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第46話
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悠太がワイングラスと赤ワインのボトルを持って楽しそうに鼻歌を歌っている。
ちょっと、意味が分からない。
こう見えて、俺はここへ来るまでに相当悩んだんだ。
悠太が倒れて病院へ運ばれたって聞いた時は本当に心配だったし、血の気が引いたし、このまま悠太に会えなくなったらどうしようとまで考えた。
大事に至らなくて安心はしたけど、それでも悠太がきっと俺たちのことで悩んでいただろうってことは容易に想像できたし、ある種責任も感じた。
だって、4人の中で一番最初に告白したのは俺だし。
4人の中で一番年も上だし、悠太の上司でもあるし。
悠太のことが好きでどうしてもこの気持ちを伝えたくて告白したけど、それが原因で悠太が悩んで具合が悪くなったりケガをしたりするのは―――いやだ。
悩んで、悠太から笑顔が消えてしまうのは、いやだ。
そうしないためには―――
俺が、悠太をあきらめて悠太の『上司』に戻るのが一番なんじゃないか。
そう思ったから。
『悠太をあきらめる』
そう言ったのに。
悠太は俺の言葉に涙を流し、怒り、そして
キスしたんだ―――
で、その後。
ぽろぽろと涙を流す悠太におろおろしていた俺に、悠太はなぜか急に楽しそうに笑ってワインを勧めた。
今、2人で赤ワインを飲みながら悠太が冷蔵庫から出してくれた簡単なおつまみを食べていた。
キスしたことなんて、なかったみたいに楽しそうにワインを飲む悠太。
一瞬。
俺が諦めるって言ったことに怒ったのは、悠太も俺のことが好きだからじゃないかって、そう思ったんだけど。
だから、俺にキスしたんだと思ったんだけど。
それは俺の勘違い?
じゃあ、あのキスは?
なんでキスなんてしたんだ・・・・?
『そばにいて』
そう言われて嬉しかったけど。
でもそれも、特に意味なんてなかったのかな。
俺が勝手にそう思っただけだったのかな・・・・。
悠太の体は、気持ちよさそうにゆらゆらと揺れていた。
とりとめのない話をしながら、おいしそうにワインを飲む悠太。
白い肌が薄桃色に染まり、目のふちがうっすらと赤くなっていた。
そんな姿も色っぽくてかわいくて。
俺の理性がぐらぐらと揺れだすけど。
わかってんのかなあ、そういうの。
ちょっとむかつく。
なんて思ってたら、悠太が俺を見て首をかしげた。
「何ぶーたれた顔してんの?」
「いや、だって」
「何?」
「・・・・悠太、なんで俺にキスしたの?」
「え・・・・それ、今聞く?」
「だってさ、俺がせっかく諦めようとしてんのにキスするとか―――」
「諦めるの?俺のこと」
悠太の目が、すっと細められる。
もともとが整ったきれいな顔をしているだけに、こういう時の顔は、ぞくっとするほど怖い。
「だって・・・・悠太をこれ以上苦しめるのは―――」
「じゃあ、俺が他の3人の誰かと付き合ってもいいんだ?」
「う・・・・・それは・・・・・」
「いいんだ?」
「―――それは!いやだけど!でも―――」
「いやなら、あきらめなければいいじゃん」
「え・・・・」
「俺は・・・・渉が、好きだよ」
そう言った悠太の目は、まっすぐに俺を見つめていた・・・・。
ちょっと、意味が分からない。
こう見えて、俺はここへ来るまでに相当悩んだんだ。
悠太が倒れて病院へ運ばれたって聞いた時は本当に心配だったし、血の気が引いたし、このまま悠太に会えなくなったらどうしようとまで考えた。
大事に至らなくて安心はしたけど、それでも悠太がきっと俺たちのことで悩んでいただろうってことは容易に想像できたし、ある種責任も感じた。
だって、4人の中で一番最初に告白したのは俺だし。
4人の中で一番年も上だし、悠太の上司でもあるし。
悠太のことが好きでどうしてもこの気持ちを伝えたくて告白したけど、それが原因で悠太が悩んで具合が悪くなったりケガをしたりするのは―――いやだ。
悩んで、悠太から笑顔が消えてしまうのは、いやだ。
そうしないためには―――
俺が、悠太をあきらめて悠太の『上司』に戻るのが一番なんじゃないか。
そう思ったから。
『悠太をあきらめる』
そう言ったのに。
悠太は俺の言葉に涙を流し、怒り、そして
キスしたんだ―――
で、その後。
ぽろぽろと涙を流す悠太におろおろしていた俺に、悠太はなぜか急に楽しそうに笑ってワインを勧めた。
今、2人で赤ワインを飲みながら悠太が冷蔵庫から出してくれた簡単なおつまみを食べていた。
キスしたことなんて、なかったみたいに楽しそうにワインを飲む悠太。
一瞬。
俺が諦めるって言ったことに怒ったのは、悠太も俺のことが好きだからじゃないかって、そう思ったんだけど。
だから、俺にキスしたんだと思ったんだけど。
それは俺の勘違い?
じゃあ、あのキスは?
なんでキスなんてしたんだ・・・・?
『そばにいて』
そう言われて嬉しかったけど。
でもそれも、特に意味なんてなかったのかな。
俺が勝手にそう思っただけだったのかな・・・・。
悠太の体は、気持ちよさそうにゆらゆらと揺れていた。
とりとめのない話をしながら、おいしそうにワインを飲む悠太。
白い肌が薄桃色に染まり、目のふちがうっすらと赤くなっていた。
そんな姿も色っぽくてかわいくて。
俺の理性がぐらぐらと揺れだすけど。
わかってんのかなあ、そういうの。
ちょっとむかつく。
なんて思ってたら、悠太が俺を見て首をかしげた。
「何ぶーたれた顔してんの?」
「いや、だって」
「何?」
「・・・・悠太、なんで俺にキスしたの?」
「え・・・・それ、今聞く?」
「だってさ、俺がせっかく諦めようとしてんのにキスするとか―――」
「諦めるの?俺のこと」
悠太の目が、すっと細められる。
もともとが整ったきれいな顔をしているだけに、こういう時の顔は、ぞくっとするほど怖い。
「だって・・・・悠太をこれ以上苦しめるのは―――」
「じゃあ、俺が他の3人の誰かと付き合ってもいいんだ?」
「う・・・・・それは・・・・・」
「いいんだ?」
「―――それは!いやだけど!でも―――」
「いやなら、あきらめなければいいじゃん」
「え・・・・」
「俺は・・・・渉が、好きだよ」
そう言った悠太の目は、まっすぐに俺を見つめていた・・・・。
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