23 / 87
23話
しおりを挟む
「遅かったわね。そんな入念に忘れ物のチェックでもしていたの?」
声のした方へ振り返ると、杏奈さんが腕を組んで訝し気な表情でこちらを見ていた。
「いや、それがね——」
俺は先ほどの話を正直に説明した。
「あはははははっ、ダンジョンボスになりますかって……」
「いや、笑い話じゃないんですけど」
今後の将来を決めるかもしれなかった結構重大な話なんですが。
「まあ、ならなくて正解だったと思うわよ。ダンジョンボスはどれだけ知能の高いモンスターでもボス部屋の外に絶対出られないらしいから」
「そうなの?」
「ええ。少し前に姉がダンジョンボスのアークデーモンで試した結果、そうだと分かったらしいわ」
「試すって」
「試すと言ってもボス部屋の扉を開くだけ開いて中を観察していただけよ」
「そうなんだ」
「にしてもあなたがダンジョンボス、ね。もしかしてダンジョンにあなたがモンスターだと思われたんじゃない?」
「俺が?どう考えても人間でしょ」
「でもレベルが上がらないじゃない」
「それはそうだけど、単なる特徴の一つでしょ」
レベルの代わりにスキルの獲得で強くなれるわけだし。
「まあ、細かいことは置いておいてさっさと換金に行くわよ」
「俺人間だよ!!!!」
換金のためギルドに向かう間主張を続けたが、全て無視された。
ちなみに換金結果は500万円でした。嬉しいです。
その日から俺たちは本当にB級ダンジョンに潜り、レベルと経験を積んでいくことになった。
そして丁度5つ目のダンジョンを攻略した頃、しばらく行っていなかった学校から呼び出された。
というわけで杏奈さんに事情を説明した後、休みをもらって学校に行くことに。
「こんな時期に何かあったかな……」
今は1月で、別に卒業シーズンでもなんでもない時期だから呼び出された理由が全く思い当たらない。
進路に関しては既に言っていた……言ってないな。なかなかギルドに受からないという話で終わっていた気がする。
そもそも諦めて一般人として生きる道を選びかけていた時ですら説明していなかったな。そりゃあ呼び出されるわ。
と今日呼び出された理由に合点がいったところで丁度学校の校門に辿り着いた。
外から校舎をちらっと見てみると、教室では生徒が熱心に授業を受けている光景が見えた。
「うん、一応授業は受けに来た方が良かったかな」
熱心に授業を受けているのは別に1、2年だけではなく、3年生も同様だった。
これは怒られそうだなと思いつつ、とりあえず職員室へと向かう。
「失礼します」
そして職員室に入り、俺を呼び出した張本人である担任を探すが見当たらなかった。ってことは授業中か。
なら放課後までジムで鍛えようかなと思い、職員室を後にしようとすると、
「そこの君、授業中だろうが。どうして職員室に出入りしているんだ」
と教師の一人に声を掛けられた。振り返って見ると、その人は全身ムキムキで、綺麗な角刈り頭の男性だった。
その癖してジャージではなくスーツという特徴的な恰好をした教師なこともあり、確実に見た記憶はあるのだが、授業を受けた事がなく関わりが一切無いので名前が全く思い出せない。
「ギルドの活動に参加していたのでここ最近は学校に来ていなかったんですが、今日杉田先生に呼び出されまして」
この手の教師を無視したり適当な説明をして逃げたりしたら面倒な事になるのは間違いないので、ちゃんと事情を説明した。
「ああ、言われてみればそんな話をうっすらと聞いた覚えがあるな。呼び止めてすまない」
「いえ。こんな時間に職員室にやってきて何もせずに帰る生徒が居たら呼び止めて当然ですよ」
「そう言ってもらえると有難いな。とにかくギルドでの活動、頑張ってくれ」
「はい」
俺は教師に一礼した後、職員室を出た。
そのままジムに籠った俺は、スキル獲得の為に筋トレをして時間を潰した。
「っと、放課後か。じゃあ行かないと」
校舎からざわざわと生徒たちの声が聞こえてきたので時計を確認すると、もうそんな時間だった。
というわけで筋トレを中止し、再び職員室へと向かった。
そして担任の杉田先生の席を見てみると、クラスメイトの千堂雷斗と楽しく談笑している様子が見えた。
正直あいつとはそこまで関わりたくは無いが、さっさと話して要件を終えたいので意を決して杉田先生の元へ向かった。
「あの、杉田先生、如月飛鳥です」
「おう落ちこぼれ、久しぶりだな。朝来ていなかったからてっきり来れないんじゃないかと思っていたぞ」
と呼びかけた声に反応したのは杉田先生ではなくて千堂だった。
「どういうこと?」
「まあまあ、話は後で聞くから。じゃあさっさといこうぜ」
そう言って千堂はにやにやしながら俺の肩を組み、どこかに連れ去ろうとしてきた。
「いやいや、どうして千堂が関係あるのさ。呼び出したのは杉田先生なんだけど」
「お前を呼び出して話を聞くべきだって提案したのが俺だからな。関係大有りだよ。ですよね?杉田先生」
「ああ。千堂からの報告があり、事情を問いただすために今日ここに呼び出したんだ。ここで話をするわけには行かないから先に二人で生徒指導室へ行っておいてくれ」
「生徒指導室?」
授業に来ていない事は悪いかもしれないけど、別に3年生だから特に問題は無いだろうし、生徒指導室で話をするような内容だったっけ……?
「そうだ。私は教頭を呼んでくる」
「え?」
「ってわけだ。さっさといこうぜ、落ちこぼれさん」
俺は一切の事情が掴めないまま、生徒指導室へと連れていかれた。
そして生徒指導室の中で千堂と向かい合わせで二人っきりという非常に気まずい状況になった。
一応結構前に防御系スキルを獲得するための礎となってくれたから恨み等は一切ないのだが、あまりにも分かりやすく見下してくるのは非常に困るんだよな……
「にしても、いくら強くなれないからってあれはやりすぎだよなあ」
そんな中、千堂は俺の弱みを握ってやったぜと言わんばかりの表情で勝ち誇ってきた。
声のした方へ振り返ると、杏奈さんが腕を組んで訝し気な表情でこちらを見ていた。
「いや、それがね——」
俺は先ほどの話を正直に説明した。
「あはははははっ、ダンジョンボスになりますかって……」
「いや、笑い話じゃないんですけど」
今後の将来を決めるかもしれなかった結構重大な話なんですが。
「まあ、ならなくて正解だったと思うわよ。ダンジョンボスはどれだけ知能の高いモンスターでもボス部屋の外に絶対出られないらしいから」
「そうなの?」
「ええ。少し前に姉がダンジョンボスのアークデーモンで試した結果、そうだと分かったらしいわ」
「試すって」
「試すと言ってもボス部屋の扉を開くだけ開いて中を観察していただけよ」
「そうなんだ」
「にしてもあなたがダンジョンボス、ね。もしかしてダンジョンにあなたがモンスターだと思われたんじゃない?」
「俺が?どう考えても人間でしょ」
「でもレベルが上がらないじゃない」
「それはそうだけど、単なる特徴の一つでしょ」
レベルの代わりにスキルの獲得で強くなれるわけだし。
「まあ、細かいことは置いておいてさっさと換金に行くわよ」
「俺人間だよ!!!!」
換金のためギルドに向かう間主張を続けたが、全て無視された。
ちなみに換金結果は500万円でした。嬉しいです。
その日から俺たちは本当にB級ダンジョンに潜り、レベルと経験を積んでいくことになった。
そして丁度5つ目のダンジョンを攻略した頃、しばらく行っていなかった学校から呼び出された。
というわけで杏奈さんに事情を説明した後、休みをもらって学校に行くことに。
「こんな時期に何かあったかな……」
今は1月で、別に卒業シーズンでもなんでもない時期だから呼び出された理由が全く思い当たらない。
進路に関しては既に言っていた……言ってないな。なかなかギルドに受からないという話で終わっていた気がする。
そもそも諦めて一般人として生きる道を選びかけていた時ですら説明していなかったな。そりゃあ呼び出されるわ。
と今日呼び出された理由に合点がいったところで丁度学校の校門に辿り着いた。
外から校舎をちらっと見てみると、教室では生徒が熱心に授業を受けている光景が見えた。
「うん、一応授業は受けに来た方が良かったかな」
熱心に授業を受けているのは別に1、2年だけではなく、3年生も同様だった。
これは怒られそうだなと思いつつ、とりあえず職員室へと向かう。
「失礼します」
そして職員室に入り、俺を呼び出した張本人である担任を探すが見当たらなかった。ってことは授業中か。
なら放課後までジムで鍛えようかなと思い、職員室を後にしようとすると、
「そこの君、授業中だろうが。どうして職員室に出入りしているんだ」
と教師の一人に声を掛けられた。振り返って見ると、その人は全身ムキムキで、綺麗な角刈り頭の男性だった。
その癖してジャージではなくスーツという特徴的な恰好をした教師なこともあり、確実に見た記憶はあるのだが、授業を受けた事がなく関わりが一切無いので名前が全く思い出せない。
「ギルドの活動に参加していたのでここ最近は学校に来ていなかったんですが、今日杉田先生に呼び出されまして」
この手の教師を無視したり適当な説明をして逃げたりしたら面倒な事になるのは間違いないので、ちゃんと事情を説明した。
「ああ、言われてみればそんな話をうっすらと聞いた覚えがあるな。呼び止めてすまない」
「いえ。こんな時間に職員室にやってきて何もせずに帰る生徒が居たら呼び止めて当然ですよ」
「そう言ってもらえると有難いな。とにかくギルドでの活動、頑張ってくれ」
「はい」
俺は教師に一礼した後、職員室を出た。
そのままジムに籠った俺は、スキル獲得の為に筋トレをして時間を潰した。
「っと、放課後か。じゃあ行かないと」
校舎からざわざわと生徒たちの声が聞こえてきたので時計を確認すると、もうそんな時間だった。
というわけで筋トレを中止し、再び職員室へと向かった。
そして担任の杉田先生の席を見てみると、クラスメイトの千堂雷斗と楽しく談笑している様子が見えた。
正直あいつとはそこまで関わりたくは無いが、さっさと話して要件を終えたいので意を決して杉田先生の元へ向かった。
「あの、杉田先生、如月飛鳥です」
「おう落ちこぼれ、久しぶりだな。朝来ていなかったからてっきり来れないんじゃないかと思っていたぞ」
と呼びかけた声に反応したのは杉田先生ではなくて千堂だった。
「どういうこと?」
「まあまあ、話は後で聞くから。じゃあさっさといこうぜ」
そう言って千堂はにやにやしながら俺の肩を組み、どこかに連れ去ろうとしてきた。
「いやいや、どうして千堂が関係あるのさ。呼び出したのは杉田先生なんだけど」
「お前を呼び出して話を聞くべきだって提案したのが俺だからな。関係大有りだよ。ですよね?杉田先生」
「ああ。千堂からの報告があり、事情を問いただすために今日ここに呼び出したんだ。ここで話をするわけには行かないから先に二人で生徒指導室へ行っておいてくれ」
「生徒指導室?」
授業に来ていない事は悪いかもしれないけど、別に3年生だから特に問題は無いだろうし、生徒指導室で話をするような内容だったっけ……?
「そうだ。私は教頭を呼んでくる」
「え?」
「ってわけだ。さっさといこうぜ、落ちこぼれさん」
俺は一切の事情が掴めないまま、生徒指導室へと連れていかれた。
そして生徒指導室の中で千堂と向かい合わせで二人っきりという非常に気まずい状況になった。
一応結構前に防御系スキルを獲得するための礎となってくれたから恨み等は一切ないのだが、あまりにも分かりやすく見下してくるのは非常に困るんだよな……
「にしても、いくら強くなれないからってあれはやりすぎだよなあ」
そんな中、千堂は俺の弱みを握ってやったぜと言わんばかりの表情で勝ち誇ってきた。
131
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたが無職だった件〜実はこの世界にない職業でした〜
夜夢
ファンタジー
主人公【相田理人(そうた りひと)】は帰宅後、自宅の扉を開いた瞬間視界が白く染まるほど眩い光に包まれた。
次に目を開いた時には全く見知らぬ場所で、目の前にはまるで映画のセットのような王の間が。
これは異世界召喚かと期待したのも束の間、理人にはジョブの表示がなく、他にも何人かいた召喚者達に笑われながら用無しと城から追放された。
しかし理人にだけは職業が見えていた。理人は自分の職業を秘匿したまま追放を受け入れ野に下った。
これより理人ののんびり異世界冒険活劇が始まる。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
『今日も平和に暮らしたいだけなのに、スキルが増えていく主婦です』
チャチャ
ファンタジー
毎日ドタバタ、でもちょっと幸せな日々。
家事を終えて、趣味のゲームをしていた主婦・麻衣のスマホに、ある日突然「スキル習得」の謎メッセージが届く!?
主婦のスキル習得ライフ、今日ものんびり始まります。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた
アイイロモンペ
ファンタジー
2020.9.6.完結いたしました。
2020.9.28. 追補を入れました。
2021.4. 2. 追補を追加しました。
人が精霊と袂を分かった世界。
魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。
幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。
ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。
人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。
そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。
オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。
あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」
長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。
だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。
困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。
長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。
それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。
その活躍は、まさに万能!
死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。
一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。
大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。
その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。
かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。
目次
連載中 全21話
2021年2月17日 23:39 更新
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる