魔術師さんは囲われ気味な高位貴族の愛人になりたくない

さか【傘路さか】

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 個人美術館を長いこと見て、昼食をご馳走になった。実践した経験の少ない作法を精いっぱい披露していると、訪問先の貴族にも温かい視線を向けられた。料理が美味しかったことを素直に伝えて礼を言うと、またいらっしゃい、と柔らかい言葉を貰う。

 美術館という場所も、食事の相手としても印象のよい相手で、ノックスが俺を連れて訪問するならこれ以上はない、という人選だったように思う。もし次があるとしても、この経験は活きる気がした。

 もし、俺が愛人になることにしたら、の話だが。

 帰りの馬車の中で、作法で分からなかった部分を伝える。俺の手が止まっていた場面を彼は把握していたようで、作法の歴史から解説を加えてくれた。こういった経緯で出来た作法である、と成り立ちから説明してくれるので、魔術師が聞いて呑み込みやすい説明になっている。

 話が終わると、自然と近くに座っているノックスとの距離が近いことに気づく。熱中して話していた所為で、意識していなかった。

 彼の近くにいることに、段々と慣れてしまう。

「────それで、急になんで俺に作法の実践授業をしようと思ったわけ?」

「………………」

 視線がわずかに浮き、俺のほうへと戻ってきた。僅かに引き攣った筋肉には、動揺が垣間見える。

 服を掴んで、ゆらゆらと揺らす。はぐらかすな、という意思表示のつもりだった。

「……これから、ラディと出かける回数を増やしたくて。完全な付き合いの場に君を連れていくつもりはないけれど、ああやって美術品を見に行くのが私は好きだから。君と一緒に過ごせたら、と思っているよ」

 顔が傾き、形の良い顔立ちが近づいてきた。ぎゅっと目を閉じると、ちゅ、と頬の当たりで音が立つ。ほんの僅かな接触だった。

 頬に手を当て、ぼんやりと気恥ずかしげな男を見つめる。俺が手を離すと、伸びてきた指が入れ替わりに触れた場所を撫でた。

「ラディには、私より魔力相性がいい相手がいるの?」

 低く忍び寄るような声に、ぞっとした。暗い嫉妬が纏わり付くような、彼には似合わない声音だった。

「…………いない。そもそも、他人とあんまり触れることもない」

「そう。じゃあ、私が一番か」

 打って変わって元に戻った声に、こっそりと力を抜く。鼓動の音は、恐怖から解放された時と似た音を立てていた。

 美術品についての会話を続け、屋敷に辿り着こうとした頃、ゆったりと馬車が減速した。御者は何事かに気づいたように馬を停め、御者台から降りていく。

 外からは御者の声と、女性の声が聞こえてくる。

「ノックス様」

 掛けられた声と共に、扉から御者が顔を覗かせる。浮かない表情に、歓迎されている訪問者ではないことを悟る。

「ロジータ様が書類をお渡しにいらっしゃって、来るのもこれっきりにしたいから中を確認してほしい、との事ですが……」

「あぁ。……じゃあ、降りて確認するよ。ラディ、少しゆっくりしていて」

 ああ、と返事をするが、さり気なく窓から外を覗き見る。ノックスの隣に立っていたのは、ロジータ、という女性だった。彼女は、ノックスの元妻だ。

 貴族としてグラウ家と関係の深い家に生まれ、見合いのような形で結婚した人物。そして、不貞が発覚して離婚することになった人物。

 赤い巻き毛を大人しく見えるほどきっちりと結い、薄黄色のドレスを身に纏っている。並び立つと似合いの二人だ。彼らに夫婦であった時期があることが、自然に思える容姿をしていた。

 彼らは会話を交わし、ロジータの視線がこちらを向いた。何事かをノックスに言い、二人はふわりと笑い合う。離婚した、以上の話を聞いたことは無かったが、今も仲が悪い訳ではないらしい。

 彼女から小さな包みを受け取ったノックスは、中の書類に目を通しはじめた。

 問題は無かったようで、短く彼女に言葉を発すると、女性は身を翻す。勢いよく振り返った所為か、軽いレースの裾がふわりと浮き上がった。

 彼女は自らが乗ってきた馬車に乗り込むと、こちらを見る。窓越しに、視線が合った気がした。遠目だったが、彼女は表情を変えずに窓から目を逸らした。

 ロジータの乗った馬車が走り出すと、御者がノックスと共に戻ってくる。馬車を動かし、門の前に停め直した。

 馬車から降り、また屋敷へと招かれた。

 服を着替え直すまでノックスが近くにいた気がしたが、何を話したのかは覚えていない。私服を着て、家に戻った途端、力が抜けて床にへたり込んだ。

 ぺたりと触れた床は冷たい。

「資産の整理、は、あの人とするんだ……」

 受け取った書類は、彼の言う『資産の整理』に関係するものだと容易に想像が付いた。再婚、という言葉がちらついて、思い出す度に胸が、ぎゅう、と締まって苦しい。

 俺に対して愛人、と提案したのも納得だった。結婚相手が決まっているのなら、俺の立場は愛人にしかなれない。

 愛人という言葉に、俺は拒絶感を抱いている。

『恋人になって、って提案だったら、頷いてた?』

 ロア兄から問いかけられた言葉が蘇った。彼は、俺が愛人という関係を嫌っていることに気づいていたようだ。確かに、恋人を提案されていたのなら、こんなにも絶望はしなかっただろう。

 提案された時にこの気持ちを知っていればよかった。そうしたら、あの綺麗な頬をぶん殴ってやれたのに。










 数日、研究に身が入らなかった。

 このまま研究が破綻して、愛人も選べずに彼の元を去る方がいいような気がしていた。もし研究結果を評価されたとしても、再婚して幸せそうな彼らと同じ敷地には居られない。

 何のために金を欲していたんだったか。熱を傾けていた理由すらも分からなくなっていた。

 目の前で水銀が爆ぜる。結界のおかげで大事には至らなかったが、魔力を調整するための集中が切れていることは明白だった。吸えばどうなるか分からない気体を、魔術で固めて隔離する。

 ノックスと離れたほうがいい事は分かっているが、成果を出せないことは腹立たしい。

「あぁ…………、もう!」

 散らばった器材を片付け、床に落ちた破片を掃く。普段なら魔術で掃除をしているところだが、今の俺にまともな結果がでるはずもなかった。実験室が片付いた頃には、ぐったりと疲れ切っていた。

 立ったまま飲み物を口に含んでいると、玄関付近で音がする。

「ラディ。こんにちは」

「…………おう」

 いつも通り鍵を開けて入ってきた男に、覇気の無い返事をする。ノックスはすたすたとこちらに歩み寄ると、俺の手元からカップを取り上げた。

 中身を口に含み、嫌そうに表情をゆがめる。

「こんな甘ったるいもの。身体に悪いよ。……顔色もよくないね」

 カップは返してもらえず、ばしゃ、と勢いよく流しに中身を捨てられた。蛇口を捻り、捨てられた液体が水に流されていく。

「しばらく屋敷に来なよ。顔色が戻るまでね」

「…………いらない」

「約束の日まであと何日だっけ。私は覚えてないから、もう『明日』にしてもいいんだけどね」

 言葉は皮肉めいているのに、声には俺を心配する響きが現れていた。

 手を取って家を出ると、そのまま庭を突っ切っていく。俺がのろのろと歩いていると、振り返ったノックスは脚を止めた。

 ゆっくり顔を見下ろすと、腕を俺の腰に回す。

「ひっ……!」

「暴れないで、落とすよ」

 これまで体格差を意識したことはなかったが、ノックスは軽々と俺を抱き上げた。

 咄嗟に動いた腕を絡め取るように抱き直される。彼は俺を横抱きにしたまま、玄関まで長い脚を動かした。

 使用人が扉を開けてくれるが、視線が合ってしまい、気まずくて仕方ない。

「なっ、なんで屋敷に……」

「君をひとりにして、体調が悪化しても困るからね」

 口調は柔らかいが、顔が笑っていなかった。連れてこられた部屋は、まったく知らない部屋だった。ノックスの寝室よりも広く、明らかに寝台が二人用だ。

 ロジータと夫婦だった時に使っていた部屋だろうか。いくら手元で静養させたいからといっても、あまりにも配慮のない選択だった。

 暴れようとしても、愕然とした頭ではちからが入らない。

「ここ。結婚してた時に使った部屋じゃ……」

 ぼすん、と寝台の上に落とされる。そして、ぺしり、と額をはたかれた。痛くはない。ただ、窘めるような動作だった。

 呆然とノックスを見上げると、瞳の奥には寂しげな色が見えた。

「違うよ。この部屋は最近、二部屋だった部屋の壁を外して一部屋にしてもらったんだ。ちなみに、結婚していた時に使っていた部屋は、今は壁で区切って別の用途に使っているよ」

 屋敷の中でもいちばん高い位置、採光に優れた眺めの良い部屋だ。壁紙も真新しく、手を入れたのは本当に最近であることが窺える。過去ではないなら未来。いずれ、ロジータと結婚した時に住むつもりの部屋ではないのか。

 握りしめた指につられて、シーツに皺が寄った。

「静養させてくれるつもりなら、俺、別に他の狭い部屋で……」

「私が来やすいから、ここしか認めない。お腹は空いてる?」

 有無を言わさぬ声に撃たれ、反論を封じられる。窓からは燦々と日差しが差し込むのに、相反して心は曇りきっていた。

「……あんまり。少ししか食べられなくて」

「その口ぶりだと、今日だけ、って訳でもないようだね」

 黙り込んだ俺に、肯定だと悟ったらしい。はあ、とノックスは息を吐いた。

「軽いものを用意してもらうよ。食べたら少し寝てね」

 屋敷の主が部屋を出ていくと、少し時間を置き、執事が食事を持って現れた。柔らかいパンとスープ、そして細かく切られた果物。寝台の近くにある机に配膳されたそれを、半分ほど腹に収める。

 普段なら魔術師らしく平均よりも食べる俺の萎れ具合に、執事は目を見開いた。

「ごめん。もう食べられなくて」

「本当に、体調が悪いようですね」

「うん。でも、本当にここ数日だけだし、……研究が、上手くいかなくて」

 ノックスの再婚に思い悩んでいる事が原因なのだが、目の前の執事にそれを言えるはずもなかった。彼らにとっても、屋敷の主が愛する人と結ばれる方がいいに決まっている。

 いつも通り、片付けを手伝おうとすると制された。今日の俺は、完全に客人扱いのようだ。

「あのさ。この部屋、最近、改装したって聞いたんだけど」

 俺の言葉に合わせ、執事は手を止めた。

「ええ。ノックス様が、眺めが良くて広い部屋が欲しい、とおっしゃって」

「新しい部屋に、調子が悪いからって俺を入れるのは、あんまり。その、次に使う人に悪いんじゃないかと思って……寝台も新品みたいだしさ」

 執事は少し間を置く。

 背筋を正した立ち姿は、屋敷の主に対するような姿勢だった。いくら客人だからといっても、俺にそこまでする必要はない。誰かに仕えられた経験はなく、居心地が悪かった。

「あまり、お気になされませんよう。────全て、ノックス様が選んだ事ですので」

 それだけ言い残すと、片付けた食器を引いて立ち去った。ぽつんと部屋に残された俺は、うろうろと室内に視線をやる。屋敷の主の寝室よりも広い部屋。彼が使うにしては大量に並べられた新品の棚に、屋敷の中で俺が好んで見ていた絵も移動されている。あの絵も、ロジータが毎日見ることになるんだろうか。

 見つけたソファへよろよろと歩み寄って、横になった。いずれ二人が愛を交わすであろう、あの寝台に居たくなかった。

 しばらく、眠ってしまったらしい。目を覚ますと、見知らぬ天井だった。

「────起きた?」

 身を起こすと、声が掛かった。声のした方向を見ると、ノックスがソファに腰掛けていた。近くの机には書類が散らばっている。今まで仕事をしていたらしい。

 寝台の寝心地が良くて、長く眠ってしまっていたらしい。外から届く光は、既に橙色に染まっていた。

「うん。…………あれ」

 俺は、彼が座っているほうのソファで寝ていたのではなかったか。首を傾げると、こちらの疑問を察したように、ノックスは口元に笑みを刷いた。

「なんでソファで寝るの。寝台に運んでおいたよ」

 咄嗟に、要らぬ世話、と言いかけて口を噤む。未来の夫婦の寝台を他人に貸す、とは物に思い入れのある彼らしくない行動だった。

 ソファから立ち上がったノックスは、そのまま寝台に歩み寄る。寝台に乗り上がると、そのまま布団に脚を入れてしまった。自ら、座っている俺の横に寝転がる。

 呆気に取られていると、ぽんぽん、と布団が叩かれた。

「私も仕事に疲れたからさ。少し寝ようかな」

「……そろそろ夕食だろ」

「じゃあ、夕食までごろごろする」

 ぐいぐいと俺の服の裾を引かれ、根負けして横になった。以前、家の寝台に入り込まれていた時のように、綺麗な顔立ちが近くにある。

 彼と結婚するひとは、この顔を毎日ちかくで見ることになるのだ。

 俺がぼうっと見つめていると、唇が緩んだ。伸びた腕に、ぎゅむ、と引き寄せられる。

「おい……!」

 抵抗する力がうまく掛けられない。いくら口で嫌がっても、触れた所から流れ込む魔力は正直だった。彼の魔力を伝い、絡み、そして引き込んで歓喜する。

 心が先か、魔力が先か。全身が彼を欲して、与えられる魔力を喜んで受け入れていた。じわ、と涙が滲みそうになる。

 いくら金があったとしても、彼は手に入らない。俺が錬金術を極められたとしても、手に入らない幸せが此処にあった。

 金で手に入る物は世の中には多い。だが、決定的に手に入らない物が金で買えないと知った今、未来には途方もない闇が広がっているだけだった。

「今日は大人しいね」

「…………うるさい」

 声は、震えてはいないだろうか。

 きっと、もうこうやって触れ合うのも最後かもしれない。最後にしなくてはいけない。俺は愛人になんてなれない事が、決定的に分かってしまった。

 ただ苦しい。絵画では皆が薄紅で表現する恋のはずなのに、俺のこれは闇夜に似た色をしている。

 瞳を閉じて、最後の体温をせいいっぱい受け止める。閉じた瞳の先に見る色。叶う恋と、失う恋は真反対の色をしていた。



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