34 / 45
第2章・婚約破棄は新たなる珍事を招く。
それぞれの想い。
しおりを挟むユリウス様…。
憎しみと怒りの涙は、やがて絶望の涙に変わったのだろうか…。静かに流れる涙が止まり、カップを包んでいた両手が膝に落ちる。俯く顔を静かに上げ、ユリウス様を見つめる私をその瞳に捉えた。
しかしその瞳には生気が無い…。まるで虚無を写す様なその瞳には、耐え難い空虚さを感じてしまう。私の姿を写している筈のその瞳には、多分私を写してはいないのだろう。写る姿は確かに私だ。でもユリウス様に見えてるのはきっと…。
「エリザベート様。私を思い出さなくて構いません。その方が貴女は幸せになれる筈。クリス。否。クリスティーネ。最後に私の名を呼んで貰えませんか?あの頃貴女が私を呼んでくれた名です。」
ユリウス様ではなく?
「最後にお願いです。私は龍治です。何度生まれ変わっても、始まりのこの名前だけは忘れなかった。クリスは発音が上手く出来ず、リュウと呼んでいました。私は龍を神と奉る神社の息子でした。龍神様が私にお慈悲を…。」
私はソファーに座るユリウス様の背中を抱き締めた。
「ユリウス様。否。リュウ。クリスを愛してくれてありがとう。」
どうしよう。自分から話をしましょう。話を聞かせてと言ったのに、私から何を伝えたら良いのか解らない。クリスティーネの記憶の無い私が、ユリウス様に何を言っても説得力が無いだろう。それならば…。
「リュウ。クリスと貴方との想い出を教えて。私は全てを知りたい。何度も言うわ。忘れてしまってごめんなさい。今の私に何が出来るかも解らない。でも一緒に頑張りましょう。リュウの気持ちが報われる未来を、私は一緒に探したい。その瞳に光を灯したいの。お願い。」
・・・・・。
「1時間程、私達に時間を貰えるかしら?」
「お姉さま…。」
「「エリー…。」」
「・・・。クリス…。否。エリー、私は…(ドガン!ドガガガガン!ドゴォォン!)…。エリー!なっ何が!?大丈夫ですか?まさか地震!?」
部屋全体がまるで地震の様に揺れる。ドガン!ガゴン!と、地鳴りの様な音が響き渡る。一体何が起こってるの?
「マリエンヌっ!大丈夫か?」
マリエンヌを抱え込んだロジャースが、転がりながら体勢を立て直す。リーダーもソファーから転がり落ち、壁に激突していた。額から血が流れている。大事は無いみたいだけど、一応回復しておこう。
「リーダー大丈夫?回復飛ばすわ!」
「悪いな!しかしこの衝動は何だ?地震じゃ無いぞ!窓から見てみろ。木々や建物は全く揺れてない!」
確かにそうね。建物は頑丈だとしても、地震ならば木々位は揺れてる筈。それにこの部屋には結界を張ってる。地震の揺れならば、上階のこの部屋は殆ど揺れない筈よ。音だって直接結界を攻撃してる訳じゃ有るまいし…。
何故こんなに響くの?
ってまさか!
(ドガガガガガ!ドガン!)
やっぱり!これは結界を攻撃してる!まさか破壊しようとしてるの?こんな事するのは誰よ!まさか自称聖国やバカ達がする訳も無し。やっぱりアイツなの?もう!大事な時に面倒くさい!
(ドオン!ズドオォォン!!)
ヤバい。壊れるかも!
「Barrier repair!結界修復ー!」
「リュウ来て!皆ごめん!1時間位アイツを足止めして。私はエリーよ。クリスじゃ無い。だからこそ公平に2人を知りたい。過去も今も未来もね!」
「「あぁ。任せとけ!」」
(ズドオォォン!!)
結界に亀裂が入る。と同時に人影が現れた。やはり…。
「エドワード!」
「龍治!クリスから離れろ!!」
やはり貴方もも覚えているのね。どの位覚えているのだろう?うぅん。今はエドワードよりユリウス様よ。
「It is restrained by ivy!蔦でぐるぐる巻きにして!そのまま1時間放置!死にはしないわ。本当に何て肝が小さいの!情けなさ過ぎるわ!結界壊した反省しろ!」
「クリス何故だ!?」
ミノムシ状態にして天井から吊るす。
「追っかけて来たら本気で殺るわよ!少し位自重しろ!結界を張る時に、遠慮してと伝えた筈よね?破壊してまで飛び込むなんて、情けないと言うより恥ずかしいわよ!私が追跡されてる気配に気付かないとでも思った?多少でも過去を覚えてるなら尚更よ。ここで貴方は飛び込むべきでは無かった。正直呆れたわ。私達は1時間で戻る。戻るまでこの部屋から一歩でも出たら許さない…。」
しかも私をクリスと呼んだ。
「記憶の無い私には、貴方はエドワードなの。エドワードにクリスと呼ばれたくない。ユリウス様。否、リュウはクリスは過去だと、私はエリーだと理解してくれてる。エドワードはどう?リュウが出てきた途端、私をクリス呼びするの?」
・・・・・。
「わっ私は…。」
「言い訳しないで。間抜けなその姿では、何を言われても滑稽なだけ。聞きたくもない。私達の居ぬ間に少し考えておいて。では暫く失礼するわ。」
私はユリウス様に手を差し出す。
「あ!これは置いてくわね。早々に返して貰うべきだったのかしら。まさか結界を破る様な暴挙に出るなんて思わなかった。エドワード?本当に残念だわ。」
私は通信機付きの、ネックレス型の魔道具を外して机の上におく。
「クリスティーネ…。」
「まだ言うの?しつこい男は嫌われると言うか、私は大嫌いだと常々伝えてる筈よね?」
「クリス!!」
「いい加減にして!人の話を聞かないエドワード何て大嫌いよ!絶対についてくるな!!」
私はぐるぐる巻きのエドワードを放置し、リーダーとロジャースを見る。2人が頷いてくれる。有難う。私はユリウス様の手を取り転移した。
「ユリウス様。目を開いて。」
良かった。まだ残ってた。もうかなり緑の葉に覆われてるけど、まだかなり残ってる。良かった。
ユリウス様は呆然と一点を眺めていた。
*****
【リーダー side】
あーあ。皇太子様やっちまったな。魔力の封印の件で、かなり株を上げてたのに!男としての我慢も理解できるから、俺らも随分よいしょしたんだぞ!折角の俺らの努力が水の泡だよ。
(大嫌い…。大嫌い…。大嫌いだと…。私を大嫌い…。ブツブツ…。)
今の結界破壊で、全てを無駄にしやがったよ。もう少し我慢しろよ!しかも私はエリーだと言ってるのに、前世の名前で呼ぶか?ガキじゃ有るまいし、全く女心の解らん朴念仁かよ。しかも何度も繰り返しやがって。全くどうしようもないヘタレだよなぁ…。
(龍治をリュウと呼ぶから…。龍治だって…。何故…。私は駄目なんだ…。どうして僕は…。)
しかも惚れた女にだけだ。男の俺としては、皇太子様の気持ちは痛い程理解できる。しかし何故取り繕えないんだ?恋愛何て痘痕も靨だ。惚れさせちまえば己も多少は落ち着くだろうし、エリーだってほだされる筈だ。変態加減を更正できれば、政略結婚なら出来ると言ってるんだからからな。
(クリス…。やはり僕を恨んでるのか?君に無体を強いた僕を、今だに憎んでるのか?クリス…。君は許すと言ってくれたじゃ無いか…。お願いだ。僕を見捨てないでくれ…。大嫌い何て言わないで…。クリス愛してる…。)
しつこいのは前世が絡むのか?
(クリスティーネ…。君は僕の全てなんだ。子供だって…生むなと言ったのに…。君は死んで僕を1人に…。)
否。ユリウス様の話では、生まれ変わる度にエリーと皇太子様は結ばれてる。しかもそれがエリーの幸福だからと、ユリウス様は己を律して一歩引いている。3人の間に確執は有れど、最終的に2人が結ばれたのは事実だ。なのに皇太子様のあの余裕の無さは一体…。
俺がロジャース様から聞いた以外の何かが有るのか?俺は荒筋を聞いただけだから、核心までは迫れない。
(クリス…。クリス…。君は許してくれたのに…。やはり僕を憎んでるの?ねぇ…。クリスティーネ…。)
やはり前世の因縁が有るのか?
(クリス…。どうして龍治と…。僕のクリスティーネ…。)
・・・・・。
「ウガー!煩いわ!しかも気持ち悪いわ!このボンクラ皇太子!クリス、クリスとウザすぎる!頭がいかれてるのか?彼女はエリーだ!否。皇太子様の前ではエリザベートだろうが!エリザベートとしてさえ向かいあって貰えないのに、更に話をややこしくしてどうするんだ!彼女はエリザベートだ!クリスティーネじゃ無い!いい加減にしろ!このボンクラ野郎が!!」
・・・・・。
・・・・・。
ヤバい…。ついぶち切れて本音を…。もしかしなくても俺って不敬罪?俺手打ちにされちゃう?
エリー様助けてー!
*****
【ロジャース side】
・・・・・。
よく言ったな。リーダーよ。骨は拾ってやる。安心しろ。しかしマジにウザすぎる。確かに以前から、エリザベートに対しては極端にウザかった。しかしここまででは無かった筈だ。しかも一人称が私から僕に変わっている。皇太子様は、公私共に私だった筈だ。しかも何度も転生を繰り返した。始まりの異世界での前世は、殆ど記憶に無かったんだ。
私が初めて皇太子様に出会った頃は、真面目で優秀なお人柄だと評判だった。勿論現在も、対外的にはこのイメージで変わらない。また婚約者のエリザベートにベタ惚れしていると囁かれていた。まあこれは仲良き事は美しきかな?てな感じで、お世継ぎも安泰だと喜ばれていた。
しかし私が初めてお城に上がり、エドワード皇太子様に拝謁した翌日の事。貴族会議の終了間際に、とある貴族が皇太子様に意見を陳情した。エリザベート様との婚姻前に、側室を侍らせたらどうか?世継ぎの憂いを無くす為にも、是非後宮を機能させよと。
これに対し、皇太子様は一刀両断した。
「私はエリザベート以外には性的な気持ちが沸かない。他の女は虫けらと変わらん。私が女共に見せる笑顔は社交だ。社交辞令を理解できず、私に触れる女は全て死ねばよい。貴殿らは虫に性的な事を感じるのか?娘を虫けらの様に捻り潰されたく無ければ、出すぎた事を申すな!」
静まり返る室内。
その後、皇太子様のその言葉は有言実行された。皇太子様に色目を使う女は尽く排除され、色仕掛けでくる様な女は家族諸とも捻り潰された。貴族達は竦み上がったという。
「ロジャース!サイズが変わった様だから、新しいのを頼む。これが資料だ。」
実は初めて皇太子様に拝謁した時、頼まれたのはエリザベート様の等身大の人形作りだった。皇太子様は定期的に、エリザベート様のサイズを諜報に調べさせていたのだ。
因みに人形を恃まれた際には、皇太子様に前世の記憶等は全く無かった。記憶が無くとも、エリザベート様に異様に執着していた。
「そうだ。ロジャース。何か欲しい品は無いか?褒美を取らすぞ。貴殿には礼を言おう。貴殿に会い大切な事を思い出した。やはり私は間違えてはいなかった。私とクリスは運命だった。絶対に逃がさない。」
クリス?
「クリスティーネだ。今はエリザベートだがな。」
エドワード皇太子様がニヤリと笑う。その笑いにゾクリと背筋が冷えた。
まさか…。
そのまさかが的中した。しかも前世は始まりの異世界人だと言う。しかし思い出したのは、当時のフローラ公爵家についてと断片的な数度の前世。何度か生まれ変り生きた断片だけ。
「毎回違う人生だった。しかし変わらない事が1つだけあった。」
それがクリスティーネ。今世ではエリザベート様。必ず己の側にいて、必ず結ばれたのだと言う。
私の存在がエドワード皇太子様の前世を思い出させた。多分マリエンヌが私と出会い思い出した、この血に潜む枷のせいだ。
しかし結ばれるなら良い。不幸にならぬ運命ならば…。
その後お2人は、まるでいたちごっこの様だった。はたからみたら微笑ましい光景だっただろう。
己に近付く婚約者以外の女を、本当に虫けらの様に躊躇無く葬りさる。皇太子様の裏の顔を知らなければ…。
エリザベート。否。エリーが本気で変態加減を嫌がっている事を知らなければ…。
そして今回の皇太子の異常なまでのウザさ。まさかユリウス様との邂逅で、更なる記憶を思い出したのか?ならば何処まで思い出したのだろう?
前世は前世。そう言い切れるのは、全てを忘れている場合だけ。覚えてる者には割りきれぬだろう。しかもエリザベート様は、全てを忘れている。
しかしそれが本当なのだ。神は罪深い…。
やはり私にも責任は有るのだろう。皇太子様は見守ろう。エリーには出来るだけ手を貸そう。ユリウス様には…。
本当に申し訳無さしかない。自力で2度狭間を越えた。それが意味する事が、どれ程の辛さと絶望を彼に与えたのか?
私には想像も出来ない。
コメコメ大商会初代の日記。日本語と言われる異世界語で記載された部分。マリエンヌが解読してくれた部分には、ユリウス様が日本と呼ばれる異世界に戻った事。コメコメ大商会から公爵家へ献上されたティアラの奇跡。それら初代が知り得た事が記載されていた。しかしそこに、龍治(リュウジ)君。リュウがこちらの世界に戻った記録は無かったのだから。
そしてエドワード様。否。佑真(ユウマ)君。ユウの犯した罪。
全ての決着は当事者のみにしか出来ない。しかし…。前世の柵の解決はどうしたら良いのだろう。
やはり私達は、見守るしか出来ないのだろう…。
エリー。頑張ってくれ。
*****
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
婚約破棄の、その後は
冬野月子
恋愛
ここが前世で遊んだ乙女ゲームの世界だと思い出したのは、婚約破棄された時だった。
身体も心も傷ついたルーチェは国を出て行くが…
全九話。
「小説家になろう」にも掲載しています。
【完結】悪役令嬢は何故か婚約破棄されない
miniko
恋愛
平凡な女子高生が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。
断罪されて平民に落ちても困らない様に、しっかり手に職つけたり、自立の準備を進める。
家族の為を思うと、出来れば円満に婚約解消をしたいと考え、王子に度々提案するが、王子の反応は思っていたのと違って・・・。
いつの間にやら、王子と悪役令嬢の仲は深まっているみたい。
「僕の心は君だけの物だ」
あれ? どうしてこうなった!?
※物語が本格的に動き出すのは、乙女ゲーム開始後です。
※ご都合主義の展開があるかもです。
※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしておりません。本編未読の方はご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる