元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。

くまだった

文字の大きさ
8 / 10
現執着ヤンデレ先輩なのでじっとり可愛がります

4

しおりを挟む
 当初に比べて、リゲルの態度も軟化して、あからさまに一緒にいたくないと言う態度や言葉はなくなってきた。

 周囲から、「先輩優しいからチューターで羨ましい、いいな」と言われても、引き攣ったりせずに、「うん。先輩いい人」と言うようになったようだ。

 どんどん僕を信頼していっているのがわかった。嬉しいが、悪い人間に騙されないように見張っていなければ。

 狩当日、学園のはずれにある森で、弓を教えるためにリゲルの体に触れる。細い肩を振るわせて、一生懸命に弓を引こうと頑張っているリゲルが可愛い。

 何度も失敗して涙目になっている。僕はリゲルの体を支えながら、少しだけ方向を変えてウサギにあたるよう調整した。

「わー当たった」リゲルはうれしそうだ。
「先輩ありがとう」
 まだやりたそうだったので、散策ついでに狩りを続けることになった。

 足場が悪いところは、手を伸ばしてやると、自然と握ってくる。それが嬉しい。
 
 リゲルが「珍しい蝶」がいるといって追いかけて、崖から落ちた時には、真っ青になった。どうして手を離してしまったんだろうか。

 すぐに追いかける。隠れてついてた護衛には学園に報告させる。
 捜索隊は僕からの報告を待って出発するよう言いつける。

 僕は自分の護衛と共に、地図から崖の下を検討をつけて向かった。リゲルが動かずに待っていてくれたらいいのだが。

 日が沈むの早い時期で、すでに暗くなりかけていた。体が大きい銀狼が5、6匹リゲルを囲んでいる。今にも襲いかかりそうだ。僕は冷静に矢で撃退する。

 リゲルは動けなかったが、大きな骨折や、ケガはしていなかった。

 護衛には周囲を用心させながら、近寄らないように合図をする。学園にもリゲルは無事だが、暗いため明日学園に向かって出発することを伝達させる。

 リゲルを抱き上げ、目をつけていた洞窟に一緒に入る。
 火を起こして、リゲルをマントの上に寝かせる。「先輩ありがとう」リゲルが僕を見ながら、感謝している。

 「怖かったね」と言うと、幼な子のように、全身を僕にもたれかけて、リゲルが「怖かった」と震えながら、泣き始める。

 その涙と体の熱さに感動する。ここまで僕を信頼し、頼ってくれるようになったと。

 火の傍で、僕はリゲルを抱きしめて背中を撫でながら、このまま時が止まったらいいと感傷的なことを思った。

 翌朝、学園に戻るとリゲルの両親も心配して来ていた。父親はそうでもないが、茶髪とクリっとした目は母親似だと思った。

 感謝の言葉を何度も言われる。是非今度家に来てくださいといわれる。

 両親や近所も疑いのターゲットに入っていたので、直接確認しにいける良い機会だ。僕は喜んで招待を受けた。

 なんにしろリゲルの生家を見てみたいし、両親も味方にしなくてはいけない。
 もし両親のどちらかでも、危ない人物であれば離さなければいけない。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました

無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。 前世持ちだが結局役に立たなかった。 そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。 そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。 目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。 …あれ? 僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?

お姉ちゃんを僕のお嫁さんにするよ!「………私は男なのだが」

ミクリ21
BL
エリアスの初恋は、森で遊んでくれる美人のお姉ちゃん。エリアスは、美人のお姉ちゃんに約束をした。 「お姉ちゃんを僕のお嫁さんにするよ!」 しかし、お姉ちゃんは………実はお兄ちゃんだということを、学園入学と同時に知ってしまった。

当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話

屑籠
BL
 サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。  彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。  そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。  さらっと読めるようなそんな感じの短編です。

平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法

あと
BL
「よし!別れよう!」 元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子 昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。 攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。    ……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。 pixivでも投稿しています。 攻め:九條隼人 受け:田辺光希 友人:石川優希 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 また、内容もサイレント修正する時もあります。 定期的にタグ整理します。ご了承ください。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました

拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。 昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。 タイトルを変えてみました。

俺の体に無数の噛み跡。何度も言うが俺はαだからな?!いくら噛んでも、番にはなれないんだぜ?!

BL
背も小さくて、オメガのようにフェロモンを振りまいてしまうアルファの睟。そんな特異体質のせいで、馬鹿なアルファに体を噛まれまくるある日、クラス委員の落合が………!!

兄をたずねて魔の学園

沙羅
BL
俺と兄は、すごく仲の良い兄弟だった。兄が全寮制の学園に行ったあともそれは変わらなくて、お互いに頻繁に電話をかけあったりもしたし、3連休以上の休みがあれば家に帰ってきてくれた。……でもそれは、1年生の夏休みにぴったりと途絶えた。 なぜ、兄が急に連絡を絶ったのか。その謎を探るべく、俺は兄が通っている学校の門の前に立っていた。 ※生徒会長×弟、副会長×兄、といった複数のカップリングがあります。 ※弟×兄はありません。あくまで兄弟愛。 ※絶対ありえんやろっていう学園の独自設定してますが悪しからず。

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。

天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。 成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。 まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。 黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

処理中です...