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ケース3 山奥の事故物件【出題編】
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「――キッチンのほうをちょっと確かめてみたいですわ。他に大鍋のようなものがあるかもしれませんし」
コトリの頭の中では、どんなロジックが出来上がっているのだろうか。誰が犯人なのか――という設問から、なぜにキッチンを調べる必要が出てくるのか。
キッチンに向かうと先客がいた。冥がコンロ周りの掃除をしている。冥は一里之達に気がつくと「何か掴めましたか?」と、シンクの上を雑巾で拭きながら問うてきた。正直、コトリの頭の中で推測が進行しているだけであり、なかば一里之は蚊帳の外のようなものだ。どう返すべきか迷っていると、コトリが「えぇ、もう8割方は――」と返し、元よりキッチンについているコンロの方へと向かう。
「セバスチャン。これだけの大きさのコンロならば、その鍋でも乗るんじゃない?」
まさか、まだ鍋を持ち歩かなければならないとは思っていなかったのであろう。手ぶらとなっていた鯖洲は、分かりやすく舌打ちをすると姿を消す。多分、作業場のほうに置いてきてしまったのであろう。案の定、すぐに戻った鯖洲は、コトリの前でコンロに鍋を置いてみせた。こちらのほうはカセットコンロと違い、受け皿――と言っていいのだろうか。鍋を乗せる部分が大きいため、多少の変形があっても安定して乗るようだ。
「ほらよ、これでいいか?」
鯖洲の言葉に頷くと「先ほどのカセットコンロでは無理でも、キッチンまでくれば大鍋は使えたことが分かりましたわね」と呟き落とすコトリ。続けて「と、なると――」と目を閉じる。
山荘で起きた密室殺人事件。まだ一里之には密室の謎さえも見えてきていない。コトリばかりがロジックの先頭を独占し、それについて行くのがやっとである。いいや、ついて行けているのかさえ分からない。
「一里之君、資料を確認して欲しいのだけど、キッチンに関する情報が残されていたりしないかしら? この時点で犯人はかなり絞れているのだけど、決定打に欠けているから」
もう、コトリは犯人のあたりをつけているらしい。すでに詰めの段階らしいが、なぜキッチンにまつわる情報なんかを――そんなことを思いつつ資料へと視線を落とす。しばらく時間をもらって目を通し終えると、一里之は関連性のありそうな情報をピックアップ。コトリへと伝えることにした。
コトリの頭の中では、どんなロジックが出来上がっているのだろうか。誰が犯人なのか――という設問から、なぜにキッチンを調べる必要が出てくるのか。
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「セバスチャン。これだけの大きさのコンロならば、その鍋でも乗るんじゃない?」
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「ほらよ、これでいいか?」
鯖洲の言葉に頷くと「先ほどのカセットコンロでは無理でも、キッチンまでくれば大鍋は使えたことが分かりましたわね」と呟き落とすコトリ。続けて「と、なると――」と目を閉じる。
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もう、コトリは犯人のあたりをつけているらしい。すでに詰めの段階らしいが、なぜキッチンにまつわる情報なんかを――そんなことを思いつつ資料へと視線を落とす。しばらく時間をもらって目を通し終えると、一里之は関連性のありそうな情報をピックアップ。コトリへと伝えることにした。
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