473 / 1,190
第二十四章 お兄ちゃんの官僚としての忙しい日々
六百六十九話 主犯はあっさりと捕まります
しおりを挟む
だっ、だっ、だっ。
兵を先頭に、僕達は一気に屋敷に向けて走り出しました。
そして、屋敷の中に一気に入り込みました。
「な、何だ貴様らは!」
「ここを誰の屋敷だと思っているのか!」
タイミングよく、玄関ホールに全くそっくりな顔の二人の太った男性がいました。
見た目は一緒だけど、青髪が右に分けてあるか左に分けてあるかの違いですね。
「二人とも、内務卿たる私の顔を忘れた様だな。複数の罪状で強制捜査に入る」
「申請書が蹴られているのに、既に開発を始めているそうだな。闇組織の拠点のな」
「「はっ、えっ?!」」
おお、怒り爆発モードの内務卿と農務卿の話を聞いて、目の前の二人は何で知っているのってビックリした表情をしています。
森の中に怪しい建物があるのは、既にジンさん達の偵察で判明しています。
ではでは、ティナおばあさまの許可も貰っているので、早速二人を鑑定っと。
「ティナおばあさま、二人はカスバク子爵と男爵で間違いありません。ステータスに、横領と脱税って出ています」
「ありがとうね。早速捕縛する罪が見つかったわね」
「「げーーー!」」
あの、目の前の二人がとっても良いビックリしたリアクションをしたので、僕の言った罪状が一発でバレたのは当然ですね。
「くそ、このままでは済まさんぞ!」
「野郎ども、出てこい!」
「「「うおー!」」」
おっと、応接室や他の部屋からも人が沢山出てきたよ。
どう見てもならず者の集まりだけど、念の為に鑑定っと。
「全員闇組織の構成員です!」
「この時点で、闇組織との繋がりが確定したわね。もう罪としては、余り余ってお釣りが出てくるレベルね」
ティナおばあさまも、もう十分って事でレイピアを用意しました。
シュッ。
「あっ、スラちゃんが帰ってきたよ。森の中に沢山の兵隊さんを運んで、近衛部隊と共に制圧しているって」
「ふふ、スラちゃんご苦労さまね」
「「な、何だと!」」
実は僕達が屋敷に入るタイミングで、スラちゃんが森の中に沢山の兵とジェリルさんとランカーさん達近衛部隊を運んでいたのです。
ナンバーズレベルの闇組織の人間じゃ無い限り、ジェリルさんとランカーさん達がいれば余裕で制圧出来ます。
因みに、こちらはケーヒル伯爵様が部隊の指示を取っています。
「じゃあ、こちらも始めましょう。スラちゃん、このお馬鹿さん二人を王城に運んで頂戴」
シュッ。
スラちゃんはティナおばあさまに敬礼のポーズをすると、一気にカスバク子爵と男爵に近づきました。
「な、なんだこのス……」
「何でスライ……」
シュッ。
カスバク子爵と男爵が何かを喋ろうとしたけど、スラちゃんの長距離転移で王城に連れて行かれちゃいました。
「さて、後はお前らだけだな」
「なに、お喋りして貰わないといけないのでな。五体満足ではないが、生かしておかないと」
ガンガン!
そして、内務卿と農務卿は立派な剣を腰に下げているのに、何故かゴツいガントレットと脚あてを装備していました。
も、もしかして、肉体言語でお話するつもりなのかな……
「くそ、やっちまえ!」
「「「おお!」」」
「では、こちらも行きますわよ!」
「「「おー!」」」
バキッ、ドカ!
ベキ、ボキ!
そして、闇組織との肉体言語でのお喋りが始まりました。
兵に混じって、内務卿と農務卿が生き生きしながら拳を振るっていました。
「せい、やあ!」
「とー!」
そして、ティナおばあさまとリズも乱戦に参加していて、気の所為かティナおばあさまもレイピアより蹴りの方が多いと感じました。
「てい、やあ!」
バリバリ。
「ぎゃあああ!」
僕はというと、乱戦を避けてこっちに突っ込んできたならず者を、電撃で仕留めます。
でも、殆どが面倒くさい仕事に巻き込まれて怒れる人によって倒されていきました。
「ふん、手応えのない奴らだのう」
「そうですな。大口叩いていた割には弱すぎるな」
こうして、僅か数分程で玄関ホールに集まった五十人以上のならず者は全て倒されました。
うん、僕から見てもとっても弱かったし、戦闘訓練受けていないただのチンピラにしか感じなかったよ。
シュッ。
「あっ、スラちゃんが戻ってきたよ」
そしてあっという間に僕達と闇組織の構成員との勝負がついたので、カスバク子爵と男爵を王城に運んで戻ってきたスラちゃんがもう終わったのかとガックリしていました。
兵を先頭に、僕達は一気に屋敷に向けて走り出しました。
そして、屋敷の中に一気に入り込みました。
「な、何だ貴様らは!」
「ここを誰の屋敷だと思っているのか!」
タイミングよく、玄関ホールに全くそっくりな顔の二人の太った男性がいました。
見た目は一緒だけど、青髪が右に分けてあるか左に分けてあるかの違いですね。
「二人とも、内務卿たる私の顔を忘れた様だな。複数の罪状で強制捜査に入る」
「申請書が蹴られているのに、既に開発を始めているそうだな。闇組織の拠点のな」
「「はっ、えっ?!」」
おお、怒り爆発モードの内務卿と農務卿の話を聞いて、目の前の二人は何で知っているのってビックリした表情をしています。
森の中に怪しい建物があるのは、既にジンさん達の偵察で判明しています。
ではでは、ティナおばあさまの許可も貰っているので、早速二人を鑑定っと。
「ティナおばあさま、二人はカスバク子爵と男爵で間違いありません。ステータスに、横領と脱税って出ています」
「ありがとうね。早速捕縛する罪が見つかったわね」
「「げーーー!」」
あの、目の前の二人がとっても良いビックリしたリアクションをしたので、僕の言った罪状が一発でバレたのは当然ですね。
「くそ、このままでは済まさんぞ!」
「野郎ども、出てこい!」
「「「うおー!」」」
おっと、応接室や他の部屋からも人が沢山出てきたよ。
どう見てもならず者の集まりだけど、念の為に鑑定っと。
「全員闇組織の構成員です!」
「この時点で、闇組織との繋がりが確定したわね。もう罪としては、余り余ってお釣りが出てくるレベルね」
ティナおばあさまも、もう十分って事でレイピアを用意しました。
シュッ。
「あっ、スラちゃんが帰ってきたよ。森の中に沢山の兵隊さんを運んで、近衛部隊と共に制圧しているって」
「ふふ、スラちゃんご苦労さまね」
「「な、何だと!」」
実は僕達が屋敷に入るタイミングで、スラちゃんが森の中に沢山の兵とジェリルさんとランカーさん達近衛部隊を運んでいたのです。
ナンバーズレベルの闇組織の人間じゃ無い限り、ジェリルさんとランカーさん達がいれば余裕で制圧出来ます。
因みに、こちらはケーヒル伯爵様が部隊の指示を取っています。
「じゃあ、こちらも始めましょう。スラちゃん、このお馬鹿さん二人を王城に運んで頂戴」
シュッ。
スラちゃんはティナおばあさまに敬礼のポーズをすると、一気にカスバク子爵と男爵に近づきました。
「な、なんだこのス……」
「何でスライ……」
シュッ。
カスバク子爵と男爵が何かを喋ろうとしたけど、スラちゃんの長距離転移で王城に連れて行かれちゃいました。
「さて、後はお前らだけだな」
「なに、お喋りして貰わないといけないのでな。五体満足ではないが、生かしておかないと」
ガンガン!
そして、内務卿と農務卿は立派な剣を腰に下げているのに、何故かゴツいガントレットと脚あてを装備していました。
も、もしかして、肉体言語でお話するつもりなのかな……
「くそ、やっちまえ!」
「「「おお!」」」
「では、こちらも行きますわよ!」
「「「おー!」」」
バキッ、ドカ!
ベキ、ボキ!
そして、闇組織との肉体言語でのお喋りが始まりました。
兵に混じって、内務卿と農務卿が生き生きしながら拳を振るっていました。
「せい、やあ!」
「とー!」
そして、ティナおばあさまとリズも乱戦に参加していて、気の所為かティナおばあさまもレイピアより蹴りの方が多いと感じました。
「てい、やあ!」
バリバリ。
「ぎゃあああ!」
僕はというと、乱戦を避けてこっちに突っ込んできたならず者を、電撃で仕留めます。
でも、殆どが面倒くさい仕事に巻き込まれて怒れる人によって倒されていきました。
「ふん、手応えのない奴らだのう」
「そうですな。大口叩いていた割には弱すぎるな」
こうして、僅か数分程で玄関ホールに集まった五十人以上のならず者は全て倒されました。
うん、僕から見てもとっても弱かったし、戦闘訓練受けていないただのチンピラにしか感じなかったよ。
シュッ。
「あっ、スラちゃんが戻ってきたよ」
そしてあっという間に僕達と闇組織の構成員との勝負がついたので、カスバク子爵と男爵を王城に運んで戻ってきたスラちゃんがもう終わったのかとガックリしていました。
426
あなたにおすすめの小説
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。