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奪い奪われ
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「今日、泊まっていってもいい?」
突然うちに来た陽向くんが、俺を上目使いに見てそう言った。
そんなの断るわけないんだけど、赤くなったその大きな瞳が俺を戸惑わせた。
「いいけど・・・・どうしたの?」
京さんと何かあったのだろうか・・・?
「ケンカ・・・しちゃって」
「え、京さんと?」
「ん・・・」
「そっか・・・とにかく、上がって」
そう言って、俺は玄関に立ちつくしていた陽向くんの手を引っ張った。
陽向くんは、靴を脱ごうと下を向いた。
その時―――
ガチャリと音を立て扉が開いた。
そこに立っていたのは、京さんだった・・・・。
「陽向」
険しい表情の京さんに、陽向くんは驚いて振り向いた。
「きょおくん・・・」
「陽向・・・帰ろう」
京さんが、俺が掴んでいるのとは反対の手を掴む。
「え・・・でも俺、今日は・・・」
「京さん、陽向くん、今日はうちに泊まりたいって。俺の家は大丈夫ですから・・・」
「・・・は?」
京さんが、じろりと俺を睨みつけた。
あまりの迫力に俺は口を閉じた。
「・・・・何が、俺の家は大丈夫だよ。勝手なこと言うな!」
「きょおくん!」
「・・・陽向に手出したら、俺はお前を許さない」
その、ぞっとするほど冷たい視線に、俺は身動きすらできずに立ち尽くしていた。
「・・・行くぞ、陽向」
京さんはそのまま、陽向くんの手を引き扉を思い切り閉めて行ったのだった・・・・・。
「きょ・・・・きょおくん、ねぇ、待って」
俺に強く手を掴まれたままの陽向が、息を切らせていた。
だけど俺は止まれなくて。
ここで立ち止まって陽向の顔を見たら、きっと怒鳴ってしまうと思ったから。
雄介のところへ行った陽向のことを―――
家につき、靴を脱ぎ棄てるとそのまま自分の部屋へと陽向を引っ張っていく。
「きょおくん!待って、まだ靴・・・!」
陽向は玄関で靴を脱ぐことができず、部屋へ向かう途中で片方ずつ靴が脱げてしまっていた。
もちろんそれを拾うこともさせないまま俺は陽向を部屋へと入れると扉を閉め、その扉の鍵を掛けた。
陽向の体を力任せにベッドに放り投げ、ブレザーを脱ぎ捨てる。
陽向が真っ青な顔で俺を見上げ、その小さな体は小刻みに震えていた・・・・。
突然うちに来た陽向くんが、俺を上目使いに見てそう言った。
そんなの断るわけないんだけど、赤くなったその大きな瞳が俺を戸惑わせた。
「いいけど・・・・どうしたの?」
京さんと何かあったのだろうか・・・?
「ケンカ・・・しちゃって」
「え、京さんと?」
「ん・・・」
「そっか・・・とにかく、上がって」
そう言って、俺は玄関に立ちつくしていた陽向くんの手を引っ張った。
陽向くんは、靴を脱ごうと下を向いた。
その時―――
ガチャリと音を立て扉が開いた。
そこに立っていたのは、京さんだった・・・・。
「陽向」
険しい表情の京さんに、陽向くんは驚いて振り向いた。
「きょおくん・・・」
「陽向・・・帰ろう」
京さんが、俺が掴んでいるのとは反対の手を掴む。
「え・・・でも俺、今日は・・・」
「京さん、陽向くん、今日はうちに泊まりたいって。俺の家は大丈夫ですから・・・」
「・・・は?」
京さんが、じろりと俺を睨みつけた。
あまりの迫力に俺は口を閉じた。
「・・・・何が、俺の家は大丈夫だよ。勝手なこと言うな!」
「きょおくん!」
「・・・陽向に手出したら、俺はお前を許さない」
その、ぞっとするほど冷たい視線に、俺は身動きすらできずに立ち尽くしていた。
「・・・行くぞ、陽向」
京さんはそのまま、陽向くんの手を引き扉を思い切り閉めて行ったのだった・・・・・。
「きょ・・・・きょおくん、ねぇ、待って」
俺に強く手を掴まれたままの陽向が、息を切らせていた。
だけど俺は止まれなくて。
ここで立ち止まって陽向の顔を見たら、きっと怒鳴ってしまうと思ったから。
雄介のところへ行った陽向のことを―――
家につき、靴を脱ぎ棄てるとそのまま自分の部屋へと陽向を引っ張っていく。
「きょおくん!待って、まだ靴・・・!」
陽向は玄関で靴を脱ぐことができず、部屋へ向かう途中で片方ずつ靴が脱げてしまっていた。
もちろんそれを拾うこともさせないまま俺は陽向を部屋へと入れると扉を閉め、その扉の鍵を掛けた。
陽向の体を力任せにベッドに放り投げ、ブレザーを脱ぎ捨てる。
陽向が真っ青な顔で俺を見上げ、その小さな体は小刻みに震えていた・・・・。
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