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第76話 全体会議
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「先日『虚無』付近で観測所の調査をしたでしょ? あの時の屍人がまた現れたらしいの。しかも大量に…」
あのゾンビか… 前回約100体を相手にしたが、わざわざ『大量』と言ってきたという事は、今回はそれ以上、下手すると『桁』が違うのかも知れない。退治に行くのは良いけど、前回以上となると俺達だけで手に追える仕事じゃなくないか…?
「しかもなぜか近隣諸国から原因がバルジオン王国にある様な難癖をつけられているみたい。こっちはまだ屍人発生の原因すら掴めていないのに…」
苦々しそうに語るチャロアイトがちょっと怖い。あの辺は複数の国の国境が集中して絡み合い、それこそ10分歩けば隣の国に行く事も可能だ。バルジオン王国だけにその責任を負わせるのは確かに少し早計だろう。
「もう少ししたら冒険者匠合でも難易度3の仕事として大掛かりな募集があるはずよ。今回は何より人手が欲しい任務ね…」
「当然私達も強制徴集されるのだろう…?」
クロニアの独り言の様に囁く質問にチャロアイトは物憂げな表情を浮かべて無言で首肯する。今回は否応無しに強制バトルかぁ……。
「ならば今回は私も参りますわ!」
ティリティアの凛とした声が部屋に響く。え? いや、流石にそれはちょっとマズくないか…?
「いけませんティリティア様、無理をしてお腹のお子に障ったら、ガルソム侯爵に会わせる顔がありません!」
クロニアがすかさずティリティアを止めに入る。さすがに俺でも妊婦を戦場に送るのは気が引けるぞ?
「いいえ、今回は引きません。お話を伺う限り、私が同行していればモンモンちゃんの異変も防げたし、勇者様の新しいお仲間も無惨に死なせる事は無かったと思います…」
…これは確かにある。モンモンはともかく、俺に回復手段が無い事でフィン達をむざむざ死なせてしまった面は否めない。
「それに私無しで今度はクロニアが屍人にでもなったら、それこそ貴女の叔父上であるバーフェート隊長に会わせる顔がありませんわ。私達はみんなで1つの一党、そうでしょ…?」
「…………」
クロニアも反論らしい反論が出来ずに口をつぐんでしまった。大体ティリティアが言い出したら誰の意見も聞かないキャラなのは存分に理解している。
それに前回一度、皆で反対してティリティアを同行させなかった事で、幾つかの不具合が生じているのも事実だ。正直ティリティアに居てもらうと物凄く助かるし、精神的な負担もかなり軽減される。
「では決まりですね。早速支度しますね」
チャロアイトやモンモンも諦め顔だ。恐らくは俺と同じ結論に辿り着いたと思われる。一方自分の要求が通ったティリティアは、楽しそうに鼻歌を歌い始めた。
「全く、言い出したら聞かんお方だ… 仕方ない、ティリティア様は私がお守りする。前線はお前に任せて良いか…?」
「あぁ、こっちは大丈夫。多分俺よりクロニアの方がハードな仕事になるからよろしくな」
クロニアはフッと微笑んで、返事の代わりに俺の肩を軽く叩いた。
「冒険者匠合の募集の塩梅次第だけど、恐らく出発は明日の夕方くらいになると思うわ。それまでに準備を済ませておいて頂戴ね」
チャロアイトの号令で各自が出発の準備のために私物の棚に向かう。俺は少し待ってチャロアイトの手が空く瞬間を狙って声をかけてみた。
「なぁチャロアイト、またいくつか聞きたい事があるんだが良いかな…?」
☆
「聞きたい事は主に3つ、まず『今度こそベルモの薬を用意してくれるのか?』、次に『俺を襲ったガドゥという奴の正体について』、最後に『ガドゥや蛇が言っていた聞き慣れない名前の奴らの正体』についてだ…」
俺達は今、部屋に車座で座って全体会議の形になっている。個人的にはチャロアイトと個別面談をして、クロニア達にはややこしい状況から離れていて欲しかったのだが、ティリティアが「自分等にも聞く権利がある」とか言い出してクロニアとモンモンがそれに同調した結果だ。
まぁ皆は仲間だし、全てを俺一人で抱えるのも重たくなってきたので、いい機会かと思って全体会議になった次第だ。
また、意外と変な所で抜けているチャロアイトが知らない事柄が、ティリティアやクロニアが知っている事もあるかも知れない、という思惑もある。
「薬は現在リーナ様が調合して下さっているわ。でき次第こちらに回してもらう手筈は整っているから安心して。前回みたいな不慮の事故が無ければ問題なく渡せると思うわ。当然薬の代金は仕事の報酬から引かせてもらうけど…」
前回は前回で薬があったからこそモンモンの命が救えた訳で、そこにチャロアイトの責任は無い。薬が有料なのは仕方ないと言える。今回は人数が増えた分、イレギュラーの可能性も上がる訳で、とにかく慎重にやらないとな……。
次に俺はガドゥについて一通りの話をチャロアイトにした。生物の足も含めて、だ。
「う~ん、残念だけど『ガドゥ』という人物に心当たりは無いわね。ただ、この包帯には魔力が籠められている… 恐らくは身体強化の呪符ね。力や素早さを格段に上げる系だと思う。持ち帰って調べないと詳細は分からないけど…」
まぁ大体予想通りだな。強化されてなきゃ足を切られてそのまま空中一回転して着地、なんて芸当は出来ないよなぁ……。
「足の形からしてその人は鬼族で間違いないよ。鬼の男の足って足の中指が最も突起してるんだ。こんな風に…」
そう言ってモンモンが自分の足を見せてくれた。確かに足の中指が少し長くなっている。へぇ、そんな見分け方もあるんだな……。
「戦いでこちらの防御を無視して痛痒を与えてくる技は、恐らく《魔功》と呼ばれる魔族の戦闘技術じゃないかしら…? 私みたいに魔力を外に投射するのではなくて、接触した相手や物体に直接魔力を流し込む技ね…」
俺等の世界で言う『気功』を魔力で代用している、みたいな感じなのかな? 確かにそう言われればそんな感じのダメージだった気がする。
しかしガドゥは魔族の技を使えるのか… それすなわち魔族が敵として出てくる可能性がある訳だ。
「最後に貴方が聞いたという『ガラド』や『ドゥルス』とやらにも聞き覚えは無いわね… う~ん、話の流れ的に『蛇』や『ガドゥ』の上位存在っぽいけど… そうなると災害並みの大魔道士や或いは『悪い神様』という可能性も…」
そっちは手掛かり無しかぁ… 雰囲気的に『大ボス』なのは感じるけど、そいつらの目的やら実態やらがまるで見えてこないから、逆にイライラしてくる。
「あの… 参考になるかは分かりませんが、アイトゥーシア教会に伝わる創世神話によると、女神アイトゥーシア様がこの世を平定した時に、アイトゥーシア様と争って封じられた『邪なる神々』がいる、というのは聞いた事がありますわ…」
次はティリティアが知恵を出してくれた。彼女は更に口を開く。
「その邪神の名を呼ぶ事は禁忌とされて、我々臣民には伝えられてはいませんが、教会の本殿、或いは大司教様なら何かご存知かも知れませんわね…」
出発までまだ時間があるなら、話を聞きに教会に行くのも悪くないな。あの大司教のオッサンはチャロアイトと懇意らしいし……。
「でもまぁ久し振りに全員が揃った事ですし、明日に備えて今夜は皆で楽しみましょう!」
そう言ってティリティアが「話は終わり」とばかりに俺に腕を絡めてくる。まぁそういう展開になるよね……。
あのゾンビか… 前回約100体を相手にしたが、わざわざ『大量』と言ってきたという事は、今回はそれ以上、下手すると『桁』が違うのかも知れない。退治に行くのは良いけど、前回以上となると俺達だけで手に追える仕事じゃなくないか…?
「しかもなぜか近隣諸国から原因がバルジオン王国にある様な難癖をつけられているみたい。こっちはまだ屍人発生の原因すら掴めていないのに…」
苦々しそうに語るチャロアイトがちょっと怖い。あの辺は複数の国の国境が集中して絡み合い、それこそ10分歩けば隣の国に行く事も可能だ。バルジオン王国だけにその責任を負わせるのは確かに少し早計だろう。
「もう少ししたら冒険者匠合でも難易度3の仕事として大掛かりな募集があるはずよ。今回は何より人手が欲しい任務ね…」
「当然私達も強制徴集されるのだろう…?」
クロニアの独り言の様に囁く質問にチャロアイトは物憂げな表情を浮かべて無言で首肯する。今回は否応無しに強制バトルかぁ……。
「ならば今回は私も参りますわ!」
ティリティアの凛とした声が部屋に響く。え? いや、流石にそれはちょっとマズくないか…?
「いけませんティリティア様、無理をしてお腹のお子に障ったら、ガルソム侯爵に会わせる顔がありません!」
クロニアがすかさずティリティアを止めに入る。さすがに俺でも妊婦を戦場に送るのは気が引けるぞ?
「いいえ、今回は引きません。お話を伺う限り、私が同行していればモンモンちゃんの異変も防げたし、勇者様の新しいお仲間も無惨に死なせる事は無かったと思います…」
…これは確かにある。モンモンはともかく、俺に回復手段が無い事でフィン達をむざむざ死なせてしまった面は否めない。
「それに私無しで今度はクロニアが屍人にでもなったら、それこそ貴女の叔父上であるバーフェート隊長に会わせる顔がありませんわ。私達はみんなで1つの一党、そうでしょ…?」
「…………」
クロニアも反論らしい反論が出来ずに口をつぐんでしまった。大体ティリティアが言い出したら誰の意見も聞かないキャラなのは存分に理解している。
それに前回一度、皆で反対してティリティアを同行させなかった事で、幾つかの不具合が生じているのも事実だ。正直ティリティアに居てもらうと物凄く助かるし、精神的な負担もかなり軽減される。
「では決まりですね。早速支度しますね」
チャロアイトやモンモンも諦め顔だ。恐らくは俺と同じ結論に辿り着いたと思われる。一方自分の要求が通ったティリティアは、楽しそうに鼻歌を歌い始めた。
「全く、言い出したら聞かんお方だ… 仕方ない、ティリティア様は私がお守りする。前線はお前に任せて良いか…?」
「あぁ、こっちは大丈夫。多分俺よりクロニアの方がハードな仕事になるからよろしくな」
クロニアはフッと微笑んで、返事の代わりに俺の肩を軽く叩いた。
「冒険者匠合の募集の塩梅次第だけど、恐らく出発は明日の夕方くらいになると思うわ。それまでに準備を済ませておいて頂戴ね」
チャロアイトの号令で各自が出発の準備のために私物の棚に向かう。俺は少し待ってチャロアイトの手が空く瞬間を狙って声をかけてみた。
「なぁチャロアイト、またいくつか聞きたい事があるんだが良いかな…?」
☆
「聞きたい事は主に3つ、まず『今度こそベルモの薬を用意してくれるのか?』、次に『俺を襲ったガドゥという奴の正体について』、最後に『ガドゥや蛇が言っていた聞き慣れない名前の奴らの正体』についてだ…」
俺達は今、部屋に車座で座って全体会議の形になっている。個人的にはチャロアイトと個別面談をして、クロニア達にはややこしい状況から離れていて欲しかったのだが、ティリティアが「自分等にも聞く権利がある」とか言い出してクロニアとモンモンがそれに同調した結果だ。
まぁ皆は仲間だし、全てを俺一人で抱えるのも重たくなってきたので、いい機会かと思って全体会議になった次第だ。
また、意外と変な所で抜けているチャロアイトが知らない事柄が、ティリティアやクロニアが知っている事もあるかも知れない、という思惑もある。
「薬は現在リーナ様が調合して下さっているわ。でき次第こちらに回してもらう手筈は整っているから安心して。前回みたいな不慮の事故が無ければ問題なく渡せると思うわ。当然薬の代金は仕事の報酬から引かせてもらうけど…」
前回は前回で薬があったからこそモンモンの命が救えた訳で、そこにチャロアイトの責任は無い。薬が有料なのは仕方ないと言える。今回は人数が増えた分、イレギュラーの可能性も上がる訳で、とにかく慎重にやらないとな……。
次に俺はガドゥについて一通りの話をチャロアイトにした。生物の足も含めて、だ。
「う~ん、残念だけど『ガドゥ』という人物に心当たりは無いわね。ただ、この包帯には魔力が籠められている… 恐らくは身体強化の呪符ね。力や素早さを格段に上げる系だと思う。持ち帰って調べないと詳細は分からないけど…」
まぁ大体予想通りだな。強化されてなきゃ足を切られてそのまま空中一回転して着地、なんて芸当は出来ないよなぁ……。
「足の形からしてその人は鬼族で間違いないよ。鬼の男の足って足の中指が最も突起してるんだ。こんな風に…」
そう言ってモンモンが自分の足を見せてくれた。確かに足の中指が少し長くなっている。へぇ、そんな見分け方もあるんだな……。
「戦いでこちらの防御を無視して痛痒を与えてくる技は、恐らく《魔功》と呼ばれる魔族の戦闘技術じゃないかしら…? 私みたいに魔力を外に投射するのではなくて、接触した相手や物体に直接魔力を流し込む技ね…」
俺等の世界で言う『気功』を魔力で代用している、みたいな感じなのかな? 確かにそう言われればそんな感じのダメージだった気がする。
しかしガドゥは魔族の技を使えるのか… それすなわち魔族が敵として出てくる可能性がある訳だ。
「最後に貴方が聞いたという『ガラド』や『ドゥルス』とやらにも聞き覚えは無いわね… う~ん、話の流れ的に『蛇』や『ガドゥ』の上位存在っぽいけど… そうなると災害並みの大魔道士や或いは『悪い神様』という可能性も…」
そっちは手掛かり無しかぁ… 雰囲気的に『大ボス』なのは感じるけど、そいつらの目的やら実態やらがまるで見えてこないから、逆にイライラしてくる。
「あの… 参考になるかは分かりませんが、アイトゥーシア教会に伝わる創世神話によると、女神アイトゥーシア様がこの世を平定した時に、アイトゥーシア様と争って封じられた『邪なる神々』がいる、というのは聞いた事がありますわ…」
次はティリティアが知恵を出してくれた。彼女は更に口を開く。
「その邪神の名を呼ぶ事は禁忌とされて、我々臣民には伝えられてはいませんが、教会の本殿、或いは大司教様なら何かご存知かも知れませんわね…」
出発までまだ時間があるなら、話を聞きに教会に行くのも悪くないな。あの大司教のオッサンはチャロアイトと懇意らしいし……。
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