平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ

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第119話 四つ脚たちの巣 1

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 ────背中、尻、もも裏。硬い感触の背面が嫌に冷たい。

 しみ出す茶葉の色合いを想起する熱の奪われように、ある一つの現状が浮かび上がる。

 ここはそう、何かの胃袋の中だ。

 人間を丸吞みに出来るような巨大な生物の胃袋か何か。

 俺は、食われてしまったんだ。

 しかしだとすれば、この硬い感触の理由はなんだ。

 今更お得意の観察を始めても意味はない。

 何故ならここは異世界で、俺が持ち得る常識など、圧倒的な現実不思議の解明には毛ほどの役にも立たない先入観だからだ。

 そしてそれは、リーフルを守れなかったというただ一つの、だが全てを凌駕する大罪が雄弁に物語っている。

 どうせ食われるのなら一緒に。せめてこの腕の中で共に溶けていけたなら。

 それすらも叶わない。この世界における平凡以下の愚かな地球人。


(……獣臭い。ハハ……不思議もない、か……俺以外にも食べられたやつがいるんだろう)

(あぁ……とうとう始まった……生暖かい感触が……)

 生暖かい湿り気を帯びたナニカが、腕や足を微かに刺激している。

 この暗闇のまま果てれば楽に逝けるのか。

 それでも人間の感情というのは御し難いものらしい。

 この期に及んで悔しさや興味が勝り、どんな光景だろうかと瞼を開く──



「──って‼ マ、マーモット……⁉」

『タベモノ』 『タベモノ』 『タベモノ』 「ホーホホ(タベモノ)」

 瞳を晒し飛び込んできたのは、想像したおぞましい内臓の類では無く、周囲を取り囲む複数のマーモットらしき小動物と、その中に混じって何かの果物をついばんでいるリーフルの姿だった。

「リ、リーフル‼ 無事だったんだな!」

「ホーホ~! (ヤマト!)」

 リーフルが俺の顔面目掛け飛び込んできた。

「ああ……よかったリーフル……ホントによかった……」

 ぎこちない腕を持ち上げ、羽に指を沈ませその存在を確かめる。

「ホーホ…… (ヤマト)」

 いつものように全身を預け安心している様子だ。

「うんうん。リーフル、怪我してないか?」

「ホーホホ? (タベモノ)」

 空腹を心配してくれているのだろう。いつもの『タベモノ』が伝わってくる。

「はは……そうだな。でもどうして俺達は──」

 改めて周囲を見渡す。

 薄暗いこの空間に見えるのは、後ろ足で立ち上がり果物を両手に抱えかじりつく、何匹ものマーモットの群れ。

 そして寝床──巣としている証の干し草の散乱した佇まい。


『──おはよう、ヤマト君。随分無茶したみたいだね~』

「えっ……?!」

 声がした方に視線を向ける。だが確認出来るのはマーモットらしき生き物だけだ。

「マ、マーモットがしゃべった……」 「ホホーホ? (ナカマ)」

『違う違う。こっちだよ、こっち~!』

 薄暗い視界の中、俺の視線を導くような言葉の下に必死に目を凝らす。

 すると、立ち並ぶマーモット達の間に腹部の高さ程の石があり、その上に小さなシルエットが見えた。

「えっ……どういう……」

「ああ。やっぱり俺は死んで、ここはあの世で……」

「ふふ、まだ少し混乱してるみたいだね。覚えてない? ボクの事」

 今度はハッキリと視認した。明らかにこのカエルが言葉を発している。

 しかも加護のおかげで伝わる思念では無く、空気を振動させるとしてだ。

「えぇっと……──あっ!? その尻尾……!」

「そ~。あの時はご飯をくれて嬉しかったよ。ありがとう、ヤマト君」

(部屋に来たあのカエル──)

 伝書鳩業者の不手際で俺の下へ届けられたロットへの恋文。

 あの時同じようなタイミングで不意に現れた、尻尾が残ったままで成体の姿をしていたあのカエルが、この何処かも不明な場所で、再び俺の前に現れた。

 気を失っている間に多少回復したおかげか、封じられていた思考回路が脳内に謎を羅列してゆく。

(そうだっ、ロング達は! クラゲは──ここは恐らく深域……だよな。それにどれくらいの時間が……)

(──と、とにかく。話が通じるなら有難い。一つずつ確認しよう)

「ど、どうも。君は……カエル──でいいんだよね?」

「ん~? あ、別のが話しやすい? 例えばこれとか」──

 そう言い終わるや否や、その緑色の身体が薄れ徐々に半透明に透けてゆく。そして姿形も歪に変形し、元々ずんぐりとしたシルエットのマーモットを更に滑稽にしたような姿に変貌した。

「ええッ⁉ き、君は一体……」 「ホー……」

「これ、ボクの得技なんだ~! でもまだ生ってそれ程立ってないから、完璧には出来ないんだけどね。へへ」

(生る……? ますます分からない……)

(でも、理性的で敵対する雰囲気もまるでない。恐らく魔物じゃあないんだよな……)

(──む? 待てよ……そういえばこの飄々とした感じってどこかで……)

 『飄々とした態度』に共通する存在には今まで何度か、そして確かに覚えがある。

 荘厳なイメージとは真逆のその親しみやすさから、ある種の不気味さを感じるあの存在達だ。

「あの、言葉の意味はまだ理解できてないんだけど、もしかして君って精霊……だったりする?」

「あは! せ~か~い! さっすがヤマト君。水生ウォータが言ってた通り賢いんだね~!」

「ウォータ?? 言葉の響きからして、ウンディーネ様の事……でしょうか?」

「『でしょうか』ってもぉ。急にかしこまらないでよ。寂しいじゃん」

「す、すみません」

「まあどっちでもいいけどね~。礼儀正しいのは君の尊い強みの一つなんだろうし。話しやすい感じでいいよ」

「──寂しいけどネー。ぶー」

 明らかに不満が込もった声色で発せられた呟き。

 相手が精霊だということを考慮すれば、これは全く選択肢など無い、矯正に近いものだろう。

「ハハ……でしたら──だったら、普通に話させてもらうよ。とりあえず、君の名前を聞いてもいいかな?」

「おお~っ! 早速だねぇ、待ってました!」

「え?」

「ほら、早く~! ボクにはどんな名前が似合うかなぁ」

(似合うか……? つまり名前が無いってことで……あ、そういえばウンディーネ様もそうだったか……)

 先程このカエルの精霊が口にしていた『ウォータ』という単語は、恐らく精霊としての質、あるいは種類を示すものなのだろう。

 なら仮にまた俺が命名するにしても、連想する元──どういった精霊なのかを把握しない限りは失礼にあたる気がする。

「えっと……俺に名前を付けて欲しいってことだよね?」 「ホホーホ? (ナカマ)」

「うんうん! ボクも名前を刻んで、ウォータに自慢し返すんだ!」

 しゃべるマーモットが短い前脚を動かし気合を入れているかのように振舞っている。

「ウンディーネ様はお友達……なのかな? じゃあ君は、どういう精霊なのかな?」

「ボクは空生エアだよ。大気から生まれた精霊さ」

「なるほど……」

 説明から察せられる概念は地球育ちの俺にもイメージしやすい。

 現状その因果関係や仕組みなどは到底理解の及ぶものでは無いが、どうやらこのレシレンでは自然がひとつの生命体として意思を以て顕現するようだ。

 初めてウンディーネ様とお会いした時がまさにそうだった。

 綺麗な泉が称える水が突如として人の形をとり現れ、言葉を話し、また液体へと還っていった。

 そして先程目の前でカエルがマーモットに変貌した事実からしても、この推察はあながち外れてはいないと思う。

 どうやら精霊という存在は、日常的に確固たる肉体を保持していない──物体ではない──らしい。

(……でも第一印象がカエル、だしなぁ……それに今はマーモットだし)

(風……変身……う~ん、どうせなら語呂がいい方が都合がいいよなぁ)

 砕けた口調を半ば強要されている現状と、彼の性格と自身の性格から導き出される答えは『君』付けだ。

 ○○君、と呼ぶ前提で語呂が良く、かつその種類に沿った名前。


「──じゃ、じゃあ。シルフィ君っていうのはどうかな……?」

 態度や口調こそ少年のような気配を纏っているが、ウンディーネ様のあの力を目の当たりにしている記憶から、おっかなびっくりに提案する。
 
「むむ! シ~ルフィ~……シ~ルフィ~……」

 豊かな身体が尻もちをつき、上体を揺らしながら呟いている。

「あ、あのぉ……もし気に障られたのなら別の候補を──」

「──やったァ~‼ ボクは今日からシルフィだよ! よろしくね、みんな!」

 突然の歓喜の叫びと共に短い前脚を上げ、周囲のマーモット達に宣言している。

(あっ……喜んでもらえたんだ。よかった……)

「ありがとうヤマト君! これでボクもウォータに自慢できるよ~!」

「あ、はい……それは何よりで──だよ」 「ホーホ! (ヤマト)」

「ふっふ~ん! シ~ルフィ、シ~ルフィ~!」

 シルフィとマーモット達が上半身を左右させ、何とも可愛らしい光景が広がっている。

(何だか流れのまま名前を付ける事になっちゃったけど、ホントに良かったのかな……)

(でもこれでコミュニケーションが取りやすくなったんだ。色々と確認しないと)

「あの、シルフィ君。色々と聞きたい事があるんだけどいいかな?」

「うん! へへ、ボクが知ってる事ならなんでも答えちゃうよ~。ヤマト君は友達だからね!」

「と、友達はちょっと恐れ多いけど。でもありがとう」

「……早速だけど、俺たちは何でここに居るのかな? 多分シルフィ君が助けてくれたんだよね?」

「うん、この子達に運んでもらったんだ。ボクの力と合わせてね」

 シルフィが言い終わると同時に空気の流れを肌に感じた。

 見ると、シルフィを中心として風が巻き起こり、まるで磁石の反発を思わせるように浮遊している。

「おぉ~……」 「ホ~……」

「ボクはエアだからね。これくらいは簡単だよ~」

 そのままゆったりと空中を移動している。

(やっぱりシルフィ君が助けてくれたのか。じゃあ、あの後──)

「──そ、そうだっ! ロング──俺と一緒に居た人間達は⁉ 何か知りませんか⁉」

「落ち着いてヤマト君。ちゃんと一つずつ答えてあげるから」

「す、すみません……」

「ごめんね、他の人間は見てないんだ。ボクが様子を見に行った時には君たちしか見当たらなかったよ」

(……シルフィ君が駆けつけてくれた時には既にみんな居なかった……やっぱりあれは幻じゃなく現実だったんだ……)

「そう……ですか……」

「──ん、装備も何も? 何の痕跡も?」

「ああ~……言われてみれば、なんかネチョネチョしたのがいっぱい広がってて、戦ってたんだろうなぁって跡はあったね。あれって、ヤマト君たちのでしょ?」

「はい、正しく。仲間たちが居たはずなんです」

「俺、意識を失う前に『ハイウルフ』って言葉を耳にしたんです。恐らくその魔物が関係していると思うんですが……」

「……ぶーぶー」

 短い腕を組みわざわざ擬音を発声している。
 
「え?──あ……ご、ごめん! 考え込む癖があって、それでつい……」

「真面目だね~。ボクとしてはウォータに自慢できるポイントがひとつでも多く欲しいんだよぉ~」

「まったく、あの自慢された日の悔しさったら……」

 俯きぶつぶつと呟き始めた。

「あのぉ……シルフィ君? さっきからウォータが、自慢が~、って言ってるけど」

「ウンディーネ様がシルフィ君に俺の事を話しに行って、それでどんな人間かを確認しに俺の部屋に来たってことでいいのかな?」

「そ~! ウォータのやつ『珍しく話の分かる子と知り合って~、お友達になっちゃったの~。うふふ~』って嬉しそうにさぁ~!」

「アハハ……」 「ホホーホ? (ナカマ)」

(一見普通の会話に聞こえるけど、もし本気で衝突するような事があったら…………恐ろしいな)

「──そ、それで、話を戻すけど。じゃあ、ハイウルフについては何か知らないかな?」

「ん~……そのハイウルフってどんな子? 見た目は~?」

「えっと、俺が頭に入れてる知識で言うと。ローウルフって名前の狼の魔物、分かるかな? あの魔物をもっと巨大に恐ろしくしたような見た目らしくて、深域──森の深いところに生息してるらしんだ」

「ローウルフ~……ああ! あのすばしっこいおっきなワンちゃんの事かな? あれ、ハイウルフって呼んでるんだ、へぇ~!」

(そうか……精霊様からすれば、俺達人間の定義したものなんて知る由もないもんな)

 感覚として彼らが理の外の存在であるという認識は持っているが、こうやって具体的な話をすると、より別の生き物なのだという思いが沸き上がる。

 シルフィに限らず、精霊たちとまたお会いする機会があろうことを考慮すると、その意識を常に心得ていなければならないだろう。

「──あ、なら分かったよ。君の仲間が消えちゃった理由」

「え⁉ ど、どういうこと?」

「君達の言うハイウルフって子は、獲物を見つけるとまず自分の狩場に送っちゃう習性があるんだ」

「狩場に送る……?」

「うん。自分自身にもその力を使ってすばしっこいもんだからさぁ、この子達と散歩する時に出くわすとちょっと面倒なんだよね~」

「さ、散歩……こんな危険地帯で……ハハ」

(力……多分魔法の事、だよな……だとしたらロング達は……!)

 シルフィの口ぶりから推察出来る能力。それは、転移魔法だろう。

 この世界の人間が行使出来るとも、実際に噂程度も耳にしたことも無い概念だが、地球人としての記憶からたどり着く結論としては自然なものだ。

 そして皆が姿を消したあの状況自体から予想できるハイウルフの知性も、相当の賢明さを誇っていると言える。

 クラゲと対峙していたあの時、恐らくハイウルフはどこかに身を潜め、遠巻きに俺達の消耗を待っていたのだ。

 そしていざ決着がつき酸の雨が止だところを強襲。狩場へ転移させようと魔法を発動した瞬間、その範囲内に俺とリーフルは居なかった。

 つまり、ロング達は魔物にやられてしまったわけでは無く、なのだ。

 ハイウルフに関する情報、そしてシルフィの話──人間が損耗した痕跡が見当たらない──も鑑ると、それは手堅いところのように思う。

 仮にこの推理が正しいのだとすれば、こんなに嬉しい事は無い。

 今回の事で自分には幻滅した。でもだからこそ、よりみんなの偉大さが身に染みているのだ。
 
 やられるはずがない。あり得ない。

 サウド支部が誇る二大巨頭、そしてロングの勇気も同じく揃っている。

 みんな、生きているんだ。

 そう信じたいだけでも構わない。俺には、果たしていない責務と約束が残っているから。

 このまま絶望を引きずる事こそが、一番の失態だと確信した。
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