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遊んでただけ
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「・・・・きょおくん、生徒会は?」
陽向の声はいつもと変わらない。
まるで今見ていることが何でもないことのように。
「・・・・休憩中だよ。小坂、陽向に何した?」
「京ちゃん・・・・その、これは・・・・・」
小坂の顔は真っ青だ。
俺と目を合わそうとせず冷や汗をかいている。
「きょおくん、龍くんを怒らないで」
「怒らないで―――だって?お前・・・・自分が何してたかわかってるのか?」
「うん、わかってる。龍くんとキスしたよ」
あっさりと―――本当に顔色も変えず、笑みさえ浮かべそう言って頷いた。
「陽向・・・・?お前・・・・」
「でも俺、浮気はしてないよ。俺が好きなのはきょおくんだけ。龍くんにもそう言ってるし知ってるよね?龍くん」
「あ・・・・うん・・・・」
「だから、これは浮気じゃない。俺は龍くんと遊んでただけ」
にっこりと笑う陽向。
あっけにとられる小坂。
俺は、なんと言っていいかわからず・・・・
「ちょっと待て・・・・お前・・・・・『遊んでただけ』って・・・・キスしたのは遊びだっていうのか?」
「うん」
―――頭がおかしくなりそうだ。
ていうか。
『浮気はしてない』って陽向は言った。
それを聞いても小坂は驚かなかった。
小坂は俺たちのこと、知ってた・・・・?
「あの・・・・京ちゃんごめん。俺、その・・・・ひなちゃんのこと好きになっちゃって・・・・だからその・・・・キスしちゃったけど、でもひなちゃんが京ちゃんのこと好きだってことはちゃんと知ってる。ほんとに、ごめんね」
「お前・・・・俺と陽向のこと・・・・」
「えっと・・・・聞いたわけじゃないよ。でも京ちゃんとひなちゃん見てたらわかるっていうか・・・・2人が本当の兄弟じゃないことは知ってるし・・・・」
なんてこった。
小坂にばれてるなんて。
そして
陽向がこんなに冷静でいることに、俺の方が動揺している。
「陽向・・・・?おまえ・・・・もしかして他の奴とも・・・・?」
「・・・・ダメなの・・・・?遊んでただけだよ?」
「当たり前だろ!?お前、自分が何言ってるのかわかってるのか!?」
「・・・・わかんない。俺は好きな人が喜ぶことしてるだけなのに・・・・なんで怒るの?」
「え・・・・?」
陽向の様子がおかしかった。
その透き通った目は、俺を見ているようでどこか遠くを見ているような・・・・
「陽向?お前・・・・俺が言ってること、わかるか・・・・?」
「きょおくん・・・・怒ってるの?俺のこと嫌いになっちゃった?」
「嫌いになんてならないけど・・・・」
「・・・・・きょおくん、俺・・・・・悪いことしたの・・・・?」
「なあ、陽向、ちょっと落ち着いて話そう。家に帰って―――」
「・・・・いやだ!!」
陽向は突然そう叫ぶと立ち上がり、扉の方へ駆け出した。
「おい陽向!!」
「ひなちゃん!!」
小坂もそのあとを追いかけようと立ち上がった。
「お前はとりあえずシャツをちゃんと中に入れろ!」
「あ―――」
服の乱れを直そうと慌てる小坂を残し、俺は陽向の後を追って走り出した。
扉を開け、階段へ足を踏み出す。
その時―――
「ぁっ」
短い声が聞こえたかと思うと、ガタガタと音がして下の方で人の声が聞こえた。
「きゃあ!ちょっと大丈夫!?」
「どうした!?」
「階段から落ちてきて―――」
―――まさか
「陽向!!」
俺は急いで階段を駆け下りた。
踊り場につきその下を見ると―――
階段の下に倒れている陽向の姿が目に入った。
「陽向!!」
陽向は全く動かなかった。
真っ青な顔で目は閉じて。
俺は、その場からすぐには動くことができなかった・・・・・。
陽向の声はいつもと変わらない。
まるで今見ていることが何でもないことのように。
「・・・・休憩中だよ。小坂、陽向に何した?」
「京ちゃん・・・・その、これは・・・・・」
小坂の顔は真っ青だ。
俺と目を合わそうとせず冷や汗をかいている。
「きょおくん、龍くんを怒らないで」
「怒らないで―――だって?お前・・・・自分が何してたかわかってるのか?」
「うん、わかってる。龍くんとキスしたよ」
あっさりと―――本当に顔色も変えず、笑みさえ浮かべそう言って頷いた。
「陽向・・・・?お前・・・・」
「でも俺、浮気はしてないよ。俺が好きなのはきょおくんだけ。龍くんにもそう言ってるし知ってるよね?龍くん」
「あ・・・・うん・・・・」
「だから、これは浮気じゃない。俺は龍くんと遊んでただけ」
にっこりと笑う陽向。
あっけにとられる小坂。
俺は、なんと言っていいかわからず・・・・
「ちょっと待て・・・・お前・・・・・『遊んでただけ』って・・・・キスしたのは遊びだっていうのか?」
「うん」
―――頭がおかしくなりそうだ。
ていうか。
『浮気はしてない』って陽向は言った。
それを聞いても小坂は驚かなかった。
小坂は俺たちのこと、知ってた・・・・?
「あの・・・・京ちゃんごめん。俺、その・・・・ひなちゃんのこと好きになっちゃって・・・・だからその・・・・キスしちゃったけど、でもひなちゃんが京ちゃんのこと好きだってことはちゃんと知ってる。ほんとに、ごめんね」
「お前・・・・俺と陽向のこと・・・・」
「えっと・・・・聞いたわけじゃないよ。でも京ちゃんとひなちゃん見てたらわかるっていうか・・・・2人が本当の兄弟じゃないことは知ってるし・・・・」
なんてこった。
小坂にばれてるなんて。
そして
陽向がこんなに冷静でいることに、俺の方が動揺している。
「陽向・・・・?おまえ・・・・もしかして他の奴とも・・・・?」
「・・・・ダメなの・・・・?遊んでただけだよ?」
「当たり前だろ!?お前、自分が何言ってるのかわかってるのか!?」
「・・・・わかんない。俺は好きな人が喜ぶことしてるだけなのに・・・・なんで怒るの?」
「え・・・・?」
陽向の様子がおかしかった。
その透き通った目は、俺を見ているようでどこか遠くを見ているような・・・・
「陽向?お前・・・・俺が言ってること、わかるか・・・・?」
「きょおくん・・・・怒ってるの?俺のこと嫌いになっちゃった?」
「嫌いになんてならないけど・・・・」
「・・・・・きょおくん、俺・・・・・悪いことしたの・・・・?」
「なあ、陽向、ちょっと落ち着いて話そう。家に帰って―――」
「・・・・いやだ!!」
陽向は突然そう叫ぶと立ち上がり、扉の方へ駆け出した。
「おい陽向!!」
「ひなちゃん!!」
小坂もそのあとを追いかけようと立ち上がった。
「お前はとりあえずシャツをちゃんと中に入れろ!」
「あ―――」
服の乱れを直そうと慌てる小坂を残し、俺は陽向の後を追って走り出した。
扉を開け、階段へ足を踏み出す。
その時―――
「ぁっ」
短い声が聞こえたかと思うと、ガタガタと音がして下の方で人の声が聞こえた。
「きゃあ!ちょっと大丈夫!?」
「どうした!?」
「階段から落ちてきて―――」
―――まさか
「陽向!!」
俺は急いで階段を駆け下りた。
踊り場につきその下を見ると―――
階段の下に倒れている陽向の姿が目に入った。
「陽向!!」
陽向は全く動かなかった。
真っ青な顔で目は閉じて。
俺は、その場からすぐには動くことができなかった・・・・・。
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