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第一章 好奇心の代償【現在 七色七奈】
第一章 好奇心の代償【現在 七色七奈】1
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人の気配がなく、また街灯の数も少ない道路――いいや、思い返すに農道だったような気もするのであるが、そこをひたすら前方に向かって突き進んでいる場面で、急に砂嵐になってしまった。どうやら、テープが終わってしまったらしい。
一体、何が目的で、朱里はこんなビデオテープを送ってきたのであろうか。私に対するビデオレターのようなものならば、まだ納得はできるのであるが、いざ見てみたら、中身は朱里がどこかに――いいや、あのミノタウロスの森に向かうまでが映し出されていた。これを見たところで、どうなるというのだろうか。
急に砂嵐だった画面に静止画が映り込んだ。そして、ビデオの編集ソフトで編集したのか、テロップらしきものが流れる。なんだか、昔のテレビを彷彿させるようなテロップである。
――次のテープはここにあるよ。
静止画として映り込んでいる建物には見覚えがあった。そこは小学校4年生まで通っていた小学校。あのミノタウロスの森がある町の小学校だ。テロップが消えないまま静止画が切り替わり、今度は下駄箱のようなものを映し出した。正面玄関の映像らしい。また静止画が切り替わり、下駄箱をアップに移した。下駄箱はロッカーのように蓋がついており、そこには【赤松朱里】とのネームプレートが挟まっていた。その文字もかすれ始めてしまっていたが。
またしても砂嵐。砂嵐の画面が再来。まだ何かあるのではないかと思ったのであるが、しかし今度はビデオデッキの中でガチャリと音がして、画面が真っ暗になった。どうやら、ビデオテープはこれで終わりらしい。
「え……なんなの?」
すでにビールは3本目を空けており、そこそこに酔いも回っているつもりだった。しかしながら、私はビデオの映像から感じた気味の悪さのようなものを無視することができなかった。本当ならば程よく気持ちがいい感じになっているはずなのに、今日は気持ちの悪い酔い方をしているらしい。
大して仲が良かったわけでもない赤松朱里から届いたビデオテープ。しかも、その続きは――どうやらかつて住んでいた町の小学校にあるらしい。私にだって仕事があるし、あんなところにまで行っている暇などない。けれども、どうにも気味が悪い。赤松朱里が何を思って、こんなものを送りつけてきたのか。そして、ミノタウロスの森に向かった朱里はどうなってしまったのか。見なかった振りをして日常に戻るのは簡単であろう。しかし、それでは胸の奥底に芽生えた気味の悪さは払拭できない。まるで喉に魚の骨が刺さっているような感覚だった。
一体、何が目的で、朱里はこんなビデオテープを送ってきたのであろうか。私に対するビデオレターのようなものならば、まだ納得はできるのであるが、いざ見てみたら、中身は朱里がどこかに――いいや、あのミノタウロスの森に向かうまでが映し出されていた。これを見たところで、どうなるというのだろうか。
急に砂嵐だった画面に静止画が映り込んだ。そして、ビデオの編集ソフトで編集したのか、テロップらしきものが流れる。なんだか、昔のテレビを彷彿させるようなテロップである。
――次のテープはここにあるよ。
静止画として映り込んでいる建物には見覚えがあった。そこは小学校4年生まで通っていた小学校。あのミノタウロスの森がある町の小学校だ。テロップが消えないまま静止画が切り替わり、今度は下駄箱のようなものを映し出した。正面玄関の映像らしい。また静止画が切り替わり、下駄箱をアップに移した。下駄箱はロッカーのように蓋がついており、そこには【赤松朱里】とのネームプレートが挟まっていた。その文字もかすれ始めてしまっていたが。
またしても砂嵐。砂嵐の画面が再来。まだ何かあるのではないかと思ったのであるが、しかし今度はビデオデッキの中でガチャリと音がして、画面が真っ暗になった。どうやら、ビデオテープはこれで終わりらしい。
「え……なんなの?」
すでにビールは3本目を空けており、そこそこに酔いも回っているつもりだった。しかしながら、私はビデオの映像から感じた気味の悪さのようなものを無視することができなかった。本当ならば程よく気持ちがいい感じになっているはずなのに、今日は気持ちの悪い酔い方をしているらしい。
大して仲が良かったわけでもない赤松朱里から届いたビデオテープ。しかも、その続きは――どうやらかつて住んでいた町の小学校にあるらしい。私にだって仕事があるし、あんなところにまで行っている暇などない。けれども、どうにも気味が悪い。赤松朱里が何を思って、こんなものを送りつけてきたのか。そして、ミノタウロスの森に向かった朱里はどうなってしまったのか。見なかった振りをして日常に戻るのは簡単であろう。しかし、それでは胸の奥底に芽生えた気味の悪さは払拭できない。まるで喉に魚の骨が刺さっているような感覚だった。
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