31 / 56
第1部 第11章
第1話 妹をかわいいと言う。公爵令嬢が不貞腐れる。
しおりを挟む
ルルがユーリの前に姿を見せたのは朝食の席、一晩明けてからだった。
「失礼な態度を取って申し訳ありませんでした」
素直に謝るというには表情が硬い。
一晩明けてもまだ引きずっているのは見て取れるが、それでも謝れるくらいには落ち着いてくれたらしい。
……相変わらず、メイド服なのは気になるが。
「いや、気にしてないよ。あの程度、他の貴族と比べればかわいいものさ」
「どっちかっていうと、ユーリの方が失礼だったけどな」
「? 覚えがないね」
小首を傾げるユーリ。
本気で言ってそうなのが、なおさらたちが悪い。
咎めるように横目で見るが、ユーリは気にする素振りも見せず「素朴な味だ」と紅茶を口にしている。
それはうちで1番高い、客人用の茶葉なんだけどな。
まったく。
呆れながら食事に戻ろうとすると、席に付かず立ったままのルルがどうしてか目を丸くして俺を見つめていた。
「どうした?」
「や、その……意外だったので」
「意外?」
そんな要素、今の会話に1つもなかったと思うが。
「兄さんが女性に対して、軽口を叩くのが、です」
「そうか?」
意識したことはなかった。
けど、思い返してみれば、女性に悪態をつくことはあまりしていなかったかもしれない。
社交界にもほとんど出席しないから、接する機会自体が少ないというのもあるけど。
「それに、言葉遣いも砕けてます」
「ユーリが堅苦しくするなって言うからな」
ただ、実際俺もここまで長引くとは思っていなかった。
初めて薔薇の庭園でユーリと出会った日、2人のときだけという話をしていたが、偽装婚約のせいで直すタイミングを逸してしまっている。
付き合いが長くなればなるほど、公爵令嬢であろうとユーリ相手に気を遣うのがバカらしくなったというのもあるが。
食堂のテーブル、その対面に座っているユーリを窺うと、頬に指先を添えてくすりと笑っていた。
「私と旦那様の信頼の証だね」
「今からでも丁寧に接してあげましょうか?」
「……なにか、背筋を水滴が伝ったような怖気がしたよ」
「言うな、俺もだよ」
最初はあれだけ公爵令嬢に失礼があっては大変だと戦々恐々していたのに、今では丁寧に接することこそ体が拒否するなんて。
慣れというのは怖い。
「……愛称で呼んでる」
「ルル? なにか言ったか?」
「文句なんて零してません」
それは自白ではなかろうか。
とはいえ、文句とわかっていて改めて内容を尋ねる気にはならない。
やっぱりまだルルの機嫌は直ってなさそうだった。
帰ってきてからの妹は繊細なガラス細工みたいで、どう扱っていいか悩む。
でも、出迎えのときは機嫌よさそうだったんだよなぁ。
むすっと唇の端を曲げる現在のルルにその面影はまるでないけど。
「ルル、まぁなんだ。言いたいことはあるだろうけど」「いっぱいあります」「……あるだろうけど、いったん朝食にしよう」
席に座るよう促すが、ルルはどうしてか動こうとしない。
ちらりと俺の隣の席を窺って、悩むように眉を寄せてから小さく首を左右に振った。
「先に食べてください。掃除をしていて服が汚れてますので、あとでいただきます」
「掃除って、なんでルルが? 町から手伝いの人が来るよな?」
「そういえば、昨夜も今朝も、旦那様が給仕をしていたね」
「……それはいつものことなんだよ」
なにせ、この家には使用人を雇い続けるようなお金がない。
他の貴族とは違って、なんでもかんでも人任せというわけにはいかなかった。
とはいえ、うちの領は金山が枯れて失業者が溢れかえっている。
仕事を作るという意味でも使用人雇用は必要で、せめてと日中の短時間、町の人に手伝いとして掃除を頼んでいた。
全体から見れば微々たるもので、やらないよりマシという程度なのだが、やめるわけにもいかなかった。
なので、俺からすると他のことならともかく、ルルが掃除をしている理由がわからない。
「お母さんの手紙にも書いてあったと思いますが、今、町は新たな金脈の発見で大騒ぎになっています。お母さんが屋敷にいないのも、町で領民たちと今後の相談をしているからです」
「道理で家にいないと思ったら」
帰ってから、ルル以外の顔を見なかったのはそのせいか。
母さんにも会っておきたいので、いつ帰ってくるのか確認したら「今日の午後には1度帰るそうです」とルルが教えてくれる。
詳しい話はそのときかなと考えつつ、もう1人、姿を見せない家族についても尋ねてみる。
「父さんは?」
「どうせ金脈なんてなにかの間違いだと腐っていたところを、お母さんにお尻を蹴られて鉱山の調査に立ち会っています」
「……そうか」
不憫と思うには、これまで母さんに頼り切りだったので同情の余地はない。
家長としてまた領主として、これを機に頑張ってほしいものだ。
「で、ルルが掃除でメイド服?」
「はい。汚れてもいい服がこれくらいだったので――似合ってませんか?」
ちょんっとスカートを摘んで軽く持ち上げる。
「かわいい」
「ありがとうございます」
ようやく笑顔を見せてくれて、ほっとする。
帰ってからこれまで、あまり見ることのない不機嫌顔が続いていたので気が気じゃなかったからよかった。
「義妹君相手だとずいぶん素直に褒めるんだね。婚約者の私のことはあまり褒めてくれないのに」
「偽装な?」
ようやく緩んだルルの顔がまた硬くなる。
余計なことを言うなとじろりと睨むが、ユーリはいつものように微笑みで躱す。
吐息をつきつつ、話題にも上がったので丁度いいと、ルルに視線を戻して話を振る。
「俺が帰ってきたのはその新しく見つかった金脈についてだ。いろいろ気になることはあるけど、母さんが帰ってくる前にこれだけは確認したい。金脈の調査費用はどこから出したんだ?」
「……それは」
ルルが言い淀む。
さっきまであんなに視線で刺してきたのに、今度は逃げるように目を泳がせる。
なにかある。
その挙動不審な態度から察して、じっとルルの返答を待つ。
けど、ルルは唇をもにょらせるばかりで、なかなか口を開こうとしなかった。
重苦しい沈黙が続き、ようやくルルが躊躇うようにしつつ声を出す。
「き、」
「き?」
「……、着替えてきますので、失礼します!」
「あ、おいこらルル!」
呼び止めるも、スカートを翻してぴゅーっと食堂を飛び出していってしまう。
椅子から半端に立ち上がり、手を伸ばしたまま固まっていると、ユーリがぽつりと零した。
「逃げたね」
「ルル――ッ!」
絶対、隠し事してるじゃないかよー!
「失礼な態度を取って申し訳ありませんでした」
素直に謝るというには表情が硬い。
一晩明けてもまだ引きずっているのは見て取れるが、それでも謝れるくらいには落ち着いてくれたらしい。
……相変わらず、メイド服なのは気になるが。
「いや、気にしてないよ。あの程度、他の貴族と比べればかわいいものさ」
「どっちかっていうと、ユーリの方が失礼だったけどな」
「? 覚えがないね」
小首を傾げるユーリ。
本気で言ってそうなのが、なおさらたちが悪い。
咎めるように横目で見るが、ユーリは気にする素振りも見せず「素朴な味だ」と紅茶を口にしている。
それはうちで1番高い、客人用の茶葉なんだけどな。
まったく。
呆れながら食事に戻ろうとすると、席に付かず立ったままのルルがどうしてか目を丸くして俺を見つめていた。
「どうした?」
「や、その……意外だったので」
「意外?」
そんな要素、今の会話に1つもなかったと思うが。
「兄さんが女性に対して、軽口を叩くのが、です」
「そうか?」
意識したことはなかった。
けど、思い返してみれば、女性に悪態をつくことはあまりしていなかったかもしれない。
社交界にもほとんど出席しないから、接する機会自体が少ないというのもあるけど。
「それに、言葉遣いも砕けてます」
「ユーリが堅苦しくするなって言うからな」
ただ、実際俺もここまで長引くとは思っていなかった。
初めて薔薇の庭園でユーリと出会った日、2人のときだけという話をしていたが、偽装婚約のせいで直すタイミングを逸してしまっている。
付き合いが長くなればなるほど、公爵令嬢であろうとユーリ相手に気を遣うのがバカらしくなったというのもあるが。
食堂のテーブル、その対面に座っているユーリを窺うと、頬に指先を添えてくすりと笑っていた。
「私と旦那様の信頼の証だね」
「今からでも丁寧に接してあげましょうか?」
「……なにか、背筋を水滴が伝ったような怖気がしたよ」
「言うな、俺もだよ」
最初はあれだけ公爵令嬢に失礼があっては大変だと戦々恐々していたのに、今では丁寧に接することこそ体が拒否するなんて。
慣れというのは怖い。
「……愛称で呼んでる」
「ルル? なにか言ったか?」
「文句なんて零してません」
それは自白ではなかろうか。
とはいえ、文句とわかっていて改めて内容を尋ねる気にはならない。
やっぱりまだルルの機嫌は直ってなさそうだった。
帰ってきてからの妹は繊細なガラス細工みたいで、どう扱っていいか悩む。
でも、出迎えのときは機嫌よさそうだったんだよなぁ。
むすっと唇の端を曲げる現在のルルにその面影はまるでないけど。
「ルル、まぁなんだ。言いたいことはあるだろうけど」「いっぱいあります」「……あるだろうけど、いったん朝食にしよう」
席に座るよう促すが、ルルはどうしてか動こうとしない。
ちらりと俺の隣の席を窺って、悩むように眉を寄せてから小さく首を左右に振った。
「先に食べてください。掃除をしていて服が汚れてますので、あとでいただきます」
「掃除って、なんでルルが? 町から手伝いの人が来るよな?」
「そういえば、昨夜も今朝も、旦那様が給仕をしていたね」
「……それはいつものことなんだよ」
なにせ、この家には使用人を雇い続けるようなお金がない。
他の貴族とは違って、なんでもかんでも人任せというわけにはいかなかった。
とはいえ、うちの領は金山が枯れて失業者が溢れかえっている。
仕事を作るという意味でも使用人雇用は必要で、せめてと日中の短時間、町の人に手伝いとして掃除を頼んでいた。
全体から見れば微々たるもので、やらないよりマシという程度なのだが、やめるわけにもいかなかった。
なので、俺からすると他のことならともかく、ルルが掃除をしている理由がわからない。
「お母さんの手紙にも書いてあったと思いますが、今、町は新たな金脈の発見で大騒ぎになっています。お母さんが屋敷にいないのも、町で領民たちと今後の相談をしているからです」
「道理で家にいないと思ったら」
帰ってから、ルル以外の顔を見なかったのはそのせいか。
母さんにも会っておきたいので、いつ帰ってくるのか確認したら「今日の午後には1度帰るそうです」とルルが教えてくれる。
詳しい話はそのときかなと考えつつ、もう1人、姿を見せない家族についても尋ねてみる。
「父さんは?」
「どうせ金脈なんてなにかの間違いだと腐っていたところを、お母さんにお尻を蹴られて鉱山の調査に立ち会っています」
「……そうか」
不憫と思うには、これまで母さんに頼り切りだったので同情の余地はない。
家長としてまた領主として、これを機に頑張ってほしいものだ。
「で、ルルが掃除でメイド服?」
「はい。汚れてもいい服がこれくらいだったので――似合ってませんか?」
ちょんっとスカートを摘んで軽く持ち上げる。
「かわいい」
「ありがとうございます」
ようやく笑顔を見せてくれて、ほっとする。
帰ってからこれまで、あまり見ることのない不機嫌顔が続いていたので気が気じゃなかったからよかった。
「義妹君相手だとずいぶん素直に褒めるんだね。婚約者の私のことはあまり褒めてくれないのに」
「偽装な?」
ようやく緩んだルルの顔がまた硬くなる。
余計なことを言うなとじろりと睨むが、ユーリはいつものように微笑みで躱す。
吐息をつきつつ、話題にも上がったので丁度いいと、ルルに視線を戻して話を振る。
「俺が帰ってきたのはその新しく見つかった金脈についてだ。いろいろ気になることはあるけど、母さんが帰ってくる前にこれだけは確認したい。金脈の調査費用はどこから出したんだ?」
「……それは」
ルルが言い淀む。
さっきまであんなに視線で刺してきたのに、今度は逃げるように目を泳がせる。
なにかある。
その挙動不審な態度から察して、じっとルルの返答を待つ。
けど、ルルは唇をもにょらせるばかりで、なかなか口を開こうとしなかった。
重苦しい沈黙が続き、ようやくルルが躊躇うようにしつつ声を出す。
「き、」
「き?」
「……、着替えてきますので、失礼します!」
「あ、おいこらルル!」
呼び止めるも、スカートを翻してぴゅーっと食堂を飛び出していってしまう。
椅子から半端に立ち上がり、手を伸ばしたまま固まっていると、ユーリがぽつりと零した。
「逃げたね」
「ルル――ッ!」
絶対、隠し事してるじゃないかよー!
1
あなたにおすすめの小説
【完結】ハメられて追放された悪役令嬢ですが、爬虫類好きな私はドラゴンだってサイコーです。
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
やってもいない罪を被せられ、公爵令嬢だったルナティアは断罪される。
王太子であった婚約者も親友であったサーシャに盗られ、家族からも見捨てられてしまった。
教会に生涯幽閉となる手前で、幼馴染である宰相の手腕により獣人の王であるドラゴンの元へ嫁がされることに。
惨めだとあざ笑うサーシャたちを無視し、悲嘆にくれるように見えたルナティアだが、実は大の爬虫類好きだった。
簡単に裏切る人になんてもう未練はない。
むしろ自分の好きなモノたちに囲まれている方が幸せデス。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】公爵令嬢は勇者への恩返しを試みる〜サブヒロインとして頑張ります〜
マロン株式
恋愛
公爵令嬢ユウフェには、ひとつだけ秘密がある。
――この世界が“小説の中”だと知っていること。
ユウフェはただの“サブヒロイン”で、物語の結末では魔王のもとへ嫁ぐ運命にある……はずだった。
けれどーー
勇者の仲間、聖女、そして魔王が現れ、〝物語どおり〟には進まない恋の三角関係(いや、四角関係?)が動き出す。
サブヒロインの恩返しから始まる、ほのぼの甘くて、少し切ない恋愛ファンタジー。
◇◇◇
※注意事項※
・序盤ほのぼのめ
・勇者 ✖ サブヒロイン ✖ 魔王 ✖ 巫女(?)の恋愛模様
・基本はザマァなし
・過去作のため、気になる部分あればすみません
・他サイトと並行改稿中のため、内容に差異が出る可能性があります
・設定ゆるめ
・恋愛 × ファンタジー
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
分厚いメガネを外した令嬢は美人?
しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。
学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。
そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。
しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。
会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった?
この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。
一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる