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第五章 時を越えた禁忌【現在 七色七奈】
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先ほど、大和田からは夕食にとサンドイッチの差し入れがあった。そのおかげで、あまりお腹は空いていない。むしろ、今目の前に旅館の豪華な夕食が並んでいたとしても、私は食べることができなかったであろう。サンドイッチと缶ビール。今日のエネルギー摂取は、これにて充分のような気がする。
まだ時間も時間であるし、大和田に少し付き合ってもらっても罰は当たらないだろう。チョークを走らせる。
「まず、赤松朱里。今のところ彼女の場面のみ、彼女主観となっていますが、これはきっと変わらないでしょう」
登場人物その1。私にビデオテープ探しをさせているかもしれない張本人。赤松朱里。彼女に関しては、私にもよく分からないところがあったりする。独特な雰囲気の子であり、仲も良かったと思う。彼女が残した伝言のように、恨まれるような覚えもなければ、筋合いもないように思える。
「単独で動いているのは彼女のみ。他のメンバーは基本的にグループで動いています。まず、4人でミノタウロスの森に入り、早々にバラバラになってしまった2グループ。高田富臣と依田由美香、鏑木孝義と細川茜のグループです」
登場人物その2。赤松朱里がミノタウロスの森に入るのを確認してから森に入った4人組。しかも、意図的な理由で、森に入ってすぐに2組に分かれることになった。このうち、高田富臣に関しては生存不明。ホラー映画などでいうフラグは立っているのだろうが、しかしその後の動向は分からない。依田由美香は、残念ながら鏑木が生首を目撃している。
「高田富臣に関しては、現状で生存不明です。しかし、鏑木孝義、細川茜、依田由美香については――」
私の言葉が小さくなったことに気づいたのか、大和田が補足してくれる。
「死亡している可能性が高い。依田由美香は関しては、鏑木孝義の前に現れた牛首の人物の腰に生首が結えられていた。細川茜は鏑木孝義の目の前で殺されている。そして、あの状況から察するに、鏑木孝義もおそらくは死んでいるだろう」
私は大和田の補足に頷いた。
「そうだと思われます。そして、当たり前ですが湯川智昭はこの時点で生存しています。幼馴染だという丸山夏帆に関しても、この時点では生きています。もし、湯川智昭の言葉が本当だとすれば、この後、どこかのタイミングで丸山夏帆は死ぬことになるのでしょうが」
丸山夏帆はいずれ死んでしまうと思われるが、この時点ではまだ生存している。大和田が状況を整理する。
「鏑木孝義と細川茜が襲撃された時、湯川智昭と丸山夏帆、この2人と赤松朱里は一緒にいた――。つまり、この3人がミノタウロスになるのは難しい」
まだ時間も時間であるし、大和田に少し付き合ってもらっても罰は当たらないだろう。チョークを走らせる。
「まず、赤松朱里。今のところ彼女の場面のみ、彼女主観となっていますが、これはきっと変わらないでしょう」
登場人物その1。私にビデオテープ探しをさせているかもしれない張本人。赤松朱里。彼女に関しては、私にもよく分からないところがあったりする。独特な雰囲気の子であり、仲も良かったと思う。彼女が残した伝言のように、恨まれるような覚えもなければ、筋合いもないように思える。
「単独で動いているのは彼女のみ。他のメンバーは基本的にグループで動いています。まず、4人でミノタウロスの森に入り、早々にバラバラになってしまった2グループ。高田富臣と依田由美香、鏑木孝義と細川茜のグループです」
登場人物その2。赤松朱里がミノタウロスの森に入るのを確認してから森に入った4人組。しかも、意図的な理由で、森に入ってすぐに2組に分かれることになった。このうち、高田富臣に関しては生存不明。ホラー映画などでいうフラグは立っているのだろうが、しかしその後の動向は分からない。依田由美香は、残念ながら鏑木が生首を目撃している。
「高田富臣に関しては、現状で生存不明です。しかし、鏑木孝義、細川茜、依田由美香については――」
私の言葉が小さくなったことに気づいたのか、大和田が補足してくれる。
「死亡している可能性が高い。依田由美香は関しては、鏑木孝義の前に現れた牛首の人物の腰に生首が結えられていた。細川茜は鏑木孝義の目の前で殺されている。そして、あの状況から察するに、鏑木孝義もおそらくは死んでいるだろう」
私は大和田の補足に頷いた。
「そうだと思われます。そして、当たり前ですが湯川智昭はこの時点で生存しています。幼馴染だという丸山夏帆に関しても、この時点では生きています。もし、湯川智昭の言葉が本当だとすれば、この後、どこかのタイミングで丸山夏帆は死ぬことになるのでしょうが」
丸山夏帆はいずれ死んでしまうと思われるが、この時点ではまだ生存している。大和田が状況を整理する。
「鏑木孝義と細川茜が襲撃された時、湯川智昭と丸山夏帆、この2人と赤松朱里は一緒にいた――。つまり、この3人がミノタウロスになるのは難しい」
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