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ケース5 誕生秘話は惨劇へ【解決編】
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寺山はコトリお抱えの運転手だ。ゆえに、仕事として今回は同行しているわけだが、逆にこうも考える。すなわち、こちらの一挙手一投足を観察することができる。しかも大義名分のもとにだ。
「直接、本人にお話を伺えるかもしれないのはありがたいですが、こちらの動きを監視されるみたいで、あまりよろしくありませんね。まぁ、どこまで干渉されるのかは分かりませんが」
千早は何かを考え込むかのように口に手を当てると、しばらくしてから納得したかのように頷いた。
「考えようによっては、犯人による隠蔽などを未然に防げるということになるのか。良し悪しですが、仕方ありません。現状を受け入れましょう」
寺山が同行することについては、メリットもあればデメリットもある。それらを受け入れることについては、そこまで抵抗がないのかもしれない。いいや、情報があまりにも少ないから、むしろありがたいと思っているのかもしれない。
「とりあえず、過去に事件が起きた現場――現在はすでに取り壊されてしまったようですが、そちらを拝見させていただきたいです。もし可能であれば、その後は近所の方にお話をお聞きしたいですね。もしかすると、当時のことを覚えていらっしゃる方がいるかもしれません」
千早のスタイルは、俗にいう安楽椅子探偵である。店に持ち込まれた曰く付きのものを鑑定し、そこから真実を突き止めるタイプ。だから、こうしてアクティブに動く算段を立てている姿を見るのは珍しい。今回にいたっては、アクティブに動かざるを得なくなったわけではあるが、斑目としては新鮮ではある。
「今回、事件が起きた現場については、実際に確かめにいかなくていいかしら?」
ついさっきまで、その現場にいたというのに、千早にも現場を見せようとするコトリ。明らかに公立の悪いやり方だ。千早は首を横に振る。
「いえ、今回の事件については、資料を拝見させていただいた時点で、ある程度掴めてはいるかと。それに、謎のほうはすでに解かれているんじゃないですか?」
コトリの実力というか、その推理力については一里之から聞いたことがある。千早はむらの多さを懸念していたようだが、先ほどの現場で披露してくれた推理は、それなりに筋が通っていたように思える。コトリは笑顔で答えた。
「えぇ、もちろんですわ。ただ、決定打に欠けてしまってはいるけど」
自分の推測に穴が残っていることは、どうやらコトリ自身も自覚しているようだった。
「直接、本人にお話を伺えるかもしれないのはありがたいですが、こちらの動きを監視されるみたいで、あまりよろしくありませんね。まぁ、どこまで干渉されるのかは分かりませんが」
千早は何かを考え込むかのように口に手を当てると、しばらくしてから納得したかのように頷いた。
「考えようによっては、犯人による隠蔽などを未然に防げるということになるのか。良し悪しですが、仕方ありません。現状を受け入れましょう」
寺山が同行することについては、メリットもあればデメリットもある。それらを受け入れることについては、そこまで抵抗がないのかもしれない。いいや、情報があまりにも少ないから、むしろありがたいと思っているのかもしれない。
「とりあえず、過去に事件が起きた現場――現在はすでに取り壊されてしまったようですが、そちらを拝見させていただきたいです。もし可能であれば、その後は近所の方にお話をお聞きしたいですね。もしかすると、当時のことを覚えていらっしゃる方がいるかもしれません」
千早のスタイルは、俗にいう安楽椅子探偵である。店に持ち込まれた曰く付きのものを鑑定し、そこから真実を突き止めるタイプ。だから、こうしてアクティブに動く算段を立てている姿を見るのは珍しい。今回にいたっては、アクティブに動かざるを得なくなったわけではあるが、斑目としては新鮮ではある。
「今回、事件が起きた現場については、実際に確かめにいかなくていいかしら?」
ついさっきまで、その現場にいたというのに、千早にも現場を見せようとするコトリ。明らかに公立の悪いやり方だ。千早は首を横に振る。
「いえ、今回の事件については、資料を拝見させていただいた時点で、ある程度掴めてはいるかと。それに、謎のほうはすでに解かれているんじゃないですか?」
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「えぇ、もちろんですわ。ただ、決定打に欠けてしまってはいるけど」
自分の推測に穴が残っていることは、どうやらコトリ自身も自覚しているようだった。
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