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第16話 燃える我が家
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「エリオ! おまえは無能のインチキ野郎だ!」
いきなり怒鳴り声がしたかと思ったら、そこには俺を指差しながら大声で怒鳴っているガンツの姿があった。その後ろにはバルクとゴイスの姿が見える。そしてガンツが俺を指差しながらこちらへズカズカと歩いてきた。
そして、自分の手で立っている俺の服の胸ぐらを掴み、俺の顔に憤怒で染まった顔を近づけこう言い放った。その言い草は何とも理不尽な言いがかりでしかなかった。
「おまえがブラッドベアーを仕留めてきたって噂を聞いたが嘘だよな? 無能で底辺のおまえ如きがソロであのブラッドベアーを倒せるはずがねえ。俺の考えでは他の奴らが仕留めたブラッドベアーをおまえがこっそり買い取ってギルドに持ち込んだのだろう。当たってるだろ? 正直に白状しろやこのインチキ野郎が!」
何だコイツは…俺がインチキをしてると言いたいのか?
あのブラッドベアーは紛れもなく俺がソロで倒した魔獣だぞ。
「インチキじゃない。あのブラッドベアーは俺本人が倒した魔獣だ。おまえが言うような事は全くない。俺をインチキ呼ばわりするな!」
「ふざけるな! 誰よりも弱っちいおまえがブラッドベアーみたいな強い魔獣を倒せる訳がねえだろ。インチキでもしなけりゃ無理に決まってるだろうが!」
ガンツは俺の言い分をまともに聞くどころか、端からインチキだと決めつけているようだ。俺とガンツの言い合いを見てギルドにいる人々が何が起こったのかと驚きながら遠巻きに俺達の姿を眺めている。
そうだ、今日仕留めてきた魔獣を見せてやれば少しはコイツも信用するだろうか?
俺は憤怒の表情で睨みつけてくるガンツにこう提案した。
「俺はおまえが決めつけているように、もう弱くなんかないんだ。その証拠に今日俺が仕留めてきた魔獣を今から出しておまえに見せてやる」
そう言うと、俺は買い取り所の職員に断って素材を保管しておく部屋に入り、自分のマジックバッグの中から今日仕留めてきた魔獣達をおもむろにドサッと床に取り出した。
バッグの中から出したのはさっき倒したばかりのまだ温かさが残っている魔獣だ。
それを見た野次馬達からそこかしこで驚きの声が上がる。
「エリオの実力は本物だ!」
「いつの間にアイツはこんなに強くなったんだ?」
「さすがにこれを見たらアイツが強くなったと認めざるを得ないぜ」
「この魔獣達は俺が今日倒してきた魔獣だ。これを見てもまだおまえは俺をインチキ呼ばわりして疑うつもりか?」
「うるさい、うるさいぞ! こんなの俺は信じないぞ! これもエリオがインチキをしてどこからか買ってきたか盗んできた物に間違いねえ!」
「そうだ、無能のエリオが倒せるはずがねえ!」
「底辺だったエリオがそんなに強いはずがねえ!」
ガンツやバルク、ゴイス達はこれでも信じようとはせずに、頑なに俺をインチキ呼ばわりする。ここまで来ると並大抵な事では信じないだろう。そもそも信じようともしないだろう。そんなにこいつらは俺を認めたくないのか?
「ガンツ。なら俺のギルドカードを見せてやる。俺はおまえと同じDランクに上がったんだ」
俺は懐からギルドカードを取り出してガンツによく見えるように突き出して掲げる。当然のごとく、そのカードには俺の名前とDランクの文字が記載されていた。
「ま、まさか…おまえが俺と同じDランクになっただと? ふざけるな! 無能で底辺で落ちこぼれのおまえが俺と同じはずがない。きっと何かの間違いだ!」
驚愕の表情を浮かべながら俺を指差して悪態をつくガンツ。
その目はさっきよりも更に怒りに染まっていた。
「ああ、おまえも冒険者ならギルドカードの偽造が出来ないのは知ってるよな。それに俺はギルドの教官役のドイルさんと戦って正式にDランク昇格を認めてもらえたんだ」
「おまえがドイルさんに認めてもらえたなんていい加減な嘘をつくな!」
「おい、そいつの言う事は嘘じゃないぜ。そいつは俺と戦った結果の上で正式にギルドとしてDランク昇格を認めたんだ。しかも、実力的にはもっと上だ。そいつにブラッドベアーをソロで倒す実力があるのもこの俺が保証してやる」
声の聞こえてきた方を見ると、そこには昨日俺と戦ったギルド職員で教官役のドイルさんの姿があった。俺達の言い合いが聞こえたのか、不審に思って奥の部屋からこちらへ様子を見に来たようだ。
当の本人のドイルさんの口から俺の昇格が事実で実力も折り紙付き。それを保証すると言われて何も言い返せずに口を噤むガンツ。わなわなと怒りで手が震えている姿はこの期に及んで往生際が悪いとしか言いようがない。
何よりも普段から馬鹿にして蔑んでいた俺にギルドランクで並ばれた事に最大の怒りを覚えているように感じた。
「はいはい、おまえら解散だ。そこのおまえも文句を言ってた奴も口論で熱くなって暴れるのは許さねえからな」
「わかりました。俺は正当な手段でブラッドベアーを倒して実力で昇格したとギルドから認められるならそれで十分です」
「そっちのおまえの方はどうなんだ?」
「クソっ、俺は…俺は認めねえぞ。無能のエリオが俺様と同じランクだなんて絶対に認めねえ!」
ガンツはそう叫び、近くにあった椅子を蹴飛ばしてギルドを出ていってしまった。
周りに居た野次馬の連中もそれを見て肩をすくめていたが、次第にその場から一人二人と離れていきギルド内には静寂が戻ってきた。
周りに人がいなくなったのを見てドイルさんが俺に話しかけてきた。
「おい、確かおまえの名前はエリオだったよな。あいつとは何かトラブルでも抱えてるのか?」
「いえ、俺は自分から関わるつもりはないのですが、いつも俺を見かけると一方的に馬鹿にして絡んでくるだけです」
「そうか…あんな傲岸不遜で自己中心的なタイプは何をするかわからないぞ。まあ、気をつけるんだな」
ドイルさんはそう言いながら奥の方へ引っ込んでいった。
俺はというと、その後は素材の買い取りを頼んで金を貰いコルとマナを連れてそのまま家に帰っていった。
◇◇◇
次の日も同じように薬草を採取しながら魔獣相手に戦い経験値を増やしていった。慣れてくると慌てるような事はなくなり、動きもどんどん滑らかになっていく。戦う相手の動きの予測も出来るようになってきている。
ちょっとした筋肉の動きや予備動作などでこういう動きをしてくるんじゃないかと思えるようになった。だが、相手はそれほど強い魔獣ではないので動きが遅いからそう感じるだけかもしれない。もっと強くて速い魔獣にも通用するかどうかは不明だ。
一週間ばかり、そうやって経験を積んで家では動作の練習や復習などをする日々が続いた。今日も手頃な魔獣相手に戦い、それらの素材を確保してダムドの街に戻ってきた。前方に門が見えたのと同時に視界の中に何か違和感があり、よく見ると街の中から黒い煙が空に向けてもうもうと上がってるのが見えている。
俺は何となく胸騒ぎがして小走りに街へ向けて走っていく。
門にはホルトさんが立っており、俺は何があったか尋ねてみた。
「街中で黒い煙が上がってるのが見えますけど火事か何かですか?」
「おう、エリオか。詳しい状況はまだわからないが火事らしいとの連絡がさっきここにも来た」
どこが火事になったのか知らないが大変だな。俺は今日は出かける前に家の中で火を起こしていないし、いつも火の元の確認をしてるからな。でも、黒い煙が上がってる方向は俺の家がある方向と同じだ。もしかして俺の家の近所の家が燃えているのかもしれない。だとすると、俺も近所に住む者として消火を手伝わないといけないだろう。
「コル、マナ、行くぞ」
『『ワオン』』
俺はコルとマナに声をかけ、火元と見られる場所に向かって走り出した。
徐々に黒い煙を上げている火元が近づいてくる。
あれ、何だか俺の家の場所のすぐ近くっぽいな……凄く嫌な予感がする。
「えっ!」
そして駆けつけた俺が見たのは轟々と赤い火を出しながら燃えさかる自分の家の姿だった。
いきなり怒鳴り声がしたかと思ったら、そこには俺を指差しながら大声で怒鳴っているガンツの姿があった。その後ろにはバルクとゴイスの姿が見える。そしてガンツが俺を指差しながらこちらへズカズカと歩いてきた。
そして、自分の手で立っている俺の服の胸ぐらを掴み、俺の顔に憤怒で染まった顔を近づけこう言い放った。その言い草は何とも理不尽な言いがかりでしかなかった。
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「ふざけるな! 誰よりも弱っちいおまえがブラッドベアーみたいな強い魔獣を倒せる訳がねえだろ。インチキでもしなけりゃ無理に決まってるだろうが!」
ガンツは俺の言い分をまともに聞くどころか、端からインチキだと決めつけているようだ。俺とガンツの言い合いを見てギルドにいる人々が何が起こったのかと驚きながら遠巻きに俺達の姿を眺めている。
そうだ、今日仕留めてきた魔獣を見せてやれば少しはコイツも信用するだろうか?
俺は憤怒の表情で睨みつけてくるガンツにこう提案した。
「俺はおまえが決めつけているように、もう弱くなんかないんだ。その証拠に今日俺が仕留めてきた魔獣を今から出しておまえに見せてやる」
そう言うと、俺は買い取り所の職員に断って素材を保管しておく部屋に入り、自分のマジックバッグの中から今日仕留めてきた魔獣達をおもむろにドサッと床に取り出した。
バッグの中から出したのはさっき倒したばかりのまだ温かさが残っている魔獣だ。
それを見た野次馬達からそこかしこで驚きの声が上がる。
「エリオの実力は本物だ!」
「いつの間にアイツはこんなに強くなったんだ?」
「さすがにこれを見たらアイツが強くなったと認めざるを得ないぜ」
「この魔獣達は俺が今日倒してきた魔獣だ。これを見てもまだおまえは俺をインチキ呼ばわりして疑うつもりか?」
「うるさい、うるさいぞ! こんなの俺は信じないぞ! これもエリオがインチキをしてどこからか買ってきたか盗んできた物に間違いねえ!」
「そうだ、無能のエリオが倒せるはずがねえ!」
「底辺だったエリオがそんなに強いはずがねえ!」
ガンツやバルク、ゴイス達はこれでも信じようとはせずに、頑なに俺をインチキ呼ばわりする。ここまで来ると並大抵な事では信じないだろう。そもそも信じようともしないだろう。そんなにこいつらは俺を認めたくないのか?
「ガンツ。なら俺のギルドカードを見せてやる。俺はおまえと同じDランクに上がったんだ」
俺は懐からギルドカードを取り出してガンツによく見えるように突き出して掲げる。当然のごとく、そのカードには俺の名前とDランクの文字が記載されていた。
「ま、まさか…おまえが俺と同じDランクになっただと? ふざけるな! 無能で底辺で落ちこぼれのおまえが俺と同じはずがない。きっと何かの間違いだ!」
驚愕の表情を浮かべながら俺を指差して悪態をつくガンツ。
その目はさっきよりも更に怒りに染まっていた。
「ああ、おまえも冒険者ならギルドカードの偽造が出来ないのは知ってるよな。それに俺はギルドの教官役のドイルさんと戦って正式にDランク昇格を認めてもらえたんだ」
「おまえがドイルさんに認めてもらえたなんていい加減な嘘をつくな!」
「おい、そいつの言う事は嘘じゃないぜ。そいつは俺と戦った結果の上で正式にギルドとしてDランク昇格を認めたんだ。しかも、実力的にはもっと上だ。そいつにブラッドベアーをソロで倒す実力があるのもこの俺が保証してやる」
声の聞こえてきた方を見ると、そこには昨日俺と戦ったギルド職員で教官役のドイルさんの姿があった。俺達の言い合いが聞こえたのか、不審に思って奥の部屋からこちらへ様子を見に来たようだ。
当の本人のドイルさんの口から俺の昇格が事実で実力も折り紙付き。それを保証すると言われて何も言い返せずに口を噤むガンツ。わなわなと怒りで手が震えている姿はこの期に及んで往生際が悪いとしか言いようがない。
何よりも普段から馬鹿にして蔑んでいた俺にギルドランクで並ばれた事に最大の怒りを覚えているように感じた。
「はいはい、おまえら解散だ。そこのおまえも文句を言ってた奴も口論で熱くなって暴れるのは許さねえからな」
「わかりました。俺は正当な手段でブラッドベアーを倒して実力で昇格したとギルドから認められるならそれで十分です」
「そっちのおまえの方はどうなんだ?」
「クソっ、俺は…俺は認めねえぞ。無能のエリオが俺様と同じランクだなんて絶対に認めねえ!」
ガンツはそう叫び、近くにあった椅子を蹴飛ばしてギルドを出ていってしまった。
周りに居た野次馬の連中もそれを見て肩をすくめていたが、次第にその場から一人二人と離れていきギルド内には静寂が戻ってきた。
周りに人がいなくなったのを見てドイルさんが俺に話しかけてきた。
「おい、確かおまえの名前はエリオだったよな。あいつとは何かトラブルでも抱えてるのか?」
「いえ、俺は自分から関わるつもりはないのですが、いつも俺を見かけると一方的に馬鹿にして絡んでくるだけです」
「そうか…あんな傲岸不遜で自己中心的なタイプは何をするかわからないぞ。まあ、気をつけるんだな」
ドイルさんはそう言いながら奥の方へ引っ込んでいった。
俺はというと、その後は素材の買い取りを頼んで金を貰いコルとマナを連れてそのまま家に帰っていった。
◇◇◇
次の日も同じように薬草を採取しながら魔獣相手に戦い経験値を増やしていった。慣れてくると慌てるような事はなくなり、動きもどんどん滑らかになっていく。戦う相手の動きの予測も出来るようになってきている。
ちょっとした筋肉の動きや予備動作などでこういう動きをしてくるんじゃないかと思えるようになった。だが、相手はそれほど強い魔獣ではないので動きが遅いからそう感じるだけかもしれない。もっと強くて速い魔獣にも通用するかどうかは不明だ。
一週間ばかり、そうやって経験を積んで家では動作の練習や復習などをする日々が続いた。今日も手頃な魔獣相手に戦い、それらの素材を確保してダムドの街に戻ってきた。前方に門が見えたのと同時に視界の中に何か違和感があり、よく見ると街の中から黒い煙が空に向けてもうもうと上がってるのが見えている。
俺は何となく胸騒ぎがして小走りに街へ向けて走っていく。
門にはホルトさんが立っており、俺は何があったか尋ねてみた。
「街中で黒い煙が上がってるのが見えますけど火事か何かですか?」
「おう、エリオか。詳しい状況はまだわからないが火事らしいとの連絡がさっきここにも来た」
どこが火事になったのか知らないが大変だな。俺は今日は出かける前に家の中で火を起こしていないし、いつも火の元の確認をしてるからな。でも、黒い煙が上がってる方向は俺の家がある方向と同じだ。もしかして俺の家の近所の家が燃えているのかもしれない。だとすると、俺も近所に住む者として消火を手伝わないといけないだろう。
「コル、マナ、行くぞ」
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俺はコルとマナに声をかけ、火元と見られる場所に向かって走り出した。
徐々に黒い煙を上げている火元が近づいてくる。
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