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13話
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そのまま右に倒れた。
「はあ、はあ、大丈夫かしら」
完全に戦闘不能に陥っていたと思っていた少女が、ゴブリンジェネラルの背後に現れ、見事に右足を斬り飛ばしたのだ。
「はい、大丈夫です。で、アイツは」
「動くことは出来なさそうだけど、まだ生きているわ」
腕の骨を折られ、右足を失ったにも関わらず、俺たちを殺そうと視線を向けてきていた。
「止めを刺さないと」
「そうね。ならあなたにお願いしても良い?殆ど倒したのはあなただから」
どうやら、少女は経験値を全て俺に譲るつもりらしい。パーティを組んでいない以上、ラストアタックを決めた人だけが経験値を貰えるから。
「いえ、お願いします。経験値は要らないので」
しかし、レベルが上がらない俺にとっては経験値に一切の価値が無い。そしてスキルの場合はパーティではない人間にラストアタックを取られても条件を満たせるからね。
なら恩を売るのが正解だ。ゴブリンジェネラルに負けかけていたとはいえ、俺と同い年位の筈なのにC級相当のレベルがあるのは間違いなさそうだし。
「経験値が要らない……?」
「はい。経験値がいくらあっても無駄なので」
「よく分からないけど、有難くいただくわ」
レベル至上主義の世界で、そんな事を言う俺を不可思議に思いつつも、少女はゴブリンジェネラルに止めを刺した。
「ここに居ると普通のモンスターが寄ってくるから帰るわよ」
「はい、なら連れて行ってくれませんか?」
「分かったわ」
俺は少女におんぶされ、ダンジョンと化した百貨店の外へ出た。
「二人が出てきたぞ!」
「無事だ!!!!」
すると、外で様子を見守っていたらしい客や店員たちが歓声を上げた。
「とりあえず、この子のダメージが大きいから通してもらえないかしら」
少女はそういった周囲の視線に慣れているのか、一切動じた様子も無くそう言った。
そして周囲の人間は大人しく少女の言う事に従い、道を開けてくれた。
「後始末は任せたわよ」
「はい、お嬢様」
そして少女は近くに居たスーツ姿の男にそう声を掛け、走り出した。
「え!?」
「とにかく説明は後。すぐに病院に行くから」
事情が読み込めないまま、俺は病院まで連れていかれた。
「今すぐに治療をお願い」
「分かりました」
そして俺は医者に引き渡され、治療を受けることに。
とはいっても手術のような大掛かりな物ではなく、ダンジョンで取れるとされているポーションを飲まされたり、かけられたりするだけだったが。
「こちらへどうぞ」
完全に傷が癒え、病院側がくれた洋服に着替えると、少女が待っている場所へと連れられた。
「もう大丈夫かしら」
「はい、お陰様で」
完全に怪我の痕跡は残っていないし、何なら良いポーションを使ってくれたからなのか体の調子がすこぶる良い。
「良かったわ」
それを聞いた少女はホッと胸をなでおろしていた。
「あなたは何者なんですか?」
そんな中、俺はずっと思っていた疑問をぶつけてみた。
俺と同じ高校生くらいの筈なのにC級並みのステータスを持っていること。ダンジョンを出た先で謎のスーツ姿の男に命令していた事。そしてこの病院での立場。
少女が実は20代後半で、スーツの男が何の変哲もないスーツが好きなだけの男だと仮定しても、最後の一点だけは誤魔化せない。
痛みのせいで入る時は目に入れる余裕が無かったが、この病院は満生会という県で最も大きく、日本の中でもかなりの影響力があるとされているものだ。
そんな場所で働いている医者に一方的に命令することなんて通常ではありえない。そんなことをしたら確実に追い出されるし、酷い時は日本の病院から出禁扱いにされる可能性すらある。
つまるところ、最低でも日本有数の権力者の子供であることは確定なのだ。
だから相手がどんな人間なのかを確認するために正直に尋ねることにした。
知らない事で怒られるかもしれないが、後で彼女の正体を知らない事がバレるよりは無礼ではないはず。
「私の事を知らないの?」
そう聞くと、少女は驚いた表情をしていた。
「はい」
「そう、私は卯月杏奈。『師走の先』というギルドに所属しているわ」
「師走の先!?!?」
「ええ」
健太と弥生がそれぞれ所属する予定の『ガーディアン』と『魔術師の楽園』に並ぶ、日本最大手のギルドだ。
『師走の先』はバラエティ豊かな人材が揃っているのが特徴で、剣士や魔法使いのような探索者の大半が選ぶ戦い方だけでなく、サバットやエスクリカ、ングニ棒術などのこの世の大半が知らない戦い方を極めた人が多数在籍している。
そんな特徴はどうでも良くて、目の前の少女、杏奈さんは『師走の先』に内定したのではなく、既に在籍しているのだ。
口ぶり的に今年度から所属していたわけではなく、最低でも1年半以上は前に所属している。
つまり、その時点では既に高校3年生の平均レベルを軽く上回っていたということ。
他の追随を許さない、圧倒的な天才である。
「だからさっきみたいに口利きが出来たってわけですね」
そんな彼女は『師走の先』でも好待遇を受けていることは間違いない。ならば満生会の医者と対等に話せたとしても不思議な事はない。
「いや、そんな理由ではないわよ。ただのギルド員であんなことしたら普通に追い出されて終わりよ」
「え?」
「本当に知らないのね。私の苗字は卯月。そして、ギルドマスターの名前は卯月麗奈。これで分かるわよね?」
「あっ……」
就活の時、絶対に縁が無いからって理由で諦めていたから詳しくは調べなかったけど、そういえばそんな名字だったな。ってことは家族!?!?
「別に気を遣わなくてもいいわよ。あなたは私の恩人だし、見た所同級生だから。出来るなら敬語も辞めてくれる?」
「うん、頑張る」
「なら良し。で、今まで聞いていなかったのだけど名前は?」
「俺は如月飛鳥。国立探索者高校の三年生だよ」
「あの高校ね。確かに優秀な人が集まるとは聞いていたけど、あなたほどの人材が居るとは思わなかったわ」
と、杏奈さんは一人感心していた。
「杏奈さんの方が凄いと思うけど。俺は学校の中でも落ちこぼれだし……」
火力とテンションで誤魔化していたけど、実際の所はレベル6相当の雑魚だ。
「そんなわけが無いでしょう。ゴブリンジェネラルにあんな攻撃が出来るのに。ウチのギルドにあなたの高校の先輩が居るけど、傷一つ付けられるわけが無いわ」
「あれは攻撃力だけは人並み以上に高かったからで、他はゴミだよ」
「攻撃力だけが高い?レベルが同じでも人によってステータスに差はあるけれど、レベル1にも満たない差しか無い筈よ」
謙遜するあまりついポロっと漏らしてしまった。
レベル1の時のステータスは元々の身体能力に若干左右されるけれど、レベルで上がるステータスは全人類ほぼ共通だからどのステータスが上がりにくいとかは無いのに。
「あっ、いや、その、クリーンヒットしたんだよきっと」
現時点でスキルの事を見知らぬ人に話すわけにはいかないのでどうにか誤魔化すことにした。
正直無理があるのは分かっているけど、初対面だから嘘をついているかどうかの判断は付きにくいはずだよね。
「嘘ね。あなたが狙っていた場所は別に弱点でも何でもない場所ばかりだったわよ」
「あっ……」
どうにか誤魔化せるだろうと思っていたが、目の前に居るのが一流の探索者だという事を完全に失念していた。
「もう少し隠す努力をしてくれないかしら。武器が良かったとか、能力を向上させるアイテムを使用していたとか」
あまりの杜撰さに呆れた杏奈さんはため息をついて俺にアドバイスをしてくる始末。
「すみません……」
「それでもあなたは私の命の恩人だから。無理に聞き出そうとはしないけれど」
「ありがとうございます」
「それはそれとして、あなたはもう就職先は決まっているかしら?」
「はあ、はあ、大丈夫かしら」
完全に戦闘不能に陥っていたと思っていた少女が、ゴブリンジェネラルの背後に現れ、見事に右足を斬り飛ばしたのだ。
「はい、大丈夫です。で、アイツは」
「動くことは出来なさそうだけど、まだ生きているわ」
腕の骨を折られ、右足を失ったにも関わらず、俺たちを殺そうと視線を向けてきていた。
「止めを刺さないと」
「そうね。ならあなたにお願いしても良い?殆ど倒したのはあなただから」
どうやら、少女は経験値を全て俺に譲るつもりらしい。パーティを組んでいない以上、ラストアタックを決めた人だけが経験値を貰えるから。
「いえ、お願いします。経験値は要らないので」
しかし、レベルが上がらない俺にとっては経験値に一切の価値が無い。そしてスキルの場合はパーティではない人間にラストアタックを取られても条件を満たせるからね。
なら恩を売るのが正解だ。ゴブリンジェネラルに負けかけていたとはいえ、俺と同い年位の筈なのにC級相当のレベルがあるのは間違いなさそうだし。
「経験値が要らない……?」
「はい。経験値がいくらあっても無駄なので」
「よく分からないけど、有難くいただくわ」
レベル至上主義の世界で、そんな事を言う俺を不可思議に思いつつも、少女はゴブリンジェネラルに止めを刺した。
「ここに居ると普通のモンスターが寄ってくるから帰るわよ」
「はい、なら連れて行ってくれませんか?」
「分かったわ」
俺は少女におんぶされ、ダンジョンと化した百貨店の外へ出た。
「二人が出てきたぞ!」
「無事だ!!!!」
すると、外で様子を見守っていたらしい客や店員たちが歓声を上げた。
「とりあえず、この子のダメージが大きいから通してもらえないかしら」
少女はそういった周囲の視線に慣れているのか、一切動じた様子も無くそう言った。
そして周囲の人間は大人しく少女の言う事に従い、道を開けてくれた。
「後始末は任せたわよ」
「はい、お嬢様」
そして少女は近くに居たスーツ姿の男にそう声を掛け、走り出した。
「え!?」
「とにかく説明は後。すぐに病院に行くから」
事情が読み込めないまま、俺は病院まで連れていかれた。
「今すぐに治療をお願い」
「分かりました」
そして俺は医者に引き渡され、治療を受けることに。
とはいっても手術のような大掛かりな物ではなく、ダンジョンで取れるとされているポーションを飲まされたり、かけられたりするだけだったが。
「こちらへどうぞ」
完全に傷が癒え、病院側がくれた洋服に着替えると、少女が待っている場所へと連れられた。
「もう大丈夫かしら」
「はい、お陰様で」
完全に怪我の痕跡は残っていないし、何なら良いポーションを使ってくれたからなのか体の調子がすこぶる良い。
「良かったわ」
それを聞いた少女はホッと胸をなでおろしていた。
「あなたは何者なんですか?」
そんな中、俺はずっと思っていた疑問をぶつけてみた。
俺と同じ高校生くらいの筈なのにC級並みのステータスを持っていること。ダンジョンを出た先で謎のスーツ姿の男に命令していた事。そしてこの病院での立場。
少女が実は20代後半で、スーツの男が何の変哲もないスーツが好きなだけの男だと仮定しても、最後の一点だけは誤魔化せない。
痛みのせいで入る時は目に入れる余裕が無かったが、この病院は満生会という県で最も大きく、日本の中でもかなりの影響力があるとされているものだ。
そんな場所で働いている医者に一方的に命令することなんて通常ではありえない。そんなことをしたら確実に追い出されるし、酷い時は日本の病院から出禁扱いにされる可能性すらある。
つまるところ、最低でも日本有数の権力者の子供であることは確定なのだ。
だから相手がどんな人間なのかを確認するために正直に尋ねることにした。
知らない事で怒られるかもしれないが、後で彼女の正体を知らない事がバレるよりは無礼ではないはず。
「私の事を知らないの?」
そう聞くと、少女は驚いた表情をしていた。
「はい」
「そう、私は卯月杏奈。『師走の先』というギルドに所属しているわ」
「師走の先!?!?」
「ええ」
健太と弥生がそれぞれ所属する予定の『ガーディアン』と『魔術師の楽園』に並ぶ、日本最大手のギルドだ。
『師走の先』はバラエティ豊かな人材が揃っているのが特徴で、剣士や魔法使いのような探索者の大半が選ぶ戦い方だけでなく、サバットやエスクリカ、ングニ棒術などのこの世の大半が知らない戦い方を極めた人が多数在籍している。
そんな特徴はどうでも良くて、目の前の少女、杏奈さんは『師走の先』に内定したのではなく、既に在籍しているのだ。
口ぶり的に今年度から所属していたわけではなく、最低でも1年半以上は前に所属している。
つまり、その時点では既に高校3年生の平均レベルを軽く上回っていたということ。
他の追随を許さない、圧倒的な天才である。
「だからさっきみたいに口利きが出来たってわけですね」
そんな彼女は『師走の先』でも好待遇を受けていることは間違いない。ならば満生会の医者と対等に話せたとしても不思議な事はない。
「いや、そんな理由ではないわよ。ただのギルド員であんなことしたら普通に追い出されて終わりよ」
「え?」
「本当に知らないのね。私の苗字は卯月。そして、ギルドマスターの名前は卯月麗奈。これで分かるわよね?」
「あっ……」
就活の時、絶対に縁が無いからって理由で諦めていたから詳しくは調べなかったけど、そういえばそんな名字だったな。ってことは家族!?!?
「別に気を遣わなくてもいいわよ。あなたは私の恩人だし、見た所同級生だから。出来るなら敬語も辞めてくれる?」
「うん、頑張る」
「なら良し。で、今まで聞いていなかったのだけど名前は?」
「俺は如月飛鳥。国立探索者高校の三年生だよ」
「あの高校ね。確かに優秀な人が集まるとは聞いていたけど、あなたほどの人材が居るとは思わなかったわ」
と、杏奈さんは一人感心していた。
「杏奈さんの方が凄いと思うけど。俺は学校の中でも落ちこぼれだし……」
火力とテンションで誤魔化していたけど、実際の所はレベル6相当の雑魚だ。
「そんなわけが無いでしょう。ゴブリンジェネラルにあんな攻撃が出来るのに。ウチのギルドにあなたの高校の先輩が居るけど、傷一つ付けられるわけが無いわ」
「あれは攻撃力だけは人並み以上に高かったからで、他はゴミだよ」
「攻撃力だけが高い?レベルが同じでも人によってステータスに差はあるけれど、レベル1にも満たない差しか無い筈よ」
謙遜するあまりついポロっと漏らしてしまった。
レベル1の時のステータスは元々の身体能力に若干左右されるけれど、レベルで上がるステータスは全人類ほぼ共通だからどのステータスが上がりにくいとかは無いのに。
「あっ、いや、その、クリーンヒットしたんだよきっと」
現時点でスキルの事を見知らぬ人に話すわけにはいかないのでどうにか誤魔化すことにした。
正直無理があるのは分かっているけど、初対面だから嘘をついているかどうかの判断は付きにくいはずだよね。
「嘘ね。あなたが狙っていた場所は別に弱点でも何でもない場所ばかりだったわよ」
「あっ……」
どうにか誤魔化せるだろうと思っていたが、目の前に居るのが一流の探索者だという事を完全に失念していた。
「もう少し隠す努力をしてくれないかしら。武器が良かったとか、能力を向上させるアイテムを使用していたとか」
あまりの杜撰さに呆れた杏奈さんはため息をついて俺にアドバイスをしてくる始末。
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