122 / 171
第122話 弟分達と合同訓練
しおりを挟む
「エリオ様、これが今日の予定となっています」
いつものように執務室で担当の配下から今日の予定が書かれた日程表を受け取る。内容を確認してみると今日は久しぶりに軍関係の視察が予定に入っているようだ。
「ふむふむ、第一軍と第三軍の合同訓練があるのか」
第一軍と第三軍といえば、カウンさんとゴウシさんの軍だな。最近はお互いの仕事の忙しさもあって定例会議以外はなかなか気軽に会えないが、久しぶりに二人同時に会えるのは嬉しいね。
場所はグラベンの街を出て少し離れたところにある軍の演習場か。たまには俺も一緒に訓練をしていい汗をかいてみたいな。ここのところなかなか体を思い切り動かす機会がないんだよね。配下の者に練習用の木製武器一式を何組か持って行かせよう。
今日もルネ達と従魔をお供にして領主館を出発だ。玄関先までリタとミリアムが見送りに来て手を振っている。
「行ってらっしゃいエリオ。ルネもエリオの護衛を頼むわね」
「エリオさん行ってらっしゃい。ルネさんも気をつけてね」
「はい、お二人とも私にお任せください」
いつの間にかリタとミリアムはルネと仲良くなってるんだよな。最初の頃は少し警戒してたみたいだけど、いつ頃からか急に仲が良くなった。どうしてなのかよくわからん。
「よし、出発!」
皆揃ったので演習場に向けて出発だ。
「エリオ様、今日は楽しみで仕方ありません」
「ルネ、何が楽しみなんだ?」
「だって今日は軍の訓練の視察ではないですか。大勢の人達が練習とはいえ戦う姿を観るのに心が踊ってわくわくしてきませんか?」
あー、ルネは根っからの戦闘大好きっ子だ。以前、何かの機会でルネの子供の頃の話を聞いた事があったが、物心ついた時には木の棒を剣の代わりにして振り回して遊んでいたらしいからな。
「いや、壮観だなと思うかもしれないが、心が踊ってわくわくまではどうかな」
「エリオ様、それではもったいないですよ。もっとわくわくしましょうよ!」
「あ……うん、そうだな」
ルネは目を見張るほど飛び切り美しいのにこういう残念なところがある。世間でよく言われているような残念美人ってやつだな。
そんなやり取りをしているうちに目的地の演習場に到着だ。既に演習場には第一軍と第三軍の精鋭達が勢揃いしていて俺の到着を待っていたようだ。ところで、時間通りに来たつもりだけど俺は遅刻してないよな?
「ようこそ兄者よ」
「へへ、会いたかったぜエリオの兄貴!」
「弟達よ、俺も会いたかったよ!」
久しぶりの再会に喜び、カウンさんとゴウシさんと固い握手をする。二人の手は相変わらず大きくてゴツいが、とても暖かくて温もりがある手だ。
「今日は兄者がわざわざ視察に来られると聞いていたので、我が軍の連中も楽しみにしておりますぞ」
「へへ、それはおいらの第三軍も同じだぜ。エリオの兄貴に日頃の訓練の成果を見せてやるんだって張り切ってるぜ」
「ハハ、あまり張り切りすぎて怪我人が出なけりゃいいけどさ。でも、気合が入ってるのは観る方としては大歓迎だよ」
俺が久しぶりに会ったカウンさんやゴウシさんと談笑していると、待機している軍の隊列の中から一人の男が飛び出して来て俺達に近づいてきた。あれかな…いつまでも談笑してないでさっさと始めろよという催促かもしれないな。
だが、近づいてきた男は俺のすぐそばまで歩いてくるといきなりその場で土下座を始めたではないか。えっ、この人どうしちゃったんだ?
「エリオ様、申し訳ありません!」
いや、いきなり土下座されて謝られても何が何だかわからないよ。
「急に土下座されて謝られても俺にはさっぱり事情がわからない。とりあえず、顔をあげてくれないかな」
俺が優しく声をかけると、その男はようやく地面から顔を上げてくれた。
「いつぞやはギルドでお会いした時に失礼な態度を取ってしまって申し訳ありませんでした」
ギルド……ああ、思い出した。確かこの人はゴドール軍に仕官する目的でギルドに来ていて、たまたまそこで出会った俺が紹介状を書いてあげた人だ。えーと、ガイナルという名前の人だったよな。
「ああ、思い出しましたよ。あなたは俺が紹介状を書いてあげた人ですよね。ここに居るという事は無事にゴドール軍に仕官出来たようですね。おめでとう」
「兄者よ、このガイナルは今はそれがしの軍で中隊を任せております。たまたまこの男の面接をそれがしが担当したら、ガイナルは兄者の紹介状を持っていたのですぐに採用が決まりました」
「カウンさんのところに採用されたのか。ガイナルよ、カウンさんは立派な人だからその下で励んでくれよ。期待してるぞ」
「あの時はエリオ様とは知らなかったとはいえ大変失礼をいたしました、ありがたいお言葉を頂きその言葉を肝に銘じて頑張るつもりです」
まさか、あの時の人だったとはね。俺もいきなり土下座をされた時は驚いたけど、理由がわかって良かったよ。
そんな騒動も一段落して、合同訓練の開始の時間がやってきた。
まずは第一軍と第三軍が協力して敵に対応するという設定で、陣形を組んだり動きの確認をしたりと流れるように軍が動く様は美しいと思えるほどだ。カウンさんもゴウシさんも用兵の仕方が上手い。それらの訓練を小休止を入れながら何回も続けて今回の訓練は終了を迎えた。皆、やり遂げて充実をした顔をしているな。
「それじゃ最後に俺とカウンさん達で模範試合をして終わりにしようか。練習用の木製武器を持ってきてるから好きな物を選んでよ」
「おお、久しぶりに兄者と手合わせが出来ますな」
「練習とはいえ、エリオの兄貴と戦えるなんて機会は滅多にねえからな」
「私もエリオ様と戦ってみたいです!」
カウンさんとゴウシさんだけでなく、ルネも俺と試合をしたいのか。それならルネとは長柄武器じゃなくてルネが普段使用している剣でやってみるか。
「ああ、いいよ」
「うぉー、エリオ様とカウン将軍達が模範試合をするって本当かよ!」
「こいつは見逃せないぜ!」
俺達が模範試合をすると聞いて兵士達も大喜びだ。
「じゃあ、最初はカウンさんとやろう」
「胸を借りますぞ兄者」
お互いに木製の長い棒を持って相対する。先に仕掛けてきたのはカウンさんだ。力の乗った一撃が横殴りに俺の胴を狙ってくるが、俺はその攻撃を微動だにせずに受け止める。その後はお互いに攻撃を仕掛けたり受け止めたりして暫く打ち合った。
ほら、一応模範試合なんで兵達に攻めと守りを見てもらわないといけないからね。そして最後に俺がカウンさんの胴に軽く打ち込んで最初の試合は終了だ。
「兄者、参りました」
「凄え! 達人同士の戦いは攻撃も守りも一つ一つの動作に美しさを感じるぜ」
「俺もあんな風に武器を扱えるようになりたいな」
「ああ、俺もエリオ様にあの長い棒で突かれたい」
おい、最後の人の言葉は誤解されるからやめなさい!
次にゴウシさんとも打ち合って、最後はカウンさんと同じように俺が軽く打ち据えて弟分との模擬試合は終了だ。
「クソっ、やっぱりエリオの兄貴は強え。おいら勝てる気がしないぜ」
「ハハ、ゴウシさんも相変わらず強いよ」
そして最後の相手はルネだ。
「長柄武器だと俺の方が断然有利だからルネとは剣で戦うよ」
「ありがとうございますエリオ様」
お互いに木剣を構えて試合開始だ!
「行くぞ!」
小手調べとばかりに軽く打ち合ってみるが、ルネは軽々と俺の攻撃を捌いていく。さすがだな、戦乙女と呼ばれるだけのことはある。
「今度は私から行かせてもらいます!」
攻守が代わって今度はルネが打ち込んでくるが、その多彩な剣捌きに俺はその攻撃を受けるだけで精一杯だ。改めて実感するけどルネの剣技は素晴らしい。俺だって剣術と武の達人の効果で高レベルの実力を持っているのに、それすらも凌駕するほどの強さだ。
「さすがだな、ルネ!」
「エリオ様こそサブの武器でメイン武器の私と同等の強さとは! エリオ様はやっぱり凄いです!」
ルネはそう言って俺を持ち上げてくれるけど、武の達人効果で相手の攻撃の先読みが出来るおかげでルネと同等に渡り合っているが、剣術の実力はおそらくルネの方が上かもしれないぞ。敵なら脅威だがルネが味方で良かった。
「凄い! エリオ様に対して一歩も引かずに打ち合ってるぞ」
「戦乙女の名は飾りじゃないな!」
「しかも、強さだけでなく絶世の美女ときたもんだ」
「俺はゴドール軍に入って良かったよ」
「ああ、給金も待遇も良いしエリオ様を筆頭に将軍達も皆カリスマがある」
まるで舞を舞うがごとく俺とルネはずっと打ち合っている。どちらかに決着をつけるのがもったいないので引き分けが妥当だろう。
「ルネ、そこまでだ! 俺とルネの模範試合は引き分けとする!」
「エリオ様、私と試合をしてくれてありがとうございました」
俺とルネの試合を観ていた兵士達も大歓声を上げて俺達を称えてくれた。模範試合としての役目は十分に果たせたようだな。今日は久しぶりに良い汗をかいて俺も大満足の視察だった。
いつものように執務室で担当の配下から今日の予定が書かれた日程表を受け取る。内容を確認してみると今日は久しぶりに軍関係の視察が予定に入っているようだ。
「ふむふむ、第一軍と第三軍の合同訓練があるのか」
第一軍と第三軍といえば、カウンさんとゴウシさんの軍だな。最近はお互いの仕事の忙しさもあって定例会議以外はなかなか気軽に会えないが、久しぶりに二人同時に会えるのは嬉しいね。
場所はグラベンの街を出て少し離れたところにある軍の演習場か。たまには俺も一緒に訓練をしていい汗をかいてみたいな。ここのところなかなか体を思い切り動かす機会がないんだよね。配下の者に練習用の木製武器一式を何組か持って行かせよう。
今日もルネ達と従魔をお供にして領主館を出発だ。玄関先までリタとミリアムが見送りに来て手を振っている。
「行ってらっしゃいエリオ。ルネもエリオの護衛を頼むわね」
「エリオさん行ってらっしゃい。ルネさんも気をつけてね」
「はい、お二人とも私にお任せください」
いつの間にかリタとミリアムはルネと仲良くなってるんだよな。最初の頃は少し警戒してたみたいだけど、いつ頃からか急に仲が良くなった。どうしてなのかよくわからん。
「よし、出発!」
皆揃ったので演習場に向けて出発だ。
「エリオ様、今日は楽しみで仕方ありません」
「ルネ、何が楽しみなんだ?」
「だって今日は軍の訓練の視察ではないですか。大勢の人達が練習とはいえ戦う姿を観るのに心が踊ってわくわくしてきませんか?」
あー、ルネは根っからの戦闘大好きっ子だ。以前、何かの機会でルネの子供の頃の話を聞いた事があったが、物心ついた時には木の棒を剣の代わりにして振り回して遊んでいたらしいからな。
「いや、壮観だなと思うかもしれないが、心が踊ってわくわくまではどうかな」
「エリオ様、それではもったいないですよ。もっとわくわくしましょうよ!」
「あ……うん、そうだな」
ルネは目を見張るほど飛び切り美しいのにこういう残念なところがある。世間でよく言われているような残念美人ってやつだな。
そんなやり取りをしているうちに目的地の演習場に到着だ。既に演習場には第一軍と第三軍の精鋭達が勢揃いしていて俺の到着を待っていたようだ。ところで、時間通りに来たつもりだけど俺は遅刻してないよな?
「ようこそ兄者よ」
「へへ、会いたかったぜエリオの兄貴!」
「弟達よ、俺も会いたかったよ!」
久しぶりの再会に喜び、カウンさんとゴウシさんと固い握手をする。二人の手は相変わらず大きくてゴツいが、とても暖かくて温もりがある手だ。
「今日は兄者がわざわざ視察に来られると聞いていたので、我が軍の連中も楽しみにしておりますぞ」
「へへ、それはおいらの第三軍も同じだぜ。エリオの兄貴に日頃の訓練の成果を見せてやるんだって張り切ってるぜ」
「ハハ、あまり張り切りすぎて怪我人が出なけりゃいいけどさ。でも、気合が入ってるのは観る方としては大歓迎だよ」
俺が久しぶりに会ったカウンさんやゴウシさんと談笑していると、待機している軍の隊列の中から一人の男が飛び出して来て俺達に近づいてきた。あれかな…いつまでも談笑してないでさっさと始めろよという催促かもしれないな。
だが、近づいてきた男は俺のすぐそばまで歩いてくるといきなりその場で土下座を始めたではないか。えっ、この人どうしちゃったんだ?
「エリオ様、申し訳ありません!」
いや、いきなり土下座されて謝られても何が何だかわからないよ。
「急に土下座されて謝られても俺にはさっぱり事情がわからない。とりあえず、顔をあげてくれないかな」
俺が優しく声をかけると、その男はようやく地面から顔を上げてくれた。
「いつぞやはギルドでお会いした時に失礼な態度を取ってしまって申し訳ありませんでした」
ギルド……ああ、思い出した。確かこの人はゴドール軍に仕官する目的でギルドに来ていて、たまたまそこで出会った俺が紹介状を書いてあげた人だ。えーと、ガイナルという名前の人だったよな。
「ああ、思い出しましたよ。あなたは俺が紹介状を書いてあげた人ですよね。ここに居るという事は無事にゴドール軍に仕官出来たようですね。おめでとう」
「兄者よ、このガイナルは今はそれがしの軍で中隊を任せております。たまたまこの男の面接をそれがしが担当したら、ガイナルは兄者の紹介状を持っていたのですぐに採用が決まりました」
「カウンさんのところに採用されたのか。ガイナルよ、カウンさんは立派な人だからその下で励んでくれよ。期待してるぞ」
「あの時はエリオ様とは知らなかったとはいえ大変失礼をいたしました、ありがたいお言葉を頂きその言葉を肝に銘じて頑張るつもりです」
まさか、あの時の人だったとはね。俺もいきなり土下座をされた時は驚いたけど、理由がわかって良かったよ。
そんな騒動も一段落して、合同訓練の開始の時間がやってきた。
まずは第一軍と第三軍が協力して敵に対応するという設定で、陣形を組んだり動きの確認をしたりと流れるように軍が動く様は美しいと思えるほどだ。カウンさんもゴウシさんも用兵の仕方が上手い。それらの訓練を小休止を入れながら何回も続けて今回の訓練は終了を迎えた。皆、やり遂げて充実をした顔をしているな。
「それじゃ最後に俺とカウンさん達で模範試合をして終わりにしようか。練習用の木製武器を持ってきてるから好きな物を選んでよ」
「おお、久しぶりに兄者と手合わせが出来ますな」
「練習とはいえ、エリオの兄貴と戦えるなんて機会は滅多にねえからな」
「私もエリオ様と戦ってみたいです!」
カウンさんとゴウシさんだけでなく、ルネも俺と試合をしたいのか。それならルネとは長柄武器じゃなくてルネが普段使用している剣でやってみるか。
「ああ、いいよ」
「うぉー、エリオ様とカウン将軍達が模範試合をするって本当かよ!」
「こいつは見逃せないぜ!」
俺達が模範試合をすると聞いて兵士達も大喜びだ。
「じゃあ、最初はカウンさんとやろう」
「胸を借りますぞ兄者」
お互いに木製の長い棒を持って相対する。先に仕掛けてきたのはカウンさんだ。力の乗った一撃が横殴りに俺の胴を狙ってくるが、俺はその攻撃を微動だにせずに受け止める。その後はお互いに攻撃を仕掛けたり受け止めたりして暫く打ち合った。
ほら、一応模範試合なんで兵達に攻めと守りを見てもらわないといけないからね。そして最後に俺がカウンさんの胴に軽く打ち込んで最初の試合は終了だ。
「兄者、参りました」
「凄え! 達人同士の戦いは攻撃も守りも一つ一つの動作に美しさを感じるぜ」
「俺もあんな風に武器を扱えるようになりたいな」
「ああ、俺もエリオ様にあの長い棒で突かれたい」
おい、最後の人の言葉は誤解されるからやめなさい!
次にゴウシさんとも打ち合って、最後はカウンさんと同じように俺が軽く打ち据えて弟分との模擬試合は終了だ。
「クソっ、やっぱりエリオの兄貴は強え。おいら勝てる気がしないぜ」
「ハハ、ゴウシさんも相変わらず強いよ」
そして最後の相手はルネだ。
「長柄武器だと俺の方が断然有利だからルネとは剣で戦うよ」
「ありがとうございますエリオ様」
お互いに木剣を構えて試合開始だ!
「行くぞ!」
小手調べとばかりに軽く打ち合ってみるが、ルネは軽々と俺の攻撃を捌いていく。さすがだな、戦乙女と呼ばれるだけのことはある。
「今度は私から行かせてもらいます!」
攻守が代わって今度はルネが打ち込んでくるが、その多彩な剣捌きに俺はその攻撃を受けるだけで精一杯だ。改めて実感するけどルネの剣技は素晴らしい。俺だって剣術と武の達人の効果で高レベルの実力を持っているのに、それすらも凌駕するほどの強さだ。
「さすがだな、ルネ!」
「エリオ様こそサブの武器でメイン武器の私と同等の強さとは! エリオ様はやっぱり凄いです!」
ルネはそう言って俺を持ち上げてくれるけど、武の達人効果で相手の攻撃の先読みが出来るおかげでルネと同等に渡り合っているが、剣術の実力はおそらくルネの方が上かもしれないぞ。敵なら脅威だがルネが味方で良かった。
「凄い! エリオ様に対して一歩も引かずに打ち合ってるぞ」
「戦乙女の名は飾りじゃないな!」
「しかも、強さだけでなく絶世の美女ときたもんだ」
「俺はゴドール軍に入って良かったよ」
「ああ、給金も待遇も良いしエリオ様を筆頭に将軍達も皆カリスマがある」
まるで舞を舞うがごとく俺とルネはずっと打ち合っている。どちらかに決着をつけるのがもったいないので引き分けが妥当だろう。
「ルネ、そこまでだ! 俺とルネの模範試合は引き分けとする!」
「エリオ様、私と試合をしてくれてありがとうございました」
俺とルネの試合を観ていた兵士達も大歓声を上げて俺達を称えてくれた。模範試合としての役目は十分に果たせたようだな。今日は久しぶりに良い汗をかいて俺も大満足の視察だった。
55
あなたにおすすめの小説
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る
伽羅
ファンタジー
三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。
それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲撃される。
兄達を助ける為に囮になったシリルは逃げる途中で崖から川に転落して流されてしまう。
何とか一命を取り留めたシリルは家族を探す旅に出るのだった…。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる