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第二十二章 新たな魔獣
五百六十二話 軍用船に乗ってみよう
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軍港関連は設計図を作らないと動けないので、当面は係留の為の仮施設を作って小型の軍船を港に置いて対応するそうです。
軍の拠点を作る為の工事と並行して、港の工事を行うそうです。
という事で、さっき一緒だった設計士を王城に送っていったけどやる気満々でした。
「でも、どうやって船を持ってくるのですか?」
「実はね、既にあるのだよ」
あれ?
ケーヒル伯爵に船の事を聞いたら、既にあるって言っていたぞ。
何処にあるのかなと思っていたら、ケーヒル伯爵の手招きを見たスラちゃんがこっちにやってきた。
まさか……
しゅ、ボチャン。
「「「わあ、大きな船が現れた!」」」
スラちゃんがアイテムボックスから取り出したのは、全長三十メートルは超えるだろう大きな軍船だった。
海に突然現れた軍船に、リズだけでなくルーシーお姉様とエレノアもとてもビックリしています。
スラちゃんのアイテムボックスって、こんなにも大きな物が入るんだ。
僕は、何だかスラちゃんに色々と負けた気分です。
「前にポートコールの港で魔導具を付けた軍用船の運用中にスラちゃんがたまたま執務官として来てな、試験で余った軍用船を格納して貰っていたんだよ。ここにいる兵は軍用船の運転もできるから、テストに丁度いいな」
ケーヒル伯爵が経緯を教えてくれたけど、スラちゃんは仕事でポートコールまで行っていたのか。
スラちゃんは色々な所に行っているね。
「一番乗り!」
「エレノアも、船に乗るの」
「ほらほら、焦らないで順番にね」
そして、リズを先頭にして皆が軍用船に乗り込んで行きます。
あの、ケーヒル伯爵がこれからテストって言っていたよね?
「よし、俺等も乗り込むぞ。こういうのは、直接確認しないとな」
「ええー!」
僕も、ケーヒル伯爵に肩をポンと叩かれてびっくりしちゃいました。
前世も含めて、初めて船への乗船になります。
「よっと、わわ!」
「あはは、お兄ちゃんへっぴり腰!」
僕は渡し板から、恐る恐る船に乗り込みました。
リズが僕の事を指さして何か言っているけど、僕はそれどころではありませんでした。
「ふうっと。わあ、実際に乗ると大きい船だ」
「一応、この船は軍の最新鋭だからな。操舵室に移動しよう、椅子もあるぞ」
ケーヒル伯爵が僕達の事を促して、皆で操舵室に向かいます。
大きな船だけあって操舵室もとても大きく、船の周囲がよく見えます。
操舵室では、兵が色々な所に配置されて機材を操作しています。
「伯爵様、準備が整いました」
「よし。では、微速前進で湾内を一周。監視員は、湾内や周辺に不審なものが無いか警戒にあたる様に」
「はっ」
ケーヒル伯爵の号令で、兵が操舵を握りました。
「出航!」
「微速前進します」
「「「おおー! 動いた!」」」
船は、想像以上に静かにそして力強く進み始めました。
僕も、リズ達と一緒に思わず声を上げてしまいました。
海の上を進むなんて、初めての感覚で凄いなあ。
「現在、湾内に異常は確認されません」
「そのまま、警戒を続ける様に」
キャプテンシートに座るケーヒル伯爵が、兵に色々と指示を出します。
僕達も湾内を見たけど、今の所異常はなさそうです。
そして、船はゆっくりと湾内を進み、出発地点に戻ってきました。
軍の拠点を作る為の工事と並行して、港の工事を行うそうです。
という事で、さっき一緒だった設計士を王城に送っていったけどやる気満々でした。
「でも、どうやって船を持ってくるのですか?」
「実はね、既にあるのだよ」
あれ?
ケーヒル伯爵に船の事を聞いたら、既にあるって言っていたぞ。
何処にあるのかなと思っていたら、ケーヒル伯爵の手招きを見たスラちゃんがこっちにやってきた。
まさか……
しゅ、ボチャン。
「「「わあ、大きな船が現れた!」」」
スラちゃんがアイテムボックスから取り出したのは、全長三十メートルは超えるだろう大きな軍船だった。
海に突然現れた軍船に、リズだけでなくルーシーお姉様とエレノアもとてもビックリしています。
スラちゃんのアイテムボックスって、こんなにも大きな物が入るんだ。
僕は、何だかスラちゃんに色々と負けた気分です。
「前にポートコールの港で魔導具を付けた軍用船の運用中にスラちゃんがたまたま執務官として来てな、試験で余った軍用船を格納して貰っていたんだよ。ここにいる兵は軍用船の運転もできるから、テストに丁度いいな」
ケーヒル伯爵が経緯を教えてくれたけど、スラちゃんは仕事でポートコールまで行っていたのか。
スラちゃんは色々な所に行っているね。
「一番乗り!」
「エレノアも、船に乗るの」
「ほらほら、焦らないで順番にね」
そして、リズを先頭にして皆が軍用船に乗り込んで行きます。
あの、ケーヒル伯爵がこれからテストって言っていたよね?
「よし、俺等も乗り込むぞ。こういうのは、直接確認しないとな」
「ええー!」
僕も、ケーヒル伯爵に肩をポンと叩かれてびっくりしちゃいました。
前世も含めて、初めて船への乗船になります。
「よっと、わわ!」
「あはは、お兄ちゃんへっぴり腰!」
僕は渡し板から、恐る恐る船に乗り込みました。
リズが僕の事を指さして何か言っているけど、僕はそれどころではありませんでした。
「ふうっと。わあ、実際に乗ると大きい船だ」
「一応、この船は軍の最新鋭だからな。操舵室に移動しよう、椅子もあるぞ」
ケーヒル伯爵が僕達の事を促して、皆で操舵室に向かいます。
大きな船だけあって操舵室もとても大きく、船の周囲がよく見えます。
操舵室では、兵が色々な所に配置されて機材を操作しています。
「伯爵様、準備が整いました」
「よし。では、微速前進で湾内を一周。監視員は、湾内や周辺に不審なものが無いか警戒にあたる様に」
「はっ」
ケーヒル伯爵の号令で、兵が操舵を握りました。
「出航!」
「微速前進します」
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僕も、リズ達と一緒に思わず声を上げてしまいました。
海の上を進むなんて、初めての感覚で凄いなあ。
「現在、湾内に異常は確認されません」
「そのまま、警戒を続ける様に」
キャプテンシートに座るケーヒル伯爵が、兵に色々と指示を出します。
僕達も湾内を見たけど、今の所異常はなさそうです。
そして、船はゆっくりと湾内を進み、出発地点に戻ってきました。
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