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第二話 Q&A【解決編】
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【3】
郊外、とあるクラブ。この辺りは元から田舎であるため、その店に出入りする人間は限られている。ある意味、そこら近辺の不良共がたむろするには、ここほど居心地の良いところはないだろう。
「おい、クスリは? この前のやつさ、あれやべぇよ。すぐ飛べるし」
ボックス席でグラスを手に取ると、グラスに入ったウイスキーを口にする。いや、アルコール度数が高いから、舐めると言う表現のほうが正しいのかもしれない。
「前はサービスで安くしてたけど、今回からは正規の料金をもらうよ」
彼女がそう返すと、クスリを求める男が恐る恐るといった具合で問う。
「いくらくらいになる?」
こんなものは社交辞令的なやり取り。当然ながら、男はまともなビジネスをやるつもりなどないのだろう。
「いくらなら買う? あんた、どうせこれを売り捌いてひと儲けしようと思ってるんでしょ?」
あえてこちらからは提示しない。それにより、相手の出せる金を見定める。さっきまでは、ぶっ壊れたジャンキーを演じていたのであろうが、ビジネスの話になった途端、急に男は真顔になっていた。何かを言いかけた男の顔が、急に醜く歪んだと思ったら、視界の外へと吹き飛ばされる。
「人を嵌めてまで手に入れた大事なクスリだ。まぁ、グラム10円で買ってやるよ」
男の顔が歪んだのは、不意に背後から顔を蹴飛ばされたから。蹴飛ばした当の本人は、清々しいまでの悪い笑みを浮かべていた。
「よぉ、久しぶりだな。だいぶ景気が良いみてぇだな」
続けて言い放たれた言葉に、彼女は寒気を覚えた。そこには見覚えのある顔がある。
「な、なんでここが――」
思わず問うた彼女の声は、自覚できるほどに震えていた。
「そろそろ動き出すんじゃねぇかと思ってな。定期定的に馬鹿が集まりそうな店を回ってたんだよ」
男は――いや、坂田はポケットから煙草を取り出すとくわえ、ゆっくりと火を点ける。坂田が蹴り飛ばした相手は、打ちどころが悪く失神したのか、倒れたままだ。
「動き出す? 一体なんのこと?」
彼女……舞香の言葉に被せるかのごとく坂田は口を開く。
「加藤千秋の父親に取り入ってまで、お前が欲しがったクスリの件だよ。お前、なかなかやることがえげつないよなぁ。クスリの利権を独り占めするために、手段は選ばないってか?」
郊外、とあるクラブ。この辺りは元から田舎であるため、その店に出入りする人間は限られている。ある意味、そこら近辺の不良共がたむろするには、ここほど居心地の良いところはないだろう。
「おい、クスリは? この前のやつさ、あれやべぇよ。すぐ飛べるし」
ボックス席でグラスを手に取ると、グラスに入ったウイスキーを口にする。いや、アルコール度数が高いから、舐めると言う表現のほうが正しいのかもしれない。
「前はサービスで安くしてたけど、今回からは正規の料金をもらうよ」
彼女がそう返すと、クスリを求める男が恐る恐るといった具合で問う。
「いくらくらいになる?」
こんなものは社交辞令的なやり取り。当然ながら、男はまともなビジネスをやるつもりなどないのだろう。
「いくらなら買う? あんた、どうせこれを売り捌いてひと儲けしようと思ってるんでしょ?」
あえてこちらからは提示しない。それにより、相手の出せる金を見定める。さっきまでは、ぶっ壊れたジャンキーを演じていたのであろうが、ビジネスの話になった途端、急に男は真顔になっていた。何かを言いかけた男の顔が、急に醜く歪んだと思ったら、視界の外へと吹き飛ばされる。
「人を嵌めてまで手に入れた大事なクスリだ。まぁ、グラム10円で買ってやるよ」
男の顔が歪んだのは、不意に背後から顔を蹴飛ばされたから。蹴飛ばした当の本人は、清々しいまでの悪い笑みを浮かべていた。
「よぉ、久しぶりだな。だいぶ景気が良いみてぇだな」
続けて言い放たれた言葉に、彼女は寒気を覚えた。そこには見覚えのある顔がある。
「な、なんでここが――」
思わず問うた彼女の声は、自覚できるほどに震えていた。
「そろそろ動き出すんじゃねぇかと思ってな。定期定的に馬鹿が集まりそうな店を回ってたんだよ」
男は――いや、坂田はポケットから煙草を取り出すとくわえ、ゆっくりと火を点ける。坂田が蹴り飛ばした相手は、打ちどころが悪く失神したのか、倒れたままだ。
「動き出す? 一体なんのこと?」
彼女……舞香の言葉に被せるかのごとく坂田は口を開く。
「加藤千秋の父親に取り入ってまで、お前が欲しがったクスリの件だよ。お前、なかなかやることがえげつないよなぁ。クスリの利権を独り占めするために、手段は選ばないってか?」
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