血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】

まつも☆きらら

文字の大きさ
31 / 51

密約

しおりを挟む
「あれ・・・まどかちゃん。今日、生徒会あるんじゃないの?」

高等部の1年生の山下まどか。
生徒会の1人で、京ちゃんの幼馴染だ。
俺も話したことがある、頭のいい美少女だ。

「・・・・これから、行くところです。ちょっと・・・陽向くんに」
「え?ひなちゃんに?」

ひなちゃんは、じっとまどかちゃんを見つめていた。

「・・・・なんですか?先輩」
「・・・・話したいことがあるの。少しだけ・・・」

そう言って、ちらりと気まずそうに俺を見るまどかちゃん。

「あ・・・・じゃあ俺、先に行ってるね、ひなちゃん」
「うん。すぐ行くから」

にっこりと笑い、ひなちゃんはまどかちゃんの方を向いた。
まどかちゃんは校舎とは違う方向へ歩いて行き、ひなちゃんはその後を着いて行った。
俺はちょっと気になったけれど、とりあえず近くのコンビニへ寄ることにしたのだ。
すぐに話が終わるなら、そこらへんで待っていた方がいいだろうと思ったから・・・・・。




「・・・・なんですか?先輩」

校舎の裏へまわったところで、山下まどかは足を止めた。
それでもなかなか俺の方を見ないので、俺はまどかに声を掛けた。

「今日のこと・・・・京くんに話すの?」
「今日のこと?」
「朝・・・・わたしが、あなたをぶったこと。京くんに話すつもり?」

まどかが俺の方を振り向いた。
顔色は微かに青白い気がした。

「・・・話しませんよ。話したら、困るでしょ?先輩」
「・・・・」

まどかがきゅっと唇を結ぶ。

「きょおくんは、先輩のこと『かわいい妹みたいな存在』だって言ってました。すごく大事に思ってると思う。そのきょおくんに・・・知られたら、困るでしょ?」

口の端を上げて笑うと、まどかの表情がさらに強張る。

「お願い・・・・言わないで、絶対に」
「もちろん。俺、約束は守るよ?その代わり・・・・先輩も、俺との約束守ってね?」
「・・・・わかってる」
「よかった。じゃあ俺、小坂くん待たせてるから、行くね」

そう言って俺はまどかに背を向けて歩き出し・・・・
そしてふと、思いついて足を止めた。

「―――そうだ。先輩」

振り向くと、まどかがびくっとして体を強張らせる。

「・・・・文化祭楽しみにしてるから、がんばってね。きょおくんと一緒に」

そう言って笑い・・・
今度は小走りにその場を後にした。
小坂くんの元へ向かうために―――
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。

しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。 基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。 一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。 それでも宜しければどうぞ。

息の合うゲーム友達とリア凸した結果プロポーズされました。

ふわりんしず。
BL
“じゃあ会ってみる?今度の日曜日” ゲーム内で1番気の合う相棒に突然誘われた。リアルで会ったことはなく、 ただゲーム中にボイスを付けて遊ぶ仲だった 一瞬の葛藤とほんの少しのワクワク。 結局俺が選んだのは、 “いいね!あそぼーよ”   もし人生の分岐点があるのなら、きっとこと時だったのかもしれないと 後から思うのだった。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

隣人、イケメン俳優につき

タタミ
BL
イラストレーターの清永一太はある日、隣部屋の怒鳴り合いに気付く。清永が隣部屋を訪ねると、そこでは人気俳優の杉崎久遠が男に暴行されていて──?

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

処理中です...