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暗闇の中の建物
二
しおりを挟むどのくらい歩いたのかわからない。
兎に角、長い時が流れたと思う。
ジャリ_____
今までと違う感触が靴越しに伝わる。
踏み出したときに鳴る音は、今までと明らかに違った。
「砂利だ………………」
匠が呟いた。
何かこの先にあるかも。
そんな期待を込めながら、私は匠に手を引かれ砂利道をゆっくりゆっくり歩いていった。
暗闇に響く砂利の音が、静かなその空間に響き渡る。
それが不気味でジットリと汗が頬を伝った。
ジャリ……
ジャリジャリ…………ジャリ………
独特な音は闇によく響く。
二人分の砂利を踏む音。
他は何も聞こえない。
繋がれた手が汗ばむ。
たまにカサカサと足元で音を立てるのは、きっと草だろう。
そうじゃなきゃ悲鳴をあげる。
思い込む事が叫ばずにいられる唯一の手段だ。
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