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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生
五百八十三話 マロード男爵家宛に届いた手紙
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ところが、マロード男爵家に面倒くさい贈り物というか手紙が届きました。
早速、辺境伯様とイザベラ様と一緒に、僕もプリンもマロード男爵家に向かいました。
「父上、こちらが届いた手紙になります」
「なになに? マロード男爵家に待望の初孫が生まれた事をお喜び申し上げます。つきましては、是非とも我が娘との婚姻を結びたくご検討頂ければ幸いです。ボンバー伯爵より。何だこりゃ?」
「会った事もない貴族が、生まれたばかりの赤ん坊に嫁の打診をするなんて。非常識にも程がありますわ!」
届いた手紙を読んだ辺境伯様とイザベラ様が、思わず困惑の表情となってしまいました。
僕もプリンも、届いた手紙に書かれてある内容にびっくりです。
「そもそもなんですが、生まれたばかりの赤ちゃんに婚約の話って出るのですか?」
「無くはないが、それは両家が良好な関係である事が必要だ。今回は、マイクの結婚式にも招待されない王都の貴族だぞ」
うーん、マロード男爵も怒りモード全開だから、この突然の婚約騒ぎは急に降ってきたんだね。
「因みに、このボンバー伯爵って、一体誰ですか? 文面はとても丁寧ですけど」
「貴族が貴族に話をするのだから、文面は丁寧になるさ。どうせ誰かの代筆だろう。ボンバー伯爵家は、簡単に言うと元々はベストール侯爵家の一派だったんだよ。ただ、ベストール侯爵が事件を起こしてからは、独自の派閥を作っていたはずだ」
ベストール侯爵に絡んでいるとなると、貴族主義の勢力ですね。
となると、上位貴族だから下位貴族は言うことを聞けと思っているのかもしれない。
「ボンバー伯爵家は王都の治療院計画にも参画出来なかったし、嫡男の出来もかなり良くない。しかも、その伯爵自身の娘だ。ライアンの何個上なのだろうか」
「年上の妻を利用して、マロード男爵家の財産を狙おうという魂胆が見え見えだ」
辺境伯様とマロード男爵様は、思わず大きなため息をついちゃいました。
「さっさと返事を書いて、直接ボンバー伯爵家に持っていくか」
辺境伯の意見に、皆が頷きました。
「ふふふ、どんな顔をしているのか。しっかりと拝まないといけませんわね」
「ええ、そうですわね。ついでに、私達の顔もしっかりと覚えて頂かないといけませんわね」
おおう、イザベラ様とマロード男爵夫人の顔が悪役の顔になっているよ。
とてもじゃないけど、その顔では人前には出せないですよ。
先ずはと言うことで、僕達は王都にある辺境伯家の屋敷に向かいました。
すると、エマさんとオリビアさんが学園から帰ってきていました。
今日は、午前中で授業が終わったそうです。
「あれ? 確かボンバー伯爵家の娘って、隣のクラスにいた気がするよ。化粧の濃い、金ピカの宝石をいつも身につけているお嬢様だったような。容姿は、その、えっと、うーん……」
「確か、名前はベラミと言います。そういえば、婚約者が決まったとかって廊下で聞いた覚えがありますわ」
「「……」」
エマさんとオリビアさんのまさかの告白に、辺境伯様とマロード男爵様は固まってしまいました。
エマさんとオリビアさんの同級生って事は、その人も確か十五歳って事だよね。
赤ちゃんの結婚相手が十五歳?
普通に考えても、中々ない状況ですよね。
「「ふ、ふふ、ふふふふ……」」
そして、イザベラ様とマロード男爵夫人からとんでもない怒気が膨れ上がっています。
僕の頭の上にいるプリンもそうだけど、僕もとっても怖くて震えています。
早速、辺境伯様とイザベラ様と一緒に、僕もプリンもマロード男爵家に向かいました。
「父上、こちらが届いた手紙になります」
「なになに? マロード男爵家に待望の初孫が生まれた事をお喜び申し上げます。つきましては、是非とも我が娘との婚姻を結びたくご検討頂ければ幸いです。ボンバー伯爵より。何だこりゃ?」
「会った事もない貴族が、生まれたばかりの赤ん坊に嫁の打診をするなんて。非常識にも程がありますわ!」
届いた手紙を読んだ辺境伯様とイザベラ様が、思わず困惑の表情となってしまいました。
僕もプリンも、届いた手紙に書かれてある内容にびっくりです。
「そもそもなんですが、生まれたばかりの赤ちゃんに婚約の話って出るのですか?」
「無くはないが、それは両家が良好な関係である事が必要だ。今回は、マイクの結婚式にも招待されない王都の貴族だぞ」
うーん、マロード男爵も怒りモード全開だから、この突然の婚約騒ぎは急に降ってきたんだね。
「因みに、このボンバー伯爵って、一体誰ですか? 文面はとても丁寧ですけど」
「貴族が貴族に話をするのだから、文面は丁寧になるさ。どうせ誰かの代筆だろう。ボンバー伯爵家は、簡単に言うと元々はベストール侯爵家の一派だったんだよ。ただ、ベストール侯爵が事件を起こしてからは、独自の派閥を作っていたはずだ」
ベストール侯爵に絡んでいるとなると、貴族主義の勢力ですね。
となると、上位貴族だから下位貴族は言うことを聞けと思っているのかもしれない。
「ボンバー伯爵家は王都の治療院計画にも参画出来なかったし、嫡男の出来もかなり良くない。しかも、その伯爵自身の娘だ。ライアンの何個上なのだろうか」
「年上の妻を利用して、マロード男爵家の財産を狙おうという魂胆が見え見えだ」
辺境伯様とマロード男爵様は、思わず大きなため息をついちゃいました。
「さっさと返事を書いて、直接ボンバー伯爵家に持っていくか」
辺境伯の意見に、皆が頷きました。
「ふふふ、どんな顔をしているのか。しっかりと拝まないといけませんわね」
「ええ、そうですわね。ついでに、私達の顔もしっかりと覚えて頂かないといけませんわね」
おおう、イザベラ様とマロード男爵夫人の顔が悪役の顔になっているよ。
とてもじゃないけど、その顔では人前には出せないですよ。
先ずはと言うことで、僕達は王都にある辺境伯家の屋敷に向かいました。
すると、エマさんとオリビアさんが学園から帰ってきていました。
今日は、午前中で授業が終わったそうです。
「あれ? 確かボンバー伯爵家の娘って、隣のクラスにいた気がするよ。化粧の濃い、金ピカの宝石をいつも身につけているお嬢様だったような。容姿は、その、えっと、うーん……」
「確か、名前はベラミと言います。そういえば、婚約者が決まったとかって廊下で聞いた覚えがありますわ」
「「……」」
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エマさんとオリビアさんの同級生って事は、その人も確か十五歳って事だよね。
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「「ふ、ふふ、ふふふふ……」」
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