788 / 1,190
第二十九章 新しい町を作ろう!
九百八十四話 ようやく財務監査も一息です
しおりを挟む
ようやく財務監査がひと息つきそうなので、午後は薬草採取ができる森に行くことに。
害獣駆除もだいぶ進んで、活動しやすくなってきているという。
「リズ、スラちゃん、ちゃんとみんなのフォローができている?」
「バッチリだよ!」
突っ走ってしまう一人と一匹に釘をさしておいたけど、ノエルさん曰く昨日よりもかなり落ち着いて行動できているらしい。
成長したなあって思いながら、みんなで森に向かった。
「うむ、貴重な植生だ。暫く滞在して、研究を行いたいぞ」
「止まっていた治療薬の研究も進むぞ。本当に素晴らしい!」
どちらかというと、アカデミーの教授と治療研究所の研究員の方が暴走していた。
周囲の戦闘も落ち着いてきているけど、それでも素人には危険なのは間違いない。
だけど、またもや熱中モードになって周囲を気にせずに採取を行っていた。
この人たちが森に入る際は、絶対に護衛をつけないとならないね。
「植物もそうだが、鳥類も貴重な種がいる。中々ないところだな」
「研究が終わるまでは、薬草の乱獲は禁止したほうが良いだろう。どういう効果があるか、改めて確認しないとならない」
既に、今後どうするかという話すらしていた。
とはいえ、カノープス男爵夫人と王国側の許可が必要だから色々詰めないとならない。
その辺は、本人たちが交渉にあたるみたいなので任せておきましょう。
こうして、薬草採取ができる森の調査と害獣駆除は終了です。
屋敷に帰って、色々と報告することになりました。
「取り敢えず、研究員を派遣して調査を行うと。滞在費などは支払うことで良いか?」
「間違いありません。調査研究費から支払うことになります」
「治療研究所も同様となります。空き家を借りて、そこで研究を行います」
カーセント公爵が確認するが、特に問題ないらしい。
本人たちは直ぐにでも研究したいらしいけど、手続きがあるので泣く泣く戻るという。
因みに、生活能力ゼロなので、ハウスキーパーみたいな人も雇うらしいです。
「木材加工場も同様だな。テスト稼働して、問題ないか確認しないとならない。上手く行きそうだったら、本格的に対応するそうだ」
「まあ数年使っていないからな、機材も錆びているところがあるだろう」
木材加工場も、既に村人がどうするか考えているそうです。
冒険者としても、新しい仕事が増えるので万々歳らしいです。
短期的には、こうして色々な計画が進むことになりました。
「将来どうするかは、カノープス男爵夫人が決めないとならない。学園生も、色々な案を出したみたいだがな」
「とてもありがたく思っております。サギー伯爵様より政務官を派遣して頂くことになりましたので、焦らずしっかりと計画を立案いたします」
「あー」
赤ちゃんを抱いたカノープス男爵夫人も、領内に希望が見えて良い表情になっていた。
温泉開発と合わせて材料はあるのだから、きっと大丈夫だと思います。
そして、人員を投入したお陰で財務監査もひと息つきました。
今後は王城で詳しく調べることになるけど、当初案の通り罰金で済みそうです。
ということで、みんなを各地に送りました。
「はあ、何だか久々に薬草採取をした気がするよ……」
「お兄ちゃんはずっとお仕事していたもんね。リズはたくさん魔物を倒して楽しかった!」
屋敷に帰って応接室に行くと、僕はソファーに寄りかかってだらけてしまった。
ブライトさんも含めた面々は、かなり充実していたらしい。
きっと、良い経験になったと思います。
ミカエルたちも、色々な人とお話できてだいぶ楽しそうにしていました。
そして、忘れてはならないのがあります。
「リズたちは、そろそろ入園のテスト対策をしないとね」
「「「あっ……」」」
あの、もしかして忘れていませんか?
僕は試験免除らしいので平気なんだけど、あなたたちは普通に試験を受けないと駄目ですよ。
貴族の子弟だから試験に落ちることはないけど、クラス分けに響いてきます。
まあ、まだ時間があるからそれまで頑張ってもらわないとね。
害獣駆除もだいぶ進んで、活動しやすくなってきているという。
「リズ、スラちゃん、ちゃんとみんなのフォローができている?」
「バッチリだよ!」
突っ走ってしまう一人と一匹に釘をさしておいたけど、ノエルさん曰く昨日よりもかなり落ち着いて行動できているらしい。
成長したなあって思いながら、みんなで森に向かった。
「うむ、貴重な植生だ。暫く滞在して、研究を行いたいぞ」
「止まっていた治療薬の研究も進むぞ。本当に素晴らしい!」
どちらかというと、アカデミーの教授と治療研究所の研究員の方が暴走していた。
周囲の戦闘も落ち着いてきているけど、それでも素人には危険なのは間違いない。
だけど、またもや熱中モードになって周囲を気にせずに採取を行っていた。
この人たちが森に入る際は、絶対に護衛をつけないとならないね。
「植物もそうだが、鳥類も貴重な種がいる。中々ないところだな」
「研究が終わるまでは、薬草の乱獲は禁止したほうが良いだろう。どういう効果があるか、改めて確認しないとならない」
既に、今後どうするかという話すらしていた。
とはいえ、カノープス男爵夫人と王国側の許可が必要だから色々詰めないとならない。
その辺は、本人たちが交渉にあたるみたいなので任せておきましょう。
こうして、薬草採取ができる森の調査と害獣駆除は終了です。
屋敷に帰って、色々と報告することになりました。
「取り敢えず、研究員を派遣して調査を行うと。滞在費などは支払うことで良いか?」
「間違いありません。調査研究費から支払うことになります」
「治療研究所も同様となります。空き家を借りて、そこで研究を行います」
カーセント公爵が確認するが、特に問題ないらしい。
本人たちは直ぐにでも研究したいらしいけど、手続きがあるので泣く泣く戻るという。
因みに、生活能力ゼロなので、ハウスキーパーみたいな人も雇うらしいです。
「木材加工場も同様だな。テスト稼働して、問題ないか確認しないとならない。上手く行きそうだったら、本格的に対応するそうだ」
「まあ数年使っていないからな、機材も錆びているところがあるだろう」
木材加工場も、既に村人がどうするか考えているそうです。
冒険者としても、新しい仕事が増えるので万々歳らしいです。
短期的には、こうして色々な計画が進むことになりました。
「将来どうするかは、カノープス男爵夫人が決めないとならない。学園生も、色々な案を出したみたいだがな」
「とてもありがたく思っております。サギー伯爵様より政務官を派遣して頂くことになりましたので、焦らずしっかりと計画を立案いたします」
「あー」
赤ちゃんを抱いたカノープス男爵夫人も、領内に希望が見えて良い表情になっていた。
温泉開発と合わせて材料はあるのだから、きっと大丈夫だと思います。
そして、人員を投入したお陰で財務監査もひと息つきました。
今後は王城で詳しく調べることになるけど、当初案の通り罰金で済みそうです。
ということで、みんなを各地に送りました。
「はあ、何だか久々に薬草採取をした気がするよ……」
「お兄ちゃんはずっとお仕事していたもんね。リズはたくさん魔物を倒して楽しかった!」
屋敷に帰って応接室に行くと、僕はソファーに寄りかかってだらけてしまった。
ブライトさんも含めた面々は、かなり充実していたらしい。
きっと、良い経験になったと思います。
ミカエルたちも、色々な人とお話できてだいぶ楽しそうにしていました。
そして、忘れてはならないのがあります。
「リズたちは、そろそろ入園のテスト対策をしないとね」
「「「あっ……」」」
あの、もしかして忘れていませんか?
僕は試験免除らしいので平気なんだけど、あなたたちは普通に試験を受けないと駄目ですよ。
貴族の子弟だから試験に落ちることはないけど、クラス分けに響いてきます。
まあ、まだ時間があるからそれまで頑張ってもらわないとね。
751
あなたにおすすめの小説
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
家の全仕事を請け負っていた私ですが「無能はいらない!」と追放されました。
水垣するめ
恋愛
主人公のミア・スコットは幼い頃から家の仕事をさせられていた。
兄と妹が優秀すぎたため、ミアは「無能」とレッテルが貼られていた。
しかし幼い頃から仕事を行ってきたミアは仕事の腕が鍛えられ、とても優秀になっていた。
それは公爵家の仕事を一人で回せるくらいに。
だが最初からミアを見下している両親や兄と妹はそれには気づかない。
そしてある日、とうとうミアを家から追い出してしまう。
自由になったミアは人生を謳歌し始める。
それと対象的に、ミアを追放したスコット家は仕事が回らなくなり没落していく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。