957 / 1,191
第三十二章 新入生
千百五十三話 試験の準備は順調?
しおりを挟む
体育館の中では、並べられた机のところに受付を済ませた受験生が座っていて、真剣に参考書を読んで復習していますね。
試験開始時間までは勉強オッケーなのだけど、去年はここまで勉強している人はいなかった気がします。
イヨも復習を行っていて、イヨの隣にはミリアも一生懸命復習をしていました。
僕的には、この二人はいい成績を取るのではないかなと思っていました。
そんな僕の足元に、一匹のマジカルラットがやってきました。
「キュッ」
「ポッキー、ありがとうね。今のところ何もないけど、この後も宜しくね」
「キュッ!」
今日のマジカルラット部隊の隊長はポッキーなので、こうして定期的に報告をしてくれます。
プリンもマジカルラット部隊と一緒に行動していて、受付を終えたらスラちゃんも一緒に巡回メンバーに入る予定です。
みんなは昨年も受験中の巡回部隊を行っているので、今年も頑張るぞと気合を入れて巡回をしていました。
ポッキーと別れた僕は、舞台近くで準備を進めるルーシーお姉様のところに向かいました。
「ルーシーお姉様、お疲れ様です。受付は順調に進んでいます。ポッキーたちも、今は特に問題ないって報告がありました」
「弟くん、お疲れ様。試験準備も順調だから安心してね」
ルーシーお姉様は、今年も試験準備担当です。
慣れた手つきで、問題用紙の準備を進めていました。
生徒会長のヤザンさんは敢えてフリーの立場をとっていて、何かあった際には臨機応変に対応するそうです。
「でも、何かトラブルが起きても先に弟くんが直ぐに対応しちゃいそうだね。生徒会長の挨拶くらいしかやる事がないんじゃないかな」
ルーシーお姉様、僕だってトラブル解決には限界がありますよ。
たぶん、その時は生徒会長であるヤザンさんの力が必要です。
そんな事を思いながら、今度は体育館の中にいる監視部隊のところに向かいました。
「バーグさん、お疲れ様です。監視部隊も大変だと思いますが、よろしくお願いします」
「アレク様、任せて下さい。監視部隊の先輩にも色々と教わりましたし、とても勉強になります」
無事に生徒会に入会したバーグさん達剣技特待生の面々は、体育館内の警備と監視を担当しています。
昨年は軍の兵も監視役として参加していたけど、今年は軍の兵は呼んでいません。
剣技の先生なども監視を行っているので、バーグさんは先生や先輩から色々とアドバイスを貰っていました。
監視のいい勉強にもなりそうだし、バーグさん達も真剣に取り組んでいますね。
監視部隊は問題なさそうかなと思ったら、体育館の入り口からリズたちが入ってきました。
まだ受付時間は終わっていないけど、大半の受験生が来たので先輩の生徒会役員とドラちゃんが残りの時間まで対応するみたいですね。
「お兄ちゃん、リズはどうすればいいかな?」
「うーん、ルーシーお姉様に話をして次の配置場所を決めて貰った方がいいかな。僕は、遊撃班として色々動いているよ」
「わかったー!」
リズたちは、僕に返事をすると直ぐにルーシーお姉様のところに向かった。
そして体育館の壁の方に向かったので、リズたちはどうやら監視班に着くみたいです。
バーグさん達のところに挨拶にいったけど、これで受験生は勘の良いリズの監視を受けることになった。
もしカンニングを企んでも、絶対に見つかってしまうだろうね。
「あー! カンニングはいけないんだよ!」
「は、はい……」
すると、リズが机に何か細工をしようとした受験生を注意していた。
受験生は素直にリズの指示に従っていたけど、再度カンニングをしないかと要注意人物となった。
他にも数人カンニングをしようとしたものをリズが注意していたけど、バーグさんたちはどうしてリズが不正を見抜いたのか不思議そうに思っていた。
ずずずずず……
そして、三人程いきなり机ごと壁際に連れてこられ、バーグさん達の監視の下で試験を受けることになってしまった。
とはいえ、昨年はもっとカンニングをしようとしていた人が多かったから、今年はとても少ないといえましょう。
では、時間だし受験生の受付も全て済んだのでいよいよ試験開始ですね。
試験開始時間までは勉強オッケーなのだけど、去年はここまで勉強している人はいなかった気がします。
イヨも復習を行っていて、イヨの隣にはミリアも一生懸命復習をしていました。
僕的には、この二人はいい成績を取るのではないかなと思っていました。
そんな僕の足元に、一匹のマジカルラットがやってきました。
「キュッ」
「ポッキー、ありがとうね。今のところ何もないけど、この後も宜しくね」
「キュッ!」
今日のマジカルラット部隊の隊長はポッキーなので、こうして定期的に報告をしてくれます。
プリンもマジカルラット部隊と一緒に行動していて、受付を終えたらスラちゃんも一緒に巡回メンバーに入る予定です。
みんなは昨年も受験中の巡回部隊を行っているので、今年も頑張るぞと気合を入れて巡回をしていました。
ポッキーと別れた僕は、舞台近くで準備を進めるルーシーお姉様のところに向かいました。
「ルーシーお姉様、お疲れ様です。受付は順調に進んでいます。ポッキーたちも、今は特に問題ないって報告がありました」
「弟くん、お疲れ様。試験準備も順調だから安心してね」
ルーシーお姉様は、今年も試験準備担当です。
慣れた手つきで、問題用紙の準備を進めていました。
生徒会長のヤザンさんは敢えてフリーの立場をとっていて、何かあった際には臨機応変に対応するそうです。
「でも、何かトラブルが起きても先に弟くんが直ぐに対応しちゃいそうだね。生徒会長の挨拶くらいしかやる事がないんじゃないかな」
ルーシーお姉様、僕だってトラブル解決には限界がありますよ。
たぶん、その時は生徒会長であるヤザンさんの力が必要です。
そんな事を思いながら、今度は体育館の中にいる監視部隊のところに向かいました。
「バーグさん、お疲れ様です。監視部隊も大変だと思いますが、よろしくお願いします」
「アレク様、任せて下さい。監視部隊の先輩にも色々と教わりましたし、とても勉強になります」
無事に生徒会に入会したバーグさん達剣技特待生の面々は、体育館内の警備と監視を担当しています。
昨年は軍の兵も監視役として参加していたけど、今年は軍の兵は呼んでいません。
剣技の先生なども監視を行っているので、バーグさんは先生や先輩から色々とアドバイスを貰っていました。
監視のいい勉強にもなりそうだし、バーグさん達も真剣に取り組んでいますね。
監視部隊は問題なさそうかなと思ったら、体育館の入り口からリズたちが入ってきました。
まだ受付時間は終わっていないけど、大半の受験生が来たので先輩の生徒会役員とドラちゃんが残りの時間まで対応するみたいですね。
「お兄ちゃん、リズはどうすればいいかな?」
「うーん、ルーシーお姉様に話をして次の配置場所を決めて貰った方がいいかな。僕は、遊撃班として色々動いているよ」
「わかったー!」
リズたちは、僕に返事をすると直ぐにルーシーお姉様のところに向かった。
そして体育館の壁の方に向かったので、リズたちはどうやら監視班に着くみたいです。
バーグさん達のところに挨拶にいったけど、これで受験生は勘の良いリズの監視を受けることになった。
もしカンニングを企んでも、絶対に見つかってしまうだろうね。
「あー! カンニングはいけないんだよ!」
「は、はい……」
すると、リズが机に何か細工をしようとした受験生を注意していた。
受験生は素直にリズの指示に従っていたけど、再度カンニングをしないかと要注意人物となった。
他にも数人カンニングをしようとしたものをリズが注意していたけど、バーグさんたちはどうしてリズが不正を見抜いたのか不思議そうに思っていた。
ずずずずず……
そして、三人程いきなり机ごと壁際に連れてこられ、バーグさん達の監視の下で試験を受けることになってしまった。
とはいえ、昨年はもっとカンニングをしようとしていた人が多かったから、今年はとても少ないといえましょう。
では、時間だし受験生の受付も全て済んだのでいよいよ試験開始ですね。
709
あなたにおすすめの小説
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
解雇されたけど実は優秀だったという、よくあるお話。
シグマ
ファンタジー
突如、所属している冒険者パーティー[ゴバスト]を解雇されたサポーターのマルコ。しかし普通のサポート職以上の働きをしていたマルコが離脱した後のパーティーは凋落の一途を辿る。そしてその影響はギルドにまでおよび……
いわゆる追放物の短編作品です。
起承転結にまとめることを意識しましたが、上手く『ざまぁ』出来たか分かりません。どちらかと言えば、『覆水盆に返らず』の方がしっくりくるかも……
サクッと読んで頂ければ幸いです。
※思っていた以上の方に読んで頂けたので、感謝を込めて当初の予定を越える文量で後日談を追記しました。ただ大団円で終わってますので、『ざまぁ』を求めている人は見ない方が良いかもしれません。
突然伯爵令嬢になってお姉様が出来ました!え、家の義父もお姉様の婚約者もクズしかいなくない??
シャチ
ファンタジー
母の再婚で伯爵令嬢になってしまったアリアは、とっても素敵なお姉様が出来たのに、実の母も含めて、家族がクズ過ぎるし、素敵なお姉様の婚約者すらとんでもない人物。
何とかお姉様を救わなくては!
日曜学校で文字書き計算を習っていたアリアは、お仕事を手伝いながらお姉様を何とか手助けする!
小説家になろうで日間総合1位を取れました~
転載防止のためにこちらでも投稿します。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。