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太陽の下で
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学園祭当日は普段あまり人が行かないような資料室なんかも生徒たちが荷物を置いたりするのに使ったりするのでどこへ行っても人がいるような状態だ。
そんな時でも人が行かない場所を俺は知っていた。
「―――屋上?」
扉を開け、一瞬太陽の眩しさに目を細めながらひなちゃんが言った。
「うん。今日は立ち入り禁止になってるからここなら誰も来ないよ」
そう。一般人が多く校内を出入りする学園祭当日は屋上は立ち入り禁止になっていて鍵もかかっている。
どうして俺がその鍵を持っているかというと―――
「管理人のおっちゃんと友達なんだよね。前に野良猫にこっそり餌あげてたら怒られてさ、けどその猫がどっかの馬鹿にいじめられて怪我したときに動物病院に一緒についてきてくれて。それからその猫飼ってくれることになったんだよ」
「へえ」
「んで、さっき屋上の鍵借りてきたの。人が多いから屋上で休みたいって言ったらすぐ貸してくれたよ」
「龍くん、信用されてるんだね」
「ふふ、まあね」
そう、意外と俺は大人に好かれるんだ。
宿題忘れたりテストで赤点取ってもなんだかんだ今までついてこれてるのは京ちゃんと先生たちのおかげ。
その京ちゃんの義弟のひなちゃんを、俺は好きになってしまった。
罪悪感もあるけど、どうしても抑えることができなかった。
これが、決して報われない恋だとわかっていても―――
「ひなちゃん・・・・」
屋上に2人並んで座り、俺はひなちゃんの肩を引き寄せた。
ひなちゃんは抵抗することもなく、俺の肩に頭を持たせかけた。
そのひなちゃんの顎を指でちょっと持ち上げ、唇を重ねる。
目を閉じたひなちゃんの長いまつ毛に見惚れる。
白い肌に赤い唇。
やわらかいその唇と離れがたくて何度も唇を合わせる。
「ん・・・・・・はぁ・・・・・っ・・・・・りゅ・・・・くん・・・・・」
ひなちゃんの甘い声が耳をくすぐる。
それだけで俺はたまらない気持ちになって―――
シャツをまくり上げ、その細い体に手を這わせる。
手が冷たかったのか、ひなちゃんがピクリと震える。
「ひなちゃん・・・・かわいい」
ボタンをはずし、白い陶器のような肌にチュッとキスをする。
「ぁ・・・・っ、や・・・・・」
恥ずかしそうに身をよじろうとするひなちゃんの腰を抑えるように抱き、俺はひなちゃんの体を横たえるとその上に覆いかぶさった。
ピンク色に色づいた乳首にそっと触れると、さらにひなちゃんの体は震えた。
「ひゃ、ぁっ、」
俺の中に、熱いものがこみあげてくる。
ひなちゃんの素肌に唇を這わせ、徐々に下へ―――
「りゅ、くん・・・・・っ、こんな、とこで・・・・・」
「ここなら、誰も来ないよ・・・・」
そう。
来るわけない。
立ち入り禁止の立て札を立ててあるし、階段の登り口にはガムテープも貼ってある。
だから安心しきっていたんだ。
まさか、こんなところを見られるなんて―――
「何してんだよ!!」
聞いたこともないような怒りに満ちたその声に、俺ははじかれるようにひなちゃんの上から飛び退った。
そこにわなわなと体を震わせ立っていたのは―――
「京ちゃん・・・・・」
見たこともないほどの怖い顔で、俺を睨みつける京ちゃんだった・・・・・。
そんな時でも人が行かない場所を俺は知っていた。
「―――屋上?」
扉を開け、一瞬太陽の眩しさに目を細めながらひなちゃんが言った。
「うん。今日は立ち入り禁止になってるからここなら誰も来ないよ」
そう。一般人が多く校内を出入りする学園祭当日は屋上は立ち入り禁止になっていて鍵もかかっている。
どうして俺がその鍵を持っているかというと―――
「管理人のおっちゃんと友達なんだよね。前に野良猫にこっそり餌あげてたら怒られてさ、けどその猫がどっかの馬鹿にいじめられて怪我したときに動物病院に一緒についてきてくれて。それからその猫飼ってくれることになったんだよ」
「へえ」
「んで、さっき屋上の鍵借りてきたの。人が多いから屋上で休みたいって言ったらすぐ貸してくれたよ」
「龍くん、信用されてるんだね」
「ふふ、まあね」
そう、意外と俺は大人に好かれるんだ。
宿題忘れたりテストで赤点取ってもなんだかんだ今までついてこれてるのは京ちゃんと先生たちのおかげ。
その京ちゃんの義弟のひなちゃんを、俺は好きになってしまった。
罪悪感もあるけど、どうしても抑えることができなかった。
これが、決して報われない恋だとわかっていても―――
「ひなちゃん・・・・」
屋上に2人並んで座り、俺はひなちゃんの肩を引き寄せた。
ひなちゃんは抵抗することもなく、俺の肩に頭を持たせかけた。
そのひなちゃんの顎を指でちょっと持ち上げ、唇を重ねる。
目を閉じたひなちゃんの長いまつ毛に見惚れる。
白い肌に赤い唇。
やわらかいその唇と離れがたくて何度も唇を合わせる。
「ん・・・・・・はぁ・・・・・っ・・・・・りゅ・・・・くん・・・・・」
ひなちゃんの甘い声が耳をくすぐる。
それだけで俺はたまらない気持ちになって―――
シャツをまくり上げ、その細い体に手を這わせる。
手が冷たかったのか、ひなちゃんがピクリと震える。
「ひなちゃん・・・・かわいい」
ボタンをはずし、白い陶器のような肌にチュッとキスをする。
「ぁ・・・・っ、や・・・・・」
恥ずかしそうに身をよじろうとするひなちゃんの腰を抑えるように抱き、俺はひなちゃんの体を横たえるとその上に覆いかぶさった。
ピンク色に色づいた乳首にそっと触れると、さらにひなちゃんの体は震えた。
「ひゃ、ぁっ、」
俺の中に、熱いものがこみあげてくる。
ひなちゃんの素肌に唇を這わせ、徐々に下へ―――
「りゅ、くん・・・・・っ、こんな、とこで・・・・・」
「ここなら、誰も来ないよ・・・・」
そう。
来るわけない。
立ち入り禁止の立て札を立ててあるし、階段の登り口にはガムテープも貼ってある。
だから安心しきっていたんだ。
まさか、こんなところを見られるなんて―――
「何してんだよ!!」
聞いたこともないような怒りに満ちたその声に、俺ははじかれるようにひなちゃんの上から飛び退った。
そこにわなわなと体を震わせ立っていたのは―――
「京ちゃん・・・・・」
見たこともないほどの怖い顔で、俺を睨みつける京ちゃんだった・・・・・。
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