スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん

文字の大きさ
193 / 203

三馬鹿の末路2

しおりを挟む
「おい、見つけたぞ。こんなところをのんきに歩きやがって俺たちがどれだけお前らを探していたと思う。んっ一人は見かけねぇやつだが、あの女はどうした?俺達に飲ませた薬の治療薬をよこしやがれ」

「あっもしかしてこの前ナイト様と決闘して、負けたからヴィオラさんに罰として薬を飲まされた三馬鹿の方ですか?」

 三馬鹿と言われてもちろん我慢なんて出来るわけなく顔を真っ赤にしながらフォクシーがマリアの胸下めがけて手を伸ばしてくる。

「本当話に聞いていた通りの方ですね、まったく女の子に手を出すなんて最低ですね」

 フォクシーは完全に捕まえたと思ったのか下卑たる笑みを浮かべるが、マリアが一歩下がったことでフォクシーの腕が伸び切ったところを逆に掴んで下に向って引き寄せることによってフォクシーのバランスを崩しいとも簡単にフォクシーを制圧する。

「くっ離せこのっこのチクショウおい、お前らなんとかしろ」

 フォクシーはクロに視線を向けながら叫ぶがそのクロはというと

 「また会ったんだな、おいらはクロ。この前は乱暴にしてすまなかった。だけど君を一目見て気になっていたんだ、出会いは最悪だったかもしれないけど反省するから友達からお願いしたいんだ」

 ギースは呆れ顔でクロを見ながら手を目に当てていた。

「この前ディス達に乱暴しようとした奴らですね。ディスはちゃんと覚えています。それに、ナイト様がしっかりお仕置きをしたと言ってましたから反省出来たのは偉いと思います」

 クロはディスに覚えてもらっていたことが嬉しかったのか感動しているが俺は知っているディスは素直だからこそ正直に言い過ぎてしまうのだと。

「でも、反省してもヴィオラは決してあなたを許すことはないです。リザにも被害が出た時点であなたたちはこうなる運命だったのです、だから治療薬を三人には渡さないのです。その斑に禿げた姿は悪さをしたあなたにピッタリなのです。ディスも仲間に手を出すやつは大嫌いです」

 あー思い切り言っちゃったな、言われたクロは目をパチパチとしながら段々と涙目になっていってる。そんなクロをギースが肩を叩きながら慰めている。

「そんなガキと友達からだ?昔からだが本当にお前はなんでそんなツルペタにしか興味ないんだよこのガキ好きが」

「ツルペタなんかじゃないです。ディスだってちょっとは成長してるです。街の人から串肉もらったり大きくなったねとか言われてるです」

 ディスは真面目な顔をしながら、フォクシーに向ってまだまだ未成熟な胸を張って改めて口を大きく開きながら宣言した。

「ディスだってもう少ししたらみんなが振り返ってしまうくらいのバインバインになってやるです」

「ふははは笑わせやがる、ドワーフでバインバインなんてなれるわけねぇだろ。やっぱりガキだな、叶わない夢をみて腹がねじ切れそうだぜ」

「ディっディスは……ディスはうっぐすっディスは絶対おっぎぐなるでずっぐすっ」

「ほらほらどうしたぐすぐすって言って自分だって叶わない夢だって分かってるから泣くんだろ?あっツルペタ~っとお前らは油断し過ぎなんだよフォクシー・パレード」

 フォクシーがナイトと戦った時に使った時に分身を繰り出す技だ。マリアに拘束されながらも魔力を密かに高めていたようだ。

「だれが油断しすぎですか?あなたをこうやって拘束してるんですから魔力の高まりとか隠そうとしても丸わかりです。それにナイト様と共にいる私が弱いとでも?」

 マリアはフォクシーの出方を確認するやいなや修行で新たに得た技を披露する。

    「マルチロックフルバースト」

 マリアが技名を唱えるとマリアを支点に4属性の魔力玉が浮き上がりマリアの周りを回りながら周囲を確認するように動くとターゲットを捕捉したらしく空中に止まり八人のフォクシーめがけて一筋の閃光が全てのフォクシーを貫いた。

「ガハッくそっなんなんだよお前もあのガキと同じくバケモンの類かよ。チクショウなんでこうなっちまったんだよ」
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!

yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。 だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。  創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。  そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...