19 / 42
19.もと婚約者とのお出かけ
しおりを挟む
「では、行ってまいります」
雨は今のところ上がっており、ハウエルは被害が出ていそうな土地を見回りしにさっそく朝早くから出かけようとしていた。メイベルも見送りにと玄関に出向いていた。
「どうかお気をつけて」
「はい。貴女も、レイフが迷惑をかけるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」
「ええ。任せて下さい」
まだ何か言いたげな様子でメイベルを見下ろすハウエル。
「ハウエル様?」
どうかしましたか、と言いかけたメイベルに近づいてくるハウエルの整った顔。え、と思うメイベルの耳に、ちゅっという音が聞こえた。
「――行ってきます」
いってらっしゃい、と答えられたかどうかはわからない。ただ額を押さえ、メイベルは自身の顔が沸騰するかのごとく熱くなるのを感じた。
(な、なに!? いま何が起こったの!?)
あのハウエル・リーランドがメイベルの額に口づけした。夫婦としては何ら不思議ではない振る舞いでも、自分と彼とではあり得ない接触であった。
(だってあのハウエル様よ!?)
夫婦の営みを必要ないと拒絶し、毎晩メイベルの隣でぐっすりと眠るハウエルが、である。普段の日常生活においても、本当に最低限度、必要最小限にしかメイベルに触れてこないあのハウエルが、である。
(サイラスもだけど、ハウエル様も何を考えているかまったくわからないわ……)
もしかするとサイラス以上に難問であるかもしれない、とメイベルは思うのだった。
***
「――おお。すごい活気だな」
サイラスが街の賑わいに目を瞬かせた。平日なので人通りは少ないかと思ったが、相変わらず多くの人で賑わっていた。
「雨がようやく上がったから、きっとみんなぱーっと買い物したいんだよ」
レイフの言葉に、メイベルはそんなものだろうかと思った。
(ハウエル様。大丈夫かしら……)
午後になり、曇り空からよく晴れた天候へと変わってきたので、おそらく雨の心配はない、と思いたい。人や建物にも、被害が出ていなければいいのだが。
「メイベル。あそこは何だ?」
「え? ああ。あれは……」
メイベルがハウエルのことを考えようとする暇を与えず、次々とサイラスが疑問を口にする。興味津々なのはいいが、もう少し周りを気にして欲しい。
「殿下。あんまり目立たないで下さいよ」
護衛のヴィンスがひやひやした調子でメイベルと同じ不安をぶつけた。
「大丈夫だよ。王都の王子の顔なんて、誰も知らないだろ」
「振る舞いとか身なりでわかるかもしれないでしょう? ほら。しっかりフード被っていて下さいよ」
「む。俺の美貌を隠せと言うのか?」
「なに馬鹿なことおっしゃってるんですか」
すっかりサイラスの世話を焼く姿が板についたヴィンスにふとメイベルは疑問が湧いた。
「そういえば、今さらですけど、騎士団長であるヴィンス様が王都を離れてよかったんですの?」
王国の騎士団といえば、当然、王都を守るべき責務がある。王子の護衛とはいえ、彼ほどの重要な役職についた人間がこんなところまで来てよかったのだろうか。
メイベルの疑問に、サイラスが肩を竦めながら答えた。
「俺がここに来る条件として、ヴィンスを護衛につけることがあげられたんだ」
「つまりストッパー役として、ということ?」
「そういうことです……」
ヴィンスはジトっとした目で王子を見た。
「陛下やエヴァレット公爵、クライン伯爵がこぞって反対したというのに、殿下はまるで聞く耳持たずして、どうしてもご自身で行くとおっしゃって、私が駆り出されたわけです……」
「そ、そうだったの……」
自分の安否確認のために多くの人に不安と迷惑をかけてしまい、メイベルは申し訳なく思った。
「なんか、ごめんなさいね……」
「いえ。メイベル様のせいではございません」
ヴィンスが慌てたように言う。
「でも……」
「そうだよ。なんで義姉上が謝るんですか」
それまで大人たちの会話に黙って耳を傾けていたレイフが、非難するように口を開いた。ハウエルと同じ金色の目は、おかしいと強く訴えていた。
「でもね、レイフ。サイラスは私のことを心配して来てくれたわけだし……そうでしょ? サイラス」
メイベルが困ったようにサイラスに言えば、彼もレイフを納得させるようにしっかり頷き返した。
「当たり前だ。おまえは俺にとって大切な人間だからな」
「……じゃあなんでお二人は婚約破棄なんてしたんですか?」
レイフの言葉に三人は固まった。
「殿下にとって、義姉上はとても大切な人なんでしょう? それなのになんで姉上との婚約を破棄して、別のご令嬢と婚約なんてしたんですか?」
「そ、それは……」
「レイフ。サイラスは一方的に婚約を破棄したわけじゃないわ。私に婚約を解消して欲しいとお願いをして、私がそれを受け入れたのよ。だから、双方納得した上での、円満解消? なのよ」
メイベルがそう説明しても、レイフは譲らなかった。
「殿下にそんなこと切り出されたら、誰だって受け入れるしかないんじゃないの?」
「それは……」
たしかに。サイラスはこんなんでも、一国の王子だ。彼のお願いはつまりは命令とも等しい効力を発揮する。
(でも……)
「レイフ。私にとっても、サイラスは大切な人なの。婚約を解消して欲しいと言われた時は腹も立ったけれど……彼に本当に好きな人がいると言うなら、その人と結ばれて欲しいと思ったの。だから、私たちは婚約を解消したのよ」
「でも……!」
納得できないというようにレイフは口を開いたが、ポンとヴィンスに肩を叩かれた。
「色々言い足りないことはあるでしょうが、ここでは何かと人目につきます。そろそろ移動しましょう」
「ヴィンス様の言う通りね。そろそろお昼にしましょうか。レイフ。以前のように案内を頼めるかしら?」
「……はい」
レイフも人通りの多い場所で話すべきことではないと判断したのか、大人しく引き下がった。
「ほら、サイラスも」
「あ、ああ……」
ぎくしゃくした雰囲気のまま、一行は昼食へと入った。
雨は今のところ上がっており、ハウエルは被害が出ていそうな土地を見回りしにさっそく朝早くから出かけようとしていた。メイベルも見送りにと玄関に出向いていた。
「どうかお気をつけて」
「はい。貴女も、レイフが迷惑をかけるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」
「ええ。任せて下さい」
まだ何か言いたげな様子でメイベルを見下ろすハウエル。
「ハウエル様?」
どうかしましたか、と言いかけたメイベルに近づいてくるハウエルの整った顔。え、と思うメイベルの耳に、ちゅっという音が聞こえた。
「――行ってきます」
いってらっしゃい、と答えられたかどうかはわからない。ただ額を押さえ、メイベルは自身の顔が沸騰するかのごとく熱くなるのを感じた。
(な、なに!? いま何が起こったの!?)
あのハウエル・リーランドがメイベルの額に口づけした。夫婦としては何ら不思議ではない振る舞いでも、自分と彼とではあり得ない接触であった。
(だってあのハウエル様よ!?)
夫婦の営みを必要ないと拒絶し、毎晩メイベルの隣でぐっすりと眠るハウエルが、である。普段の日常生活においても、本当に最低限度、必要最小限にしかメイベルに触れてこないあのハウエルが、である。
(サイラスもだけど、ハウエル様も何を考えているかまったくわからないわ……)
もしかするとサイラス以上に難問であるかもしれない、とメイベルは思うのだった。
***
「――おお。すごい活気だな」
サイラスが街の賑わいに目を瞬かせた。平日なので人通りは少ないかと思ったが、相変わらず多くの人で賑わっていた。
「雨がようやく上がったから、きっとみんなぱーっと買い物したいんだよ」
レイフの言葉に、メイベルはそんなものだろうかと思った。
(ハウエル様。大丈夫かしら……)
午後になり、曇り空からよく晴れた天候へと変わってきたので、おそらく雨の心配はない、と思いたい。人や建物にも、被害が出ていなければいいのだが。
「メイベル。あそこは何だ?」
「え? ああ。あれは……」
メイベルがハウエルのことを考えようとする暇を与えず、次々とサイラスが疑問を口にする。興味津々なのはいいが、もう少し周りを気にして欲しい。
「殿下。あんまり目立たないで下さいよ」
護衛のヴィンスがひやひやした調子でメイベルと同じ不安をぶつけた。
「大丈夫だよ。王都の王子の顔なんて、誰も知らないだろ」
「振る舞いとか身なりでわかるかもしれないでしょう? ほら。しっかりフード被っていて下さいよ」
「む。俺の美貌を隠せと言うのか?」
「なに馬鹿なことおっしゃってるんですか」
すっかりサイラスの世話を焼く姿が板についたヴィンスにふとメイベルは疑問が湧いた。
「そういえば、今さらですけど、騎士団長であるヴィンス様が王都を離れてよかったんですの?」
王国の騎士団といえば、当然、王都を守るべき責務がある。王子の護衛とはいえ、彼ほどの重要な役職についた人間がこんなところまで来てよかったのだろうか。
メイベルの疑問に、サイラスが肩を竦めながら答えた。
「俺がここに来る条件として、ヴィンスを護衛につけることがあげられたんだ」
「つまりストッパー役として、ということ?」
「そういうことです……」
ヴィンスはジトっとした目で王子を見た。
「陛下やエヴァレット公爵、クライン伯爵がこぞって反対したというのに、殿下はまるで聞く耳持たずして、どうしてもご自身で行くとおっしゃって、私が駆り出されたわけです……」
「そ、そうだったの……」
自分の安否確認のために多くの人に不安と迷惑をかけてしまい、メイベルは申し訳なく思った。
「なんか、ごめんなさいね……」
「いえ。メイベル様のせいではございません」
ヴィンスが慌てたように言う。
「でも……」
「そうだよ。なんで義姉上が謝るんですか」
それまで大人たちの会話に黙って耳を傾けていたレイフが、非難するように口を開いた。ハウエルと同じ金色の目は、おかしいと強く訴えていた。
「でもね、レイフ。サイラスは私のことを心配して来てくれたわけだし……そうでしょ? サイラス」
メイベルが困ったようにサイラスに言えば、彼もレイフを納得させるようにしっかり頷き返した。
「当たり前だ。おまえは俺にとって大切な人間だからな」
「……じゃあなんでお二人は婚約破棄なんてしたんですか?」
レイフの言葉に三人は固まった。
「殿下にとって、義姉上はとても大切な人なんでしょう? それなのになんで姉上との婚約を破棄して、別のご令嬢と婚約なんてしたんですか?」
「そ、それは……」
「レイフ。サイラスは一方的に婚約を破棄したわけじゃないわ。私に婚約を解消して欲しいとお願いをして、私がそれを受け入れたのよ。だから、双方納得した上での、円満解消? なのよ」
メイベルがそう説明しても、レイフは譲らなかった。
「殿下にそんなこと切り出されたら、誰だって受け入れるしかないんじゃないの?」
「それは……」
たしかに。サイラスはこんなんでも、一国の王子だ。彼のお願いはつまりは命令とも等しい効力を発揮する。
(でも……)
「レイフ。私にとっても、サイラスは大切な人なの。婚約を解消して欲しいと言われた時は腹も立ったけれど……彼に本当に好きな人がいると言うなら、その人と結ばれて欲しいと思ったの。だから、私たちは婚約を解消したのよ」
「でも……!」
納得できないというようにレイフは口を開いたが、ポンとヴィンスに肩を叩かれた。
「色々言い足りないことはあるでしょうが、ここでは何かと人目につきます。そろそろ移動しましょう」
「ヴィンス様の言う通りね。そろそろお昼にしましょうか。レイフ。以前のように案内を頼めるかしら?」
「……はい」
レイフも人通りの多い場所で話すべきことではないと判断したのか、大人しく引き下がった。
「ほら、サイラスも」
「あ、ああ……」
ぎくしゃくした雰囲気のまま、一行は昼食へと入った。
51
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
聖女は友人に任せて、出戻りの私は新しい生活を始めます
あみにあ
恋愛
私の婚約者は第二王子のクリストファー。
腐れ縁で恋愛感情なんてないのに、両親に勝手に決められたの。
お互い納得できなくて、婚約破棄できる方法を探してた。
うんうんと頭を悩ませた結果、
この世界に稀にやってくる異世界の聖女を呼び出す事だった。
聖女がやってくるのは不定期で、こちらから召喚させた例はない。
だけど私は婚約が決まったあの日から探し続けてようやく見つけた。
早速呼び出してみようと聖堂へいったら、なんと私が異世界へ生まれ変わってしまったのだった。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
―――――――――――――――――――――――――
※以前投稿しておりました[聖女の私と異世界の聖女様]の連載版となります。
※連載版を投稿するにあたり、アルファポリス様の規約に従い、短編は削除しておりますのでご了承下さい。
※基本21時更新(50話完結)
聖騎士団長の婚約者様は悪女の私を捕まえたい
海空里和
恋愛
「目が覚めたか悪女」
前世の記憶だけを持ち目覚めたリリーは、騎士服姿のイケメンにいきなり責められる。一切の記憶はない。
鏡を見ればホワイトブロンドの美女で、どうやら異世界転生したらしい。そのイケメン・アンディは聖騎士団の団長でリリーの婚約者。彼が言うにはリリーは大聖女にしてとんでもない悪女らしい。そしてある罪で捕らえようとしていた。
自分のやらかした数々の罪を聞き絶望するリリーは、前世の後悔から罪を償うことを決める。
「どうか罪を償ってから私を捕まえてください」
リリーを疑いながらも見守ることを了承したアンディは、リリーが出頭するその時に婚約破棄をすると告げる。
自分がやらかしてきた罪に次々と直面するリリーだが、他人を大切にする彼女の誠意に周囲も変わっていく。それは婚約者のアンディにも影響を与えていて……。
二人の距離が近付く時、リリーは自分がとんでもない悪事をしていたことを知る。
これは、いきなり悪女のレッテルを貼られたヒロインがそれを覆し、みんなに愛され、幸せを掴むお話。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
恋愛は見ているだけで十分です
みん
恋愛
孤児院育ちのナディアは、前世の記憶を持っていた。その為、今世では恋愛なんてしない!自由に生きる!と、自立した女魔道士の路を歩む為に頑張っている。
そんな日々を送っていたが、また、前世と同じような事が繰り返されそうになり……。
色んな意味で、“じゃない方”なお話です。
“恋愛は、見ているだけで十分よ”と思うナディア。“勿論、溺愛なんて要りませんよ?”
今世のナディアは、一体どうなる??
第一章は、ナディアの前世の話で、少しシリアスになります。
❋相変わらずの、ゆるふわ設定です。
❋主人公以外の視点もあります。
❋気を付けてはいますが、誤字脱字が多いかもしれません。すみません。
❋メンタルも、相変わらず豆腐並みなので、緩い気持ちで読んでいただけると幸いです。
【本編完結・番外編追記】「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。
As-me.com
恋愛
ある日、偶然に「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」とお友達に楽しそうに宣言する婚約者を見つけてしまいました。
例え2番目でもちゃんと愛しているから結婚にはなんの問題も無いとおっしゃりますが……そんな婚約者様はとんでもない問題児でした。
愛も無い、信頼も無い、領地にメリットも無い。そんな無い無い尽くしの婚約者様と結婚しても幸せになれる気がしません。
ねぇ、婚約者様。私は他の女性を愛するあなたと結婚なんてしたくありませんわ。絶対婚約破棄します!
あなたはあなたで、1番好きな人と結婚してくださいな。
番外編追記しました。
スピンオフ作品「幼なじみの年下王太子は取り扱い注意!」は、番外編のその後の話です。大人になったルゥナの話です。こちらもよろしくお願いします!
※この作品は『「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。 』のリメイク版です。内容はほぼ一緒ですが、細かい設定などを書き直してあります。
*元作品は都合により削除致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる