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DAY4
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「俺が助けられたっていう話。もう恩返しができない相手もいるから、そういうときは、他の誰かに還元するといいって聞いてそうしてる。〈恩送り〉って言うんだってさ。もしも他人を頼ることが響野のプライド的に許せないなら、そういう俺の趣味に巻き込まれてるんだと思えばいいよ」
緑茶をこぼしたときに自分が水元の手を振り払ったことを言っているのだと、ようやく気付いた。
「誤解だ」
「そう?」
「そんなふうには思ってない……プライドとか」
ふうん、と水元は応える。いなすような口ぶりなのが妙に腹立たしい。
「今まで聞いた感じだと、水元だってそんなに人に頼れてないぞ」
反撃すると相手は沈黙した。そのまま続きを促すように顔を向けてくる。
「一番頼りたそうにしてる相手に何も言ってないだろう。父親や」
言いかけて響野はためらい、半拍ほど置いて「母親に」と続けた。
「借金はともかく、子供に会いもしないのはおかしいんじゃないのか? 母親だろう。おやじさんにも“ふざけるな”くらい言っても許されるはずだ。水元が嬉しいと思うはずがないのに」
それほど長くしゃべったわけでもなかったが、言い終える前にすでに後悔していた。他人の家庭の事情に思いきり土足で踏み込んだ感触があったからだ。
緑茶をこぼしたときに自分が水元の手を振り払ったことを言っているのだと、ようやく気付いた。
「誤解だ」
「そう?」
「そんなふうには思ってない……プライドとか」
ふうん、と水元は応える。いなすような口ぶりなのが妙に腹立たしい。
「今まで聞いた感じだと、水元だってそんなに人に頼れてないぞ」
反撃すると相手は沈黙した。そのまま続きを促すように顔を向けてくる。
「一番頼りたそうにしてる相手に何も言ってないだろう。父親や」
言いかけて響野はためらい、半拍ほど置いて「母親に」と続けた。
「借金はともかく、子供に会いもしないのはおかしいんじゃないのか? 母親だろう。おやじさんにも“ふざけるな”くらい言っても許されるはずだ。水元が嬉しいと思うはずがないのに」
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