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第二章 動き出す狂気【現在 七色七奈】
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斜めに傾いてしまっている神社。賽銭箱も、それに合わせて斜めになっている。設置する位置も多少ずれているように見えた。
大和田を先頭にして、ゆっくりと神社のほうへと向かう。近くで見ると、さらに老朽化が激しいことが分かってしまう。もう、いつ崩れてもおかしくはない。これは、しがらみ云々は抜きにして、さっさと取り壊さないと危ないのではないだろうか。
先に賽銭箱のところへとたどり着いた大和田は、腰に吊るしていた懐中電灯の明かりをつける。ただでさえ薄暗いところだし、賽銭箱の中を覗くとなると、明かりが必要になるのだろう。
「どう? テープ、あった?」
大和田に続いて私も賽銭箱のところへ到着。私の問いかけに大和田は頷くと、しかし首を小さく横に振った。
「あることにはある。ただ、どうもそれ以外のものも入ってるみたいなんだ」
賽銭箱に入れるものといえば、当然ながらお賽銭である。それが残っているのではないかと思ったのだが、それはまずあり得ないことに気づいた。
「お賽銭はここから氏神様とやらを移す時に中身を確認しているはず。となると、廃神社になってからお賽銭を入れた人がいる?」
私の推測は、大和田が首を横に振ったことで否定されてしまう。
「いいや、どうやらお金じゃないみたいだ。ここからじゃ位置が悪くて何なのかは分からない。でも、ビデオテープ以外にも、何かがあることは間違いないな。問題は――これをどうやって取り出すかだな」
そう言いながら賽銭箱を調べる大和田。私はネットか何かで得た知識を披露する。
「確か、賽銭箱って下に取り出し口があるはずですけど」
一見、物凄く厳重にされているように見えて、確か賽銭箱というのは、割と単純に作られているはず。下にある板を引き抜けるようにできており、それを引き抜いてしまえば簡単に中身を取り出せてしまう。その仕組みでも問題ないのは、それなりの重さが賽銭箱にあるからだったと思う。
「ちょっと罰当たりな気もしなくないけど、この場でひっくり返してみるか――。上の隙間から取り出すのは難しそうだし」
賽銭箱をひっくり返す。そんな行為、人生の中で一度経験できるかできないかのものである。やはり、神仏に関わるものだから、嫌でも背徳感のようなものはあった。
「手伝ってくれ。さすがに俺一人じゃ無理だろうから」
大和田はそう言いながら、賽銭箱のそばにしゃがみ込む。私は大和田の反対側へと回り込んだ。
大和田を先頭にして、ゆっくりと神社のほうへと向かう。近くで見ると、さらに老朽化が激しいことが分かってしまう。もう、いつ崩れてもおかしくはない。これは、しがらみ云々は抜きにして、さっさと取り壊さないと危ないのではないだろうか。
先に賽銭箱のところへとたどり着いた大和田は、腰に吊るしていた懐中電灯の明かりをつける。ただでさえ薄暗いところだし、賽銭箱の中を覗くとなると、明かりが必要になるのだろう。
「どう? テープ、あった?」
大和田に続いて私も賽銭箱のところへ到着。私の問いかけに大和田は頷くと、しかし首を小さく横に振った。
「あることにはある。ただ、どうもそれ以外のものも入ってるみたいなんだ」
賽銭箱に入れるものといえば、当然ながらお賽銭である。それが残っているのではないかと思ったのだが、それはまずあり得ないことに気づいた。
「お賽銭はここから氏神様とやらを移す時に中身を確認しているはず。となると、廃神社になってからお賽銭を入れた人がいる?」
私の推測は、大和田が首を横に振ったことで否定されてしまう。
「いいや、どうやらお金じゃないみたいだ。ここからじゃ位置が悪くて何なのかは分からない。でも、ビデオテープ以外にも、何かがあることは間違いないな。問題は――これをどうやって取り出すかだな」
そう言いながら賽銭箱を調べる大和田。私はネットか何かで得た知識を披露する。
「確か、賽銭箱って下に取り出し口があるはずですけど」
一見、物凄く厳重にされているように見えて、確か賽銭箱というのは、割と単純に作られているはず。下にある板を引き抜けるようにできており、それを引き抜いてしまえば簡単に中身を取り出せてしまう。その仕組みでも問題ないのは、それなりの重さが賽銭箱にあるからだったと思う。
「ちょっと罰当たりな気もしなくないけど、この場でひっくり返してみるか――。上の隙間から取り出すのは難しそうだし」
賽銭箱をひっくり返す。そんな行為、人生の中で一度経験できるかできないかのものである。やはり、神仏に関わるものだから、嫌でも背徳感のようなものはあった。
「手伝ってくれ。さすがに俺一人じゃ無理だろうから」
大和田はそう言いながら、賽銭箱のそばにしゃがみ込む。私は大和田の反対側へと回り込んだ。
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