血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】

まつも☆きらら

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2人の秘密

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「あの・・・・」
「・・・キス、する・・・・?」
「え・・・・」

次の瞬間、陽向くんはその大きな目を閉じた。
長い睫毛が伏せられて、まるでお人形みたいだった。

心臓がドキドキとうるさくて、陽向くんに聞こえちゃうんじゃないかと心配になる。

それでも、今を逃したらもうチャンスは来ないかもしれない。
そんな風に思えて・・・・

目の前にある陽向くんのかわいらしい唇に、チュッとキスをした。
触れるだけのキス。
陽向くんは目を開けると、ちょっと唇を尖らせた。

「・・・それだけ?」
「え!?」
「もっと、しよ?」

そう言って、陽向くんは自分から俺の首に腕を絡め、唇を重ねてきたのだった。
柔らかく、微かに甘い陽向くんの唇。
その柔らかさに、甘さに、頭の中が真っ白になっていく。
一度離れかけた唇が、また重なって。
微かに開いた唇の隙間から、陽向くんの熱い舌が滑り込んで来て。
俺は、夢中で自分の舌を絡めていた。

「・・・・ん・・・っ、ふ・・・・・」

キスの合間に漏れる声が、いつもの陽向くんの声じゃなくて。
ぞくぞくするほど甘くて、とろけそうで・・・・
俺は夢中で深いキスを繰り返していた・・・・・




「あれ、今日はひなちゃんいないの?」
「・・・・何でお前がくんの」

インターホンの音に、誰かと思って出てみれば、Tシャツにジーパンという格好の小坂だった。

「だってさぁ、うち帰ったら何も食べるもんなくて。京ちゃんち来たら何かあるかなって」
「おい」
「ひなちゃんにも会いたかったし」
「お前なぁ・・・・。まぁいいや、あがれよ。今日、陽向は雄介んちに遊びに行ってる」
「え、雄介んちに?」
「ん。さっきメール来て、学校からそのまま雄介んちに行ったって」
「へ~え」

小坂を家に上げ、一緒に部屋へと歩きながら話す。

「仲いいねぇ、あの2人。雄介が友達を家に呼ぶとかほんとに珍しいよ」
「そうなの?」
「うん。あいつ、結構人気者なんだけどあんまり深い付き合いとかしないんだよ。だから友達家に呼んでんのも見たことない。俺も上がったことないもん。俺んちには来たことあるけどね」
「へぇ・・・・」
「よっぽどひなちゃんのこと気に入ってんだね」
「・・・・」

なんだか、胸がざわざわと落ち着かない。
ただ友達の家に遊びに行ってるだけなら、気にする必要ないのに。
でも、こないだ遊びに行った時も、何かが引っ掛かってたんだ。
雄介の家から帰って来た陽向の様子が、どこかいつもと違って見えて・・・・
無邪気に見える陽向と、一見普通の中学生に見える雄介の間に何があったのか・・・・

『何時ごろ帰る?』

メールを送って見ると、返事はすぐに返ってきた。

『6時ごろ』

その返信の早さと6時という時間にほっとして、俺は小坂と家にあったお菓子を部屋で食べていたが・・・・

その日陽向が帰ってきたのは、夜の8時を過ぎてからだったのだ・・・・・
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