ポケットのなかの空

三尾

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DAY4

25

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「本当を言うと、俺はそんなに似てると思わない。伯母さんは伯母さんだよ」
 それに、母は母だ。
「そうか」と水元が応える。佳子を見て“驚いた”と言ったにもかかわらず、異を唱えようとしないのは、やはりこちらに配慮しているからなのだろう。
 何か話したかったが、何をどう切り出せば良いのか、わからなかった。
 響野が迷っているうちにソファのほうで着信音が鳴る。水元が背もたれから身を起こしてスマートフォンを取り出した。電話に出なかったところをみると、メールのようだ。
 しばらくうつむき加減に文面を追っていた相手は、やがて肩の力を抜くとスマホを持った手を下げた。
「トラブルか?」
 いや、と水元は答える。
「初日に面接を受けたところから、結果の連絡。採用になったよ」
「良かったじゃないか」
 響野は友人の転職成功を言祝ことほぐ。
 相手はうんと応えたが、そのわりには手放しで喜んでいる様子ではないのが気になった。
「初日のところって、あの病院だろう?」
 うん、ともう一度水元はうなずく。
「早いな、結果の出るのが」
 中途採用であればそんなものなのだろうか。転職をしたことがない響野にはよくわからない。


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