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3-3 類える現実
第112話 準備と接待 1
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「割のいい仕事を紹介してもらってラッキーだ──お?」
「ホ~ゥ……」
昨夜は夜更かしでもしていたのだろうか。
リーフルが定位置の右肩で身をかがめ舟を漕ぎ、あくびをしている。
元来夜行性であるミミズクのリーフルに人間的暮らしを強いているのだ。
昼夜の逆転した生活なり、厳しい労働環境なり、"慣れ"というものはその異変について凡そ緩和してくれるものではあるが、根幹と異なる行動と言うものはやはり辛いもので、リーフルがやせ我慢などしていないものかと、時折不安に想う事がある。
「観察……って言うか、監視するのやめればいいのに」
「……ホーホ(ヤマト) ホッ(ニゲル)」──フワッ
全身の羽毛を膨らませ、少し憤っている。
『それは出来ない』と主張しているのだろう。
「はは。俺がリーフルを置いてどこかへ行っちゃうわけないだろ」
「いつも一緒だよ」
逆立つ羽毛をなだめる様に抱き寄せる。
「ホ~……」
リーフルが目を細め、納得したように身を預けている。
フクロウ──もといミミズクは非常に愛情深い動物で、一度パートナーを定めると、例えば飼い主と仲良く接する他人に嫉妬し、敵意を向ける事もある程で、当然リーフルにもその愛くるしい姿が垣間見える事もある。
だが恐らくリーフルに関しては人間とほぼ同等の知能を有しているおかげか、むやみやたらと他人に粗相を働くような事は無く、愛想良く応対してくれているが、同じ本能でも、沸き上がる恐怖には抗い難いといったところなのだろう。
鳥類に限らず、数多存在する動物達の中には群れを形成する者や、種の垣根を超えて相互に協力し合う者、特定のパートナーと番い一生を添い遂げる者等、形態は様々あれど単独では行動せず、他者と行動を共にする選択を採る者は多く存在する。
それは偏に厳しい自然界を生き抜く為、遺伝子に刻まれた尊い知恵であり『置いて行かれる、はぐれる』といった致命的な失敗から身を守るものだ。
そういった生存本能はリーフルにも見られ、毎晩就寝の際には止まり木で眠りにつくのだが、朝俺が目覚める頃には必ずと言っていい程に枕元に降り立っており、まるでこちらの存在や安否を確認しているかのように俺の顔を覗き込んでいる。
件の生存本能に因るところが大きいのだろうとは思うが、リーフルに『不安』を抱かせてしまっているとも言えるわけで、どうにか心底安らいでくれる手はないものかと、ちょっとした悩みの種である。
羽繕いの名残も凄いし。
「──あ、ホントだ。あそこだな」
リーフルをなだめつつ今日の依頼現場を目指し歩を進めていると、立ち並ぶ住宅の終わり、取り壊された建屋の残骸が望む工事現場の敷地外に、話に聞いていた土の山が目に入った。
ここはサウド南区住宅街の一角にある工事現場。
昨日、今や定例となっている大工の親方ジンネマンにポーションを納品するという依頼をこなした際、濡れ手に粟となる、俺にとって非常に好都合な仕事を紹介してもらったのだ。
(丁度良いタイミングだったよなぁ。うん、こういう仕事なら自信を持って携われるから気が楽だな)
(……そうだ。どうせなら少しおしゃれした方が説得力があるかもな)
現場に到着し、土の山を収納しつつ考えを巡らせる。
リーフルの定位置なので、右肩部の消耗が早い事は致し方無い事だ。
それに仕事柄汚れる事も多いし、破れる事もしょっちゅうある。
普段であればそれ程気に留めずとも支障は無いのだが、今度の舞台に限っては意識したいところ。
まとめ買い収納してある吊るしの服では、恰好を付けるに些か不足しているように思うので、多少の予算はかけたい。
数日中に一緒に巡ってみるのが良さそうだ。
他人の意見もあった方がハズす可能性を少なく出来るだろう。
それにロングもおしゃれには無頓着なようだし、この際二人分を見繕えばいい。
自分の欲求にせよ他者への親切にせよ、先立つものが無ければどうにもならないのが世の理だ。
現在の貯蓄は凡そ金貨十一枚。
諸々の清算を終えた後に残る金貨が一枚だけとなると『宵越しの金は持たない』と大胆な宣言をするような性分でも無いので、さすがに不安が拭えない。
先程ふと閃いたおしゃれについても勘案すると尚更の話で、選択肢を広げられるという意味においても、収入は多いに越したことは無い。
なので今日のこの現場、近場で体力の消耗が少なく、俺の担う範囲が明確になっている事も有り難いポイントだ。
この能力が無ければこんな悠長な事を考えながら運搬など出来はしないのだから、都度神様には感謝を忘れてはいけないと思う。
「おはようございま~す! どうですか~?」
土を収納し終え、靴を脱ぎ敷地へと足を踏み入れる。
足首まで浸かるぬかるんだひんやりとした感触は、子供心と不快感を同時に想起させる。
「お~う! 平凡の兄ちゃん! こっちだ!」
作業責任者と思われる男性が敷地の中央で手招きして呼んでいる。
「おお、上手く塞げたんですね」
「応急処置だけどな。つってもこっからが骨だろうよ」
「ですねぇ……」
敷地の全体像を改めて見渡してみる。
目に入るのは男性が手を置き示す大きな木製のコルク栓のようなもの。
そして地面が吸収しきれていない水気が朝陽を照り返す眩い光景だ。
ここは元々普通の民家だったのだが、家主がサウド外へと引っ越す際に役所へ売り払われた土地だそうで、区画整備をし別の用途として活用するのか、或いはそのまま賃貸物件として貸し出すのかの調査をした際、地盤の沈み込みが見受けられ、確認の為掘り返してみると水脈に当たってしまい、水があふれ出てしまったんだそうだ。
そうなれば当然賃貸物件としての価値は喪失し、更地に成らした後の事は未定らしい。
現在の状況から察するに、何とか源泉には栓を終え、残すは土を用いた水気の除去と、建屋の瓦礫撤去作業が残っているといった様相だ。
更地にすると決定がなされた後、すぐさま爆発を引き起こす魔導具を駆使して家は取り壊されたと聞いているが、合理的と言うべきか、はたまた粗雑なやり方と言うべきか、何とも仕事の早い事だ。
「んじゃあ早速。土を三つの山にこさえてくれねえか。後は俺らが粘土にしてまた集めっからよ」
「その間、瓦礫の方を頼むわ」
「分かりました」
指示された通り自らが請け負う領分をこなしてゆく。
◇
昼休憩の時間。アイテムBOXからパンや串焼きを取り出し皿の上に用意する。
すると、その様子を見ていた周囲から、物欲しげな瞳と共に探りを入れるような言葉が投げかけられる。
「噂には聞いてたけど、これがリーフルンか~……確かに美味そうだぜ」
「な、なぁ平凡さん。リーフルに小遣いやるからさ、俺達にも……」
「なるほど、お小遣いですか」 「ホ~? (タベモノ?)」
仮に今即席で露店を開きパンを販売してしまうと『無許可営業』ということになり、発覚した場合罰則が科される事となる。
具体的には、納めるべき出店税の二倍の額の罰金。そして一週間の営業禁止措置だ。
出店税に関しては売り上げの一割と定められており、売り上げが少ない場合は、例え二倍になろうと応じて納税額も少なく済む。
一週間の営業禁止措置については、本業としている者にとっては死活問題となる厳しいペナルティではあるが、俺にとっては右往左往している間に過ぎているような、何の事は無い時間だ。
なので例え違反を犯そうと、どうということは無い問題なのだが、男性の妙案のおかげでより一層提供するに躊躇を挟まずに済むのは有り難い提案だろう。
「それじゃあテーブルを出すのも食事には必要な事ですよね」──ボワン
いつもの露台をアイテムBOXから取り出し、いつもの非常食を並べてゆく。
「さっすが平凡さんだ、話が分かるぜ!」
「ホー?」
少し戸惑いながらも、露台に舞い降りたリーフルがいつも通り伏せのポーズを取り『いらっしゃいませ』をしてくれている。
「お? うんうん、なるほど──リーフルが『銅貨を五枚か九枚程くれたら好きなおやつが買えて嬉しい』って言ってます」
リーフルに聞き耳を立てるフリをして、滑稽な芝居を続ける。
「そうかそうか~。なら、俺はこのカカパンとリーフルンを貰おうかな。はいよ、リーフル」
男性がパンを手に取り、リーフルに"お小遣い"を置いてくれる。
「ホ~」
脇を小さく左右に広げ『ありがとうございます』をしている。
「ハハ! 可愛いなぁおめえは。俺も俺も!」──
突如開かれたリーフルへのお布施会は、大盛況のうちに皆の充実した昼食を盛り立て、俺の懐も僅かに暈を増したのであった。
◇
「ホ~ゥ……」
昨夜は夜更かしでもしていたのだろうか。
リーフルが定位置の右肩で身をかがめ舟を漕ぎ、あくびをしている。
元来夜行性であるミミズクのリーフルに人間的暮らしを強いているのだ。
昼夜の逆転した生活なり、厳しい労働環境なり、"慣れ"というものはその異変について凡そ緩和してくれるものではあるが、根幹と異なる行動と言うものはやはり辛いもので、リーフルがやせ我慢などしていないものかと、時折不安に想う事がある。
「観察……って言うか、監視するのやめればいいのに」
「……ホーホ(ヤマト) ホッ(ニゲル)」──フワッ
全身の羽毛を膨らませ、少し憤っている。
『それは出来ない』と主張しているのだろう。
「はは。俺がリーフルを置いてどこかへ行っちゃうわけないだろ」
「いつも一緒だよ」
逆立つ羽毛をなだめる様に抱き寄せる。
「ホ~……」
リーフルが目を細め、納得したように身を預けている。
フクロウ──もといミミズクは非常に愛情深い動物で、一度パートナーを定めると、例えば飼い主と仲良く接する他人に嫉妬し、敵意を向ける事もある程で、当然リーフルにもその愛くるしい姿が垣間見える事もある。
だが恐らくリーフルに関しては人間とほぼ同等の知能を有しているおかげか、むやみやたらと他人に粗相を働くような事は無く、愛想良く応対してくれているが、同じ本能でも、沸き上がる恐怖には抗い難いといったところなのだろう。
鳥類に限らず、数多存在する動物達の中には群れを形成する者や、種の垣根を超えて相互に協力し合う者、特定のパートナーと番い一生を添い遂げる者等、形態は様々あれど単独では行動せず、他者と行動を共にする選択を採る者は多く存在する。
それは偏に厳しい自然界を生き抜く為、遺伝子に刻まれた尊い知恵であり『置いて行かれる、はぐれる』といった致命的な失敗から身を守るものだ。
そういった生存本能はリーフルにも見られ、毎晩就寝の際には止まり木で眠りにつくのだが、朝俺が目覚める頃には必ずと言っていい程に枕元に降り立っており、まるでこちらの存在や安否を確認しているかのように俺の顔を覗き込んでいる。
件の生存本能に因るところが大きいのだろうとは思うが、リーフルに『不安』を抱かせてしまっているとも言えるわけで、どうにか心底安らいでくれる手はないものかと、ちょっとした悩みの種である。
羽繕いの名残も凄いし。
「──あ、ホントだ。あそこだな」
リーフルをなだめつつ今日の依頼現場を目指し歩を進めていると、立ち並ぶ住宅の終わり、取り壊された建屋の残骸が望む工事現場の敷地外に、話に聞いていた土の山が目に入った。
ここはサウド南区住宅街の一角にある工事現場。
昨日、今や定例となっている大工の親方ジンネマンにポーションを納品するという依頼をこなした際、濡れ手に粟となる、俺にとって非常に好都合な仕事を紹介してもらったのだ。
(丁度良いタイミングだったよなぁ。うん、こういう仕事なら自信を持って携われるから気が楽だな)
(……そうだ。どうせなら少しおしゃれした方が説得力があるかもな)
現場に到着し、土の山を収納しつつ考えを巡らせる。
リーフルの定位置なので、右肩部の消耗が早い事は致し方無い事だ。
それに仕事柄汚れる事も多いし、破れる事もしょっちゅうある。
普段であればそれ程気に留めずとも支障は無いのだが、今度の舞台に限っては意識したいところ。
まとめ買い収納してある吊るしの服では、恰好を付けるに些か不足しているように思うので、多少の予算はかけたい。
数日中に一緒に巡ってみるのが良さそうだ。
他人の意見もあった方がハズす可能性を少なく出来るだろう。
それにロングもおしゃれには無頓着なようだし、この際二人分を見繕えばいい。
自分の欲求にせよ他者への親切にせよ、先立つものが無ければどうにもならないのが世の理だ。
現在の貯蓄は凡そ金貨十一枚。
諸々の清算を終えた後に残る金貨が一枚だけとなると『宵越しの金は持たない』と大胆な宣言をするような性分でも無いので、さすがに不安が拭えない。
先程ふと閃いたおしゃれについても勘案すると尚更の話で、選択肢を広げられるという意味においても、収入は多いに越したことは無い。
なので今日のこの現場、近場で体力の消耗が少なく、俺の担う範囲が明確になっている事も有り難いポイントだ。
この能力が無ければこんな悠長な事を考えながら運搬など出来はしないのだから、都度神様には感謝を忘れてはいけないと思う。
「おはようございま~す! どうですか~?」
土を収納し終え、靴を脱ぎ敷地へと足を踏み入れる。
足首まで浸かるぬかるんだひんやりとした感触は、子供心と不快感を同時に想起させる。
「お~う! 平凡の兄ちゃん! こっちだ!」
作業責任者と思われる男性が敷地の中央で手招きして呼んでいる。
「おお、上手く塞げたんですね」
「応急処置だけどな。つってもこっからが骨だろうよ」
「ですねぇ……」
敷地の全体像を改めて見渡してみる。
目に入るのは男性が手を置き示す大きな木製のコルク栓のようなもの。
そして地面が吸収しきれていない水気が朝陽を照り返す眩い光景だ。
ここは元々普通の民家だったのだが、家主がサウド外へと引っ越す際に役所へ売り払われた土地だそうで、区画整備をし別の用途として活用するのか、或いはそのまま賃貸物件として貸し出すのかの調査をした際、地盤の沈み込みが見受けられ、確認の為掘り返してみると水脈に当たってしまい、水があふれ出てしまったんだそうだ。
そうなれば当然賃貸物件としての価値は喪失し、更地に成らした後の事は未定らしい。
現在の状況から察するに、何とか源泉には栓を終え、残すは土を用いた水気の除去と、建屋の瓦礫撤去作業が残っているといった様相だ。
更地にすると決定がなされた後、すぐさま爆発を引き起こす魔導具を駆使して家は取り壊されたと聞いているが、合理的と言うべきか、はたまた粗雑なやり方と言うべきか、何とも仕事の早い事だ。
「んじゃあ早速。土を三つの山にこさえてくれねえか。後は俺らが粘土にしてまた集めっからよ」
「その間、瓦礫の方を頼むわ」
「分かりました」
指示された通り自らが請け負う領分をこなしてゆく。
◇
昼休憩の時間。アイテムBOXからパンや串焼きを取り出し皿の上に用意する。
すると、その様子を見ていた周囲から、物欲しげな瞳と共に探りを入れるような言葉が投げかけられる。
「噂には聞いてたけど、これがリーフルンか~……確かに美味そうだぜ」
「な、なぁ平凡さん。リーフルに小遣いやるからさ、俺達にも……」
「なるほど、お小遣いですか」 「ホ~? (タベモノ?)」
仮に今即席で露店を開きパンを販売してしまうと『無許可営業』ということになり、発覚した場合罰則が科される事となる。
具体的には、納めるべき出店税の二倍の額の罰金。そして一週間の営業禁止措置だ。
出店税に関しては売り上げの一割と定められており、売り上げが少ない場合は、例え二倍になろうと応じて納税額も少なく済む。
一週間の営業禁止措置については、本業としている者にとっては死活問題となる厳しいペナルティではあるが、俺にとっては右往左往している間に過ぎているような、何の事は無い時間だ。
なので例え違反を犯そうと、どうということは無い問題なのだが、男性の妙案のおかげでより一層提供するに躊躇を挟まずに済むのは有り難い提案だろう。
「それじゃあテーブルを出すのも食事には必要な事ですよね」──ボワン
いつもの露台をアイテムBOXから取り出し、いつもの非常食を並べてゆく。
「さっすが平凡さんだ、話が分かるぜ!」
「ホー?」
少し戸惑いながらも、露台に舞い降りたリーフルがいつも通り伏せのポーズを取り『いらっしゃいませ』をしてくれている。
「お? うんうん、なるほど──リーフルが『銅貨を五枚か九枚程くれたら好きなおやつが買えて嬉しい』って言ってます」
リーフルに聞き耳を立てるフリをして、滑稽な芝居を続ける。
「そうかそうか~。なら、俺はこのカカパンとリーフルンを貰おうかな。はいよ、リーフル」
男性がパンを手に取り、リーフルに"お小遣い"を置いてくれる。
「ホ~」
脇を小さく左右に広げ『ありがとうございます』をしている。
「ハハ! 可愛いなぁおめえは。俺も俺も!」──
突如開かれたリーフルへのお布施会は、大盛況のうちに皆の充実した昼食を盛り立て、俺の懐も僅かに暈を増したのであった。
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