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第四章 ミノタウロスはいる【現在 七色七奈】
第四章 ミノタウロスはいる【現在 七色七奈】1
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【1】
今回のテープは、これまでのテープよりも長く、また場面がころころと切り替わったせいで、少し整理する必要があるようだった。
なにぶん、登場人物が一気に増えてしまった。大和田も同じようなことを考えたのであろう。仕事に使うであろう黒板に向かうと、チョークを手に取る。
「俺、映画でもそうなんだけど、登場人物が多いとわけが分からなくなるんだよなぁ。えっと、とりあえず出てきた人物を書き出してみるか」
一度で全員の名前を覚えられるわけがないため、結局のところ二本目のテープから見直すハメになってしまった。
まず、赤松朱里。言わば彼女は、この物語の主人公的な存在なのであろう。どこか空気が読めず、また自由奔放なところは、昔から変わっていないように思える。むしろ、ここまで酷かったかと思うほとだ。
「えっと、赤松朱里が出てきた後、場面が切り替わって出てきたのが、宝田羽衣と谷惇だ。この二人に関しては、他のメンバーよりも先にミノタウロスの森に入っている。しかも、何者かに襲われて安否が不明だ」
宝田羽衣と谷惇のコンビは、他のメンバーの誰よりも早くミノタウロスの森に入っている。それには意図的なものがあったのだと思われる。しかしながら、両者共に何者かに襲われており、現在安否不明である。
ビデオテープを早送りにしたり、時に巻き戻したりしながら、登場人物の整理する。結局、二本目のビデオテープに出てきたのは、以上の三人のみ。急に登場人物が増えるのは三本目からだ。
「次に出てくるのが、高田富臣、依田由美香、細川茜、鏑木孝義の四人。彼らは赤松朱里がミノタウロスの森に入るところを、付近の小屋の中から確認してる。時系列として考えると、宝田羽衣、谷惇、赤松朱里――そして高田富臣達の順番でミノタウロスの森に入ったことになります」
ビデオテープを見ながら私が名前を読み上げる。そして大和田が黒板にチョークを走らせる。
この四人組に関しても、すでに高田富臣達のほうに良からぬ空気が漂っている。男女が絡み始めると同時に、何かしら恐ろしい存在が動き出す展開は、ホラーの王道的な展開だ。
「それに続いてミノタウロス森に入ったと思われるのが、湯川智昭と丸山夏帆か。この二人は先にミノタウロスの森に入った赤松朱里と合流している。ただ、先に入ったはずのメンバーとは合流できていないんだよなぁ。すでにもっと奥に進んでいたのか、はたまた――」
何者かに襲われてしまったのか。あえてその部分を大和田は言わなかった。
今回のテープは、これまでのテープよりも長く、また場面がころころと切り替わったせいで、少し整理する必要があるようだった。
なにぶん、登場人物が一気に増えてしまった。大和田も同じようなことを考えたのであろう。仕事に使うであろう黒板に向かうと、チョークを手に取る。
「俺、映画でもそうなんだけど、登場人物が多いとわけが分からなくなるんだよなぁ。えっと、とりあえず出てきた人物を書き出してみるか」
一度で全員の名前を覚えられるわけがないため、結局のところ二本目のテープから見直すハメになってしまった。
まず、赤松朱里。言わば彼女は、この物語の主人公的な存在なのであろう。どこか空気が読めず、また自由奔放なところは、昔から変わっていないように思える。むしろ、ここまで酷かったかと思うほとだ。
「えっと、赤松朱里が出てきた後、場面が切り替わって出てきたのが、宝田羽衣と谷惇だ。この二人に関しては、他のメンバーよりも先にミノタウロスの森に入っている。しかも、何者かに襲われて安否が不明だ」
宝田羽衣と谷惇のコンビは、他のメンバーの誰よりも早くミノタウロスの森に入っている。それには意図的なものがあったのだと思われる。しかしながら、両者共に何者かに襲われており、現在安否不明である。
ビデオテープを早送りにしたり、時に巻き戻したりしながら、登場人物の整理する。結局、二本目のビデオテープに出てきたのは、以上の三人のみ。急に登場人物が増えるのは三本目からだ。
「次に出てくるのが、高田富臣、依田由美香、細川茜、鏑木孝義の四人。彼らは赤松朱里がミノタウロスの森に入るところを、付近の小屋の中から確認してる。時系列として考えると、宝田羽衣、谷惇、赤松朱里――そして高田富臣達の順番でミノタウロスの森に入ったことになります」
ビデオテープを見ながら私が名前を読み上げる。そして大和田が黒板にチョークを走らせる。
この四人組に関しても、すでに高田富臣達のほうに良からぬ空気が漂っている。男女が絡み始めると同時に、何かしら恐ろしい存在が動き出す展開は、ホラーの王道的な展開だ。
「それに続いてミノタウロス森に入ったと思われるのが、湯川智昭と丸山夏帆か。この二人は先にミノタウロスの森に入った赤松朱里と合流している。ただ、先に入ったはずのメンバーとは合流できていないんだよなぁ。すでにもっと奥に進んでいたのか、はたまた――」
何者かに襲われてしまったのか。あえてその部分を大和田は言わなかった。
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