!』ってあの垂れ幕みたいなの?やりたいわー!
よかった、裁判所が腐ってなくて。王家に忖度するような、腐敗と利権にまみれたところじゃなくて、本当によかった。
賠償請求は、もちろん金銭ではない。
そして後日。
最後の機会なので、帰還前に時間がほしいと言われ、承諾した。
メンバーは、陛下、宰相様、魔法使い様だ。長官様はいない。事後処理に追われているそうな。合掌。
「…シライは、それほどこの国を厭うていたのだろうか? それとも、我がそんなに…」
嫌われていたのだろうか…と悲痛な表情で消え入りそうに呟く陛下。そんな顔も美しいですね。あくまで観賞用ですが。
「いえ、別に陛下が嫌いとか、この国が嫌とかではありませんでした」
「では何故…裁判してまで」
「訴訟を起こしたのは、犯罪の立証と私の帰還が正当であることを、公的機関、つまり第三者から公平に判断していただくためです。それ以上でも以下でもありません」
「それでは、世継ぎの件だろうか。誤解のないよう言っておくが、我は後継のためだけに、そなたを望んだのではない。召喚されたシライを見たときから、そなたを愛しく思っているのは本当だ」
「そうですね。陛下が私に寄り添おうとしてくださったのは、理解しています」
私のことを知ろうと、何かにつけ会話しようと努力していたし、忙しいだろうに時間を作って会いに来ていた。それに。
「子供が欲しいだけで召喚したのなら、睡眠薬でも盛ってベッドに放り込めば済むでしょうから。で、あとは出産まで監視、監禁しておけばいいわけですし」
「言い方~」
子作りに、対話は必要ないし、お互いのことを、内面を知る必要もない。ただ肉体的接触があればいいのだからと、身も蓋もない私の台詞に陛下は絶句している。
げらげら笑っているのは魔法使い様だ。
この世界に呼ばれてからずっと警戒を怠っていないのは、こういう理由もあった。とはいえ、寝込みを襲われたら成す術もなかったわけなのだが、陛下も周囲もそこまで外道ではなかったのは幸いだった。
「この国の、召喚に関わった人の誤算は、2つ。私が、それなりに社会経験のある成人済の人間だったこと」
「そうですね。あなたはなかなか、用心深い人です」
お褒めに与り光栄です、宰相様。
「もうひとつは、私が、絶望的に、恋愛に向いてないことです」
…ちらっと見ると魔法使い様は声もなくぷるぷる震えている。どうやら笑点が限界突破したらしいが、大丈夫? 明日、筋肉痛にならないといいね。
「だからといって、今後、未成年の女の子を召喚したりしないでくださいね。天涯孤独で、この世界など滅びろ!とか恨みを持ってて、破壊願望あるくらいの子じゃないと、ただただ不幸になるだけですので」
「それほどまでか…」
「そりゃ、普通に育った子たちは、男女関係なくですが、家族いますし友達もいますし。そんな信頼する人たちと慣れ親しんだ土地から強制的に離されて、反感持たない子はそうそういないのではないかと。仮に現状に不満持ってても、これまでの生活が根底にあって当然と思ってるからこその甘えですしね。なので、いくら運命の恋人とか言われてもねえ」
「うっ…」
当て擦りのつもりはなかったが、結果的にそうなってしまったな。陛下が痛みを堪えるように胸を押さえてる。
「ああ、恋愛に全振りしてて、運命を探してる、恋に恋する人間なら問題ないかもしれないですね。知らんけど」
「意見は最後まで貫いて、番ちゃん」
あ、魔法使い様、復活したんですね。
「まああとは、犯罪者を好きになる特殊性癖を持った人じゃないと無理かも」
「は、犯罪者…」
またもショックを受けている陛下。こんな女でごめんなさいね。でも。
「この国で、召喚に関わった人たちは、紛れもなく誘拐犯ですから。召喚って言っていますが、本人の同意なく強制的に連れ去るのは、他に言いようがないでしょう?」
「それは…、そうですね」
同意ありがとうございます、宰相様。
「国が滅亡の危機とかで、勇者や聖女召喚なら、藁をも掴む感じで理解できなくもないですけど、それでも召喚される側の事情や状況はまったく考慮されてませんからね」
「………」
今の私は、召喚された当初のスーツ姿で、手に仕事道具のカバンを持ってる。
これから、召喚陣、いや帰還陣になるのか、向かうところだ。
正味、10日ほど。だいぶ駆け足だったが、思ったより短期間で済んだのは不幸中の幸いだったな。
「それじゃ、お願いします」
魔力は実は、魔法使い様1人でも可能だったとか。ただ、異世界からの召喚自体が実に200年ぶりくらいだったらしく、不具合や不備がないか、全体の調整で現場とは違う制御室にいて監視してたと聞いた。
必要な道具、鉱石は王家の、陛下の個人資産で支払ってもらった。これも賠償金といえば、そうなるか。
「魔力込める間、そこから動かないでね~」
帰還陣(某アニメの錬成陣思い出すなあ)の上に立って、待ちの姿勢の私。いろんなところに、鉱石、原石か?が置かれてる。
立ち合いは、やはり陛下と宰相様だ。絵になる2人だなと埒もないことを考える。
「──短い間ですが、お世話になりました」
頭を下げ、お決まりの言葉を口にした。様式美という奴だ。これで最後だからね。
「……っ」
辛そうに目を閉じた陛下が、早足で一気に私との距離を詰めてくる。なんだなんだ。
「? へい、…っ!!」
視界が塞がったかと思ったら、抱き締められていた。きつく、きつく。
誰からも、こんな風に抱き締められたことなんか、ない。
「……してる」
「へい、か?」
「愛してる、愛してる、愛している…!」
「……っ」
眩いほどの光が足元に集まる。焦ったような宰相様の声が、遠い。
「ちょっと、陛下、もう転移始まっちゃいますけどー?!」
「…陛下!!」
宰相様に力ずくで腕を引かれたらしい、陛下の温もりが離れた。
それから身体全体が揺れるような感覚がして。
「………」
見慣れた、自分の部屋の中だった。
途端、スマホが音を立てる。
『ああ、やっとつながった! 白井、今どこにいる?!』
「……課長?」
『ずっと電源切ってたのか? 10日も音沙汰なしで…』
戻ってこられた。上司のいつもの声と、部屋を見渡して、帰ってこられたと。実感がいまいち薄いが、戻ってきたのだ、私の日常に。
なのに。
抱き締められた感覚が、まだ残ってる。血を吐くような叫びに似た、苦し気な声が耳に残ってる。
後悔はない。ないはずなのに。
最後に見た涙は、当分忘れられそうにない。
了
─────*─────*─────*─────*─────*─────
読んでくださった方、ありがとうございました。
身分制度がちがちなこの世界じゃ、そりゃそうだろうなとしか。
そのせいなのか、傍聴人が各地から押しかけ、混雑率120%で席が足りず立ち見が出たとかなんとか。…演劇の、人気演目みたいだな。
判事の真ん中に、メルキセデクさんがいたのはそれほど意外でもなかった。司法のトップだって話だったし、国の問題だしね。
いやでもよかったよ、この国にもちゃんと、『誘拐罪』の項目があって。法に定められてなかったら、罪が罪として成立しないからねー。他国で罪だとしても、この国で罪としての記載がなければ、カウントされないだろうしさ。
正確に言えば、誘拐というより、略取なんだろうけど。細かいことはまあいいか。
部下の方も、長官様推薦だけあって仕事できる人で助かったわ。さくさく進むやりとり、皆まで言わせない察しスキル。素晴らしい。
原告が私、被告が陛下の代理人で宰相様だったけど。
結果、勝訴です!! いえーい!! あれだ、裁判所で、『勝訴!』ってあの垂れ幕みたいなの?やりたいわー!
よかった、裁判所が腐ってなくて。王家に忖度するような、腐敗と利権にまみれたところじゃなくて、本当によかった。
賠償請求は、もちろん金銭ではない。
そして後日。
最後の機会なので、帰還前に時間がほしいと言われ、承諾した。
メンバーは、陛下、宰相様、魔法使い様だ。長官様はいない。事後処理に追われているそうな。合掌。
「…シライは、それほどこの国を厭うていたのだろうか? それとも、我がそんなに…」
嫌われていたのだろうか…と悲痛な表情で消え入りそうに呟く陛下。そんな顔も美しいですね。あくまで観賞用ですが。
「いえ、別に陛下が嫌いとか、この国が嫌とかではありませんでした」
「では何故…裁判してまで」
「訴訟を起こしたのは、犯罪の立証と私の帰還が正当であることを、公的機関、つまり第三者から公平に判断していただくためです。それ以上でも以下でもありません」
「それでは、世継ぎの件だろうか。誤解のないよう言っておくが、我は後継のためだけに、そなたを望んだのではない。召喚されたシライを見たときから、そなたを愛しく思っているのは本当だ」
「そうですね。陛下が私に寄り添おうとしてくださったのは、理解しています」
私のことを知ろうと、何かにつけ会話しようと努力していたし、忙しいだろうに時間を作って会いに来ていた。それに。
「子供が欲しいだけで召喚したのなら、睡眠薬でも盛ってベッドに放り込めば済むでしょうから。で、あとは出産まで監視、監禁しておけばいいわけですし」
「言い方~」
子作りに、対話は必要ないし、お互いのことを、内面を知る必要もない。ただ肉体的接触があればいいのだからと、身も蓋もない私の台詞に陛下は絶句している。
げらげら笑っているのは魔法使い様だ。
この世界に呼ばれてからずっと警戒を怠っていないのは、こういう理由もあった。とはいえ、寝込みを襲われたら成す術もなかったわけなのだが、陛下も周囲もそこまで外道ではなかったのは幸いだった。
「この国の、召喚に関わった人の誤算は、2つ。私が、それなりに社会経験のある成人済の人間だったこと」
「そうですね。あなたはなかなか、用心深い人です」
お褒めに与り光栄です、宰相様。
「もうひとつは、私が、絶望的に、恋愛に向いてないことです」
…ちらっと見ると魔法使い様は声もなくぷるぷる震えている。どうやら笑点が限界突破したらしいが、大丈夫? 明日、筋肉痛にならないといいね。
「だからといって、今後、未成年の女の子を召喚したりしないでくださいね。天涯孤独で、この世界など滅びろ!とか恨みを持ってて、破壊願望あるくらいの子じゃないと、ただただ不幸になるだけですので」
「それほどまでか…」
「そりゃ、普通に育った子たちは、男女関係なくですが、家族いますし友達もいますし。そんな信頼する人たちと慣れ親しんだ土地から強制的に離されて、反感持たない子はそうそういないのではないかと。仮に現状に不満持ってても、これまでの生活が根底にあって当然と思ってるからこその甘えですしね。なので、いくら運命の恋人とか言われてもねえ」
「うっ…」
当て擦りのつもりはなかったが、結果的にそうなってしまったな。陛下が痛みを堪えるように胸を押さえてる。
「ああ、恋愛に全振りしてて、運命を探してる、恋に恋する人間なら問題ないかもしれないですね。知らんけど」
「意見は最後まで貫いて、番ちゃん」
あ、魔法使い様、復活したんですね。
「まああとは、犯罪者を好きになる特殊性癖を持った人じゃないと無理かも」
「は、犯罪者…」
またもショックを受けている陛下。こんな女でごめんなさいね。でも。
「この国で、召喚に関わった人たちは、紛れもなく誘拐犯ですから。召喚って言っていますが、本人の同意なく強制的に連れ去るのは、他に言いようがないでしょう?」
「それは…、そうですね」
同意ありがとうございます、宰相様。
「国が滅亡の危機とかで、勇者や聖女召喚なら、藁をも掴む感じで理解できなくもないですけど、それでも召喚される側の事情や状況はまったく考慮されてませんからね」
「………」
今の私は、召喚された当初のスーツ姿で、手に仕事道具のカバンを持ってる。
これから、召喚陣、いや帰還陣になるのか、向かうところだ。
正味、10日ほど。だいぶ駆け足だったが、思ったより短期間で済んだのは不幸中の幸いだったな。
「それじゃ、お願いします」
魔力は実は、魔法使い様1人でも可能だったとか。ただ、異世界からの召喚自体が実に200年ぶりくらいだったらしく、不具合や不備がないか、全体の調整で現場とは違う制御室にいて監視してたと聞いた。
必要な道具、鉱石は王家の、陛下の個人資産で支払ってもらった。これも賠償金といえば、そうなるか。
「魔力込める間、そこから動かないでね~」
帰還陣(某アニメの錬成陣思い出すなあ)の上に立って、待ちの姿勢の私。いろんなところに、鉱石、原石か?が置かれてる。
立ち合いは、やはり陛下と宰相様だ。絵になる2人だなと埒もないことを考える。
「──短い間ですが、お世話になりました」
頭を下げ、お決まりの言葉を口にした。様式美という奴だ。これで最後だからね。
「……っ」
辛そうに目を閉じた陛下が、早足で一気に私との距離を詰めてくる。なんだなんだ。
「? へい、…っ!!」
視界が塞がったかと思ったら、抱き締められていた。きつく、きつく。
誰からも、こんな風に抱き締められたことなんか、ない。
「……してる」
「へい、か?」
「愛してる、愛してる、愛している…!」
「……っ」
眩いほどの光が足元に集まる。焦ったような宰相様の声が、遠い。
「ちょっと、陛下、もう転移始まっちゃいますけどー?!」
「…陛下!!」
宰相様に力ずくで腕を引かれたらしい、陛下の温もりが離れた。
それから身体全体が揺れるような感覚がして。
「………」
見慣れた、自分の部屋の中だった。
途端、スマホが音を立てる。
『ああ、やっとつながった! 白井、今どこにいる?!』
「……課長?」
『ずっと電源切ってたのか? 10日も音沙汰なしで…』
戻ってこられた。上司のいつもの声と、部屋を見渡して、帰ってこられたと。実感がいまいち薄いが、戻ってきたのだ、私の日常に。
なのに。
抱き締められた感覚が、まだ残ってる。血を吐くような叫びに似た、苦し気な声が耳に残ってる。
後悔はない。ないはずなのに。
最後に見た涙は、当分忘れられそうにない。
了
─────*─────*─────*─────*─────*─────
読んでくださった方、ありがとうございました。
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