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DAY3
13
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「皿は俺が持つよ。響野は台所まで行きな」
手にしている食器に軽く負荷がかかり、「離していいよ」と水元の声が言う。指を広げると手の中から陶器の感触が消えた。
「今はどれくらい見えてるんだ?」
「水元のことは白っぽい影みたいに見える。白い服を着てるのか?」
「Tシャツがそうだけど……」
相手の声はそこでふいに途切れ、代わりに響野の視界を暗い影が覆った。顔の前で何かが動いている。
「今のはわかった?」
視界を覆っていた影が晴れたあとで再び声がした。
「水元が目の前で手をひらひらさせた気がする」
「当たりだ」
笑いを含んだ声で相手は応えた。
「良くなってきてるみたいだね。このまま治っていくといいけど」
「俺もそう思うよ」と響野は同意する。
だが、ふいに自分が見えすいた嘘をついている気分になって、とっさに友人を見た。
白い影は全体にひどくぼやけているので、相手の顔や腕がどのあたりにあるのかはよくわからない。
そういえば、俺は大人になった水元の顔をまだ知らないんだな、と響野は思う。
「どうかした?」
急に黙り込んだ響野を不審に思ったのか、水元が聞いた。
手にしている食器に軽く負荷がかかり、「離していいよ」と水元の声が言う。指を広げると手の中から陶器の感触が消えた。
「今はどれくらい見えてるんだ?」
「水元のことは白っぽい影みたいに見える。白い服を着てるのか?」
「Tシャツがそうだけど……」
相手の声はそこでふいに途切れ、代わりに響野の視界を暗い影が覆った。顔の前で何かが動いている。
「今のはわかった?」
視界を覆っていた影が晴れたあとで再び声がした。
「水元が目の前で手をひらひらさせた気がする」
「当たりだ」
笑いを含んだ声で相手は応えた。
「良くなってきてるみたいだね。このまま治っていくといいけど」
「俺もそう思うよ」と響野は同意する。
だが、ふいに自分が見えすいた嘘をついている気分になって、とっさに友人を見た。
白い影は全体にひどくぼやけているので、相手の顔や腕がどのあたりにあるのかはよくわからない。
そういえば、俺は大人になった水元の顔をまだ知らないんだな、と響野は思う。
「どうかした?」
急に黙り込んだ響野を不審に思ったのか、水元が聞いた。
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