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まどかの秘密
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「なぁ、あの人がお前のこと呼んでるけど」
同じクラスの武田に言われて教室の入り口を見ると、そこには山下まどかが立っていた。
きょおくんの幼馴染で、親が決めた婚約者・・・・。
「京くんに、婚約を解消したいって言われたの」
彼女に着いて体育館裏へ行った俺に、彼女は厳しい表情でそう言った。
「あなたのせいなんでしょ?あなたが京くんの弟になってから京くんは変わってしまった。前はわたしの話をよく聞いてくれたし、デートだってしてくれた。結婚の話だって、『まだ早い』とは言ってたけどいやだなんて言ってなかったのに・・・・」
そう言って顔を歪めると、まどかは俺の肩を掴んだ。
その力の強さに、思わず顔を顰める。
「僕の・・・・せいじゃ、ないでしょ?」
「は・・・・?」
「きょおくんは・・・・まどかはただの幼馴染だって言ってた。結婚なんて考えたことがないって・・・・。だから、婚約を解消したいって言ったんでしょ?」
「あんた・・・・!」
「自分が振られたの、僕のせいにしたいだけでしょ?でも・・・・僕のせいじゃない。きょおくんが、あなたのこと結婚の対象として見れなかっただけだ」
「・・・・!」
パンっ
乾いた音が体育館裏の空間に響いた。
まどかが俺の頬をぶったのだ。
顔を真っ赤にして鬼のような形相で俺を睨みつけているまどかは、普段見せている清楚な雰囲気の彼女とはまるで別人のようだった。
「・・・・僕があの家を出て行ったところで、きょおくんはあなたと結婚なんかしないでしょ。あなたに、そんな資格ないもの」
「どうしてよ!」
「・・・・山下先輩」
俺がまっすぐにまどかを見つめると、まどかがびくりと体を震わせた。
「同じクラスの小川遥さんのこと、いじめてますよね?」
まどかの顔が、さっと青くなる。
「机の中にごみを入れたり、上履き隠したり、体育着を焼却炉に捨てたり・・・教科書も捨てたんでしょ?あとなんだっけ、ひどいことさせてたよね」
「やめて・・・・」
「あー思い出した。学校の近くのスーパーで万び―――」
「やめてよ!わたしそんなことしてない!」
まどかは目を大きく見開き、肩で息をしていた。
俺はそんなまどかをじっと見つめ、口の端を上げて笑顔を作った。
「・・・そうだね、してない。させたんだよね、先輩は」
「・・・・い・・・・」
「え?なに?」
「・・・お願い・・・・言わないで・・・・」
「・・・・誰に?」
「誰にも・・・・京くんにも・・・・」
「きょおくんにだけは、じゃないの?」
「言わないで、お願い!京くんに知られたらわたし・・・・わたし、もうこの学校にいられない・・・・」
まどかはすっかり顔色をなくし、がたがたと震えていた。
同じクラスの武田に言われて教室の入り口を見ると、そこには山下まどかが立っていた。
きょおくんの幼馴染で、親が決めた婚約者・・・・。
「京くんに、婚約を解消したいって言われたの」
彼女に着いて体育館裏へ行った俺に、彼女は厳しい表情でそう言った。
「あなたのせいなんでしょ?あなたが京くんの弟になってから京くんは変わってしまった。前はわたしの話をよく聞いてくれたし、デートだってしてくれた。結婚の話だって、『まだ早い』とは言ってたけどいやだなんて言ってなかったのに・・・・」
そう言って顔を歪めると、まどかは俺の肩を掴んだ。
その力の強さに、思わず顔を顰める。
「僕の・・・・せいじゃ、ないでしょ?」
「は・・・・?」
「きょおくんは・・・・まどかはただの幼馴染だって言ってた。結婚なんて考えたことがないって・・・・。だから、婚約を解消したいって言ったんでしょ?」
「あんた・・・・!」
「自分が振られたの、僕のせいにしたいだけでしょ?でも・・・・僕のせいじゃない。きょおくんが、あなたのこと結婚の対象として見れなかっただけだ」
「・・・・!」
パンっ
乾いた音が体育館裏の空間に響いた。
まどかが俺の頬をぶったのだ。
顔を真っ赤にして鬼のような形相で俺を睨みつけているまどかは、普段見せている清楚な雰囲気の彼女とはまるで別人のようだった。
「・・・・僕があの家を出て行ったところで、きょおくんはあなたと結婚なんかしないでしょ。あなたに、そんな資格ないもの」
「どうしてよ!」
「・・・・山下先輩」
俺がまっすぐにまどかを見つめると、まどかがびくりと体を震わせた。
「同じクラスの小川遥さんのこと、いじめてますよね?」
まどかの顔が、さっと青くなる。
「机の中にごみを入れたり、上履き隠したり、体育着を焼却炉に捨てたり・・・教科書も捨てたんでしょ?あとなんだっけ、ひどいことさせてたよね」
「やめて・・・・」
「あー思い出した。学校の近くのスーパーで万び―――」
「やめてよ!わたしそんなことしてない!」
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俺はそんなまどかをじっと見つめ、口の端を上げて笑顔を作った。
「・・・そうだね、してない。させたんだよね、先輩は」
「・・・・い・・・・」
「え?なに?」
「・・・お願い・・・・言わないで・・・・」
「・・・・誰に?」
「誰にも・・・・京くんにも・・・・」
「きょおくんにだけは、じゃないの?」
「言わないで、お願い!京くんに知られたらわたし・・・・わたし、もうこの学校にいられない・・・・」
まどかはすっかり顔色をなくし、がたがたと震えていた。
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