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3-1 浮上する黄昏れ
第106話 探偵ミミズクと平凡助手 2
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「う~ん、ボヤ騒ぎ程度に納まったのは不幸中の幸いか。でも建屋の下半分ぐらいは燃えちゃってるな……」
リーフルと二人で手掛かりを探る為、件の火事が起きたという納屋を調べている。
「ホー……(テキ)」
怒りの収まらない様子のリーフルが静かに、かつ力強く呟いている。
「あの、リーフルさん。爪が……」
「ホッ! (テキ!)」
まるで今の心境を体現しているかのように、振り払いたくなる程ではないにせよ、俺の肩を掴むリーフルの爪が食い込み、地味な鋭痛を感じている。
久しく爪の手入れをしていないせいもあるだろうが、食べ物の事で意地悪をされたとあっては、甘いもの好きのリーフルが平穏ではいられないのも仕方ない。
(肩に穴が開いちゃうぞ……自分の為にも早く解決しないと)
「リーフル、何か気付く事は無いか?」
言うまでも無いが俺はリーフルを心底信頼している。
過去を振り返ればこれまで、一体何度リーフルに救われてきたことか、その数々の功績には枚挙に暇がない。
明確に会話が出来ないというじれったさはあるものの、リーフルならば必ず何か見つけ出してくれるであろう確信がある。
「ホ! (イク!)」──ス
いつになくやる気に満ちたリーフルが舞い降りる。
そして俺と同じように床に目を凝らし、嘴で燃え跡をつつきながら移動している。
少し趣は違うが、何かを探し出すことは魔物を索敵するのと似ていると思う。
目に映る景色から違和感を感じ取ろうと目を凝らしたり、物音から察知、判別しようと耳を澄ましたりと、こういった能力に関しては、サウド所属の冒険者の中でも、鋭い動物的感覚を持つミミズクであるリーフルの右に出るものはいないだろう。
(あの様子、絶対に何かタネがあるのは間違いないんだ。それを見つけ出す……!)
話はマリンの実家に到着した場面へと遡る。
◇
「あれがうちの実家やで~──って! あんた! そこで何してんの!」
マリンが睨む先、美しい景観を誇るこのハーベイには似つかわしくない、黄土色をし乱れたセミロングの髪に、首元には太く長い蛇の剥製が巻き付き、黒い大きなコートを羽織った如何にも怪しい男が、マリンの実家の庭を眺め佇んでいた。
「おや? これはこれは、ご息女のマリンさんではございませんか。今日は一段と神のご威光が頼もしく降り注ぎ、実に良い天気ですねぇ」
今回の仕事のターゲット、"グリフ"がいやらしい笑みを浮かべ挨拶めいた事を口にしている。
「ふんっ! あんたみたいな暗~い男に言われたら、この晴天も曇天に見えてまうわ!」
「これは手厳しい。私は神のお告げにより、この村へ繁栄を授けに来た幸福の使者だというのに……」
「また訳の分からん事を! それよりもあんた、うちの庭なんか見つめて何を企んでんねや!」
「…………」
視線が一度庭に推移したのが窺えるが、グリフが微動だにせず沈黙している。
「初めまして。俺はサウド所属の冒険者、ヤマトと言います。こっちは相棒のリーフルです。少々お時間を頂けますでしょうか」
「……」
リーフルは首に巻き付く蛇を警戒しているのか、姿勢を少し落とし、挨拶する事無く訝しみ見据えている。
「サ、サウド支部……」
俺の自己紹介を聞き一瞬うろたえた様子でボソリと呟く。
「──え、ええ。その冒険者様が私に何の御用でございますか?」
「俺はマリンさんを送り届ける警護任務でこの村へやって来たのですが、その道中で何とも興味深い話を耳にしまして」
「あなたは何やら凄い力をお持ちなのだとか。冒険者を生業としている事もあって、後学の為に是非ともそのお力に触れてみたいと思いまして」
「フッ──そういう事でございますか。ええ、構いませんよ。代弁者である私の御業を目の当たりにすれば、あなたも神の恩恵を賜れる事でございましょう」
「それはあなたが魔法を行使されるという意味でしょうか?」
「いえ? 神の代弁者ではありますが、私自身など凡庸なもの。魔法は使いません」
「では、魔導具の類を駆使されるとか?」
「──!」
「い、いえ……私が行使する神の御業は、この世の何にも属さない神聖なものです。ですので、理解していただくには、実際に目にされる方が早いでしょう」
一瞬だがグリフの目が見開き、頬がひきつったように見えた。
(反応あり、か……俺の神力みたいに他にも得体の知れない力が存在する可能性はあるけど、一応は手掛かりになりそうなリアクションだったな)
「それは楽しみですね」
「では丁度よい事です。ラウスさんだけでなく、そろそろ村の方々にも代弁者の力──神の御業に触れて頂く機会といたしましょう」
グリフが自信に満ちた表情でそう話す。
「な、なんやのその機会って」
「あなたの御父上に協力頂き、村の方々を広場に集めてもらいましょう。そこで私が、皆々様が仰天するような、素晴らしい奇跡を御覧に入れましょう」
大手を広げ天を仰ぎ、羽織る黒いコートが翻る。
(随分な自信だな……)
「では私は、ラウスさんにご許可を頂きに参るとしましょう」
そう言いながらコートの脇から飴の詰まった小瓶を取り出し、中身を無造作に取り出すと、二、三粒まとめて口の中に放り込む。
そして舐める事無く、荒い咀嚼音を響かせながら瞬く間に飲み込んだ。
「ホーホホ……(タベモノ)」
飴を見たリーフルが自分も欲しいと呟いている。
「ん? あなたの相棒さん、随分と物欲しそうにしていますね」
「──ああ。あなたも飴が食べたいのですね。そうですかそうですか。他者への施しは神も推奨なされる尊き行いです。あなたにも神の恵みがあらんことを」
小瓶から飴を一粒取り出し、リーフルへ差し出す。
「ありがとうございま──」
礼を言いながら右手を広げる。
「おっと失礼」
──グリフが差し出した飴は俺の手の内に納まる事無く地面へと落下した。
(今わざと……?)
地面に転がる飴がグリフの足に払われ傾斜に沿い転がってゆく。
「──!! ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」──バサッバサッ
てっきり飴を貰えるものと期待していたリーフルが、その顛末に怒り震え、叫び暴れ出す。
「──ちょ、リーフル! 落ち着いて!」
荒れ動く翼が幾度も顔を撫ぜる。
「なんでそんな意地悪するんよあんたっ! リーフルちゃんもそら怒るで!」
「ふ、ふんっ! 飴玉の一つや二つ、大した事は無いでしょう! 神もこうおっしゃいます『人の世は諦めが肝心だ』とね!」
リーフルの様子を見て怯んだのか、何やらよく分からない言い訳を話している。
「ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」
なおもリーフルがグリフを睨み翼を広げ威嚇している。
「分かった! 分かったから! ほら」──ボワン
アイテムBOXからアプルを取り出しリーフルに切り分ける。
んぐんぐ──「ホー! (テキ!)」
ちゃっかりアプルを口にしながら悪態をついている。
「そ、それでは後程、街の中心にある広場にてお会いいたしましょう──」
──そう言い残し足早にマリンの実家へと入って行った。
「なんなんあいつ! ホンマもぉ~!」
マリンが地面を踏みしめ顔を紅潮させ憤っている。
「行っちゃったね」
「うちもはよお父さんに事情を聞かなあかんわ。そうや、あの子らの世話もあるし……ヤマちゃんはどうする?」
「まずは火事があったっていう納屋を見てみるよ。あの人の反応……少し引っかかるし」
「そっか。ほんなら後で広場に集合やね。そっちはヤマちゃんに任せるわ!」
「うん、後でね」
「ホー……! (テキ)」
リーフルと二人で手掛かりを探る為、件の火事が起きたという納屋を調べている。
「ホー……(テキ)」
怒りの収まらない様子のリーフルが静かに、かつ力強く呟いている。
「あの、リーフルさん。爪が……」
「ホッ! (テキ!)」
まるで今の心境を体現しているかのように、振り払いたくなる程ではないにせよ、俺の肩を掴むリーフルの爪が食い込み、地味な鋭痛を感じている。
久しく爪の手入れをしていないせいもあるだろうが、食べ物の事で意地悪をされたとあっては、甘いもの好きのリーフルが平穏ではいられないのも仕方ない。
(肩に穴が開いちゃうぞ……自分の為にも早く解決しないと)
「リーフル、何か気付く事は無いか?」
言うまでも無いが俺はリーフルを心底信頼している。
過去を振り返ればこれまで、一体何度リーフルに救われてきたことか、その数々の功績には枚挙に暇がない。
明確に会話が出来ないというじれったさはあるものの、リーフルならば必ず何か見つけ出してくれるであろう確信がある。
「ホ! (イク!)」──ス
いつになくやる気に満ちたリーフルが舞い降りる。
そして俺と同じように床に目を凝らし、嘴で燃え跡をつつきながら移動している。
少し趣は違うが、何かを探し出すことは魔物を索敵するのと似ていると思う。
目に映る景色から違和感を感じ取ろうと目を凝らしたり、物音から察知、判別しようと耳を澄ましたりと、こういった能力に関しては、サウド所属の冒険者の中でも、鋭い動物的感覚を持つミミズクであるリーフルの右に出るものはいないだろう。
(あの様子、絶対に何かタネがあるのは間違いないんだ。それを見つけ出す……!)
話はマリンの実家に到着した場面へと遡る。
◇
「あれがうちの実家やで~──って! あんた! そこで何してんの!」
マリンが睨む先、美しい景観を誇るこのハーベイには似つかわしくない、黄土色をし乱れたセミロングの髪に、首元には太く長い蛇の剥製が巻き付き、黒い大きなコートを羽織った如何にも怪しい男が、マリンの実家の庭を眺め佇んでいた。
「おや? これはこれは、ご息女のマリンさんではございませんか。今日は一段と神のご威光が頼もしく降り注ぎ、実に良い天気ですねぇ」
今回の仕事のターゲット、"グリフ"がいやらしい笑みを浮かべ挨拶めいた事を口にしている。
「ふんっ! あんたみたいな暗~い男に言われたら、この晴天も曇天に見えてまうわ!」
「これは手厳しい。私は神のお告げにより、この村へ繁栄を授けに来た幸福の使者だというのに……」
「また訳の分からん事を! それよりもあんた、うちの庭なんか見つめて何を企んでんねや!」
「…………」
視線が一度庭に推移したのが窺えるが、グリフが微動だにせず沈黙している。
「初めまして。俺はサウド所属の冒険者、ヤマトと言います。こっちは相棒のリーフルです。少々お時間を頂けますでしょうか」
「……」
リーフルは首に巻き付く蛇を警戒しているのか、姿勢を少し落とし、挨拶する事無く訝しみ見据えている。
「サ、サウド支部……」
俺の自己紹介を聞き一瞬うろたえた様子でボソリと呟く。
「──え、ええ。その冒険者様が私に何の御用でございますか?」
「俺はマリンさんを送り届ける警護任務でこの村へやって来たのですが、その道中で何とも興味深い話を耳にしまして」
「あなたは何やら凄い力をお持ちなのだとか。冒険者を生業としている事もあって、後学の為に是非ともそのお力に触れてみたいと思いまして」
「フッ──そういう事でございますか。ええ、構いませんよ。代弁者である私の御業を目の当たりにすれば、あなたも神の恩恵を賜れる事でございましょう」
「それはあなたが魔法を行使されるという意味でしょうか?」
「いえ? 神の代弁者ではありますが、私自身など凡庸なもの。魔法は使いません」
「では、魔導具の類を駆使されるとか?」
「──!」
「い、いえ……私が行使する神の御業は、この世の何にも属さない神聖なものです。ですので、理解していただくには、実際に目にされる方が早いでしょう」
一瞬だがグリフの目が見開き、頬がひきつったように見えた。
(反応あり、か……俺の神力みたいに他にも得体の知れない力が存在する可能性はあるけど、一応は手掛かりになりそうなリアクションだったな)
「それは楽しみですね」
「では丁度よい事です。ラウスさんだけでなく、そろそろ村の方々にも代弁者の力──神の御業に触れて頂く機会といたしましょう」
グリフが自信に満ちた表情でそう話す。
「な、なんやのその機会って」
「あなたの御父上に協力頂き、村の方々を広場に集めてもらいましょう。そこで私が、皆々様が仰天するような、素晴らしい奇跡を御覧に入れましょう」
大手を広げ天を仰ぎ、羽織る黒いコートが翻る。
(随分な自信だな……)
「では私は、ラウスさんにご許可を頂きに参るとしましょう」
そう言いながらコートの脇から飴の詰まった小瓶を取り出し、中身を無造作に取り出すと、二、三粒まとめて口の中に放り込む。
そして舐める事無く、荒い咀嚼音を響かせながら瞬く間に飲み込んだ。
「ホーホホ……(タベモノ)」
飴を見たリーフルが自分も欲しいと呟いている。
「ん? あなたの相棒さん、随分と物欲しそうにしていますね」
「──ああ。あなたも飴が食べたいのですね。そうですかそうですか。他者への施しは神も推奨なされる尊き行いです。あなたにも神の恵みがあらんことを」
小瓶から飴を一粒取り出し、リーフルへ差し出す。
「ありがとうございま──」
礼を言いながら右手を広げる。
「おっと失礼」
──グリフが差し出した飴は俺の手の内に納まる事無く地面へと落下した。
(今わざと……?)
地面に転がる飴がグリフの足に払われ傾斜に沿い転がってゆく。
「──!! ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」──バサッバサッ
てっきり飴を貰えるものと期待していたリーフルが、その顛末に怒り震え、叫び暴れ出す。
「──ちょ、リーフル! 落ち着いて!」
荒れ動く翼が幾度も顔を撫ぜる。
「なんでそんな意地悪するんよあんたっ! リーフルちゃんもそら怒るで!」
「ふ、ふんっ! 飴玉の一つや二つ、大した事は無いでしょう! 神もこうおっしゃいます『人の世は諦めが肝心だ』とね!」
リーフルの様子を見て怯んだのか、何やらよく分からない言い訳を話している。
「ホー! (テキ!) ホー! (テキ!)」
なおもリーフルがグリフを睨み翼を広げ威嚇している。
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アイテムBOXからアプルを取り出しリーフルに切り分ける。
んぐんぐ──「ホー! (テキ!)」
ちゃっかりアプルを口にしながら悪態をついている。
「そ、それでは後程、街の中心にある広場にてお会いいたしましょう──」
──そう言い残し足早にマリンの実家へと入って行った。
「なんなんあいつ! ホンマもぉ~!」
マリンが地面を踏みしめ顔を紅潮させ憤っている。
「行っちゃったね」
「うちもはよお父さんに事情を聞かなあかんわ。そうや、あの子らの世話もあるし……ヤマちゃんはどうする?」
「まずは火事があったっていう納屋を見てみるよ。あの人の反応……少し引っかかるし」
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