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俺の知らない顔
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7時ちょっと前に駅についた俺は、イライラと陽向の帰りを待っていた。
雄介の家に遊びに行った陽向は、6時を過ぎても帰ってこなくて。
俺は『7時に駅に迎えに行く』とメールを送った。
電話ではなくメールにしたのは、『まだ遊びたい』と陽向に言わせないようにするためだ。
一方的なメールで、7時に行くと言えば陽向はその時間までに帰ってこようとするだろう。
それでも7時まで我慢できずに、10分前には駅に着いてしまった。
あの雄介は、危険なやつだと俺の中で危険信号が点滅していた。
あの、人を挑発するような目が俺を不安にさせていた。
陽向が雄介と2人きりになることが嫌だった。
「きょおくん!」
改札に見えた陽向が、俺を見つけて嬉しそうに手を振る。
それを見て、ほっとする俺。
自分の独占欲の強さに、ちょっと呆れるけれど・・・・。
「楽しかったか?ゲーム」
「うん、超楽しかった!」
「そっか、よかったな。でも、あんまりやり過ぎるなよ。目が悪くなる」
「はーい。きょおくんは何してたの?また小坂くんと一緒にいたの?」
ちらりと上目遣いで俺を見上げる陽向が可愛い。
「いや、今日は帰って本読んでたよ。新しい本買ったから、早く読みたくって」
「そうなんだ」
そう言って嬉しそうに笑う。
思ってることが素直に顔に出るところは子供らしくてとても可愛い。
そんな陽向が、あんな妖艶な表情を見せるなんて、誰も想像できないだろうな・・・・。
ちらりと陽向の横顔を見ると、陽向は無意識なのかふと自分の唇に指で触れ、そっと舌で唇を舐めていた。
その表情はどこか艶っぽく・・・・
微かに微笑んだようにも見え、俺はドキッとして足を止めた。
「・・・陽向?」
「ん?なに?きょおくん」
「いや、あの・・・・何か、あった?」
「何かって?」
「その・・・・雄介と・・・・」
「雄介と?」
そう言って、陽向はふっと笑った。
いつもと微かに違う、艶のある笑み。
「なにも、ないよ」
俺は、それ以上何も聞くことができなかった。
聞いてしまったら、何かが崩れるような気がした。
俺の知らない陽向の顔が、垣間見えたような気がしたんだ・・・・・。
雄介の家に遊びに行った陽向は、6時を過ぎても帰ってこなくて。
俺は『7時に駅に迎えに行く』とメールを送った。
電話ではなくメールにしたのは、『まだ遊びたい』と陽向に言わせないようにするためだ。
一方的なメールで、7時に行くと言えば陽向はその時間までに帰ってこようとするだろう。
それでも7時まで我慢できずに、10分前には駅に着いてしまった。
あの雄介は、危険なやつだと俺の中で危険信号が点滅していた。
あの、人を挑発するような目が俺を不安にさせていた。
陽向が雄介と2人きりになることが嫌だった。
「きょおくん!」
改札に見えた陽向が、俺を見つけて嬉しそうに手を振る。
それを見て、ほっとする俺。
自分の独占欲の強さに、ちょっと呆れるけれど・・・・。
「楽しかったか?ゲーム」
「うん、超楽しかった!」
「そっか、よかったな。でも、あんまりやり過ぎるなよ。目が悪くなる」
「はーい。きょおくんは何してたの?また小坂くんと一緒にいたの?」
ちらりと上目遣いで俺を見上げる陽向が可愛い。
「いや、今日は帰って本読んでたよ。新しい本買ったから、早く読みたくって」
「そうなんだ」
そう言って嬉しそうに笑う。
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そんな陽向が、あんな妖艶な表情を見せるなんて、誰も想像できないだろうな・・・・。
ちらりと陽向の横顔を見ると、陽向は無意識なのかふと自分の唇に指で触れ、そっと舌で唇を舐めていた。
その表情はどこか艶っぽく・・・・
微かに微笑んだようにも見え、俺はドキッとして足を止めた。
「・・・陽向?」
「ん?なに?きょおくん」
「いや、あの・・・・何か、あった?」
「何かって?」
「その・・・・雄介と・・・・」
「雄介と?」
そう言って、陽向はふっと笑った。
いつもと微かに違う、艶のある笑み。
「なにも、ないよ」
俺は、それ以上何も聞くことができなかった。
聞いてしまったら、何かが崩れるような気がした。
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