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閉じ込めてしまいたい
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「陽向・・・好きだよ。愛してる・・・・・」
何度もその耳に囁いて。
どこにも行かないで欲しいと願う。
だが、陽向の大きな瞳から流れる涙は止まらず、それどころかさらにその顔は悲しそうに歪んだ。
「陽向・・・・?どうして・・・・」
「きょ・・・・くん・・・・、俺も、好き・・・。好きすぎて・・・・辛いんだ・・・・」
「陽向・・・・」
俺は、震える陽向の体を抱きしめた。
細いその体は、力いっぱい抱きしめたら壊れてしまいそうだった。
頬を伝う涙を指で掬う。
それでも止まらない涙に、俺はただ、うろたえるばかりだ。
「・・・・きょおくんは・・・・あの人と・・・結婚するんでしょう・・・?」
「え・・・・?」
陽向の涙に濡れた瞳が俺を見上げた。
「お義父さんに聞いた・・・・。きょおくんは、あの生徒会にいる1年の先輩と結婚することが決まってるって・・・・」
「・・・・!」
その話は、俺もまだ彼女のことを知る前から決められていたことだった。
もともと、共同経営者だった父の友人の娘が今同じ高校の1年生で、同じ生徒会にいる彼女―――山下まどかだった。
まどかの父は元々資産家の家に育ち、会社を建てる時にもそのほとんどを出資してくれたのだが、体が弱かった為に経営の方は親父に任せきりだったという。
そして一人娘のまどかが生まれて間もなく、亡くなってしまった。
その時にはもう会社の方も軌道に乗っていたが、この先も何か問題があった時には山下家が援助するという約束をしていたらしいのだ。
そして両家の絆の証として、まだ赤ん坊だった俺とまどかの婚約が決まったのだ・・・。
「陽向、その話は―――」
「きょおくんが俺と結婚できないってことくらいわかってる。でも・・・他の人と結婚しちゃったら・・・もう、きょおくんのそばにはいられない」
「陽向、そんなこと言うな」
「だって―――」
「俺は、結婚なんてしない」
「―――え?」
陽向の瞳が驚きに見開かれる。
俺は起き上がると、陽向の手を引っ張りそこに座らせた。
「―――確かに、小さい頃から俺はまどかと結婚するんだと言われてた。でも、俺にとってまどかはただの幼なじみで、妹みたいなものなんだ。まどかからしたって同じだろう。結婚なんて考えらんねえよ」
「でも・・・」
「お前・・・・それで、俺を避けてたの?だから雄介の家に行ったり、島田先生のところに行ったりしてたの?」
「だって・・・・きょおくんの傍にいたら、辛くなるもん・・・・」
目に涙をため、俯く陽向が可愛くて、愛しくてたまらなかった。
俺は、陽向の体をそっと抱きしめてその額にキスをした。
「ごめん・・・全部俺のせいだったんだな・・・・。だけど、俺が好きなのはお前だけだし、たとえ親父に何を言われてもまどかと結婚する気はないから・・・・だから、泣くな」
「きょおくん・・・・」
「・・・・雄介や島田先生のこと・・・・今回は、なかったことにする。なるべく・・・・考えないようにするから」
本当は気になって仕方ない。
陽向が、俺以外のやつに抱かれたんじゃないかって思ったら、嫉妬で狂いそうになる。
でもきっと本当にその事実を知ってしまったら、俺は平静じゃいられない。
陽向をめちゃくちゃに抱いて、そしてあいつらに会わせないようにどこかへ閉じ込めてしまうだろう。
それくらい、俺の陽向への気持ちはもう抑えられなくなっていた。
「陽向・・・・」
柔らかいその体を優しく抱きしめ、俺は再び陽向にキスの雨を降らせた。
今度は優しく、慈しむように―――
そして、陽向が俺の元から逃げ出さないように―――
何度もその耳に囁いて。
どこにも行かないで欲しいと願う。
だが、陽向の大きな瞳から流れる涙は止まらず、それどころかさらにその顔は悲しそうに歪んだ。
「陽向・・・・?どうして・・・・」
「きょ・・・・くん・・・・、俺も、好き・・・。好きすぎて・・・・辛いんだ・・・・」
「陽向・・・・」
俺は、震える陽向の体を抱きしめた。
細いその体は、力いっぱい抱きしめたら壊れてしまいそうだった。
頬を伝う涙を指で掬う。
それでも止まらない涙に、俺はただ、うろたえるばかりだ。
「・・・・きょおくんは・・・・あの人と・・・結婚するんでしょう・・・?」
「え・・・・?」
陽向の涙に濡れた瞳が俺を見上げた。
「お義父さんに聞いた・・・・。きょおくんは、あの生徒会にいる1年の先輩と結婚することが決まってるって・・・・」
「・・・・!」
その話は、俺もまだ彼女のことを知る前から決められていたことだった。
もともと、共同経営者だった父の友人の娘が今同じ高校の1年生で、同じ生徒会にいる彼女―――山下まどかだった。
まどかの父は元々資産家の家に育ち、会社を建てる時にもそのほとんどを出資してくれたのだが、体が弱かった為に経営の方は親父に任せきりだったという。
そして一人娘のまどかが生まれて間もなく、亡くなってしまった。
その時にはもう会社の方も軌道に乗っていたが、この先も何か問題があった時には山下家が援助するという約束をしていたらしいのだ。
そして両家の絆の証として、まだ赤ん坊だった俺とまどかの婚約が決まったのだ・・・。
「陽向、その話は―――」
「きょおくんが俺と結婚できないってことくらいわかってる。でも・・・他の人と結婚しちゃったら・・・もう、きょおくんのそばにはいられない」
「陽向、そんなこと言うな」
「だって―――」
「俺は、結婚なんてしない」
「―――え?」
陽向の瞳が驚きに見開かれる。
俺は起き上がると、陽向の手を引っ張りそこに座らせた。
「―――確かに、小さい頃から俺はまどかと結婚するんだと言われてた。でも、俺にとってまどかはただの幼なじみで、妹みたいなものなんだ。まどかからしたって同じだろう。結婚なんて考えらんねえよ」
「でも・・・」
「お前・・・・それで、俺を避けてたの?だから雄介の家に行ったり、島田先生のところに行ったりしてたの?」
「だって・・・・きょおくんの傍にいたら、辛くなるもん・・・・」
目に涙をため、俯く陽向が可愛くて、愛しくてたまらなかった。
俺は、陽向の体をそっと抱きしめてその額にキスをした。
「ごめん・・・全部俺のせいだったんだな・・・・。だけど、俺が好きなのはお前だけだし、たとえ親父に何を言われてもまどかと結婚する気はないから・・・・だから、泣くな」
「きょおくん・・・・」
「・・・・雄介や島田先生のこと・・・・今回は、なかったことにする。なるべく・・・・考えないようにするから」
本当は気になって仕方ない。
陽向が、俺以外のやつに抱かれたんじゃないかって思ったら、嫉妬で狂いそうになる。
でもきっと本当にその事実を知ってしまったら、俺は平静じゃいられない。
陽向をめちゃくちゃに抱いて、そしてあいつらに会わせないようにどこかへ閉じ込めてしまうだろう。
それくらい、俺の陽向への気持ちはもう抑えられなくなっていた。
「陽向・・・・」
柔らかいその体を優しく抱きしめ、俺は再び陽向にキスの雨を降らせた。
今度は優しく、慈しむように―――
そして、陽向が俺の元から逃げ出さないように―――
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