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第2章・婚約破棄は新たなる珍事を招く。
まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。(確実)
しおりを挟むあの報告会議の後、今日の呼び出しまで一週間ほどかかりました。私はエドワードが突撃して来るのではないかと、毎日ビクビクしていたのです。しかしさすがの王様です。それは絶対にさせないからと、太鼓判を押してくださいました。ホッとしました。その一週間で私は、己が寝ていた一年間について調べたのです。と言っても現場へゆき、皆さんにお話を聞くだけでした。ですが己で実際に見てみると、きいたことだけではかなり違いました。
悪い方ではなく良い方にですよ。
先ずは正国です。あの暗い雰囲気の城下町はかなり活気を取り戻していました。まだまだ店舗などは少ないのですが、商人が出入りをしていて、物流の流れが出来ていました。これからもっと庶民がお金を手にすることができるようになれば、国内でもお金が流通し、ますます国が人々が元気になるでしょう。
そしてもっとも気になっていた、魔の森の湖へも行ってきました。あの巨大な遺跡は全て湖にのまれてしまっていました。異世界と続く穴は、きっと無事に塞がったのでしょう。後悔をしたという、最後に残った異世界人の研究者とこの世界の魔術師。そしてその二人の遺志をつぎ、己もそれに殉じた少女。あの部屋で眠っていた、沢山の少年少女たち。沢山の思いが魔力が清浄なものとなり、湖の周囲を包んでいたのでしょう。しかしこれは……一年前にくらべると、かなり清浄な魔力が減ってきています。湖から立ち上る清浄な魔力は、湖に還った者たちの魔力だと聞いたわ。やはり限界が有るのでしょう。いつかこの湖は魔の森に同化してしまう。かなりの数の魔物が、ジリジリと湖のほとり近くまで闊歩してきていました。湖は自然の摂理にのまれ、やがて魔の森と同化する。それが最善なのだろうか?でも……
この湖は巨大な墓標よ。我が国の過去の過ちを忘れないためにも、魔物に闊歩させてはならない。無理矢理転移させられ、無惨にも魔物に食い殺された、始まりの異世界人たちのためにも!この気持ちが独りよがりだとしても私は同化させたくない!
始まりの異世界人である研究者と、この世界の魔術師は、沢山の研究資料を残してくれていた。私が助け出された脱出ポットに、多種の魔道具と共に入れられていたという。その中には魔物を寄せ付けないと言われる、清浄な魔力についてのレポートや、出力魔道具のサンプルもあった。研究バカな宮廷魔術師さんたちに、是非あれを研究して貰いましょう。この湖は近隣三国の友好の架け橋になれる。だって女神様や妖精たちの住みかだったんだもの。
まっててね。必ずここを聖域にしてあげる。湖に還ったあなた方が寂しくありませんように。二度と同じような不幸が起こりませんように。
なんて感じで転移を繰り返していたら、王宮からのお呼び出しが来ました。私は久々に戦闘服に着替えます。バリバリのドリルヘアー。侍女の皆様、お手数をおかけします。大変なセットをして戴き、本当に有り難うございます。なのに帰宅次第に直ぐに戻します。崩すのも大変なのにごめんなさい。そしてご苦労様です。普通の髪型に慣れすぎて、ドリルヘアーが鬱陶しくなってしまったの。お仕事ありがとうございます!
「………………凄いな……それが例のドリルヘアーかよ…………何人がかりでセットするんだ?」
「リーダー?縦ロールと言って下さるかしら?それに護衛は喋ってはいけません。特に会場では口にチャックをして下さいね」
「はいはい。了解でございます。しかしここは会場ではございませんよ?」
「はいは一度で十分ですよ。なーんて分かってるわよ!私も気を付けるけど、あなたも気を付けなさいってこと。私の専属護衛に大抜擢されたのよ。気を抜いてると殺られるわよ。魑魅魍魎がウヨウヨしてるからね」
「護衛を殺るのかよ……」
「マジで殺したりはしないけど、失態を起こさせて社会的に抹殺するとかね。あなたの失態は私の失敗にもなるの。選んだ皇太子様の失態にもなるわ。そこをほじくりたいのが、私を婚約者から引きずり下ろしたい輩よ。私は喜んで譲ってあげるのにね。あれだけ娘たちを虫ケラ扱いされても、等身大の人形を愛でる変態でも、皇太子妃の魅力は絶大なものらしいわ」
「だな……未だにお前に暗殺者がくるもんな。娘の幸せより権力ってか……俺が父親なら、変態に娘を嫁にはやりたくないな。まあ権力に固執しない我が家の親父みたいのも困るが、権力に凝り固まった奴らは怖いな……」
「てな訳でしっかり私を守ってね。でも今死んだら未練が残るでしょ? だからこれあげる! 首にかけといて! 」
リーダーにぽんっとネックレスを投げる。ナイスキャッチ。
「おいこれ……」
「即死回避の魔道具ね。私の側にいるんだから、即死しなければ回復出来るから!毒物も有効よ。だからそれぶら下げとけば安心よ」
「さりげなくこんな貴重なものを投げつけるな! つけたら肩がこりそうだ。要らんわこんなの! 」
もう……私の手作りだから遠慮するなって!無理矢理首にかけてあげる。
「付加魔法は私だから気にしないで。だって今リーダーが死んだら私の夢見が悪いわ。未練たらたらで枕元に立ちそう……首絞めないでね? 」
「なんでだよ! 」
まったくもう。バレバレなのに姑息にも隠しおって……チラリと壁際でお茶を淹れてくれている侍女をみる。
「可愛い彼女が出来たんでしょ? しかも告白されたんですって? まさか我が家の侍女に手をつけるとは……ちなみに我が家の使用人はすべて行儀見習いで来ている貴族の子女ばかりです。リーダーはご存じなのかしら? 」
途端に顔色が青くなった。あーこれは知らなかったな。まあ頑張れ!皇太子様の思惑にのせられちゃって……まあ、本人たちが幸せなら良いでしょう。彼女も本気らしいからね。窓際で真っ赤な顔をしてモジモジしちゃって可愛いわね。
さてお城に出発しますか!
*****
お城の謁見室に通され、そのまま入れと促された。私はリーダーを入口に待機させ、一人で際奥の玉座に向かい歩き出す。ブライアンと姫は、後程話し合いをする部屋に待機している。私は通常の停止場所でストップし、王族に対する最敬礼をした。
「病み上がりの所をご苦労だった。エリザベートよ。面をあげよ」
王様のお声掛かりで顔をあげた。今日は王様とエドワード皇太子様しか居ないようだ。私は王様の言葉を待つ。
「今回の件は本当にご苦労だった。愚息のバカな婚約破棄宣言が、まさか自称聖国の内乱にまで発展するとは思いもしなかった。しかしそれらはすべて良い方向に解決したように思う。すべてエリザベートのおかげだな」
王様がしみじみと私に語りかけてくる。本音を漏らしているのだろう。気持ちがしっかりと伝わってくる。しかし……
「発言を許可する。なにか言いたそうだな。遠慮なくいうが良い」
「発言をお許しいただき有り難うございます。しかし今回の自称聖国のでの事柄は、私の手柄ではございません。私はたまたま弟に付き添い、その場にいただけでございます」
そういうことになっているからね!
「それは確かにな。しかしそなたが成したことが、沢山の人々を幸せに導いたのは確かだ。私はこの国の王としてそなたに報いたい。望みの報奨を取らせよう。なにか欲しいものはないのか?なんなら皇太子との婚約破棄でも良いぞ。間違いなく王の判を押そう」
「父上!! 」
「黙れ。今お前には発言権はない。エリザベートよ。なんなら女王になるか? 私はお前を見込んでいる。皇太子には程ほど愛想がつきてきた。前世とやらのことはすべて報告に上がっている。しかし過去に何時までも囚われているのはコイツだけだ。コイツはもう私の息子のエドワードではない!ユウとやら!貴様が私を父と呼ぶな! 」
皇太子様がビクリとする。多分王様は前世の件に対して、初めて皇太子様に本音で話しているのだろう。
「貴様はユウマなのだろう?いつまでも過去の柵にのまれ己を見失っている。今のお前ではエリザベートに釣り合わん! エリザベートはクリスティーネとやらではない!なぜそれに気づけんのだ! 私は己が誰だとも理解できぬような、腰抜けな腑抜けに王位はやれん! 」
王様…………
「父上……私はエドワードです……しかしユウはクリスを……私はクリスを幸せにしなくては……過去の私が彼女を不幸にしたのだから…………」
「エドワード……お前は……」
あーもう!やはりユウが悪いのよ!エドワードがユウの責任を取る必要は無いの!だって私はクリスティーネじゃないもの!
「王様。再度発言を許可戴けますか?皇太子様に言いたいことがございます」
「ああ……もちろん構わんぞ。これから先は許可を取らずとも良い。本音で話して良いぞ。コイツに正直なキモチをつたえてくれ。不敬は問わぬ」
はい!王様有り難うございます!では遠慮なく、ガンガン言わせて貰いましょう。
「あーもう!グダグダ煩いのよ!ユウがクリスを不幸にしたのはわかったわ。私も日記も見たし夢にも見た。双子の子の顔を見ずにクリスの後を追ったくだりなんて、クリスの気も知らないで!と、ユウを絞め殺したくなったわよ。彼女を不幸にしたのがわかっているなら、すべてを思い出したのよね?都合の良いところだけを覚えているんじゃないんでしょ?なら気付きなさいよ!クリスはもう死んでるの!貴方は誰を幸せにしたいの?ユウも死んでる。なら誰が幸せにしたいのよ!そこをキチンと考えろ!このボケナス皇太子が!後、私の等身大の人形を愛でるのは止めて!変態過ぎるのよ!正直気持ち悪いの! 実物を愛でれば良いでしょうか! 」
「…………愛でて良いのか?」
「私がビシバシと通常の恋愛を教えてあげるわよ! しかし貴方の想像するような、変態がする恋愛ではありません。恋愛小説のような、プラトニックなものです。私も本でしか知りませんからね。まずそれから始めましょう。邪な思考は、体を動かせば起きません。公務に魔物狩りにと、ビシバシとしごいてあげます! 私がいれば死にません。王様?私に皇太子様を一年しごかせて貰えませんか?もちろん命は補償致します。是非報奨に望みます」
「「……………………」」
「ワハハハハハ!変態か!これはいい!さすがはエリザベートだ!私は息子を乗っ取られたように感じて心配していたが、それをものともせずに鍛えて矯正するとはな! そうだな。己を見つめ直せば、元のエドワードに戻るかもしれん。前世のユウとやらを抑え込んでみせろ!猶予は一年ある。エリザベートよ。任せた。もちろん鍛えるときは、エリーとしてでも構わんぞ。宜しく頼む」
良し!とりあえず矯正許可をゲットだぜ!やはり魔物狩りとダンジョンかしらね?皇太子様も鍛えてはいるけど、剣術を嗜む位だからね。これはもちろん実地でしょ。恋愛の方はマリアンヌに指南して貰おう。マリアンヌたちとダブルデートもよいわね。あ!リーダーたちも合わせてトリプルにしようかしら?
「それでは王様。エドワード皇太子様をお借りして宜しいでしょうか?もちろん公務はキチンとこなします。私も婚約者として伴い補佐致します」
私は皇太子様を伴い、別室に控える姫と弟の元に向かう。何だか二人から言いたいことがあるそうだけど……
二人のいる部屋の扉を開くと、二人が立ちあがり礼をする。
「二人からなにか皇太子様に話したいことが有ると聞いたわ。皇太子様は一年私がしごくことになったの。しごきに耐えられたら結婚するわ」
「姉さん……ううん。母上……そんな情けない父親と結婚して良いの? 母上の気持ちも知らずにコイツは! 」
「そうですわ! リュウは薬を持ち帰ってくれた。でもお母様には間に合わなかった。私たちを助けてくれたわ。その後再度お母様を助けようと……リュウの苦労を知らない貴方が!私は許せないのよ! 」
「まさか君たちは……ならすまない……私はすべてを知った。クリスの父親の日記にコメコメ初代の日記。異世界人向けのマニュアル。それらを何度もすべて読み返し、関係者の話を聞いた。本当にすまない。愚かだった私を許してくれ…………」
私が寝ている一年間に、エドワードもかなり努力はしていたのね。そういえばそんなことをきいたような……
とりあえず……前世での親子が揃い踏みってことで良いのかしら?
*****
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