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第二話 Q&A【事件編】
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「……どうぞ、彼に連絡したいんですよね?」
倉科はどうやら、坂田の携帯に電話をかけてくれたらしい。慣れない手つきでそれを受け取ると、携帯電話を耳に当ててみる。呼び出し音が鳴っていた。
「てめぇ、この前は勝手にガサ入れやがって……」
電話に出るなり、なぜかキレている坂田。携帯が倉科のものだから、倉科から電話がかかってきたと思っているのだろう。
「待て、俺だ。巌鉄だ! ちょっと倉科から電話を借りていてな」
弁明した結果、受話器からは坂田のため息が返ってきただけだった。
「それで、何の用だよ。なにか進展があったか?」
さて、どこから話すべきか。とりあえず、最初から順に話して行くしかないだろう。
「あぁ、実はな……」
要点だけをかいつまんで説明を終える。車はもう警察病院へと到着しつつあった。
「なるほど。ますますキナ臭い話になってきたが、確かに女の言う通り、俺は先入観で物事を決めつけていたのかもしれねぇ」
今の話の中で、どれを先入観として見たのだろうか。巌鉄が話したことは、舞香が警察に出頭したこと。舞香がホテルでの一件に言及したこと、そしてクスリで舞香が倒れたことくらいだ。
「坂田、病院に着くから、一旦切るぞ」
病院の正面玄関の入り口に倉科が横付けする。緊急搬送口もあるのだが、そこまで車を向かわせるより、こちらのほうが早いのだろう。倉科から連絡を受けていたであろう病院の人間が、ストレッチャーと共に待っていた。
「あぁ、俺は俺でちょっと探ってみるわ」
そう言って坂田は電話を切った。倉科に携帯電話を返すと、現実へとスイッチを入れ直す。
「こっちだ!」
病院関係者に向かって手を挙げると、ストレッチャーの音と一緒に数名が向かってくる。ストレッチャーに舞香を乗せるまでを手伝うと、巌鉄は「よろしくお願いします」と頭を下げ、舞香を送り出した。
「さて、色々と面倒なことになってきたなぁ」
舞香を送り出してさえしまえば、巌鉄達はお役御免だ。急に訪れた静けさに戸惑いさえしてしまう。
「クスリが絡んでくると一課だけの管轄ではなくなりますからねぇ。捜査も手順を踏む必要があるでしょうね」
つまりは、組織に縛られない自分と坂田の出番というわけか。巌鉄は病院の正面入り口だというのに煙草をくわえると、火をつけてセダンに乗り込む。
「とりあえず署に戻ってくれ、ちょっと気になることがあるんでな」
巌鉄の言葉に倉科は無言で頷いてくれたのであった。
倉科はどうやら、坂田の携帯に電話をかけてくれたらしい。慣れない手つきでそれを受け取ると、携帯電話を耳に当ててみる。呼び出し音が鳴っていた。
「てめぇ、この前は勝手にガサ入れやがって……」
電話に出るなり、なぜかキレている坂田。携帯が倉科のものだから、倉科から電話がかかってきたと思っているのだろう。
「待て、俺だ。巌鉄だ! ちょっと倉科から電話を借りていてな」
弁明した結果、受話器からは坂田のため息が返ってきただけだった。
「それで、何の用だよ。なにか進展があったか?」
さて、どこから話すべきか。とりあえず、最初から順に話して行くしかないだろう。
「あぁ、実はな……」
要点だけをかいつまんで説明を終える。車はもう警察病院へと到着しつつあった。
「なるほど。ますますキナ臭い話になってきたが、確かに女の言う通り、俺は先入観で物事を決めつけていたのかもしれねぇ」
今の話の中で、どれを先入観として見たのだろうか。巌鉄が話したことは、舞香が警察に出頭したこと。舞香がホテルでの一件に言及したこと、そしてクスリで舞香が倒れたことくらいだ。
「坂田、病院に着くから、一旦切るぞ」
病院の正面玄関の入り口に倉科が横付けする。緊急搬送口もあるのだが、そこまで車を向かわせるより、こちらのほうが早いのだろう。倉科から連絡を受けていたであろう病院の人間が、ストレッチャーと共に待っていた。
「あぁ、俺は俺でちょっと探ってみるわ」
そう言って坂田は電話を切った。倉科に携帯電話を返すと、現実へとスイッチを入れ直す。
「こっちだ!」
病院関係者に向かって手を挙げると、ストレッチャーの音と一緒に数名が向かってくる。ストレッチャーに舞香を乗せるまでを手伝うと、巌鉄は「よろしくお願いします」と頭を下げ、舞香を送り出した。
「さて、色々と面倒なことになってきたなぁ」
舞香を送り出してさえしまえば、巌鉄達はお役御免だ。急に訪れた静けさに戸惑いさえしてしまう。
「クスリが絡んでくると一課だけの管轄ではなくなりますからねぇ。捜査も手順を踏む必要があるでしょうね」
つまりは、組織に縛られない自分と坂田の出番というわけか。巌鉄は病院の正面入り口だというのに煙草をくわえると、火をつけてセダンに乗り込む。
「とりあえず署に戻ってくれ、ちょっと気になることがあるんでな」
巌鉄の言葉に倉科は無言で頷いてくれたのであった。
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