血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】

まつも☆きらら

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どうしても目が離せない

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「―――あ、やべえ」

明日の授業で使おうと、一度家に持って帰ってまとめておこうと思っていた資料がない。
資料室に置きっぱなしにして来てしまったらしい。

「・・・・取りに行くか」

資料室へ行き、机の上に置き去りにされていた資料をまとめてバッグに入れる。
その時―――

『コンコン』

ノックの音がして扉が開き、そこにひょっこりと顔を出したのは・・・

「いた、島田せんせ」
「・・・水沢」
「んふふ、あとつけてきちゃった」
「え・・・俺に、何か用事?」

俺の言葉に陽向はちょっと口をとがらせながら中に入り、扉を閉めた。

「用事、じゃないけど・・・・先生こそ、俺に何か聞きたいこととかあるんじゃないの?」
「え・・・・」
「だって、今日ずっと俺のこと見てたでしょ?」
「気付いてたのか・・・・」
「うん。雄介も気付いてたよ。おじさん、気持ち悪いって」
「あのやろー」
「んふふ。で、どうしたの?」
「いや、あの・・・・」

陽向が可愛く小首を傾げ、俺の顔を覗きこむ。

「・・・谷口と・・・・仲いいなあと思って」
「雄介?うん、仲いいよ」
「仲、良過ぎねえかなあと思って」
「・・・そお?」
「・・・今の間、なに?」
「え」
「・・・・陽向」
「・・・・」
「俺の勘が間違ってなけりゃ・・・谷口って、陽向のこと好きじゃん」
「・・・・そうかな」
「そうだよ!気付いてるだろ?お前だって」

なんで俺もこんなにムキになってるんだろう。
相手はまだ子供で。
自分の生徒で、男で。
誰かと特に仲がよくたって・・・それが男だとしたって、俺が立ち入るような問題じゃない。

「・・・せんせ、妬いてるの?」

楽しそうににこにこと笑いながら俺を見つめる陽向の瞳はどこまでも透き通っていて、キラキラと輝いていて・・・
その目に見つめられるだけで、俺の体が熱くなる。
どうしようもなかった。
13歳の少年に惹かれるのを、止める術がない・・・・。

「妬いてるよ。谷口に、妬いてる。あいつだって俺の可愛い生徒なのに。なのに、あいつが陽向とくっついてるのを見るのが嫌だ」

俺は、俺をじっと見つめる陽向の頬をそっと撫でた。
陽向が微かに目を細め、俺の手に自分の手を重ねた。

「・・・陽向が、好きだよ。どこかに、閉じ込めておきたいくらい・・・・」

陽向の体を引き寄せ、触れるだけのキスをする。
柔らかく、少し体温の高い唇に吸いつく。
陽向はそんな俺の胸を少し押し、体を離した。

「陽向」
「先生は・・・・俺のどこが好きなの?」
「どこって・・・・」
「俺は、先生が思ってる様なやつじゃないかもよ?自分勝手だし、わがままだし・・・・欲張りだ」
「・・・それでも、好きだよ」
「俺は・・・・きょおくんと・・・・・」
「知ってる」
「雄介とも・・・・」
「それも、気付いてる」
「先生のこと・・・・好きだけど、一番好きにはなれないよ?」
「・・・それも、知ってる」

柔らかな黒髪を撫で、額にキスをする。
その瞬間、陽向の瞳から涙が零れた。

「知ってるのに・・・どうして俺のこと好きになってくれたの?」
「なんでかな。どうしても・・・陽向から目が離せないんだよ」

陽向の透明な涙を指で掬い、瞼にキスをする。
その瞬間また涙が零れ落ち、俺の口の中に涙の微かにしょっぱい味が広がった。
頬に、こめかみに、首筋にキスを落とし―――

俺は陽向の体を抱き上げ、机の上に座らせた。
そのまま陽向の唇を塞ぎ、何度も角度を変えながら深く口づける。

「ん・・・・・ッ、ふ・・・・・せ・・・・んせ・・・・・ッ」

陽向の吐息が漏れ、甘い声が耳をくすぐる。
もう止められなかった。

俺は、陽向のシャツのボタンに手をかけた・・・・・。
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